「ピノキオ」第17話のあらすじ・ネタバレ・感想～ボムジョの思惑～

「ピノキオ」第17話のあらすじ・ネタバレ・感想～ボムジョの思惑～

2018.01.5
韓流ドラマ

YGNは、他の放送局がこぞってソチオリンピックの報道しかしない中、敢えて火災事故のニュースを中心に報道します。
オリンピックで火災事故のニュースは下火になるだろうと、高をくくっていたパク会長とソン記者は慌てます。
消されたメールを復旧させたボムジョとイナは、13年前の火災にもパク会長がソン記者に指示を出し、ハミョンの父キ・ホサン隊長に罪を被せたことがわかりショックを受けるのですが…

それでは「ピノキオ」第17話のあらすじと感想をご紹介します。

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1 あらすじ第17話　スカーレット・レター
2 まとめ

あらすじ第17話　スカーレット・レター

イナ告発を決心する

イナとボムジョは、復旧したメールのコピーを持ってそれぞれの親に会いに行きます。
イナは、「世間の世論にあおられて判断を誤ったと思っていたけど、ただ会長の言いなりだっただけなんですね」と迷いのないイナ。

ボムジョは「なぜこんなマネをしたのか答えて」と言うが「記者を辞めたら答えてあげるって言ったでしょ」と言う。
ボムジョは、すぐ会社に電話をして「キャップ、今日限りでMSCを辞めます」と言い「これで教えてくれるよね」とボムジョ。

パク会長は話し始める「恩のある議員がある工場と廃棄物業者の後片付けで困っていてね」と言う。
「それでキ・ホサン隊長のせいに？」とボムジョ。
「選挙と重なってたからその間だけと思っていたんだけど、大ごとになってしまって…」と話すパク会長。
ボムジョは、その後も言い訳を並べ立てる母にうんざりしながら「このメールが世に出たらどうなる？」と聞くと、「非難されるだけ、別に困らないわ」とコーヒーを飲む。
「こういう汚いことをして得たものは？」「あなたがこれまで享受してきたもの、そしてこれから享受するもの全てよ」愕然とするボムジョ。

イナは、コピーしたものを突きつけて「証拠を持って来いと言ったでしょ！必ず世間に暴いてやる」と言い放つ。
ソン・チャオクは、若い頃の自分を思い出していた。
自分も以前、パク会長と部長の癒着を暴こうとしたことがあったのだが、部長に記者生命を失うぞと脅され、説得され今の地位と引き換えにそれを飲み込んだのだった。
1度飲み込めばその後は、パク会長の飼い犬になるしかなかった。

チャオクは、「そんなことして記者を続けられると思う？解雇されるわよ」と言うと「こんな会社辞めてやるわ、転職すればいいだけよ」と言うイナ。
「内部告発する人を雇うと思う？そんな正義感の強い会社はない。もうすぐ研修期間も終わる、正社員になりたくないの？…それともコンビニでバイト生活？」とチャオク。
「内部告発をして転落人生を送った人がいるわ…あなたの父親よ。あの人は銀行でも優秀な課長だった…頭取の不正融資を内部告発して辞めたの。あの人と私、どっちが最低かしら？」と言うチャオクに「父さんの人生は最低じゃない、むしろ誇りの思うわ」と言い残し会社を出るイナ。

家で掃除をするダルピョン、ハミョンの家で長い髪の毛を見つけたのが気に入らず…「イナが好きなくせに他の女を家に入れるとは…」ハミョンに電話をかけて不動産事務所に呼び出す。

入ってきたハミョンに「長身を自慢したいのか？座れ」と怒っている。
「お前の部屋で長い髪の毛を見つけたぞ、女が出来たのか？お前も軽いヤツだな、イナが好きだったのに心変わりするなんて…」あ…と思うハミョン「イナの髪の毛です…あの日来てました」と正直に言うハミョン。

「お？イナの？そうか…そうだったのか…てっきり女ができたのかと…ああ？イナだって？」と言われハミョンもビクッとする。
父は、最低じゃないと家に帰ってきたイナ、ジャージで歯磨きをしながらグダグダとしゃべる父親の姿にガッカリして、また会社に戻って行く。

ダルピョン役の俳優さん、演技うまいです。
うだつの上がらない優しい役、すごく自然に笑えるしコンピルじいさんといいコンビ。

イナの退職願

YGNでハミョンが終わるのを待っているイナ、ハミョンの顔を見るとホッとして悩みが消えていくようだと抱きつく。

それを見て「敵との抱擁か？羨まし～ヒューヒュー」と横を通っていく上司も気にしないイナ。
「どんな悩みだ？」とカフェで話す2人、「大スクープを譲るわ」とメールのコピーを差し出すイナ。
「2000年に母が使っていた携帯と復旧したメールの内容…パク会長と母とのやり取りよ」とイナ。
「パク会長との？」驚いてメールを全て見たハミョンの目には涙が…「こんなメールで…たかがメールで、父さんが悪者に…」水を飲んでバンッと机に置き、ガラスのコップが割れハミョンの手には血が…

「手が…大丈夫？血が出てる」と慌ててハミョンの手当をするイナ、「ボムジョは？」と聞くハミョンに「ショックを受けてる、聞いて、MSCでは報道できない…局長が関わってる…だからあなたが報道して、できるよね？」とイナ。
「どんな手を使ってでも報道する、ありがとう、渡してくれて」と言うハミョンにうなずくイナ。

記者室の荷物をまとめるイナ、ハミョンは兄ジェミョンにメールのコピーを見せる…（こんなもののせいで俺たちの家族はバラバラになり…俺は殺人まで…）とくやし涙を流すジェミョン。

ハミョンは、イナから預かった証拠をファンキャップに見せると、キャップは大きく息を吐き…ユレの缶ジュースを取り上げて飲む…
「これを見るとMSCの幹部とパク会長と議員の癒着は14年前から続いているってことだな」と言いハミョンにパク会長を取材するよう指示、ユレや“いちゃもん”にも手伝わせる。

会社に戻り退職願を出すイナに、正社員になれるのになぜ？と母チャオクは詰め寄る、「どうしてもYGNに情報を渡すつもり？」と言う。
「昨日渡したわ、だから退職願を出したの。母さんが謝らないから…私が代わりに謝るの、あなたの娘だから…」

あなたの娘だから…と言われてハッとするソン・チャオクなんですね…
一時は娘のことなど捨てたかように忘れていたこともあったのに…娘はそうじゃなかった…いつも母を恋しがっていた…そのことを突き付けられて動揺したみたいです。

内部告発を諦める

ハミョンは、キャップに渡された隠しカメラ付きのメガネをして、パク会長への突撃取材に挑む。
イナは荷物をまとめて家に帰ると、洗い物をしていたダルピョンが「どうした今日は早いな」と言い「記者を辞めて来た」と言うイナに驚く。

「父さんも会社を辞めたこと後悔してないんでしょ？してないって言って、私を褒めて、よくやったって褒めてよ…」と言って父の胸で泣くイナ。
「よくやった、イナはよくやったぞ」と言ってやるダルピョン。

ボムジョデパートの本社へ行くハミョン取材班、パク会長が出てきて突撃インタビューをするハミョン。
「会長、伺います」とマイクを向ける、秘書に「困ります」と止められるが会長自ら「あら、ボムジョのお友達でしょ？いいわよ」と言う。
「ソン部長とメールをしていましたね？」とハミョンが言うが、それには答えず「話は聞いていたけど会うの初めてね」とパク会長。

構わずメールの内容を2～3出し、覚えてますか？と質問するハミョンに「困ったわ～昔すぎて思い出せないわ」と言うパク会長。
「誰が“昔”と言いました？昔のメールだと認めるんですね？」と切り込むハミョン。
顔色を変え「行くわよ」と秘書に言い車に乗り込むパク会長。
ソン・チャオクに「会う必要ができたわ」とメールをするパク会長。

家でふさぎ込んでいるイナにハミョンから「パク会長にインタビューしたぞ」とメールが来る「まだまだこれからだよ、自慢するのは早い」と返すイナ。

YGNの玄関先でメールを打っていたハミョン、イ局長が通り「誰？例の抱擁してた子？いいな～もうすぐ春だ～♪」と言い去って行く。

滅入っていてもお腹は空く…食卓に座るイナ。
コンピルに「英会話を始めたいんだけど…おじいちゃぁん…」と甘えるイナに、「いくら必要なんだぁ？」と嬉しそうに答えるコンピル。
「ありがとう、おじいちゃん」と言うイナに「お前は間違ってない、だから元気を出せ。ダルピョンから聞いたよ、よくやったな」と言ってくれるコンピル。

記者室でMSCのキムキャップが退職願を見ている、YGNのファンキャップが「誰のだ？」と聞く。
「チェ・イナだ、内部告発で懐柔されたくないと言って」とキムキャップ。
「内部告発ってうちが入手したあれか？」ファンキャップが聞くと「そうだ、止めたんだが…」キムキャップの答えを聞いて考え込むファンキャップ。

会社に戻ってハミョンに、チェ記者が内部告発をするというあの資料だが…報道はしないと言い出すファンキャップ。
チェ・イナが退職願を出しているのを知ってるのか？と言われるハミョン。
内部告発というのは、その人の人生を大きく左右するものだから慎重に、と言うのだ。

チャンスの職場にいたイナに会いに行くハミョン、外に連れて行く。

ハミョン「退職願を出したな？」
イナ「怒ると思って…私が心配だから怒るんでしょ？大丈夫だから英語と車の運転を習ってる」
ハミョン「いいから会社に復帰しろ、情報提供は受けられない」
イナ「あれを報道しないの？私の聞き間違いよね？」
ハミョン「退職すると知っていたら断ってた」
イナ「あなたの家族の恨みを晴らすチャンスなのに…そんなこと言ってる場合？」
ハミョン「他の方法で癒着を暴いてみせるから、遠回りしてでも見つけるから仕事に復帰しろ」
イナ「もったいない、全て暴けるのに」と泣く。

内部告発をするということは、そこまで覚悟してやらないといけないんですね。
その後のことを考えると、やっぱりしり込みしてしまう人が多いんでしょうか？

ハミョンの配慮

うどん屋に入ったハミョンとイナ、イナは両親の話をする。
母ソン・チャオクは内部告発をしようとしたが、解雇すると脅されてパク会長に懐柔され、順調に出世したがパク会長の言いなりの人生に。

父ダルピョンは優秀な銀行員だったが、頭取の不正融資を内部告発をして、頭取は逮捕され解決したかに見えたが、他の行員に無視されたり食事もいつも1人だったりで結局辞めたと。
内部告発者に世間は冷たく10年間仕事がなく、夫婦間に溝ができ離婚したという話をするイナ。
ハミョンは「そうだったのか…2人とも後悔はしてないのかな？」と言う、イナが「私も気になる」と。

パク会長はボムジョとソン記者と3人で、シン議員の妻が描いたとされる絵画を買いに来ている、政治家の政治資金集めである。
絵画というには、ほど遠い作品ばかりで、適当にこれとこれと買うものを決めていくパク会長。
ボムジョは、母と一緒に絵画を見て歩きながら携帯を持っている…会話を録音しているようだ。
パク会長は、ソン・チャオクに「私たちは、議員にあらゆる面でサポートしてきたのに、その努力が水の泡にならないようにしないとね。キ・ハミョンは要注意人物よ…そこでソン記者に相談があるの、娘さん、チェ・イナを紹介してくれない？キ・ハミョンの恋人でしょ？まずその子から攻めようと思うの」と言う。
「悪いようにはしないわ、わかるでしょ？私はいい条件しか出さないこと…」とソン・チャオクを説得する。
チャオクは震えながら「はい…」と言うのが精いっぱいだった。

イナは父ダルピョンに告発したことを後悔していないか聞いてみる。

洗濯物をきれいにたたみながら、「告発したことは後悔してない、告発しなかったら頭がおかしくなってた…でも、会社を辞めたことは後悔している…誰に何と言われようと悪いことはしてないのに辞めずに頑張ればよかった」と言う。
それを聞いてイナは会社に復帰する決心をする。
会社の前でハミョンに会う「お、イナ、復帰するのか？」と言われ「キャップに電話したら出てこいって」と言うイナ。

ハミョンはキスをした自分の手をイナのおでこにあてて「ファイティン」と笑顔、イナも同じことを返す。

ハミョンは、イナから預かった資料をソン記者に渡し、返したら内部告発にはならないとし、自分が報道すればイナが傷つく、14年前の悲劇の責任をとってソン記者が報道するべきだと訴える。

「私が報道すると思ってるの？無謀ね」とソン記者が言うと「ええ、これは無謀な賭けです、でも賭けてみます。あなたは14年前に告発をしようとしたが諦めた…そのことをきっと後悔してると思います。そう信じてます」とハミョン。
ソン・チャオクは歩きながらひとり言を言う。
「ムカつくほど無謀で…ムカつくほど気に障って…ムカつくほど人を惨めにさせる…」その目には涙が……つづく