ツイン・ピークス The Return/第9章のあらすじ・ネタバレ・感想 ~『悪い』クーパー、復活してどこへ向かうのか?~ | VODの殿堂

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ツイン・ピークス The Return/第9章のあらすじ・ネタバレ・感想 ~『悪い』クーパー、復活してどこへ向かうのか?~

   
 

タイトル:「ツイン・ピークス The Return」第9章
放送局:SHOWTIME
放送期間:2017年5月21日~9月3日
キャスト:カイル・マクラクラン、マイケル・ホース、キミー・ロバートソン、ハリー・ゴアス、ロバート・フォスター、リチャード・ベイマー、デヴィッド・パトリック・ケリー、ダナ・アッシュブルック、デヴィッド・リンチ、ミゲル・フェラー、ローラ・ダーン、ナオミ・ワッツ、ティム・ロス、ジェニファー・ジェイソン・リーほか
閲覧したVOD:WOWOWオンデマンド(2017年12月24日まで配信)

超前衛的で、TVドラマとは思えない展開となった前のエピソード。

脱獄したクーパーの行く先はペンディングのまま、1945年や1956年の過去の出来事がアートのような映像とともに描かれ、ボブやローラといった存在の誕生は、そのころまでさかのぼるということが示唆されました。

いよいよ今回は、シーズンのちょうど半分の折り返し地点!
2人のクーパーの行く末はどうなるのでしょうか!?

『ツイン・ピークスThe Return』配信先一覧
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※配信状況は2019年10月10日(木)時点のものです。
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あらすじ

瀕死の状態から復活した『悪い』クーパーはどこへ行く…?

朝になって、農場へ続く道を血まみれのまま歩いていく『悪い』クーパー。
道の傍らの木戸に引っ掛けられた赤いバンダナを取って、さらに先へと進む…。

同じころ、ゴードンはダイアン、アルバート、タミーと一緒に飛行機に乗り、サウスダコタからフィラデルフィアに戻る途中だ。
そのときゴードン宛に国防総省のデイヴィス大佐から緊急の連絡を受け、その内容を聞いたゴードンは、フィラデルフィアに戻らずにサウスダコタのバックホーン警察に寄り道することにしたいとダイアンに告げる。
これはクーパーが知っていた男に関する件で、重要なことだとダイアンを説得。
「青いバラ(ブルー・ローズ)事件ね…」とダイアンも言い、仕方なくゴードンの決断に従うことに…。
さらに刑務所のマーフィー所長からは、クーパーが脱獄したことを告げられる。

クーパーは農場(ファーム)に到着。
そこには、手下の男ハッチと、ダーリャといたホテルの隣の部屋で待機していたシャンタルがいる。
手当を受け、足のつかない携帯電話も手に入れたクーパーは、まず「食卓の周りでは会話がにぎやかだ」という暗号のようなものを誰かにメールをしたのち、ラスベガスで『善い』クーパーの暗殺を指示した男に電話をかけた。
「やったか?」と尋ね、まだだという返事を聞くと、「次にかけるまでにやっておけ」と指示をするクーパー…。
そして、必要なものを手下のハッチから受け取ったクーパーは、ヤンクトン刑務所長を2日以内に殺すよう命じ、その後はラスベガスだと言い残して出発する。

ダギーの過去は存在しない…

ラスベガス警察。
『善い』クーパーと妻は事情聴取の順番待ち。


先に刑事と話をしているのは、ダギーのボスであるマリンズ社長だ。
なぜ善良な市民で勤勉なダギーが命を狙われたのかまったく見当もつかないという社長は、ダギーは12年前に入社してからゆっくり堅実に働いているが、入社する前に車の事故にあったため、その後遺症が出ることがあるということも説明する。
「それにしても奇妙だ。まず彼の車が爆発し、次に彼が殺されかけた…」

3人の刑事たちが調べてみると、ダギーの1997年以前の記録が何もなく、運転免許証やパスポート、社会保障番号はおろか、学校や税金の記録、出生記録さえないのだという…。
刑事の1人は名案を思いついて、新しいコーヒーをダギーに手渡し、飲み終わったダギーのコーヒーカップを受け取ると、鑑識に指紋とDNA照合をするように指示する。
それと同時に、刑事のもとにやってきた警官が、殺し屋から奪った銃の掌紋はアイク・ザ・スパイクのものだったと報告。
アイク・ザ・スパイクがモーテルにいるという証言もあるということを聞きつけ、3人の刑事は署を出る。

モーテルではあの小人の殺し屋アイク・ザ・スパイクが電話をかけ、「JTに伝言だ。携帯に出ないからここにかけた。伝言は『失敗した。治療のために休む』」と言ってウイスキーを飲み干す。
そのころ、外では警察がこの男を捕まえようと待機。
ホテルの部屋を出たアイク・ザ・スパイクを廊下で警官たちが挟み撃ちにすると、殺し屋は観念し両手を上にあげたのだった…。

ツイン・ピークス保安官事務所もクーパーに関する謎を追う

ツイン・ピークス保安官事務所。
ルーシーはネットでカウチとオットマンを探していて、アンディにベージュのチェアがいいと告げる。
アンディも同じサイトを見ているが、アンディは赤いチェアがいいと言う。
ルーシーは負けじとベージュのチェアがいいともう一度言い張ると、アンディは「ごめんよルーシー。ベージュにするといいよ」と優しく伝えた。
ルーシーはにっこり微笑んで、アンディが希望していた赤いチェアを嬉々としてオーダーするのだった…。

ホーン家。
「ジョニー!どこなの?」と母親のシルヴィアが息子を呼んでいる。
知的障害を抱えるジョニー(オードリーの兄)は、呼びかけには答えることなく、自宅の中を駆けまわると、激しく壁に自ら激突して、頭から血を流して倒れる…。

ボビーは実家の母親ベティのもとにフランクとホークをつれてきた。
フランクは、25年前にクーパーがここにやってきたときのことを知りたいのだと尋ねると、それを聞かれるのを待っていたかのように、ベティは「ガーランドが死ぬ前日のことね?」と聞き返す。
「あの日クーパーが帰った直後、夫は私を呼び『いつかボビーとホークとトルーマン保安官が私にクーパーのことを聞きにくる』と言って、私の肩を強くつかんだの。詳しく聞こうとしてもそれ以上は何も言わず、彼らがクーパーのことを聞きに来たらこれを渡せ、と言われたわ」と、リビングの椅子の背の内側に隠すように収納されていた葉巻型の金属の棒のようなものを取り出した。
「あの頃のボビーは今とは全然違っていたけど、お父さんはあなたが心を入れ替えると知っていたのよ」と母親に言われ、ボビーは泣きそうに…。
ベティは金属をフランクに渡すと、和やかな雰囲気になって、みんなでコーヒーを飲むことにする。

バックホーン警察で、ゴードンたちは捜査を進める

バックホーン警察に到着したゴードン一行はノックス大尉と会うと、ダイアン以外はモルグへと向かう。


待合室に残ったダイアンがスマホを取り出すと、そこには「食卓の周りでは会話がにぎやかだ」という『悪い』クーパーが先に送った暗号のようなメッセージが届いていた…!

モルグへ向かう途中に、経緯を説明するマックリー刑事。
ウィリアム(ビル)・ヘイスティングスは図書館職員のルースと不倫関係で、少佐の首なし死体とともにルースの頭部が発見され、ヘイスティングスの勾留中には彼の妻が殺された。
妻を殺したのは夫妻の弁護士のジョージで彼も勾留中(本当は『悪い』クーパーが犯人だが警察はそれを知らない)、そしてその翌日にヘイスティングスの秘書が車の爆発で死亡したというのが今までの状況だ。
一方、ヘイスティングスはルースの手伝いを得て調査したという『別の次元』のことを奇妙なブログで紹介しており、「今日ついに我々はゾーンに入り、少佐に会った」という謎めいたブログの記載が1週間ほど前にあったらしい。
モルグのブリッグス少佐の遺体と対面する一同は、その遺体は40代ぐらいの男性のものだと断定する。

ゴードンとアルバートは状況を把握するために、思っていることを互いに声に出して確認する。
「少佐が生きていれば72歳。だが、彼は25年前にツイン・ピークスの外の政府関連施設で亡くなった。この遺体の年齢のころに…」アルバートが言い、「クーパーはブリッグス少佐を知っており、25年前に少佐近くにいた。いま、クーパーはここの近くに現れた」とゴードンが続ける。
そのクーパーは「近くにいて逃亡中だ」という一番最近の近況を確認するアルバート。
2人の状況の再確認が終わると、少佐の胃の中からはこれがあったと、例のダギーの指輪を見せる検視官。
ゴードンはヘイスティングスと話をさせてくれと頼む。

ブリッグス少佐が託したものとは…

森の中のジェリー。
自分の右足をおびえたように眺めると、「私はあなたの足じゃない」と、自分の足がしゃべる。
自分の足を触ろうとしては、怖くて触ることができない様子のジェリー。
意を決したかのように右足先をつかんで「いなくなれ!」と叫ぶと、足をつかんだまま後ろへひっくり返ってしまった…。

ランチタイムのツイン・ピークス保安官事務所。
会議室でランチを取るチャドを追い出し、フランクとホークとボビーの3人は、ベティから預かった金属を調べる。
金属の棒は継ぎ目がなく、開け方が分からずフランクは途方に暮れるが、それを見ているボビーは笑顔で、自分は開け方を知っていると言い、「外に出ましょう」と伝える。
事務所の外に出ると、ボビーは金属の棒を思いっきり地面にたたきつけたあと、それを拾い上げて耳を当てると、中から聞こえる共鳴するような音を聞く。
そして、カチリと何かが外れたような音がした瞬間に、金属の棒をまたもう一度地面に投げつけた。
すると金属の棒はキャップを外すボールペンのように開き、中から出てきたのは2枚の小さな紙片だった…。

1枚目には『ジャック・ラビットの宮殿から東に253ヤード。宮殿を出たらそのエリアの土をポケットに入れろ』とあり、今日から2日後とその翌日にあたる日付と、同じ時刻の2:53が書いてある(『悪い』クーパーがダーリャに見せたトランプに描かれていた奇妙な形も描かれている)。


『ジャック・ラビットの宮殿』という言葉を、保安官もホークも聞いたことがないと首を横に振っていると、ボビーはまた微笑んで、『宮殿』とは子どものころに父親が連れて行ってくれたところで、昔あった基地のそばなのだが、空想で作り上げた架空の場所なのだと説明する。
しかも、その場所を『宮殿』と名付けたのは自分自身なのだと語るボビー。
「少佐には分かっていたんだ。こうなることが…」とフランクが語ると、ボビーは「そういう親父だ」と返す。
「2日後にそこに行こう。案内してくれ。お父さんが望んでいたように」

もう1枚の紙片には、暗号のようにアルファベットがぎっしりと埋まっているが、その中に2カ所「クーパー」の文字が並んでいる。
ホークはそれを見て「2人のクーパーだ」とつぶやく…。

ヘイスティングスへの聴取

バックホーン警察。
玄関口でタバコを吸うダイアンのもとにタミーとゴードンがやってきて、3人は居心地悪そうに無言のまま立ち尽くしている。
やがて、ポケットから手を出したゴードンに、ダイアンは自分が吸っていたタバコを渡すと、タミーに止められながらもゴードンは一服して感嘆の声を上げる。


「昔は一緒に吸ったな。覚えてるか?」と聞くゴードンに、ダイアンは「ええ、そうね」と笑顔で答えるダイアン。

ずっと頭を抱えて泣き続けているヘイスティングスのところに、タミーが事情聴取に入る。
まず『ゾーンを探して』というヘイスティングスのブログについて尋ねるタミー。
2週間ほど前に別の次元と出会ったと書いたことは全部本当のことだと言い、何年も前にいろんな本を読んで調べていたというヘイスティングスは、今回「実際に足を踏み入れ」、その場所で「少佐に会った」と書いていたのだ。
それを指摘されたヘイスティングスは、ルースは隠された記録を見つけるのが得意で、しかるべきときにしかるべき場所に行けば、別の次元に入ってある人に会えると彼女が言うからそこに行ったんだと語る。
少佐はそこに隠れていて、「冬眠している」と言っており、誰かに見つからないよう別の場所に移るため、重要な数字となる座標を調べてくれと頼まれたのだという…。


軍の極秘データを調べ数字を見つけると、その座標を忘れないようにとルースは自分の手に書きとめ、先週の木曜日に彼に数字を教えたら、恐ろしいことが起こったと話すヘイスティングス。
彼はさらに「その場所に他の連中が入ってきて私の首をつかみ押し付け『お前の妻の名は?』と聞くから『フィリスだ』と答えた。ルースを殺したのは私じゃない。本当だ。愛していた。全部私のせいだ。こんなことになるなんて…」と泣きながら話すのだった…。
タミーがビルに6人の男の写真を見せると、ビルは迷わずにブリッグス少佐を指して「これが少佐だ」と顔写真を囲んで署名する。
何が起きたのか教えてと言われ、ヘイスティングスはさらに語り続ける…。
「彼に数字を教えると彼は宙に浮いてこう言った。『クーパー、クーパー』と。そして頭部が消えた。あんなのは見たことがないし、読んだこともない。これまでに一度も。あれは見なきゃわからない。あのときの彼は…美しい光景だった。そしたらルースが死んでいた。恐ろしいことだ。私は彼女を抱きしめた。その時目が覚めて、私は家にいたんだ。自分の家に」
タミーが「少佐がルースを殺したの?」と聞くと「違う。たくさんの人がいた。私が殺したのではない。彼女を愛していたんだ。何が起きているのかわからない。お願いだから助けてくれ。私たちは幸せだったし、バハマに行ってスキューバダイビングをする予定だった…」とヘイスティングスはルースとの思い出を泣きながら語るのだった…。
ウィリアムを見てアルバートは一言「メソメソしやがって…」と言い放つ…。

グレート・ノーザン・ホテル。
謎の音が聞こえる部屋で、今日もベンとビバリーが音の出どころを確かめようとしていた。
警備員がチェックをしたときは問題ないという報告だったが、やっぱり音は聞こえている。
部屋の角の間接照明のあたりが、一番音が大きく聞こえる場所のようだ。
「睡眠術にかかりそうな音ね」とビバリーが言い、ベンも「修道院の鐘の音はこんな音がするな…」と2人で音について考察すると、ビバリーとベンは互いに向き合って意味深な雰囲気に…。


ベンとビバリーは見つめ合うと、「ビバリー、ぼくにはできないよ。理由は分からないが…」とベンが言い、ビバリーも「あなたはいい人よ」とただ見つめ返してうつむくのだった…。

バンバン・バーでテーブル席に座る女性2人が仕事などの近況を話している。
バーガーショップをクビにされたという方の女性は、しきりに左の脇のあたりにできたひどい発疹をかきむしっている…。

まとめ・感想

冒頭、『悪い』クーパーをはさんで、ティム・ロスとジェニファー・ジェイソン・リーが同じフレーム内にいるのを見ると、なんだかタランティーノの『ヘイトフル・エイト』の現代版リメイクでも見ているのかと錯覚しそうになりました。
話してる内容も、タランティーノ映画みたいにものものしいですし…(笑)。

…と、そんなことはさておき、今回はちゃんとリンチ監督、話を進めてくれました!(笑)

前回のエピソードの早い段階であっさり殺されたと思った『悪い』クーパーは、これまたあっさりと完全復活し、忙しそうに連絡を取っては、車に乗り込んで出発です。
向かった先がかなり気になるのですが…。

その一方で、命を狙われた『善い』クーパーは警察署で事情を聴かれたようなのですが、当然ながら話にならなかったようで…。
機転を利かせた刑事がクーパーの飲んだコーヒーカップから指紋とDNAを採取して照合することを思いつきます!
これが吉と出て、『善い』クーパーがゴードンたちに見いだされるといいのですが…。

しかし、さらにここで衝撃の事実が判明!
なんとあのダイアンは『悪い』クーパーからのメッセージを受け取っているようなのです!
ゴードンたちの味方なのかと思いきや、『悪い』クーパーと通じているダイアン…。
彼女はスパイなのでしょうか、それとも…?

さらに、ツイン・ピークスの保安官事務所班もブリッグス少佐が残した手掛かりにたどり着き、同時にFBI班もヘイスティングスから事情聴取をすることでブリッグス少佐の存在を目の当たりにすることになりました。

これらがすべてクーパーにつながっていき、みんなが顔を合わせることになるのか…!?
次のエピソードからはいよいよ後半戦になるわけですが、いろんな場所でいろんな出来事が並行して進んでいるわけですが、それが交差するのが楽しみです!

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