ツイン・ピークス The Return/第7章のあらすじ・ネタバレ・感想 ~善いクーパー、万事休す!?~ | VODの殿堂

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ツイン・ピークス The Return/第7章のあらすじ・ネタバレ・感想 ~善いクーパー、万事休す!?~

   
 

タイトル:「ツイン・ピークス The Return」第7章
放送局:SHOWTIME
放送期間:2017年5月21日~9月3日
キャスト:カイル・マクラクラン、マイケル・ホース、ハリー・ゴアス、ロバート・フォスター、ウォーレン・フロスト、リチャード・ベイマー、デヴィッド・パトリック・ケリー、デヴィッド・リンチ、ミゲル・フェラー、ローラ・ダーン、ナオミ・ワッツ、アシュレイ・ジャッドほか
閲覧したVOD:WOWOWオンデマンド(2017年12月24日まで配信)

先のエピソードでは驚きの展開が次々と!

まずは、クーパーに会わせるべき人物として、アルバートが酒場のカウンターで見つけた「ダイアン」。
彼女をサウスダコタの刑務所にる『悪い』クーパーに引き合わせるのはいつになるのか…?

そして、1話目で丸太おばさんがホークに告げた、クーパー捜査官に関する「失われたもの」が、ようやく保安官事務所の細工されたトイレのドアから見つかった!
発見されたメモには何が書かれているのか…!

さらに、ダギー=『善い』クーパーには暗殺者がすぐそこまで忍び寄ってきている…!

前のエピソードでは、ビックリな展開が盛りだくさんで、その内容が明らかになるのかどうなのか、今回のエピソードでは、果たしてどこまで明らかになっていくのか、乞うご期待!

『ツイン・ピークスThe Return』配信先一覧
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Amazonプライム・ビデオ
※配信状況は2019年10月10日(木)時点のものです。
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あらすじ

25年前にいなくなったクーパーの正体が分かり始める…?

森の中でたたずむジェリーは、怯えたように周囲を気にしている様子で、兄のベンに電話をかける。
ジェリーがやっとのことで言った言葉は「誰かに車を盗まれた」
ベンに大丈夫かと聞かれるも、受け答えもままならないジェリーは「俺はハイだ! ここがどこかも分からない!」と叫んで電話を切る。

ツイン・ピークス保安官事務所。
ホークがトイレで見つけた3枚の紙は、なんと破り取られていたローラの日記だった。
「昨夜夢の中で次の言葉を聞いた。『私の名はアニー。デイルとローラが一緒。善いデイルはロッジから出られない。これを日記に書いて』」と書かれていた。
アニーとはクーパーと交際していた、アニー・ブラックバーンのことだろう。
保安官のフランクは「本当にこれはローラの日記なのか…?」と不思議に思う。


これらの紙は、ローラの友人だったハロルドの部屋にあった日記から破れてなくなっていたページだとホークは言う。
だが、まだ1ページ足りないらしい…。
そして、もう1枚にはこう書かれている。
「泣きすぎて息もできない。あれはボブじゃない。誰だかわかった」
トイレのドアに隠してあったのは、娘に悟られたと知ったリーランドだろうと推理するホーク。
フランクは、クーパー捜査官はローラの死後にこの町にやってきたのに、生前のローラの日記にクーパーの名前があったことが、どうしても不可解で理解できない様子だ。
「善いクーパーがロッジから出られないなら、あの夜アニーと一緒に出てきたのは…善いクーパーじゃない…」
あの日、クーパーを見たのはハリーとヘイワード先生だけだと聞いたフランクは、ハリーに聞いて意見を聞こうとする。

弟のハリーに電話をするフランク。
ハリーは治療中らしく、病状が良くないことを察したフランクは、質問をせずにとにかく休むようにと伝えて電話を切る…。

アンディは男の子をひき逃げしたトラックを見つけ、その持ち主のところにやってきている。
持ち主は実際にひき逃げをしたリチャードではなく、別の男のものだったのだ。
トラックの持ち主は、事情を説明できるが、今は話せないといい、2時間後にアンディと待ち合わせる約束をして、家に入る…。

フランクはヘイワード先生に電話をかける。
日常的にスカイプを使っているという先生のハンドルネームを聞き出したフランクは、電話を切るなりすぐにパソコンを立ち上げてヘイワード先生にスカイプで連絡、クーパーをホテルへ運んだ日のことを覚えているかと尋ねる。
最近は朝食に何を食べたかも覚えてないという先生だが、その日のことはよく覚えていた。


あの朝のクーパーは奇妙で、病院で検査を受けさせ1時間ほどすると、服を着て集中治療室から出てきた。
そのときクーパーは振り返って先生を奇妙な顔で見たのだという…。
そして、先生が呼びかけても何も答えずにそのまま病院を出て行ったらしい。
クーパーが集中治療室に行った理由は、その前日の銀行の爆発事故にあい、昏睡状態だったオードリーの様子を見に行ったのではないかというヘイワード先生。

『悪い』クーパーとダイアン、いよいよ対面!

サウスダコタ、バックホーン警察のマックレイ刑事のもとに、軍のノックス大尉がやってくる。
数日前に照合した指紋を確認する必要があるのだと告げるノックス。
照合した指紋は40代後半で、5~6日前に死んだと思われる男の遺体から取ったものだと聞き、ノックスは驚く…。
今回は指紋だけではなく、遺体があると上官に電話で連絡をすると、頭部がないことと年齢が違うことも報告。
ブリッグス少佐は少なくとも70代のはずなのに…。
ノックスは、モルグには誰も入れないようにと刑事たちに指示をし、この捜査の管轄は警察ではなくなるということを告げる。

FBIのゴードンのもとにアルバートがダイアンの件の報告にやってくる。
ダイアンが「クーパーのことね?」と聞くので「かもね」と答えたら「ありえねぇ」という答えが返ってきて話にならなかったということだった。
ダイアンにはどうしてもクーパーと会ってもらわなければと主張するゴードンは、嫌がるアルバートをつれて再度ダイアンのもとへと向かう…。

ダイアンの自宅にやってきたゴードンとアルバート。
無駄足よ、と告げるダイアンをなだめて話をしようとするFBIの2人だが、ダイアンは話をするどころか、ひどい態度で2人と接する。
ほどなくして、2人にコーヒーを持ってきたダイアンは、しぶしぶ話を聞くことに。


ダイアンには、サウスダコタの刑務所にいるクーパーに会ってもらい、意見を聞きたいということと、ダイアンが知っていることが関わっていて、非常に重要なのだと説明する2人。
ダイアンは説得され、ゴードンとアルバートとともに、サウスダコタへと向かう。
道中で、25年前のクーパーの指紋と、現在刑務所にいるクーパーの指紋は全く一緒だと報告するタミー。
だが、アルバートはすぐに、刑務所にいる何者かが同じに見せるため細工したと見抜く…。

刑務所に着いたダイアンは、最長でも10分、2人きりでクーパーと話すという。
ダイアンの姿を見た『悪い』クーパーは「やはり君が来たか。また会えて嬉しいよ、ダイアン」と話しかける。
「最後に会ったのはいつ?」という質問には答えず「俺に腹を立ててるのか?腹を立ててると思う」と言うクーパーに、ダイアンはもう一度、「最後に会ったのはいつ?」と尋ねる。
「君の家だった。あの夜のことは忘れない」と答えるクーパーに、ダイアンも「私もよ、一生忘れない」と言うが、ダイアンは何かがおかしいと感じる…。
「あなた、誰なのよ?」と切り返すダイアン。
「私を見て」というダイアンを、うつろな目で見つめ返すクーパー。


ダイアンはいたたまれなくなり、面談を打ち切る。
「あれは私が知っている、デイル・クーパーじゃない。時間がたったせいで変わったのとは違うし、外見の変化でもない。ここの問題よ、ここから何かがなくなっているのよ」と自分の胸を差して、涙ながらにゴードンに報告するダイアン。
「あの夜」に何があったんだ? というゴードンに、ダイアンは「あなたにはいつか話すわ」とだけ言うにとどめた…。

『悪い』クーパーは独房に戻り、「所長と所長室で話したい。ストロベリーのことで話がある」と係の刑務官に所長に伝えるようにと言う。

アンディは約束の場所である山道で、例のトラックの持ち主を待っているが、約束の時間を30分以上過ぎているのに、男は現れない…。

刑務所長室にやってきたクーパー。
所長は監視カメラを切ったので、安心して話せとクーパーに促す。
「犬の脚。あの犬の脚は4本。1本はトランクの中、あとの3本は情報とともに消えた。俺の身に何かがあれば、2人の人間がここに来る。」
所長はクーパーに銃を向けたまま「本当に知っているのか、この件を?」と尋ねると、クーパーは一言だけ「ジョー・マクラスキー」と答える。
その名前を聞いて、所長は狼狽して席に着くと、「何が望みだ?」とクーパーに尋ねる。


「レンタカーでいいから、俺とレイ・モンローのために用意しろ。グローブボックスに友人を入れ、今夜1時に。問題が起きないように。俺をここから生きて出さないという考えなら、犬の脚を思い出せ。お前に用はない。二度とも出らないし、ジョーの件も人に知られない。死んだストロベリー氏のことも」と一息に要求するクーパー。

ダギー(『善い』クーパー)のもとには、ついにあの殺し屋が…!

会社の外で、ダギーが出てくるのを待っているらしい妻。
トニーはダギーの部屋にやってきているのだが、クーパーは我関せず、無視を決め込んでいる。
トニーはダギーと社長が何を話したのかが気になっている様子だ…。
書類の上ではなく、デスクの上にまでなにやら落書きをしているダギー。
そこに警察がダギーの車の件でやってきて、ちょうど同じタイミングで、妻も部屋に入ってくる。
ほとんど話せない状態のクーパーに代わって、妻が夫の車がなくなって困っていること、盗まれた可能性が高いと妻は思っていること、何日か前からないということなどを話す。


マリンズ社長がやってきて警察に「車は見つかったんだな?」と聞くと、車は爆破されて、複数の死者が出ているということをようやく告げる警察。
死んだ者は車の窃盗団と関係がある者だったという。
明朝に連絡をくれといって警察は引き上げ、マリンズ社長も書類の件で話したいが、それも明日にしようと言い、妻はダギーを引っ張っていく。

ひっきりなしにダギーに説教をする妻と会社のビルを出たところで、あの小人の殺し屋が銃を構えてクーパーに向かって走ってくる…!
その瞬間、クーパーは目を覚ましたかのように、妻を横へ突き飛ばし、殺し屋の銃をつかんで取り押さえて喉にチョップを食らわせる。
男ともみ合っているクーパーの目の前に、あのブラック・ロッジの『腕の木』が現れ「手をもぎとれ!」と何度も叫ぶ。


なんとか殺し屋からクーパーが銃を奪うと、殺し屋はその場から逃げ去った…。

『悪い』クーパーが、自由の身に…!

グレート・ノーザン・ホテル。
ベンとビバリーが、ホテルの一室のどこからか聞こえるハミングのような高音の音の出どころを突き止めようとしている。


先週ごろから聞こえ始めたという音だが、結局出どころは分からないままだ。
「そういえばこれが送られてきました」と、『善い』クーパーが持っていた315号室の鍵を渡す。
ベンは、その部屋にクーパー捜査官が泊まっていたことを思い出す…。

帰宅するビバリー。
家で彼を待っていたのは、酸素吸入と点滴が必要な病気の夫トムだ。
帰りが遅いことをそれとなく責めるような態度をとるトムに、病気でつらいからと言って私に当たるのはやめてとビバリーは激しく逆ギレする。

客がいないバンバン・バー。
ジャン・ミシェルが電話に出る。話の内容から、ジャン・ミシェルは、ルノー家の一員で、いまでも売春婦を斡旋しているらしいことが分かる。

サウスダコタの刑務所。
真夜中に、『悪い』クーパーの独房の扉が開けられる。
レイとともにクーパーは外へ出て、用意されていたレンタカーで刑務所を後にする。


刑務所長は、その様子をじっと見つめることしかできないのだった…。

まとめ・感想

だんだんと、25年前の夜に出現し、そのままツイン・ピークスから姿を消したクーパーは、『善い』クーパーではないということに気づき始めた関係者たち。
ツイン・ピークスのトルーマン保安官(兄)とホークは、やっと見つけたローラの日記の一部から、そしてゴードンとアルバートは、ダイアンをクーパーと面会させることで、「何かが違う」ということを感じ始めます。

まだまだ赤ちゃん状態の『善い』クーパーですが、あの殺し屋が現れた瞬間にFBI捜査官の本領を発揮!
殺し屋に発砲させる隙も与えずに取り押さえ、銃を奪うという華麗な技を見せました(殺し屋には逃げられたけど…)。
あの状態なら、絶対にすぐに殺されちゃう…と心配してたのも杞憂に終わりました(よかった)。

だがしかし!ダイアンとの面会で、自身の危険を察知した『悪い』クーパーも動きます…。
刑務所長の秘密と危険を示唆し、それを黙っているかわりに自分を脱獄させるようにと持ち掛けるのです!
しかも、あっさり成功!
『悪い』クーパーは、また自由の身になってしまいました…。

ここまで見てきて、2人のクーパーの攻防戦も気になるのですが、それ以上にキャラクターとして魅了されるのが、ナオミ・ワッツ演じるダギーの妻!
かなりの肝っ玉母さんで、前のエピソードでは強面の借金取りに一言も文句を言わせることなく話をつけるし、今回もクーパーを襲う殺し屋に後ろからつかみかかって「離せーっ!」とかって奇声をあげてたし…。
新シリーズで誰よりも伝説になるべき存在だ、と確信しています(笑)!

さて、次のエピソードで『悪い』クーパーがどんな行動に出るのか…、楽しみなんだけれど、怖いなぁ…。

 

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