ツイン・ピークス The Return/第4章のあらすじ・ネタバレ・感想 ~この世界にクーパーが2人存在している!?~ | VODの殿堂

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ツイン・ピークス The Return/第4章のあらすじ・ネタバレ・感想 ~この世界にクーパーが2人存在している!?~

   
 

タイトル:「ツイン・ピークス The Return」第4章
放送局:SHOWTIME
放送期間:2017年5月21日~9月3日
キャスト:カイル・マクラクラン、シェリル・リー、キミー・ロバートソン、ハリー・ゴアス、マイケル・ホース、デヴィッド・リンチ、ミゲル・フェラー、ナオミ・ワッツ、デイヴィッド・ドゥカブニー、ロバート・フォスター、アル・ストロベルほか
閲覧したVOD:WOWOWオンデマンド(2017年12月24日まで配信)

25年ぶりにブラック・ロッジから解放されたクーパーが、行きついた先はなんとラスベガス!
不思議な力に導かれるかのように、カジノのスロットマシンで大当たりを出して、大金を手に入れるというご褒美つきでの復活です。
FBIのゴードン・コールとアルバート・ローゼンフィールドはすぐにクーパーのもとへと向かいますが、彼らはクーパーを本当に救うことができるのか…?
予測不能の展開になることを期待しながら観ていくことにしましょう!

『ツイン・ピークスThe Return』配信先一覧
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※配信状況は2019年10月10日(木)時点のものです。
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あらすじ

ラスベガスでの大当たりは、まだまだ続いていた!

カジノではスロットマシンの大当たりを告げるサイレンが鳴り響いていて、スタッフたちは動揺を隠せない様子。
というのも、クーパーが座るマシンは次々とジャックポットを出しているからだ。
なんと、29回のメガ・ジャックポットを出しており、店のマネージャーは「私は破滅だ…」とつぶやく。


老婆がクーパーのもとに「ミスター・ジャックポット、大当たりする台を教えて」とやってきて、クーパーはブラック・ロッジを映し出す炎が見える台を指さしてやる。
老婆がその台にコインを入れると、やはりジャックポットとなるのだった…。

大喜びする老婆の様子を見ているクーパーに、1人の男が声をかけてくる。
「ダギー! 君もワイルドな遊びを?」
だが、クーパーは相変わらず、相手が言う彼と自分の名前(ダギー・ジョーンズという別人の名前だが)をオウムのように繰り返すことしかできない。
ビル・シェイカーと名乗る男は、クーパーがダギーと比べてスタイルも良く、ヘアスタイルも違うことから「見違えたな! ダイエットでもしたのか?」と話しかけるが、クーパーはぼんやりしたままだ。
男が「家」という単語を話したことで、クーパーも「家」という単語を繰り返し、自分の家はどこなのかとつぶやくクーパーに、「ランスロット・コートの赤いドアが君の家だろ」と教えてやるビル。
ここからは遠くなく、タクシーで6~8ドルだと伝えると、クーパーはふらふらと歩き出し、カジノの外へ向かおうとする。
それを見たカジノのスタッフはクーパーを呼び止め、別室へと案内した。

案内された部屋には、マネージャーがおり、デスクの上にクーパーの勝ち分が入った袋を出す。
片言しかしゃべらずに「助けを呼ぶ」と言うクーパーに、マネージャーは「我々が助けになりますよ。ここの部屋に泊まって食事や飲み物を楽しんではいかがですか?お代はいただきませんよ。自分の家だと思ってください」と伝えるが、「家」という言葉をクーパーは繰り返すだけだ。
「家はどこですか?」と聞かれ、先ほどビルに言われた通りに、ランスロット・コートと、自身の名前はダギー・ジョーンズだと返すクーパー。


リムジンを手配するように言ったマネージャーは「またここに来ると約束してください」と言い、天井のカメラを見上げるクーパーに「ええ、我々はあなたのことを見ていますから」と、意味ありげに伝える。

ダギーの自宅へ行くクーパー

袋を抱えてリムジンに乗ったクーパーは、ランスロット・コートの赤いドアの家を目指す。
ほどなくして到着した赤いドアの家の前で、リムジンのドアを開けられてなんとか車を降りたクーパーだが、家には向かわずにリムジンの傍らで袋を持って突っ立っているだけだ。
すると、空ではフクロウの鳴き声が…。
やがて、外の異変に気付いたらしい女性が、赤いドアを開けて出てくる。
彼女はすごい剣幕でダギーのもとへ歩み寄ると、彼に強烈な平手打ちを食らわせ、連絡もなしに3日間も会社にも行かず、サニー・ジムの誕生日も留守にしたことを責める。


どうやら彼女はダギーの妻のようだ。
無理やり家の中にクーパーを押し込んだ彼女は、連絡もせずに何をしていたのかを問い詰めながら、クーパーの持っている袋を開けてみる。
袋の中の大金を見て仰天する彼女は、どこでこの金を手に入れたのか聞くと、クーパーは自分を指さして「ミスター・ジャックポット」とだけつぶやき、家の天井をつぶさに観察。
大金を見て、これだけあれば借金が返せる、と喜ぶ妻は「今日という日が人生でいちばん素晴らしくて恐ろしい日だ」と言い、ダギーのために食事を用意しにキッチンへ行く。

出発前のゴードンは、あの人に挨拶を

サウスダコタに出発する前に、ゴードンはデニースのところを訪れていた。


かつて捜査官だったデニース(もともとは男性でデニスという名前だったが、キャリアの途中で女装をしてデニースとなった)は、現在FBIの首席補佐官となっているようだ。
ゴードンの横にあるチェアには、赤いバラをメインにした花束が置かれている…。
クーパーをサウスダコタで見つけたとデニースに報告し、そのクーパーは刑務所に入っていて、明日会いに行く予定だと伝えるゴードン。
デニースは、今回もゴードンが若くて美しい女性捜査官を同行させることを咎めるように話すと、ゴードンは反対にデニースとなる前のデニスの汚点の話や、デニースとなってから同僚たちに変化を受け入れるように働きかけた話などを言って聞かせるのだった…。
ゴードンが追っているのは大きい何かだと理解するデニース。
アルバートも一緒だと聞き、頑張ってと言うデニースに、ゴードンは一言、了解だと答える。

にぎやかなツイン・ピークス保安官事務所

トルーマン保安官に温度調節器のことを電話で説明し、「誰もいないときに何が起こっているかが分からない」というルーシーは、朝早く来ると暖房がすでに入っているのだと訴える。
どうやら保安官は川で釣りをしているのか、声が途切れるとルーシーが話していると、事務所に一人の男がスマートフォンを掲げながら入ってくる。


電話を切り、男の顔を改めて見たルーシーは、大きい叫び声をあげて、驚きのあまり椅子ごと後ろにひっくり返ってしまう…。
なんと、電話を片手に入ってきた男性が、ルーシーが電話で話していたトルーマン保安官だったのだ。

奥の部屋に入ったトルーマン保安官は、今日の事件などの話を電話交換手の女性や、他の保安官たちから聞く。
DVと酩酊者の暴行、飲酒運転があったことと、高校生のデニス・クレイグが麻薬中毒で死んだということだった。

会議室のホークのもとへ行こうとする途中、廊下でボビーを呼び止め、麻薬中毒で亡くなったデニスの検死報告を見ていないと伝えるトルーマン保安官。

今回も中国の新型の麻薬だと疑っているトルーマン保安官は、監視カメラに何か映っていなかったかと尋ねるが、ボビーが映像をみたところ野生の動物しか映っていなかったとのこと。
ボビーは現在警察官となって、このツイン・ピークス保安官事務所に勤務しているようだ。

いまだに気が動転しているルーシーに、アンディがトルーマン保安官はスマホで通話していて、車で走りながらでも話せるのだと言って聞かせる。
ルーシーは、仕事については優秀なのに、今回のような一件を何度も繰り返しているらしい…。

ホークは会議室で、まだ25年前の証拠品や資料をいろいろと調べている。
会議室にやってきたトルーマン保安官に、いつも的確な情報をくれるマーガレットから連絡があったため、クーパー捜査官に関するものがなくなっていると聞き、何がなくなっているのかを探しているのだと報告。
その部屋に入ってきた別のスタッフのチャドは、丸太おばさんのアドバイスに不満のようだ。
トルーマン保安官はチャドを帰し、入れ替わりにボビーが入ってくる。
ローラの写真を見て、過去を思い出したボビーはたまらずに涙を流す…。

ボビーにクーパー捜査官のことでマーガレットから伝言があったということを話すと、クーパー捜査官が生前の父に会った最後の人間だということをボビーが語る。
ブリッグス少佐と話してすぐに、クーパー捜査官は町を離れたというのだ。
その後、クーパーを見たものは一人もおらず、クーパーと会った翌日にブリッグス少佐は軍施設の火災で亡くなったのだそうだ…。

そこまで話したところで、ウォリー・ブランドという男が外に来ているとスタッフが伝えにやってきて、アンディとルーシーは即座に部屋を飛び出す。
ウォリーはアンディとルーシーの息子なのだが、両親に会いに来たのではなく、保安官に挨拶にきたらしいということで、トルーマン保安官も仕方なく外へと向かう。

外に出ると、バイクにまたがったウォリーが。
マーロン・ブランドにちなんだ名前のウォリーは、ブランド主演の映画『乱暴者』のコスチュームに身を包んでいる。
トルーマン保安官に「あなたの弟のハリーは俺の名付け親だ。病気だと聞いて、彼に挨拶をして回復を祈るために来たんだ」と言うウォリー。
ウォリーはバイクに乗って、アメリカのあちこちを走り回って放浪の旅をしているらしい。
そしてこの場面で、25年前の姿と似ても似つかないトルーマン保安官は、かつてクーパー捜査官とローラ・パーマーの事件を担当していたトルーマン保安官の兄だということがわかった。

ベガスのクーパー、さあどうする?

朝になって目覚めたクーパーが、ベッドの上に置かれたダギーのライムグリーンのジャケットをじっと見つめていると、そこにブラック・ロッジの片腕の男の姿が見え始め、寝室の片隅からクーパーに語りかける。
「君は私を見ている。違うか?君はワナにかけられた」と言い、ダギーがブラック・ロッジで消滅した際に残した金色の玉をポケットから出して見せると「君たちの1人が死ななければならない」と告げ、幻は消えるのだった。

クーパーはトイレで用を足すことすら覚えておらず、ダギーの妻に「サニー・ジム以下ね!」と言われながらトイレへ連れていかれる始末…。
用を足したあと、バスルームの鏡で自分の顔をじっと眺めるクーパー。
鏡に映るのは、クーパー自身で、キラー・ボブではない…。

ダギーの妻に服を着させてもらうと、ダギーのズボンはぶかぶかでジャケットも2サイズほど大きい。
朝食の準備をするから、と妻はさっさと1階へ行ってしまい、ネクタイを締められずにぼんやりしていると、隣の部屋から息子のサニー・ジムが出てきた。
父親の姿を見つけた彼は、クーパーに笑いかけながら親指を立てる。
クーパーも笑顔を返し、サニー・ジムの真似をして親指を立てるのだった。

下に降りていくと、サニー・ジムはパンケーキを食べていた。
ネクタイを頭に引っ掛けた状態で、なにもできないクーパーに、サニー・ジムは優しく手ほどきをして、席につかせる。
パンケーキを一口ほおばったクーパーは、何かを思い出したような鋭い表情を浮かべ、さらに運ばれてきたコーヒーを見て思わず「コーヒー」とつぶやいて飲む。
だが、一口飲むとひどく驚いた様子で(たぶんそのおいしさに)、それをすべて吹き出してしまうのだった。

サウスダコタで『悪い』クーパーとゴードンたちがいよいよ対面

サウスダコタの警察署では、身元不明の男性の遺体の指紋が一致したことが分かる。
だが、その男の情報へのアクセスには軍の許可が必要という表示が…。

そのころ、ゴードンとアルバート、タミーの3人がサウスダコタの空港に到着し、刑務所へと向かう。
刑務所に到着し、クーパーの状態を尋ねると、車で事故を起こし、食中毒なのか車内で毒性のものを吐いていたと刑務所の担当者たちから説明を受ける。
その吐いたものは分析中だが、警官がその毒が原因で病院に運ばれたという。
さらに、クーパーが乗っていた車のトランクからは、大量のコカインにマシンガン、犬の脚が1本見つかっていた。
男のマグショットは、髪の毛は伸びているが、確かにクーパー捜査官だとゴードンも認める。

いよいよ対面。
クーパーは、ゴードンの姿を認め、一緒に過ごしたときが懐かしいと語る。


これまでどこにいたのかゴードンに聞かれたクーパーは、「これまでずっと秘密の活動をしていた。同僚のフィリップ・ジェフリーズと一緒だった。この仕事について、君に報告しなければならない。君にすべてを語るつもりだ。ことの顛末を細部にわたり詳しく話すために、君のところに行く途中だった。予定より少し遅くなってしまい、車が道路をそれた方向に進んでしまったため事故を起こしてしまった。メッセージを残した」と言う。
さらにクーパーは「フィリップに安全だと知ってもらうメッセージだ。ゴードン、いつここから出してくれる?」とゴードンに尋ね、その問いに対して「君はしばらく勾留される」と答えるゴードンだが、法廷に出れば無罪放免になると言い切るのだった。
刑務所所長に、クーパーの電話を許可し、その通話内容を聞くように指示をして、ゴードンは刑務所を後にする。

外に出たゴードンとアルバートは2人だけで話す。


ゴードンはアルバートに、「クーパーを見たときに変な反応をしたが、何か言いたいことはないか」と尋ねる。
実はかつて、フィリップにクーパーへある情報を伝えさせたのだと答えるアルバート。
フィリップは当時失踪していたが、昔に一度アルバートに電話をかけてきたということだった。
その電話でフィリップに「クーパーの身に関わる緊急事態で、彼に情報が必要なのだ」と告げられたという。
その情報とは「男はコロンビアにいる」というもので、男は結局その翌週に殺されたのだという。
ゴードンはアルバートの名を繰り返すことしかできない…。
「今日のクーパーの様子を見ると嫌な予感がする。彼の話し方はまともではなかった。何かがかなりおかしい。認めたくはないが、何ひとつ理解できない」と言うゴードン。
理解できるか?と尋ねられたアルバートは一言「青いバラ」と答える。
「まさにそれだよ。捜査に取り掛かる前に、クーパーにはある人物に会ってもらう。彼女はどこに?」
アルバートの答えは一言だけ。
「酒場にいる。」

まとめ・感想

第3章の最後、クーパー発見の一報を受けた、ゴードンやアルバートが早速現場に向かうということになり、話すことも歩くこともままならないようなクーパーも、やっと助かる! とほっと安心していたんですが、なんとどっこい!
ゴードンたちが向かった先は、サウスダコタ(確かに、ゴードンはサウスダコタに行くって言ってたな…ラスベガスはネバダ州だから全然場所が違うということに、私もちゃんと気づけよ!)。
結局ゴードンやアルバートが会ったのは、事故を起こしてから大量に何かを吐き、気を失った末に刑務所に収監されている『悪い』クーパーの方だったのでした!
いやいや、これは困った…。

相変わらず、生まれたての小鹿状態の『善い』クーパーは、カジノでジャックポットを連発した大金を手にし、ダギーと入れ替わる形となって、ダギーの自宅へいくことに。
なんと、そのダギーの奥さんを演じるのは大物女優のナオミ・ワッツで、仰天!
3日間行方不明になっていたダギーに怒りまくるのですが、いやいや、見た目が3日でとんでもなく変わってるんだから、怒る前に別人だと疑えよ…(笑)。

今回は新しい面子とは別に、懐かしいメンバーも再登場。
なかでも、デイヴィッド・ドゥカブニー演じる、女装癖のあるFBI捜査官デニース。
FBIの首席補佐官にまで出世されていらっしゃいました。
若いときの女装はなかなかによかったんですが、やっぱりお年を召されると…ちょっと見るに堪えないですね(苦笑)。
さらに懐かしくてドヒャーとなったのが、ツイン・ピークスの保安官になっているローラの恋人ながら、既婚のシェリーと二股かけていたボビー。
髪の毛はすっかり白髪になっちゃいましたが、昔のボビーそのままに男前。
しかも、ローラの写真を見て、思わず泣き出してしまうところは、思わずもらい泣きしそうになりました(笑)。

ゴードンとアルバートが、クーパーに会わせようとしている人物は誰なのか?
片腕の男が言うように、いま2人のクーパーが同時に存在してしまっている状態となり、片腕の男が言うように、どちらかが死ななければならないのだとしたら、果たしてどっちが生き残るのか?
というわけで、第5話からの展開、見逃すわけにはいきません!

 

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