原作:オリジナル脚本のためなし
脚本:遊川和彦
出演者:高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音、相武紗季、椎名桔平 他
放送期間:毎週水曜夜10時
制作:日本テレビ
前回のおさらいと10話の内容
9か月の昏睡状態から目覚めた北野サクラ(高畑充希)は、花村建設を解雇され再就職先を探します。
嘘がつけないサクラは、前社の解雇理由を正直に言ってしまい片っ端から不採用に。
同期たちも何でも自分で解決して、自分は必要じゃないと感じたサクラは美咲島に帰ろうとします。
しかし以前自分が言った言葉が、着々と芽吹いていると励まされ、また東京で頑張る決心をした矢先、黒川(椎名桔平)から花村に戻ってこいと言われ…。
第10話(最終回)は、黒川は会社の未来に危機感を感じていて、上司に逆らってでも新しいことにチャレンジする社員が必要だとサクラを採用します。
そして新規プロジェクトのリーダーに任命されたサクラは、やりがいを感じてしまいます。
黒川からの影響を受け過ぎて変わっていくサクラを、心配する同期たちは…。
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第10話 あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。サクラ、リーダーになる
2020年4月、サクラが花村建設に入社して11年目。
サクラの同期、木島葵(新田真剣佑)、月村百合(橋本愛)、清水菊夫(竜星涼)、土井蓮太郎(岡山天音)の4人が、満開の桜の木の下に集まっています。
今は会社や仕事もバラバラになっている同期たちですが、「サクラがまさかあんなことになるとは…」とサクラの波乱万丈の人生を振り返っていました。
その1ヵ月前の2020年3月2日、黒川に花村に戻って来いと言われて復帰1日目のサクラ。
以前のようにご飯は大盛り、じいちゃんに挨拶をして部屋を出ると、隣人の脇田草真(草川拓弥)も就職先が見つかって出勤するところでした。
しかし、すぐ辞めたらカッコ悪いと言って、どこに行くのかは言ってくれません。
サクラは出勤途中も絶好調で、気になる建物の写真を撮ってギリギリに黒川副社長の部屋に到着。
機嫌がいい黒川は、「お~サクラ、今日も建物の写真を撮っていたのか」と笑顔で迎えてくれます。
黒川に「何か質問があるんじゃないのか?」と聞かれて、問題を起こした自分をなぜ採用してくれたのか聞きます。
すると黒川は、花村建設が手がけた建築物の資料を渡し、どう思うかと聞いてきました。
「シー」と否定するときの音を発するサクラに、「お、出たな。忖度しないで言ってみろ」とけしかけます。
ほとんどがこれまでに見たものと同じで独創性がないとサクラが言うと、「俺もそう思う」と嬉しそうに言う黒川。
売り上げが減り沈没寸前の会社を救うため、未来に残る建物を造る新規プロジェクトをたちあげた黒川は、新しい発想と熱い情熱を持ったサクラにリーダーを任せたいと言います。
サクラは目を輝かせて、「よろしくお願いします」と頭を下げました。
黒川は、自分の意見を通すためには“力”をつけろ、俺が応援してやるとサクラを持ち上げます。
まだまだ、胡散臭い黒川です。
椎名桔平さんのハマり役じゃないでしょうか。
“力”をつけろ
新規プロジェクトチームには葵がいて、心強いと思うサクラ。
サクラは黒川に呼ばれ、着工が間近に迫ったゲートウェイブリッジの最終会議に同席するよう言われます。
土木部の自信を持った発表に、忖度なしでサクラが意見を言うと、怒り出す重役たち。
黒川はサクラの意見に賛同し、その通りに案を修正しサクラのOKが出たら承認の印鑑を押すと言います。
その後、ゴルフ帰りの社長(西岡徳馬)とすれ違い、サクラを優秀な人材だからまた採用した旨を報告する黒川。
この会社は無駄が多すぎると言う黒川は、サクラに会社のずるい人間や組織の汚い部分を指摘し、自分らしくあるためには“力”が必要だと言います。
何度も“力”と言う黒川は、自分は“力”があると自慢したいんでしょうか。
社長が行ってしまってからの黒川が、どうも社長を嫌っているようだったので、やっぱり社長の座を狙っていると思います。
同期の悩みに向き合えない
翌日サクラが、社内の改善点や無駄なことをまとめていると、葵が来て「黒川さんのことを全面的に信用していいのかな?」と言ってきました。
サクラは「葵くんも、副社長に自分の意見をぶつけてみてはどうか?」と勧めます。
適当に返事をする葵はようやく本題に入り、百合はどうしているのかと聞いてきました。
葵の様子から、サクラも百合が心配になり、カフェで会います。
百合は、思ったように起業がうまくいかず、泣き出す夢にイライラしていました。
しかしサクラは黒川から呼び出され、百合の話もそこそこに帰ってしまいます。
サクラが残業していると菊夫からネット電話がかかり、NPOの代表になったことを後悔していると言います。
みんなに会いたいと言う菊夫に、「みんなそれぞれ忙しいから無理だと思う」と答えるサクラでした。
次に蓮太郎から「就活がうまくいかない」と電話がかかりますが、黒川からのキャッチを優先します。
サクラはかなり、黒川派になってしまったようです。
同期たちの悩みにも、いい加減に対応してしまっていて、ちょっと今までのサクラからは考えられないですね。
社長の解任
ゲートウェイブリッジの修正案を確認するサクラは、「かなりよくなったが」と前置きして、新たな修正を要求します。
「何度も修正が繰り返され予算が跳ねあがっている、部署によっては残業が続いているからその辺にしたらどうか」と葵に言われるサクラ。
サクラはいいものを造るためには仕方ないと、譲りません。
そのとき取締役会で社長が業績不振の責任を問われ、解任されたというメールが回ってきました。
しかも中国企業との合併の話が、進んでいることもわかります。
すぐに黒川のところへ話を聞きに行くサクラですが、社長が乗り込んできて「私は黒川にはめられた。お前たちも気を付けろ」と騒ぎ立てるのでした。
やっぱりきました。
社長を引きずり降ろして、自分が後釜に座る計算をしていたんですね。
心配する同期たち
それからはサクラが社内を歩くと、社員が道を開けて腫物を扱うような態度を取られるようになります。
サクラは同期たちにネットカフェに呼び出され、「あまり黒川を信用しない方がいい」と心配してくれます。
「黒川は結局自分のことしか考えていない」「合併したら大規模なリストラがあるという噂もある」「また傷つくサクラを見たくない」と言う同期たち。
サクラは、「リーダーになったから忙しい。時間を無駄にしたくない」と会社に戻ろうとします。
百合は怒って、「あんた変わったね。みにくいアヒルの子が白鳥になった途端冷たくなったみたい。もしかしたらあんたが一番権力を持ったらいけないタイプかも」と言います。
百合役の橋本愛さん、クールビューティーなので怒ったら本当に怖い顔になります。
今まで辛い思いをしてきてやっとやりたいことができそうなのに、なんで応援してくれないのか、と早口でまくしたてるサクラ。
早口だったことで、葵に「自分を誤魔化しているんじゃないか?」と言われますが、本当に忙しいと店を出て行きます。
リストラ対象者
蓮太郎と結婚したすみれ(相武紗季)がリストラ勧告をされたことがわかり、すみれの仕事場に行くサクラ。
副社長に取り消してもらうと言うサクラに、すみれは「このまま花村にいてもいいことなさそうだし潮時だ」と言います。
自分のことよりサクラの心配をするすみれは、「自分を見失わないでね」と言うのでした。
サクラは社長になった黒川に、すみれをリストラ対象者から外してほしいと訴えます。
黒川は、ついに社長になり、どんな態度に出てくるんでしょうか。
リストラは、サクラが提出した社内の無駄を集めた資料を見て、決めたと言う黒川。
すみれをリストラ対象者から外す代わりに、他のリストラ対象者をお前が決めろと言われ、サクラは困惑します。
「それなら私が辞めます」と言うサクラに、黒川は「そんな安直な答えしか出せないでどうする?大きな目的のために、多少の犠牲は仕方ないと思わないか」と言い、こっち側に来いと諭します。
アパートに帰ったサクラは、買ってきたコロッケを食べなからじいちゃんに問いかけました。
「ここのコロッケはうまくねぇ。それともサクラの方がおかしくなってんだろっか。どうすればいいんだぺ?じいちゃん」
こんなに悩むということは黒川側の人間には、なれないってことですよね。
夢と仲間
翌朝サクラは、建築中のビルで働いている草真を見かけます。
「何回も転職したが今までで一番自分に合っている」と話し、いつかサクラと一緒に建物を造るという夢ができたと言う草真。
会社に着いたサクラは、内定者研修に来ている女子から「この会社、合併の噂がありますが大丈夫でしょうか」と声をかけられました。
ちょっと考えて「大丈夫です。いい仲間と出会うから」と答えると、自宅に走って帰ります。
若い女子は、10年前のサクラのように目を輝かせていました。
サクラは何を思いついたんでしょうね。
仲間の進路
葵は、百合とカフェで会います。
「サクラが昨日から出勤していなくて、連絡しても返事がない」と心配する葵に、サクラのアパートに行ってみると返す百合ですが、夢が泣き出します。
百合は「夢がずっと機嫌が悪くて」と落ち込むと、葵は立ち上がって夢を抱き上げました。
「そんなに泣いてるとママが困っちゃうだろ?」とあやすと、泣き止む夢。
葵は泣きながら、「お前とこの子を幸せにしたい。いいかな」と百合に問います。
百合も、葵を見ながら泣いていました。
やっぱりこうなりましたか…。
ちょっと納得いかないけど、お幸せに。
そこへ、サクラからメールが届き、会社へ向かいます。
同期たち5人が揃い、葵と百合が結婚の報告をし、蓮太郎の就職が決まり、菊夫はサクラにプロポーズをします。
あっさり断られた菊夫は、仙台に仲間がいるから大丈夫だと笑いました。
黒川の本音
サクラたちの横を、黒川たち重役が通ります。
そのとき、黒川が「ゲートウェイブリッジの地鎮祭をやるからサクラも来い」と声を掛けます。
サクラは、なぜこんな自分にそこまでよくしてくれるのか聞いてみました。
黒川はサクラの面接を担当したとき、娘と話しているような気がしたと言います。
黒川の娘は小さい頃からバレエを習っていて、いつか娘のために立派な劇場を造ってやりたいと思い仕事をしてきた黒川ですが、8歳のときに事故で死んでしまったと話します。
「サクラ、俺と一緒に夢を叶えよう」と黒川が言うと、サクラは辞表を差し出しました。
二度とこの業界で働けないようにすることもできると言う黒川に、「あなたより力をつけて働いてみせます」と、2日間寝ずにまとめた建物のアイディアを見せるサクラ。
黒川は、「やっぱり、お前には才能がある」と言いますが、サクラはこれは仲間と一緒に考えて完成したものだと伝えます。
「私の力は仲間です。どんなに辛くても自分は一人じゃないと勇気が出る、社長にはそんな仲間がいますか」
そして「近道をしようとして自分を見失っていた」と、方言で反省の言葉を述べるサクラ。
これからは、ここにいるような仲間をたくさん作って、困難な道を選んで進んでいくと言って会社を出るのでした。
黒川は、そんなサクラを振り返って見つめます。
結局黒川は、寂しい人間だったんですね。
私が思っていたほどの、“悪”ではなかったです。
それぞれの道
翌朝、就活に出かけたサクラが建物の写真を撮っていると、同じように写真を撮っている男性がいました。
以前面接にいった会社の社長(平泉成)で、サクラはその会社にお世話になることに。
サクラは、冒頭の仲間が待っている桜の木がある公園に向かいます。
就職先が決まったと報告し、みんなに出会って本当に幸せだと伝えました。
そこで、全員がそれぞれの夢を語ります。
菊夫は、孤独な貧困で苦しむ人を助けること。
百合は、女性が不安を感じずに働ける場所を作ること。
葵は、過酷な状況で働く人を幸せにできる本物のリーダーになること。
蓮太郎は、自分の夢を話せば奇跡を起こせると知ってもらうこと。
そしてサクラは、信じ合える仲間を持って、毎年桜のように花を咲かせること。
未来で生きる人が、私たちの造った建物を見て私たちが生きていたことを思い出してくれること。
素晴らしい建物を見て、感動して生きる希望や勇気を持ってもらうこと。
それから写真を撮ってお互いを励まし合い、それぞれの道に歩き出しました。
終わりましたが、それほどの感動はなかったです。
途中までは、本当におもしろかったんですけどね。
最終回って、案外こんなもんかなって感じで終わるドラマが多いのも確かです。
Twitterを見てみました
サクラ、「同期のおかげ」って洗脳されすぎてない??
どう考えてもサクラは同期にそんな頼ってないし愚痴って相談しまくって頼りすぎてたのは同期達の方だし、サクラが立ち直れたのはサクラ自身の力だけだし、サクラは一人でも普通に優秀だし、結局サクラから力を奪ったの同期達じゃん#同期のサクラ— もしもす屋さん (@ririsuke_____) December 18, 2019
アハハ、笑っちゃったけどわかります。
葵と百合が接近した辺りから、ちょっと冷めてしまいました。
同期たちも、いつものサクラに戻ったとか言い過ぎでしたよね。
サクラの再就職先、平泉成さんが社長なら安心できそうです。
なんか同期たちが勝手すぎるから仲間は素晴らしいものだ!!ってまとめられてもなんっっも響かんな #同期のサクラ
— もぎ (@mogi_kabeuchi) December 18, 2019
私も、感動が薄かったです。
だんだん尻すぼみになってしまった感があります。
まとめ
百合がサクラを怒るときがほんとにきつくて、橋本愛さんが嫌いになりそうでした。
そういう役だから演技がうまいってことなんでしょうけどね。
黒川が、もっと悪者か善人かどっちかだったら、おもしろかったんじゃないのかなと思いました。
ちょっと中途半端に終わったので、残念でした。
平泉成さんは、『過保護のカホコ』で高畑充希さんのおじいちゃん役だったので、ほっこりしました。
ドラマ『同期のサクラ』作品概要はこちら
2019年秋ドラマ特集ページはこちら

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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