原作:オリジナルストーリー
脚本:八津弘幸、徳尾浩司、吉田真侑子
出演者:松雪泰子、堀井新太、須藤理彩、高橋メアリージュン、余貴美子、他
放送期間:毎週金曜夜10時
制作:NHK
前回のおさらい
第7話は、大手銀行のシステムエラーの事故調に真奈子(松雪泰子)が招かれ、調査する段階で元夫である橘(滝藤賢一)と再会する場面に注目する回でした。
システム障害は、SEの過労によるヒューマンエラーが原因かと思われましたが、真奈子の調査により上司である十川(木下ほうか)の伝達ミスが原因だったことがわかりましたね。
過去の自分の経験ばかりに固執するベテランを偽ベテランというワードで表現し、的を得た真奈子の発言に感服しました!
第8話は、古びたマンションで住人の老人が死亡した事故を、真奈子が個人的に事故調に乗り出すお話。
呪われているという噂があるマンション…被害者が残したダイイングメッセージ…。
真奈子はどんな失敗から事故の原因を突き止めることができるのでしょうか?
志保(須藤理彩)の引き抜き話もあるようなので、そちらも心配です。
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第8話あらすじ・感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。呪われたマンション!?
いつもの中華屋の店員グエン(フォンチー)から、マンションで老人が死んだ事件を調べてほしいと依頼を受けた真奈子は、野津田(堀井新太)と個人的に事故調に乗り出すことに。
一人暮らしの老人である橋爪(宇崎竜童)が、雨の夜にマンションのエントランスで謎の死を遂げていたのです。
さっそく真奈子は野津田とグエンのマンションに向かうと、警察が現場検証を行っていました。
そこに、住人の榊(白川和子)が現れ「このマンションは呪われている!」と騒ぎ立て、マンション内は異様な雰囲気。
不審死を調べる刑事の栗原充(渡辺大知)から、橋爪は頭を打った脳挫傷で死んだことを真奈子たちは聞きます。
橋爪が倒れていた手元の床面に「-23」という数字が書かれている点やペンだけ持ってうろうろしていた点など不可解なことが多いと、栗原は言います。
そして真奈子たちは栗原と共に、マンションの管理組合長の新藤(ラサール石井)からマンションでの「呪い」についての話を聞くことに。
階段で転倒する人が続いたり、火事でもないのに廊下の警報が鳴り響いたり、防火シャッターが突然開いてぶつかってしまったりという現象が起きていることが、住人たちが呪いだという原因になっているのだと。
あからさまに驚く野津田と落ち着いた態度の真奈子の対比(笑)
帰り際、目の前に植木鉢が落ちてきても驚かない真奈子。
やはり理詰めの工学者は、オカルトは信じないのでしょうね~。
果たして本当にマンションは呪われているのでしょうか?
志保の引き抜き
真奈子は、野津田から志保の引き抜きの話が来ていることを聞きます。
南雲教授(余貴美子)から”宇宙エレベーター国際プロジェクトの事務局長”を志保に任せたいと依頼があったのです。
もし志保が引き受けることになったら研究室の仕事はできなくなるんじゃないかと野津田は心配しますが、真奈子は「ふ~ん」と興味なさげに振る舞っています。
志保は宇宙工学者を目指していた優秀な工学者だったので、きっとこの引き抜き話に迷っているはず!
その後、南雲教授から電話で直接引き抜きの話を聞いた真奈子は、志保と話す機会があるにも関わらず志保を避けるようになります。
きっと、触れたくないんでしょうね…。
二人の間がギクシャクしてきました(汗)
幾度となく志保を避ける真奈子の態度に業を煮やした志保が、ついに真奈子に声をかけます。
「私、宇宙エレベーターの方に行くよ」と志保が言うと、「行けばいいじゃない」と言う真奈子。
止めてほしい志保と、行かないでほしいけど素直になれない真奈子…。
カッとなった志保は「私がいなかったら研究室の仕事、誰がやるのよ!」と声を荒らげます。
「迷っているのを、人のせいにしないでよ!」と真奈子も応戦し、話し合いどころじゃなくなってしまいます。
本当に素直じゃない二人…(汗)
このままじゃ、志保は引き抜かれちゃうよ~!
ダイイングメッセージの謎
別の日、真奈子がマンションに向かうと緊急集会が行われており、刑事の栗原が事件と事故の両面で捜査していると住人たちに伝えていました。
相変わらず、榊は「呪いに決まっているじゃないか!」と騒ぎ立てています。
榊たち呪われている派の旧住人たちと呪われていない派の新住人たちが争っている形になっており、新しく越してきたグエンたちの味方についた橋爪を、旧住人たちは快く思っていなかった様子。
そこに真奈子が顔を出すと、「このマンションにかかった呪いを解決するために特別にいらっしゃいました」と栗原に紹介されてしまいます。
困った真奈子は、「呪いというのは全て科学で解決できます。あと少し時間をください」と言います。
その後真奈子は、グエンから橋爪がグエン家族によくしてくれていたこと、橋爪が昔電気修理の仕事をしていたこと、エレベーターに閉じ込められた子供を助けてくれたことなどを聞きます。
そして、グエンの子供がエレベーターで拾ったという橋爪の手帳を見つけるのです。
橋爪の手帳には、四桁の数字とプラスマイナスの数字が羅列していました。
この手帳の数字は、確実に手元の床面に残した「-23」と関係があるはずですよね!
手帳を栗原に渡し、橋爪の手帳にある数字の暗号を真奈子は考え始めます。
きっと、真奈子ならこの数字の謎が解けるでしょうね。
「私、失敗しちゃった」
事故が起きたときと同じ雨の日に調査に向かった真奈子は、エレベーターに閉じ込められてしまいます。
出られない真奈子は、暗闇の中座り込み考え始めます。
「雨の呪いにかかって呪い殺されたんだ」という榊の言葉、壊れた扇風機やトースターを直してくれて、エレベーターに閉じ込められた子供を助けてくれた橋爪…。
思考をぐるぐる巡らせた真奈子は、「私、失敗しちゃった」と言うのです。
そして、志保の機転により真奈子は助け出されます。
さすが、志保!
雨の中マンションに調査に行った真奈子に携帯がつながらないことで、真奈子の身に何かが起こったと察知したのですね~。
さて今回、真奈子はどんな失敗しちゃったのでしょうか?
雨の呪いの正体
真相がわかった真奈子は、住人集会を開き「この世には悪霊による呪いは存在しません」と言います。
階段で転倒したのは単なる偶然で、廊下の警報は機械の故障、防火シャッターが閉まったのはストッパーの劣化のため、と呪いと言われていた現象は全て呪いではなかったと。
そして、橋爪が雨の日にマンションを徘徊していたのは、理由があったのだと続けます。
長らく電気製品の修理をしていた橋爪は、グエンの子供がエレベーターに閉じ込められたのはエレベーターの老朽化が原因だと考えました。
そして、マンションの管理組合の総会で、エレベーターの危険性を指摘しコストをかけてでも手を打つべきだと橋爪は訴えたのです。
しかし、大多数の住人から反対の声が上がり、エレベーターを交換することはできませんでした。
橋爪の徘徊は、その総会の日から始まったと真奈子は言います。
エレベーターの不具合は湿気のせいで雨の日に起こると予想した橋爪は、フロアーの床面とエレベーターの床面のズレがどれだけあるのか計測し始めたのだと。
このズレがエレベーターの不具合を示す目安となると考えた橋爪は、計測を続けたのです。
手帳に残された数字は、雨の日の日付けと床面のズレを計測した数字だったのです。
事件の日、いつものように床面を計測していた橋爪は、扉が開いたままのエレベーターが上昇するというトラブルにより頭を打ってしまい、そのままロビーに転落してしまったのです。
橋爪の手元に残したダイイングメッセージは、その日のズレの数字だったのです。
誰の責任になる?と会場がざわざわし始めると、真奈子は憐みの表情で住人たちに話し始めます。
「何度も事故は起きているのに、お金がかかることで新しいエレベーターに交換する話を取り合わなかった住人たちの責任は重い」と。
橋爪はエレベーターが危ないということを伝えようと、たった一人で記録を取り続けていたのですね(涙)
「マンションに呪いがあるとしたら、みなさんが対立し疑心暗鬼に陥ったこと、橋爪さんの小さな声に耳を傾けようとしなかったことです」と真奈子は言い、「その呪いを解けるのは皆さんの愛です」と締めくくります。
おっと!真奈子が愛を語るとは、びっくりです。
住人のみんなが愛を持ってそれぞれに接していたら、こんなことにならなかったということですよね。
真奈子と志保の友情
研究室で、志保は「橋爪さんは近所に住む息子一家に一緒に住もうと言われていたが、やるべきことがあると断っていた」ということを真奈子に話します。
それを聞いた真奈子は、「志保もやればいいんじゃない」と言い出します。
「宇宙エレベータープロジェクトの事務局長、迷うなら世の中のため人のためになる方を選ぶべき」と。
やはり志保は新プロジェクトの方に行っちゃうんだろうな~と思っていたら…。
宇宙エレベーターの地上実験を行う場で、志保は真奈子の研究室に残ることに決めたと南雲教授に伝えます。
「真奈子の失敗学を支えた方が未来の人類のためですから」と言う志保。
結局、真奈子の魅力から離れることができない志保と、志保がいないと不安な真奈子はいいコンビなのでしょうね!
よかったよかった(笑)
第8話を観たTwitterの声は?
真奈子と志保のやり取りが気になる多くの視聴者が、真奈子と志保の気持ちを代弁していましたよ~(笑)
また、エレベーターの事故といえば、現実でもあった事故を思い浮かべた意見も。
背中を押したいけど行ってほしくない
行きたいけど止めてほしい
ふたり#ミスジコチョー— 味のり子 (@ajinori_ko) 2019年12月6日
その通り(笑)素直になれない二人がかわいかったですよね。
迷ったら人のためになる方を選ぶ…
アマノ先生の為をえらぶ?#ミスジコチョー
— 味のり子 (@ajinori_ko) 2019年12月6日
いいえ、志保は真奈子のためではなく、世のため人のために真奈子を支えるのです!
足腰の立たないお婆さんになる前に、本当に宇宙エレベーターが出来るといいなあでも、そういう一方で、老朽化したエレベーターが、多数放置されているという事実。令和と昭和の同居ですわ。#ミスジコチョー
— エリザベスかりん@織新ジョームロ滝眞海 (@karintyann) 2019年12月6日
その通りですよね~。
エレベーターの老朽化問題は、格差社会をも表しているような…。
まとめ
今回は事故調査委員会のお招きではなく、知り合いからの頼みで真奈子自らがマンションの老人死亡事件を調査し始めました。
「呪い」というワードが工学者の真奈子にとって興味深かったのでしょうね。
調査をする中での真奈子の失敗は、これまでのエレベーターの小さな事故を見逃していたということ。
その失敗を辿って、呪いでもない殺人事件でもない真相に辿り着き、事件を解明することができたのです。
やはり、”大きな事故=失敗”の前には”小さな事故=失敗”が起きていたのですね。
宇宙エレベーターと古びたマンションのエレベーターとの対比が、格差社会を表しているかのようでもありました。
最後は「愛」という科学者らしからぬ真奈子の発言でしたが、科学ではどうにもならないことも「愛」で解決できることもあるってことを言いたかったのでしょう。
忙しい真奈子が自分の研究以外に事故調をするのは、科学と人間の共存を未来に考えているからなのだと思いました。
志保も研究室に残ることになり、私も真奈子と同様安心しましたよ~^^
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ヨガインストラクターもしている連ドラ好きな2児のママです。観たいドラマは録画してCMとばして観るのがおすすめ!最近では、横浜流星くんのドラマにハマってます。
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