原作:オリジナル脚本のためなし
脚本:三木聡,福田雄一,大九明子,田中眞一,小峯裕之
出演者:オダギリジョー,麻生久美子,吉岡里帆,磯村勇斗,豊原功補,ふせえり,江口のりこ,岩松了,檀れい,他
放送期間:毎週金曜夜11時15分(一部地域を除く)
制作:テレビ朝日 MMJ
前回のおさらいと7話の内容
枕木葵は、倒産寸前だったプロレス団体を、超人気団体に押し上げたカリスマCEO。
しかし25年前、自分と意見が合わないプロレスラーをトロフィーで殴打し殺していました。
凶器が見つからずに時効になっていましたが、葵が持っている杖に証拠品が隠されていたことを時効管理課の霧山修一朗(オダギリジョー)がつきとめました。
第7話で、交通課の三日月しずか(麻生久美子)は、霧山のメガネをうっかり壊してしまいます。
そんなとき、刑事課の彩雲真空(吉岡里帆)が最近大流行だという“開運メガネ”をかけていることに着目。
霧山に「買いに行こう」と誘いますが、あまりノリ気でありません。
その“開運メガネ”の販売元“桃瀬メガネ”の社長桃瀬多恵子(檀れい)がある時効事件と関係あるとわかり…?
桃瀬は何かと自分はツイてない人間だとアピールするのですが…?
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第7話 あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。開運のメガネ!?
ある日、三日月が自動販売機でジュースを買おうとしますが、何回入れてもお金が落ちてきて買えません。
すると近くにいた占い師が、「あなたツイてませんね」と言いながら手招きをします。
「今週のあなたの運勢は最悪です。ラッキーアイテムはメガネ!はい、じゃ5千円」と言われました。
翌日、その出来事を霧山に話す三日月。
するとそこに三日月の後輩が、「蓋が固くて開かないから、三日月先輩お願いしますぅ」と、海苔の佃煮の瓶を持ってきました。
霧山は「無理」と言うので、しかたなく三日月が力を入れて開けました。
力を入れすぎた三日月はクルクル回り、開いたと思ったら机に置いてあった霧山のメガネの上に座ってしまいます。
見事、まん中から真っ二つに折れたメガネ。
そこに熊本課長(岩松了)、又来(ふせえり)、サネイエ(江口のりこ)、彩雲がメガネをかけて入って来ました。
三日月がメガネをかけている理由を聞くと、今人気がある開運メガネだと言います。
それは桃瀬メガネの社長、桃瀬自らが出演しているCM、“開運パッカーン”がキャッチフレーズのメガネで、三日月も知っているようです。
三日月は霧山に「買いに行こうよ」と誘いますが、「僕はこれが気に入ってるからいい」と折れたメガネをセロテープで貼り付けています。
熊本が「そういえば、桃瀬多恵子ってメガネ屋を始める前、不幸があって…確か時効を迎えてたよな…」と調書を探します。
「あ、これこれ。謎の平行四辺形殺人事件。遺留品返しに行ってそのメガネ直してらっしゃいよ」と言って、熊本は判を押しました。
平行四辺形殺人事件、霧山は事件の名前を聞いただけで興味津々な顔をしていましたが、いったどんな事件なんでしょうか。
“平行四辺形殺人事件”の概要
屋上のソファに座る、霧山と三日月。
霧山が、平行四辺形殺人事件の概要を説明します。
・事件は25年前、総武市のライブハウス“タグタグ”で起こった。
・その日は、桃瀬の夫でメガネがトレードマークの一発屋歌手、“蝙蝠(こうもり)ユキオ(前野健太)”のワンマンライブが行われる予定だった。
・しかし、出演時間になっても現れないためオーナーの田畑(梶原善)が見に行くと、ユキオは胸から血を流して死亡していた。
・死体のそばには、ユキオが書いたと思われる“犯人はメガネ”というダイイングメッセージが残されていた。
・解剖の結果、胸に小さな穴が4か所あり、大きな針のようなもので刺されたことが判明。
・4か所の傷口はきれいな平行四辺形に並んでいて、“謎の平行四辺形殺人事件”として捜査された。
・ユキオはかつて、“今夜僕は君の腕の中で、君は僕の腕の中で”という曲が大ヒット、紅白にも出場しトレードマークのメガネも大流行した。
・“犯人はメガネ”というダイイングメッセージから、まず疑われたのはユキオをプロデュースしていた吉田和夫(芹澤興人)。
・吉田とユキオは、金銭トラブルでよく揉めていたという噂があったからである。
・しかし、吉田には確固たるアリバイがあり、他の関係者も全員メガネをかけていて捜査は難航。
・凶器も特定に至らず、時効を迎えてしまった。
霧山と三日月は、遺留品を持って桃瀬が経営するメガネ屋に向かいます。
三日月が、奥さんは疑われなかったのかと聞くと、メガネをかけていなかったという霧山。
そのとき、水たまりがあるところを車が通りかかり、霧山たちは急いで避けましたが通りかかった桃瀬の足に泥水が飛び跳ね「ツイてない」とつぶやきます。
桃瀬は、通りかかったというか、霧山たちの横を通り抜けわざと泥水がかかるところに出て行ったみたいに思いました。
ツイてないアピール
桃瀬メガネ店に着くと、三日月が開運メガネの品定めをしています。
桃瀬が来て、「あなたにはこれがいいわ。優しい印象よ」と、メガネを選んでくれました。
霧山は自己紹介を済ますと、さっそく遺留品を桃瀬に渡します。
遺留品はユキオが使っていたメガネばかりで、寝るとき用のメガネもありました。
霧山は、「趣味で捜査しているため、ガンジ嗜む程度ですが事件の真相に近づきたいと思っている」と伝えます。
ガンジ○○という言葉、霧山のマイブームなのかちょこちょこ使っています。
それにいちいち驚く三日月が、おもしろいです。
桃瀬は、「でも…私がツイてないから近づけないかもしれませんよ」と、自らツイてないアピールをします。
その後も、目薬を差そうとして片目に差したところで目薬が無くなり、「ツイてなーい」とつぶやく桃瀬。
霧山が壊れたメガネを見せて「これ直りませんか?」と聞くと、「直らない。このメガネをかけなさい」と開運メガネを渡されます。
帰り道、霧山は桃瀬のツイてないアピールがわざとらしいと言います。
ツイてないアピールというか、自虐ネタを自慢げに話す人っていますよね。
他人に傷つけられる前に、自分で心を傷つける“心の自傷行為”らしいです。
そうすることで他人に「大丈夫だよ」と言ってもらいたい心理が働いているということです。
凶器はアイスピック?
霧山、三日月、彩雲は、鑑識課の又来康知(磯村勇斗)のところに行きます。
康知は、「凶器は棒状の先端が鋭利な刃物という以外はわかっていないが、傷の横幅が上下とも13.5センチで全く同じであるため、プロの犯行かもしれない」と言うのです。
そこで犯人として一番に疑われた、当時のプロデューサーで現在は“BARまぼろし”のバーテンダーをしている吉田に話を聞きに行きます。
バーで吉田は、氷をアイスピックで削りながら話し出しました。
「ユキオは当時“キミ腕ボク腕”が大ヒットして、人が変わってしまった。歌そっちのけで遊び惚けて、愛人12人も作った上にずっと支えてきた多恵子ちゃんを泣かせたことが許せなかった」
そして、氷で彫った見事なウサギをカウンターに上げました。
霧山が事件当日の吉田の行動を聞くと、氷のうさぎを粉々に壊し「閉店です」と言う吉田。
バーを出た霧山たちは、犯人じゃないことを証明されているのに、吉田はなぜアリバイを言わないのか不思議がります。
アイスピックさばきも素晴らしかったことから、「吉田が犯人だから“誰にも言いませんよカード”を出して」と言う三日月。
しかし、「いくら何でも早ガンジだ。証拠もないんだから」とたしなめます。
穴が開いているだけの傷だったから、私も凶器はアイスピックだと思ったんですけどね。
ダーツバーで
ちょうどそのとき、康知から“ダーツバーに桃瀬がいる”と連絡をもらい、霧山たちもそのダーツバーへ。
霧山は桃瀬とダーツをしながら、桃瀬とユキオのなれ初めを聞き出します。
桃瀬の実家は高知でメガネ屋をしていて、店番をしていた高校生の桃瀬のところに壊れたメガネを持ってきたのがユキオでした。
桃瀬がユキオに似合うメガネを選んであげると、たいそう喜んで毎日メガネ屋に来るようになり…恋に落ちて、メガネを重ねたと言う桃瀬。
その後2人で上京し、ユキオは自分のおかげでメガネ歌手というコンセプトを掴んだと言います。
霧山は「今、メガネを重ねたとおっしゃったのは、桃瀬さんも昔はメガネをかけていたんですね?」と聞きます。
桃瀬は笑ってごまかし「霧山さんとも、メガネを重ねてもいいのよ」と言うのでした。
霧山の前ではダーツが下手なふりをする桃瀬ですが、何気なく放った1本の矢が真ん中に突き刺さったのを霧山は見逃しませんでした。
桃瀬がここまで自分を卑下する理由は、いったい何でしょうね?
ユキオはファンに愛されていた
時効管理課で、「ユキオの13股はすごい」という話をしていると、十文字疾風(豊原功補)が来て、“平行四辺形殺人事件”の担当は衣(島田久作)警部補で、今はとんかつ屋をしているという情報をくれました。
霧山がかけている“開運メガネをもらう”という交換条件を出し、とんかつ屋まで案内してくれた十文字。
店に入った霧山たちは、とんかつ定食を食べながら衣に吉田のアリバイについて話を聞きます。
当時の吉田は大きな顔を気にしていて、小顔マッサージに通っていたのが証明されていると言います。
「おっさんが小顔マッサージなんて、恥ずかしいから言わないんでしょう」と言う衣警部補。
今日はユキオの命日で“ユキオナイト”という催しがライブハウスであり、今でもユキオのファンが集まって“キミ腕ボク腕”を歌うと話すのでした。
霧山たちもライブハウスに行き、オーナーの田畑に話を聞きます。
田畑は、ユキオと桃瀬の結婚式もこのライブハウスで行い、桃瀬は物販を手伝ったりしていい奥さんぶりを発揮していたと話します。
「多恵子ちゃんは手先が器用で、いろんなものを作っていた。ユキオの歌がヒットするまでは夫婦仲もよく、ユキオの浮気にも目をつぶっていた。しかし週刊誌の写真を見たときは、かなりショックを受けていたようだ。」と続ける田畑。
ユキオナイトが始まり、霧山たちもライブ会場へ。
“キミ腕ボク腕”の歌を参加者全員で歌い始めると、突然前にいた女性が泣き出しました。
田畑が霧山たちを警察の方だと紹介すると、その女性は「お話したいことがあります」と言ってきました。
この年配の女性は何か知っているみたいです…真相解明できるんでしょうか。
最後のピース
霧山は一人で、桃瀬の自宅へ行きます。
桃瀬にユキオの命日なのに、ライブハウスに行かなくていいのか?と聞いてみました。
桃瀬は「行ったところで生き返るわけでもないですから」と言います。
霧山は、2つだけ大事そうにケースに飾られているメガネを、勝手に出してかけていました。
「それはダメ!」と立ち上がって怒る桃瀬。
すみませんとメガネを戻す霧山に、桃瀬は「今夜付き合ってくれない?一人でいるのがつらいから」と言います。
翌朝、三日月に「ユキオナイトの後、急にいなくなってどこ行ってたんですか?」と問い詰められた霧山は、桃瀬とダーツをしていたと答えます。
メガネをセロテープで固定している霧山は「やっぱり固定が弱いですね。何かありませんか?」と又来たちに聞いてみました。
サネイエが、「ホッチキスならありますよ」とホッチキスの芯を飛ばし始めました。
その一つが霧山の前にも飛んできて、メガネの前に置いてみると…「オーオー!お手柄ですよ。サネイエさん」と叫びます。
最後のピースが見つかったと霧山が言うと、彩雲が十文字がいないか辺りを気にし始めます。
いないと見せかけ、やっぱり出てきた十文字は「彩雲!」と言いながらサネイエを連れて行きました。
彩雲は、自ら十文字に捕まりに行きサネイエを助けます。
今回は、大人しい彩雲でしたね。
前回、頑張りすぎて疲れたんでしょうか(笑)
霧山の見解
霧山はライブハウスに、桃瀬を呼び出しました。
桃瀬が犯人だと言う霧山が解明した真相は、以下の通りです。
・高知から出てきた桃瀬は献身的にユキオを支え、ライブがあるたびに物販グッズを用意したりスタッフとしても働いた。
・そんなとき芸能関係者からスカウトされメガネアイドルとしてデビューしたが、人気が出始めたときにユキオの指示でメガネを外したため引退せざるを得なくなった。
・桃瀬と入れ替わるように、“キミ腕ボク腕”が大ヒットしユキオが売れっ子歌手になった。
・売れた後のユキオは、遊び惚けるようになり13股までかけるようになった。
・ショーケースにあったメガネの柄の部分は、2つとも桃瀬が鋭利な刃物のように加工していてダーツの要領でユキオの胸に刺し、平行四辺形の形になった。
・ダイイングメッセージの“犯人はメガネ”というのは、犯人はメガネをかけた人物という意味ではなく、メガネを凶器に使ったという意味だった。
霧山は、以上が調べた結果だと伝えました。
なるほど。
メガネ2つで、平行四辺形の形になったんですね。
“誰にも言いませんよカード”は音楽付き
桃瀬が説明し始めます。
「13股以上に嫌だったのは、私にはメガネを外させたのに愛人はメガネをしていたことが許せなかった。
メガネを加工したのも、昔二人でよくしていたダーツをメガネでやろうとしたものだった。
別居したいと言われてカッとなり、尖ったメガネで胸を刺した」
霧山は、それには誤解があると言います。
ユキオが別居を申し出たのは愛人と住むためではなく、新曲を作るため集中したかったためだ、と言うのです。
ここである映像を、見せられた桃瀬。
ユキオの未発表曲で、歌うユキオの後ろには愛人と言われた12人のコーラス隊がいました。
桃瀬を喜ばせたいと、コーラス隊のことは内緒にしていたということでした。
“ユキオナイト”で泣いていた女性も、コーラス隊にいたそうです。
その未発表曲は、“これからも妻と一緒に歳を重ねて仲良く暮らしていきたい”と歌っているものでした。
「ユキオ…」と涙を流す桃瀬。
霧山が、“誰にも言いませんよカードミュージック”を桃瀬に渡します。
それは、♪のマークを押すとユキオの未発表曲が流れるというものでした。
霧山は、「見えていることが全てではない。心のメガネを曇らせちゃダメだということです」と言いました。
桃瀬はカバンからバナナの皮を出して床に置くと、足で踏もうとします。
霧山が止めると「もうツイてないふりしなくても大丈夫ですよ。時効になったのは幸運だったからでなく、ユキオさんの愛があったからです。ダイイングメッセージの“犯人はメガネ”も、あなたに捜査の手が及ばないようにしたのかもしれない」と言うのでした。
翌日、時効管理課では、新しいメガネを霧山にプレゼントする三日月がいました。
サプライズってときには、怖いものですね。
最初からちゃんと言っておけば、こんなことにならなかったのにね~。
Twitterを見てみました
時効警察はじめました7話。わたしはメガネ、あなたもメガネ、みんなメガネ。メガネまつり。
— クリス (@risurisu_chris) November 29, 2019
ほんと、メガネ祭りでしたね。
私もメガネかけてるので、嬉しかったです。
『時効警察はじめました』7話。前代未聞の凶器による前代未聞の殺し方。いろんなミステリドラマを見てきたけど、こんな殺人シーンは初めて。
— 千街晶之 (@sengaiakiyuki) November 29, 2019
そうですよね。
先の方しか刺さってなかったし、これくらいで死ぬのかな?とちょっと疑問でした。
まとめ
どうしたんでしょうか?
彩雲が大人しかった…。
ふざけることもほとんどないし、誰にも言いませんよカードを渡す現場には全く現れず…。
もう次は最終回ですから、何とか彩雲に愛の手を!
ドラマ『時効警察はじめました』作品概要はこちら
2019年秋ドラマ特集ページはこちら

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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