原作:オリジナルストーリー
脚本:八津弘幸、徳尾浩司、吉田真侑子
出演者:松雪泰子、堀井新太、須藤理彩、高橋メアリージュン、余貴美子、他
放送期間:毎週金曜夜10時
制作:NHK
前回のおさらい
第6話は、別れ話のもつれから若林(水橋研二)が遠隔操作で高所作業車を上昇させて、乗っていた恋人の水沢を圧死させるという殺人事件の事故調でした。
事故だとの見解が多数の中、真奈子(松雪泰子)は水沢の挟まれた位置がおかしいと意見を貫き検証を重ね、さらには若林の本性を暴き、事故ではなく殺人だったという真相を解明しましたね。
若林に好意を寄せていた郁美(高橋メアリージュン)をも救う形となり、雰囲気に飲まれず忖度なく行動する真奈子がかっこよかったです。
野津田(堀井新太)もあえなく振られ、研究室メンバーの恋愛は当分なさそう(笑)
第7話は、とある金融機関のシステムに事故が発生し、真奈子は事故調として調査を開始します。
「人生最大の失敗が結婚だった」と真奈子は第1話で言っていましたが、元夫で敏腕カウンセラー橘役に滝藤賢一さんが出演します!
私生活が見えにくい真奈子との絡みがとっても楽しみですね。
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第7話あらすじ・感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。銀行のシステムエラー発生
いろは銀行という三つの銀行が経営統合したメガバンクの営業開始初日に、ネットバンキングの振り込みができなくなるシステムエラーが発生し、大きな混乱が起きます。
いろは銀行本店で行われた、システム障害の事故調査委員会に真奈子はいつものように野津田と出席することに。
事故調査委員会では、プログラミングのミスでありSEのヒューマンエラーであったと報告があります。
委員会中、真奈子は何かを考えているように目をつぶっていますが、どうやらお疲れの様子。
そんな真奈子を見て、野津田は最近仕事しすぎだと指摘します。
委員会を終えた後、真奈子と野津田は、いろは銀行から統合システムを依頼されていたシステム会社のテク二サスソリューションへ出向くことに。
システム推進部長の十川勲(木下ほうか)に聞き込みを行い、今回のシステムには全部で30ほどのシステム会社が関わっていたことを知ります。
システム障害は、プロジェクトのサブリーダーであり協力会社のSEである高坂真司(駒木根隆介)による仕様書変更の伝達ミスで起きたものであると、十川は言います。
そして、ダブルチェックをしなかった私に責任があると言うのです。
ほうかさんが出てくる時点で、すでに怪しいですよね~。
真奈子の元ダン現る!
高坂が、いろは銀行の営業開始日の前日にくも膜下出血で死亡していることを疑問に思った真奈子は、高坂の周囲の聞き込みを行うことに。
タイムカードでほぼ残業がないことを確認し、死亡した理由を調査していると、高坂がカウンセリングを受けていたことが判明。
そのカウンセラーに話を聞きに真奈子と野津田は向かうことになるのですが、そのカウンセラーこそが、真奈子と離婚した夫の橘健介(滝藤賢一)なのです。
「人生の最大の失敗は、まだ塗り替えられていない」と真奈子は言い、橘は「真奈子の元ダンです」と野津田に自己紹介します。
野津田は「出た~!」と驚き、にやつく二人は、ソファに並んで仲良さげ。
『半分、青い。』ファンは、きゃ~と夫婦再来に盛り上がったことでしょう(笑)
守秘義務があり高坂のことは話せないと言う橘は、今度は真奈子一人で話に来ないかと言います。
おっと!野津田は邪魔者?
次来たら何か教えてくれるのでしょうか。
SEの過労死がカギを握る!?
次に、高坂が勤めていたテク二サスシステムズを訪れ同僚に話を聞くと、二年前にも高坂のミスで大事故になりかけたことがあったとわかります。
それも指示の聞き間違いだったらしく、十川が高坂をかばい事なきを得たと言います。
十川と仕事をする機会が多かった高坂…何か引っかかりますね。
やはり十川がキーマンではないでしょうか!?
他の協力会社にも話を聞きに行くと、高坂は最高の先輩だった、よくしてくれていた、という言葉が多く、頼りがいがあり慕われていたことがわかります。
そして、退社後に何社もの協力会社を三年もの間回らされていたことがわかり、過労死だったことが判明するのです。
再度、橘のもとを一人で訪れた真奈子は、「高坂が過労だとあなたは知っていたんじゃないの?」と聞きます。
橘は、「一般論として言うけど」と前置きを入れてから「クライアントが会社から過剰な仕事を押し付けられて過労死したことに気付けなかったのなら、それは君が言うところの”失敗”だ」と言います。
守秘義務で話せないから一般論として教えてくれたのですね。
二回目に開催された事故調査委員会に出席した真奈子は、高坂は隠れ残業で過労死したと発言します。
その場に出席していた十川は、会社も誰も高坂の隠れ残業のことは知らなかったと言います。
高坂がヘッドフォンを付けて仕事していたという証言からも、”ながら仕事”にも原因があり、結局は過労によるヒューマンエラーだと結論付けられてしまうのです。
どうも納得がいかない表情の真奈子ですが、このままでは終わらせない雰囲気ですね。
研究室に帰ると、郁美が高坂の職場のパソコンを借りてきていました。
パソコンのログインからシャットダウンの時間で実際の労働時間を調べると、高坂は夕方に退社した後深夜にログインしていることがわかったのです。
そして、パスワードでロックされているファイルが見つかり、郁美がパスワードを解析することに。
ファイルの中身が、高坂の過労死を裏付ける証拠になりそう!
「私、失敗しちゃった」
論文の作成がうまくいかない真奈子は、再び橘のもとを訪れ、橘と話をするうちに寝落ちしてしまいます。
仕事に疲れた真奈子が橘といると心地がよさそうで、離婚したとは思えない程いい雰囲気。
目覚めた真奈子に、橘は「どうしてそんなに自分を追い立てるんだ」と聞きます。
「世の中には面白い失敗がたくさんあって時間が足りない」と答え、微笑む真奈子。
「仕事のし過ぎだと言われている人たちも、最初は真奈子と同じなんだよな」という橘の言葉に、ハッと飛び起きた真奈子は「私、失敗しちゃった」と言うのです。
はい!真奈子、ひらめきました!
やらなきゃいけないことがある!と急いで橘の部屋を後にし、真奈子が向かった先は高坂が勤めていた会社でした。
高坂のデスクで、高坂も浴びたであろう徹夜明けの朝日を浴びた真奈子は、目にした会社のポスターにパスワードのヒントを見つけます。
その場から同じく徹夜明けで研究室にいる野津田に電話をし、そのパスワードでファイルを開くことに成功します。
郁美の解析でもまだ出ていないパスワードを!
真奈子、天才か!
システム障害の原因は偽ベテラン
今回のいろは銀行のシステム障害の原因は、プロジェクトに偽ベテランがいたことだと真奈子は事故調査委員会で発言します。
偽ベテランとは過去の自分の経験ばかりに固執するベテラン、つまり十川のことだと。
高坂が仕事中にヘッドフォンで聞いていたのは、音楽ではなく十川の指示が録音されていた音声データであり、今回のシステム傷害の伝達ミスは十川の指示だったことも記録されていたのです。
高坂のパソコンにあったファイルには、十川からの指示の音声がぎっしり入っていました。
そして、二年前の高坂のミスも十川の指示から起きたものであることがわかったのです。
他の事故調の委員たちに「高坂さんが亡くなったのをいいことに、嘘を付いていたのか!」と責められた十川は、自分が間違った指示を出していたことさえもわからないほど疲弊していたと言います。
システム開発が格段に複雑になり付いていけなくなった、アップデートに疲れた、と。
自分の経験をもとに、わかったふりを通すしかなかった偽ベテラン…。
その負担を高坂に押し付けた十川の罪は重いですよね。
真奈子は、「今回の本当の大きな失敗は、過労死だ」と続けます。
真奈子が高坂の会社で目にしたポスターには、
「For your family’s tomorrow,and For all mankind’s future」
あなたの家族の明日、そして人類の未来のために
と書かれており、徹夜して朝焼けを目にした方向にあるポスターのこの言葉に、高坂は希望を抱いていたのです。
そして、ファイルのパスワードにしていたのですね。
それに気付く真奈子がすごいわ。
SEという仕事に大きな誇りと夢を持っていた高坂は、他人の失敗を押し付けられても何日も寝ていなくても平気で、自分を過労死に追い込んでしまったのです。
亡くなる一ヶ月前の録音された音声データには、「たくさんの人たちの生活が便利で豊かになる仕事が大好だ。面白い勉強をさせてもらっている会社に恩返しがしたい。」という高坂の言葉が残っていました。
十川はそれを聞いて「高坂…すまなかった…」と力なくうなだれます。
過労に気付かなかった高坂さんに関わった全ての人の失敗だと真奈子は締めくくります。
最後に、橘のもとに訪れた野津田は、橘から真奈子に離婚してくれと言ったことを聞きます。
その理由は、「真奈子は、100年後の人類の未来を家族の明日の未来と同じように考えることができる人だから」だと。
嫌い合って離婚したのではなく、真奈子には研究に没頭してもらいたいからって感じですね。
橘とは、いい関係性がこれからも続きそうです。
第7話を観たTwitterの声は?
やはり、元夫役で滝藤さんが出演することに、Twitterではざわついていました。
『半分、青い。』の夫婦役のイメージが強いですもんね~。
滝藤さんめっちゃ怪しくてチャラいカウンセラーだけど、この夫婦間好き #半分青い
#ミスジコチョー pic.twitter.com/OsSqrlSgRP— ふみふみ23 (@fumifumi1242954) 2019年11月29日
二人のバックに、うっすらと”晴さん”と”うーちゃん”を見てしまいますよね。
犯人はやっぱりだったけど、滝藤さんと~っても 良い元ダンで良かった#ミスジコチョー
— tomo (@tomo31150306) 2019年11月29日
犯人というか、木下ほうかさん登場で、やっぱり感は否めませんね。
そうか、高坂さんは同じ失敗をしないようにと工夫していたんだな…
#ミスジコチョー— ゆく (@yuku_no3) 2019年11月29日
そうなんです!夢と希望に溢れていた高坂さんは、同じ失敗を犯さないように音声データを聞いていたんです。
そんな高坂さんに罪をなすり付ける偽ベテラン…偽ベテラン、世の中にたくさんいそう(汗)
『ミス・ジコチョー』第7話は、ココに注目!
『半分、青い。』の夫婦共演!
2018年に放送された朝ドラ『半分、青い。』で、松雪泰子さんがヒロインの母親役で好演したのは記憶に新しいですよね。
しっかり者の妻と明るい夫という仲良し夫婦役を演じていた松雪泰子さんと滝藤賢一さんですが、『ミス・ジコチョー』では別れた夫婦役での出演となりました。
『半分、青い。』の仲睦まじい夫婦とは真逆ですが、”晴さん”と”うーちゃん”の久々の共演にときめいた視聴者は多かったでしょう。
まとめ
第7話は、大手銀行のシステムエラーの事故調に真奈子が招かれ、調査する段階で元夫である橘と再会する場面に注目する回でした。
システム障害は、SEの過労によるヒューマンエラーが原因かと思われましたが、真奈子の調査により上司である十川の伝達ミスが原因だったことがわかりましたね。
音声データを聞きながら仕事をしていたのは、二年前の十川の言い間違いで起きた事故の教訓からであり、十川のミスを暴くためではなく仕事をきちんとこなしたいという高坂の真面目さからでした。
だから、わざわざ音声データにはロックをかけていたんですよね…。
高坂さん、いい人過ぎます。
そして、自らを過労に追い込んだ結果、くも膜下出血になってしまい、罪を被ることになってしまったのです。
「人生最大の失敗」だと言っていた元夫の橘とは、バチバチかと思っていたらいい雰囲気で安心しました。
変わり者の真奈子とうまくやっていけそうな理解ある旦那さんだっただろうなと想像できましたが、今後も登場してほしいですね!
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ヨガインストラクターもしている連ドラ好きな2児のママです。観たいドラマは録画してCMとばして観るのがおすすめ!最近では、横浜流星くんのドラマにハマってます。
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