原作:オリジナル脚本のためなし
脚本:遊川和彦
出演者:高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音、相武紗季、椎名桔平 他
放送期間:毎週水曜夜10時
制作:日本テレビ
前回のおさらいと8話の内容
着工したばかりの美咲島に架かる橋に安全基準の問題が発生し、住民に説明するために島に帰る北野サクラ(高畑充希)。
木島葵(新田真剣佑)から、土木部の桑原(丸山智己)がセメントの量を減らしたことで、危険な橋になってしまうと指摘を受けます。
住民に「危険な橋を架けることはできない。島に橋は架からない」と説明します。
夢を自ら潰してしまい傷心のサクラが家に帰るとじいちゃん(津嘉山正種)が、倒れて冷たくなっていました。
葬儀を終えてアパートに帰ったサクラは、怒りと悲しみが一気に押し寄せ部屋を荒らすのでした。
第8話は、夢とじいちゃんを失ったサクラは、重度の喪失状態のまま社会人8年目を迎えていました。
“仲間とたくさんの人を幸せにする建物を作る”という、最後の夢を支えに頑張っていましたが、体調がすぐれない日々が続き引きこもり状態になってしまいます。
同期たちは、何とかサクラを励まそうとするのですが、一切応じないサクラは…?
『同期のサクラ』配信先一覧 | |||
動画配信サービス | 配信状況 | 見放題 | 配信先 |
---|---|---|---|
U-NEXT | ![]() |
||
hulu | ![]() |
![]() |
視聴ページ |
dTV | ![]() |
||
Amazonプライム・ビデオ | ![]() |
第8話 あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。新たな展開
2019年12月現在、サクラの病室に集まる葵、月村百合(橋本愛)、清水菊夫(竜星涼)、土井蓮太郎(岡山天音)の同期たち。
百合は、病院側から「これ以上の回復は見込めないから、サクラのような患者を受け入れる専門の病院に移ってほしいと言われた」とみんなに報告します。
「サクラに身寄りがないから私たちに決めろって、そんな…」「意識が戻ることを諦めろっていうのか」と話し合っていると、ドアが開きました。
サクラの隣に住む夫婦、脇田草真(草川拓弥)と小梅(大野いと)が子どもを連れて入って来ていきなり頭を下げます。
サクラがこんなことになったのは、自分たちのせいだと謝りました。
お隣の夫婦といったいどんなことがあって、サクラが意識不明で眠り続けることになったっていうんでしょうか。
全く予想外の展開で、驚きです。
もっと会社か何か、大きな組織と関係しているのかと思っていたので拍子抜けしました(笑)
ご飯の量が茶碗半分に
2016年11月、花村建設に入社して8年目のサクラ。
じいちゃんが亡くなって1年、まだじいちゃんの死が受け入れられずにいました。
いつもの時間に起きるものの日課の体操は途中でやめ、ご飯は茶碗半分、植木に水をやるのも忘れています。
それでも、“同期の仲間とたくさんの人を幸せにする建物を作る夢”を、実現しようと頑張って会社に向かうサクラ。
途中の公園では、隣の夫婦が子どもとボールで遊んでいて、草真にやっと就職先が決まったと喜んでいます。
建物の写真を撮っていると、後ろから来た人にぶつかられてひょろけてしまい、そこから会社に向かう1歩がどうしても踏み出せず引き返します。
サクラの心の傷は、どうしても修復できないところまできているようで見ていて辛いです。
私の食欲を分けてあげたい。
百合がアパートから連れ出す作戦
2018年1月、サクラが会社に来なくなって1年が過ぎようとしていました。
同期たちは、LINEで何度も呼び掛けたり部屋まで行ったりするのですが、サクラから返ってくるのは“すみません。体調がすぐれないので”というLINEの文字だけです。
喫茶“リクエスト”に集まる百合たちは、これからのことを相談します。
蓮太郎が交際中の火野すみれ(相武紗季)に聞いたら、このままだとクビになると言っていたと報告。
菊夫は、「元気になるまで守ってやりたいからプロポーズしようかな」と言い、同じくサクラが好きな葵に了解を得ます。
葵は惚けて「別にいいけど」と澄ましていましたが、蓮太郎と百合は「サクラはそんなこと望んでいない」と猛反対。
葵が「サクラは困っている人間を放っておけないから、何か悩み事相談をしたらどうか?」と提案します。
さっそく次の日、百合がサクラのアパートに行き、悩みを聞いてほしいと持ちかけます。
やっとドアを開けたサクラの髪は乱れ、精気がない顔を見てまず驚きました。
そして部屋に入ってその汚さに、二度びっくりの百合。
窓を開けながら、このままだどクビになると百合が言うと、サクラは会社に行くことを考えると体が動かなくなると言います。
「こんな暗い部屋にいるからだよ。菊夫が連れて行きたいところがあるって言ってたよ」と、百合は無理やりにでもサクラを外に出します。
いい同期たちですね。
これもサクラが親身になって、同期たちを支えてきたからでしょうね。
菊夫と蓮太郎の作戦
菊夫が連れて行ったのは以前自分が担当した図書館で、サクラが買ってきたコロッケはうまかったという話をしても無表情のサクラ。
菊夫は「俺とけっこ…け…けつ…やっぱ自分のケツは自分で叩かないとダメだ」とプロポーズしようとしましたが言えず、以前サクラに言われた言葉をそのまま言います。
「そうですね」と真に受けたサクラは、何度も自分のお尻を自分で叩き始め、困った菊夫は蓮太郎に助けを求めます。
蓮太郎は、サクラを実家のラーメン屋に連れて行き「うちのラーメンの大ファンだっただろ?」と言いますが、食欲がないと食べようとしません。
次に「来年着工予定のホテルの設計図を見てくれ」とサクラに見せますが、「いいんじゃないでしょうか」と言うだけのサクラ。
蓮太郎はもっと何かあるだろと意見を求めましたが、サクラは何も浮かんでこないと泣き出します。
すみれが入って来て泣いているサクラを抱きしめ「“頼って”って言ったのに」と言うと、サクラは自分のせいですみれが社史編纂室に異動したことを謝ります。
すみれは今年から人事部に戻ったことを告げると、サクラは「よかった」と安心してまた泣き出しました。
菊夫と蓮太郎の作戦は、サクラの心には響きませんでしたね。
サクラの心を動かすのは、いった誰なんでしょう。
葵と百合も撃沈
次に葵が、サクラを散歩に連れ出します。
葵は新人研修の話をしてお前とは一生離れたくないと言い、サクラにプロポーズをしました。
「きっとサクラはいい奥さん、いいお母さんになると思う」と言う葵。
突然笑い出したサクラに何がおかしいのか聞くと、「こんな私なんかと結婚したいって言うから」とサクラはますます笑います。
葵も一緒に笑い、百合に“失敗した”とLINEを送りました。
百合は、「服でも買っておしゃれしよう」と言うと、サクラはスマホから高級な服を片っ端から買い始めます。
そんなサクラに「ごめん、やっぱりいつもの恰好で夢を語るサクラが好き。辛いのはわかるけどいつものサクラに戻って」と訴えます。
サクラは「もうやめれ!上から目線で夢夢うるさい!あんたに私の辛さはわからない」と立ち去ろうとしました。
「ブス!ブスブスブス!わかった。あの部屋で孤独死でも何でもすれば?」と以前サクラに言われたことを言って先に立ち去ります。
百合とサクラの大ゲンカ、思い出しますね~。
サクラを救い出すのは、相当難しそうです…。
“頑張れ”と言われるのが辛い
サクラが“リクエスト”に1週間分のカレーを注文に行くと、同期たちが集まっていました。
「さっきはすいませんでした」と頭を下げたサクラは、自分の感情がコントールできないから、こんな自分のことは放っておいてほしいと告げて出て行こうとします。
葵たちはサクラを呼び止め「自分たちは、サクラのおかげでここまでやってこれた。だからどうしても元のサクラに戻ってほしい」と訴えます。
「じいちゃんはこんなサクラをどう思うかな…?じいちゃんのためにも“たくさんの人を幸せにする建物”を作ろうよ」と繰り返し言うのですが…。
振り向いたサクラは、お礼を言った上で「もう無理なんです。今までやってきたことは全部ムダだったし、これから頑張っても意味がないと思うと気力が湧かない…じいちゃんからのファックスでも来れば…」と言います。
そして「みんなに“お前ならできるから頑張れ”って言われるのが苦しい。もう仲間と思わないで」と言って帰るサクラ。
頑張っている人に「頑張れ」って言ったらダメだというのは、よく聞きますが人によるんでしょうね。
私は「頑張れ」と言われると、嬉しいタイプです。
傷心の同期たち
蓮太郎が家に帰ると、すみれが待っていました。
「どうだった?」と聞かれ、「何もできなかった。やっと本当の仲間ができたと思ってたのに」と悔しがります。
帰り道ベンチに座って実家に電話をかける菊夫は、妹に「兄ちゃん元気ないね」と言われて「大好きだったヤツに振られた…あはは、お盆には帰るから」と告げて電話を切りました。
葵は、「大丈夫?お前が一番頑張ってたから」と帰ろうとする百合を呼び止めます。
世界で一番信頼できる親友が、遠くに行ってしまった気がすると言って泣き出す百合。
葵は百合を抱きしめ、キスをしようとしました。
百合は顔を背けますが、葵に抱きつきます。
んん?葵は同情でキスとかしてしまうタイプ?
百合も、葵はサクラのことが好きだと知っているんだから、もっと拒絶するべきでしょ。
ちょっと納得いきませんね。
菊夫の方が、よっぽどいいと思います。
“退職願”を出してAIスピーカーを買う
翌日サクラに、書留が届きます。
会社からの解雇予告通知で黒川(椎名桔平)の“一度本社に顔出せ”というメモが入っていました。
本社に出向いたサクラは、専務に昇進した黒川に“退職願”を提出します。
黒川は、サクラの面接をして会社の新しい起爆剤になると思い、周りの反対を押し切って採用をしたことを明かしました。
出て行こうとするサクラに「サクラは散ったか?“花の命は短くて苦しきことのみ多かりき”だな」と言う黒川。
黒川って、どうもいけ好かない役なんですよね。
味方なのか、敵なのかイマイチわからない人物だと思っていたんですが、本当はどうなんでしょう。
逃げるようにして出て来たサクラは“リクエスト”に行って、カレー1週間分を注文します。
しかし店主(柳谷ユカ)は、もう店を閉めるからダメだと言います。
若い人たちが来て頑張っていたから応援しようと続けてきたが、最近は来なくなったし息子夫婦の世話になると言うのでした。
その帰り道、サクラは“何でも答えてくれる”のがウリのスピーカーAITALK(エーアイトーク)を買って帰ります。
AIが相棒
サクラの部屋は、冷蔵庫だけがあり他は何もなくなっていました。
ミニマリストの部屋みたいでした。
カップラーメンをするためにお湯を沸かしながら、「AI今何時?」「AI、3分たったら教えて」と何でもAIに話しかけるサクラ。
「あのとき、島の人たちに嘘をついてでも橋は安全だと言った方がよかったのかな?そうすればもっと早く帰れてじいちゃんを助けられたかもしれない?」とAIに聞きます。
AIは、情報が少ないため答えられないと言います。
AIに、思いの丈をぶちまけるサクラ。
「なんでこんなことになったのか、みんなに幸せになってもらいたいだけだったのに。
同期たちとも、もっと大切な時を過ごしたかった。
この世界は、もっと夢や希望で溢れていると思ってたけど実際は何もない。
私みたいな人間は、死んだ方がいいのかな?
これから私は、どうしたらいい?」
AIは、“それはサクラさんが決めることです”と答えます。
「わかった」と言うサクラは、そのまま横になって眠ります。
こういう愚痴をAIにしか話せないサクラは、本当に辛いと思います。
じいちゃんが言っていた不器用ということなんでしょうか。
誰か人間がそばにいても話もできなかったら、いない方がマシですからね。
新しい命
サクラと同期たちが会わなくなって、1年が経ちました。
菊夫は会社を辞め、ボランティア団体に入って活動しています。
蓮太郎は、すみれと結婚し新しいプロジェクトを任され忙しい日々を送っています。
百合は、子どもを産んでいました。
葵はプロポーズしますが、百合は相談もなく勝手に産んだのは自分だからと断ります。
子どもの名前は“夢”と命名されました。
百合の病室に集まった葵、菊夫、蓮太郎。
百合は、「出産の途中でいろいろなことを思い出したが、サクラのおじいちゃんから“サクラをよろしく頼む”と言われたことが気になって一つ試したいことがある」と相談します。
そういえば、百合の回で子どもを抱いていましたね。
父親は?と言ったときに葵が映ったので、たぶん葵の子どもなんだと思います。
ちょっと葵と百合に幻滅しました。
サクラが昏睡状態に陥った理由
部屋で目覚めたサクラは、AIに今日は何日かと聞きます。
“2019年3月31日です。サクラさんお誕生日おめでとうございます”と答えるAI。
冷蔵庫はすっからかんで、冷蔵庫と流し台の隙間に同期たちと撮った写真が挟まっていてサクラはそれを見つめます。
そのとき携帯に、非通知の電話がかかってきました。
電話を取るとファックスの音が聞こえてきて、驚いたサクラはファックスを置いてあった場所を見ますが何もありません。
すると玄関のドアの下から、ファックスの用紙が差し込まれてきます。
“俺たちはいつまでも待ってる”
“おまえとまた一緒に働ける日を”
“だからどんなに辛くても諦めない”
“サクラのいない世界になんかに生きていたくないから”
“じゃあまた明日”
(じいちゃん、サクラにはこんなにステキな仲間がいるてぇ。みんなに会いてぇ。元の自分に戻ることをみんなに伝えたい)と思ったサクラは、外に出て行きます。
公園を通ると、隣の夫婦と子どもがボールで遊んでいました。
就職したばかりの草真が、また辞めたと言って夫婦喧嘩をしています。
ボールが公園を出てしまい、子どもが公園を飛び出したところに大型バイクが走ってきます。
それを見たサクラが、子どもを助けるために飛び出しました。
子どもは泣き出し、軽いけがで済みました。
サクラは草真の呼びかけに起きて、フラフラしながら自分のアパートに戻ります。
“私には夢があります…”と、夢を語りながら歩くサクラ。
アパートに戻ったサクラは、同期の写真を見ながら自分の部屋で気を失います。
こういうことだったんですね。
隣の子どもを助けて、頭を強く打ったということなんでしょう。
でも、すぐに救急車呼んで病院に行っていたら、もっと違っていたかもしれないのに。
2019年現在、同期たちは看護師に「例の件でお話が」と呼ばれます。
「先生と話してくるね」「俺たちは絶対に目覚めると信じてるから」「じゃ、また明日」と約束して部屋を出る同期たち。
一人残されたサクラの目から涙がこぼれ…目を開けます…。
つ、ついに目覚めました!
よかったね、サクラ。
Twitterはどうでしょうか
この第8話に来て、
隣の部屋の住人が大きく関わってくるとは、
予想だにしていなかった。#同期のサクラ、視聴中。— スガワラぼやき帳 on ツイッター (@sugawara2018) December 4, 2019
そうですよね。
私も、拍子抜けしてしまいました。
こんなオチだったとは…ちょっとショックです。
7話までと8話は違う人が書いたのかな。。。#同期のサクラ
— ゆうこ@san (@yuko_uraraka) December 4, 2019
めちゃくちゃわかります。
ほんとそんな感じですよね。
今までがよかっただけに、がっかりしました。
まとめ
ツイッターでも、葵に幻滅したという意見が多数ありました。
よかった、私だけじゃなかった(笑)
それに大型バイクにひかれて、そのままほっとくなんてことはあり得ないでしょう。
子どもの命の恩人なのに、隣人夫婦おかしいです。
目覚めたサクラが、どんな態度なのか気になります。
今までのサクラは過去のサクラですから、今のサクラが楽しみです。
ドラマ『同期のサクラ』作品概要はこちら
2019年秋ドラマ特集ページはこちら

平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
この記事へのコメントはありません。