原作:書下ろし脚本のためなし
脚本:龍居由佳里、本田隆朗
出演者:中谷美紀、藤木直人、白洲迅、忍成修吾、山中崇、加治将樹、渡辺邦斗、寺田心、奥田瑛二ほか
放送期間:毎週月曜22時
制作:テレビ東京、共同テレビ
前回の振り返り
第5話では、部下に晴(中谷美紀)と和田(藤木直人)が涼(寺田心)を挟んで食事をしていたところが見つかってしまい、二人が付き合っているのでは?という噂が社内中に広がってしまいました。
しかし本人たちはそれを知らず、五木商事の関連会社である五木鉄工がベトナム進出を果たすための、新しい企画を考えることに集中しています。
部下たちは真相が分からずなんだか気まずい空気の中、何とか辿り着いた案が日本で活躍する女流棋士のグェン・ランとスポンサー契約を結び、架け橋になってもらおうというものです。
いつも通りパワフルに突き進む晴ですが、今回は“人たらし術”が通用せず、言動一つひとつが裏目に出て空回りしてしまうのでした。
珍しくめげそうになる晴に、和田は「原点に戻れ」という声をかけて立ち直らせ、部下たちと力を合わせながらなんとか企画を成功させます。
経営企画部がまとまりかけているのが非常に微笑ましいのですが、それを邪魔する晴と和田の熱愛の噂…。
うやむやにしているから余計に不信感が募っているわけで、いよいよすべてを洗いざらい話すときでしょう。
今週はついに二人の過去が明らかに!?
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第6話はついに点と点が繋がる!あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。晴と和田が付き合ってる噂は拡散中
社内中で晴との熱愛が噂になっていることを知った和田は、そのことを晴に話します。
驚く晴でしたが、気にしたのは夫婦だったことがバレていないかで、その過去が明るみに出ていないのなら、問題ないとあっけらかんとした様子。
事実、二人は付き合っていないのだから、噂なんか放っておこうという作戦です。
その大胆な態度にたじたじな和田は困り顔で、その表情を見た晴は、部長としての立場に悪影響があるかと気にします。
しかし和田も問題ないと晴の意見に賛成し、事実無根の噂は無視する方向で決まりました。
子会社のアパレルブランドを売却せよ!
さて、今回の案件はいつか見たような子会社の売却です。
15年前に五木商事が株を買い、子会社となったアパレルブランド『ファンソフィー』は、高級ブランドとしてセレブな奥様方に人気がありましたが、ファストファッションが流行している今、売り上げは大きく伸び悩んでいます。
高山副社長(奥田瑛二)はこのままでは五木商事の経営にも悪影響だと、売却で推し進めるよう経営企画部に指令を出しますが、晴が何かしでかさないか不安なようで、和田に売却一択だと念を押すのでした。
というのも、ファンソフィーの社長はデザイナーの久保田サチ、副社長は娘の久保田英里子(国仲涼子)、さらに五木商事から元総務部の上原麻美(黒川智花)が出向しているという、女性が多い職場なため、晴が再建に向けて無駄なやる気を出してしまわないかを危惧していたのです。
前回の売却案件では立て直しを成功させてしまった晴なので、自分の思惑を無視されたことを思い出し、苦虫を噛み潰したような顔の高山副社長。
絶対に晴の思い通りにはさせないと息巻いています。
晴と部下たちの意見は…?
さっそく経営企画部でファンソフィーについて会議が開かれますが、右肩下がりの売り上げ推移を見て、話し合うまでもなく売却では?というもっともなみんなの意見。
和田が晴の見解を聞いてみると、すぐさまファンソフィーに赴いて数字以外の現状を確かめたいというガッツ溢れる姿勢を見せ、その姿に部下たちもやれやれという顔をしながら、期待の表情を見せているんだから、なんだかかわいいですよね。
晴が気になる青柳(白洲迅)はもちろん、今まで一緒にミッションを成功させた矢島(渡辺邦斗)や川上(加治将樹)も、積極的に晴の意見に賛同していて、最初の晴に対する冷たい態度が嘘のようです!
久保田副社長に会いに行こう!
ファンソフィーの現状を知るため、本社に向かった晴と青柳は、今の状態だと五木商事は株を手放すことになるという話をします。
それに慌てる久保田副社長は、来年度の経営計画とコスト削減案を考えていたのですが、これだけでは現状を変えるのは難しい内容でした。
晴は、例えば商品の価格を抑えるため、もっと安価な素材を使用してみたり、低価格な新しいラインを提案しますが、それは強く反対されてしまいます。
久保田副社長はファンソフィーに強い誇りとプライドを持っていて、見た目の優しそうな印象に反して一筋縄ではいかない頑固さを持ち合わせているのでした。
晴はいったん持ち帰って検討することにしますが、先が思いやられます。
ファンソフィー再建のためには選択が必要
晴が考えたのは、五木商事が展開している通販カタログに、ファンソフィーの商品を載せる案です。
しかし、現状のカタログはチープ感があるため、ファンソフィー専用の高級通販カタログを作ってみてはどうかと久保田副社長に提案します。
これならファンソフィーのコンセプトやイメージを崩さずに、多くの人の目に触れることができ、売り上げの改善が期待できそうだとかなり好感触。
ただ、初期投資がかなりかかるため、利益が見込めるまでに3年はかかってしまいます。
ということは最低でも3年間は赤字経営になり、しかもその赤字の補填を五木商事が請け負うことはできないのです。
通販を始めるにしても、とにかく大胆なコストカットが必要なため、晴は久保田副社長に2択を迫ります。
1、ポリシーを曲げてコストカットに踏み切り、五木商事の子会社でいる
2、五木商事の庇護を離れ、自分のポリシーを貫いた戦略で行く
久保田副社長は少し考えさせてほしいと、その場では答えが出せませんでした。
シングルマザーの苦悩
晴が帰宅し涼とくつろいでいると、ファンソフィーへ出向している上原から電話がかかってきました。
上原は今の厳しい経営状態もよく分かっていますが、久保田副社長を尊敬し強い信頼関係で結ばれていて、彼女が抱える辛さも理解しているのです。
経営者としての孤独や葛藤はもちろんですが、久保田副社長は、晴と同じく離婚をしたシングルマザーでもあるのでした。
今までは自分のポリシーを一切曲げてこなかった久保田副社長でしたが、晴の言葉を聞き、娘のことを考えると五木商事の意見に沿うべきだと悩み出しています。
その弱気な姿に驚いた上原は、どの決断が正しいのか分からないということを、晴に伝えたのでした。
晴も思うところがあったようで、教えてくれてありがとうと言い電話を切りました。
鬼の決断!しかしその本意は?
経営企画部では、ファンソフィーの株を売るかどうかの最終決断が迫られています。
数字だけ見るとどうしても売却一択しかなく、晴の企画も久保田副社長の返答待ちで進展せず。
和田は返答が出てから決めようとしますが、晴はそれを遮り、株は売るしかないと断言するのです。
まるでファンソフィーを見限ってしまったような晴の発言に、部下たちは驚きを隠せませんが、晴は一切の悩みなく株の売却を決めました。
晴は女同士で話がしたいと青柳の同席を断り、久保田副社長に株の売却が決まり、ファンソフィーの経営からは手を引くことが決まったと伝えに行きます。
久保田副社長は、晴の決断はもっともで正しいと納得するのですが、株の売却を受け入れる代わりに、高級カタログ通販の企画をくれないかと言うのです。
晴は、自分と同じようにポリシーを曲げずにブランドを立て直していこうと決断する、久保田副社長を待っていたのです。
彼女の頑固さなら、きっと五木商事の力がなくてもやっていく覚悟を決めることができると信じ、晴は株の売却を決めていたのでした。
きっと久保田副社長の姿に、自分を重ねていたのですね。
そして女でも、シングルマザーでも、強くあってほしいと願っていたのです。
晴の離婚原因が判明
晴は久保田副社長に自分もシングルマザーだということを話し、その流れで離婚の経緯を語りはじめます。
和田と結婚し、涼を授かることができた海外支社での勤務でしたが、夫婦揃って日本へ帰国の辞令が出ます。
てっきり二人で本社に戻れると思っていましたが、会社の悪しき慣例で夫婦二人での本社勤務はできないことになっていたのです。
そして当たり前のように和田が本社、晴は子会社に出向となってしまい、激怒する晴の元にアメリカで働かないかという誘いが舞い込みました。
悩んだ末に五木商事を退社し、和田とも離婚、涼を連れてアメリカに渡った晴は、自分の人生を選んだのだと実感しています。
もしかしたらそれはエゴだと非難されるかもしれませんが、晴は後悔はないと断言するのです。
後悔してしまったら、涼にも和田にも、今までの自分にも申し訳ないと…。
その話を聞いた久保田副社長は、さらに確信を持って自分の選択を信じるのでした。
怪しむ部下たちに真実を!
晴と和田の関係が気になって仕方がない部下たちは、さまざまな面から探りを入れるのですがなかなか実態が掴めません。
しかし、二人が最近よそよそしくなったということには気がついていて、もしも噂になっていることを知って距離を取っているなら、やっぱり噂は本当なんだと盛り上がるのでした。
そしてファンソフィーの件が片付いたころ、青柳は思い切って晴に和田との関係を聞きます。
晴は付き合ってなんかいないと噂を否定しますが、涼と3人でいるところを見た人がいると言われひるんでしまいます。
このことが原因で部下たちに余計な心配をさせてはいけないと、晴と和田は思い切って夫婦だったことをみんなに打ち明けることにしました。
さらに晴が元五木商事の社員だったことも話し、隠し事をしていたことを謝ります。
そして仕事にプライベートは持ち込まないと誓い、それを聞いた川上は変な噂を流したことを謝まり、これで経営企画部には隠し事がなくなり一見落着!
と思った矢先、高山副社長にも二人が夫婦だったことが知られてしまい、和田は何かを企んでいるのではないかと怪しまれてしまうのでした。
ついにラスボス高山副社長が動き出すんでしょうか!?
第6話を観た人のTwitterでの反応は?
実際に第6話を観た人はどんな感想を持ったのか、チェックしてみましょう。
「ハル〜総合商社の女〜」女性が最前線で働く、というテーマにこれまで以上に深く寄り添い、元夫婦のカミングアウトなど盛りだくさん。このドラマで一番人間ができてるのは、寺田心くん演じる涼くんだと思う。そして、和田部長の行動に勘づいた高山本部長(奥田瑛二)が怖い…。#ハル~総合商社の女~
— 濱岡 稔@ひまわり探偵局でお茶を (@hamatch2) November 25, 2019
大人が人の恋愛を噂したり冷やかしたりしているのを見ると、なんだかとても幼稚に見えて、涼の冷静さが際立ち誰よりも大人に見えてしまいました(笑)
それにしても今回は、怒涛の進展の多さで驚きましたね。
今までのどの回よりも、テーマに沿った女性の社会での躍進がストーリーとなっていたのも、かなり印象的です。
「ハル総合商社の女」録画視聴。
これまであっぱれな成功劇を見せてくれていたハルと部長に、次話暗雲が。
このドラマではピンチや内紛、裏切りを見たくないんだよな。
グランメゾン東京もドクターXもスカーレットも。
スカっと大成功!が見たい。せめて、TVの中だけでも夢を。
— ReSTART閣下 (@restart20141201) November 25, 2019
次週、いよいよラスト向けて大きな難題が降りかかりそうな予感ですが、ここから裏切りなんてあるのでしょうか…?
気になるのは、部下の中でまだ一人だけ、晴に心を開いてない人がいるんですよねぇ。
彼が副社長派についてしまえば、晴や和田、経営企画部全体が窮地に追い込まれてしまう展開が待っているのかも…!
まとめ
これまで毎回面白かったのですが、進展が少なく単調な印象も強かった『ハル〜総合商社の女〜』。
第6話は今まで隠されていた晴と和田の離婚理由が分かり、それこそが五木商事の悪しき慣習だったことが判明し、五木商事の立て直しという点と結びついた感じですね!
やはりテーマは社会における女性の躍進で、男性に劣らないはずの女性が、なぜか下に見られてしまう現状をぶっ壊すというラストが待ち受けているのでしょう。
その前準備として、今回のファンソフィーの女副社長の話があったと思います。
シングルマザーで経営も行う精神力は、女性ならではのたくましさではないでしょうか?
晴もアメリカという新天地で、ひとり子供を育てながら働くと決断したとき、どれだけ苦悩し、迷い、負けそうになったか計り知れません。
しかし、それを乗り越えた女性は強い!
それを教えてくれる回でした。
まだまだ女性が前線を走るのが難しい社会ですが、それでも希望がないわけではないなら、頑張る糧にすることができますよね。
よし!今日も仕事頑張ろう!
ドラマ『ハル~総合商社の女~』作品概要はこちら
2019年秋ドラマ特集ページはこちら

ドラマも映画も、魔法のドアです。楽しいとき、悲しいとき、現実世界からちょっとだけ抜け出したいそんなときに、いつだって私を連れ出してくれたエンターテインメントでした。気分に合わせたドラマや映画をご紹介できる案内人として、あなたに寄り添う素敵な情報をお届けします!
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