原作:オリジナル脚本のためなし
脚本:三木聡,福田雄一,大九明子,田中眞一,小峯裕之
出演者:オダギリジョー,麻生久美子,吉岡里帆,磯村勇斗,豊原功補,ふせえり,江口のりこ,光石研,岩松了,趣里,他
放送期間:毎週金曜夜11時15分(一部地域を除く)
制作:テレビ朝日 MMJ
前回のおさらい
25年前、一度もカメラを止めずに撮ったゾンビ映画の監督が撮影中に殺され、前夜に監督と言い争っていた主演女優の折原千香子が疑われます。
しかし、映画に出ずっぱりというアリバイがあったため時効を迎えた事件でした。
霧山修一朗(オダギリジョー)が捜査し、カメラは一度止められて繋いだものだとわかり、千香子のアリバイを崩して解決しました。
第5話は、彩雲真空(吉岡里帆)のSNSで知り合った親友、村瀬夏歩(趣里)に時効事件の捜査を依頼されます。
夏歩の父親は人気お笑いコンビで、ラジオの生放送中に死亡した村瀬ベルギーワッフル(水川かたまり)。
アレルギー体質だった村瀬の死因は、アナフィラキシーショックでした。
相方の栗原くりごはん(鈴木もぐら)と仲が悪かったため栗原が疑われましたが、生放送中は不可能だとなり、時効を迎えた事件を霧山が解明します。
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第5話 あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。彩雲の親友に依頼された時効事件
ある日、刑事課の彩雲がSNSで知り合ったという夏歩の写真を、時効管理課の面々に見せに来ました。
夏歩が送ってきた写真はかわいい女性だったのですが、「本当に本人か?」「彩雲は自分の写真送ったのか」と言われ、みんなで一緒に写真を撮って送ることに。
彩雲が送った写真を見て、奥でピースをしている三日月を彩雲だと思ったらしく、“小顔でかわいい!”と返信がきて喜ぶ三日月。
彩雲が時効管理課だと知った夏歩から、自分の父親は“伝説のコント師”と呼ばれたお笑い芸人で、1994年に殺された村瀬ベルギーワッフルだと言います。
“時効になっているので、真空ちゃんにぜひ解決してほしい”と依頼をするLINEがきました。
三日月が「漫才師とコント師の違いがわからない」と言うと、お笑いに詳しい妊娠中のサネイエ(江口のりこ)が「漫才をするのが漫才師、コントをするのがコント師だ」と言って笑います。
熊本課長(岩松了)が、調書を探し出し判を押し霧山の捜査が始まります。
課長お決まりの判を押すシーン、岩松了さんが最も輝く瞬間です(笑)
犯人は誰だ!
事件の概要は以下の通りです。
・1994年当時から伝説のコント師、コンビ名“マリリン“は超人気者で、深夜のラジオ番組に出演した際も出待ちするファンが大勢いた。
・“マリリン”のメンバーは、殺された村瀬ベルギーワッフルと相方の栗原。
・事件当日、栗原がラジオの生放送中に「今からコントをする」と宣言したその数分後、村瀬は担架で運ばれます。
・死因はアナフィラキシーショックで、村瀬の胃からソバの成分が検出されていた。
・当時コンビの仲が最悪だったことから栗原が疑われたが、楽屋も別々で栗原にソバを与えるスキはなかった。
・ピンになった栗原は、未だに人気者で第一線で活躍している。
・衆人環視の中、行われた密室殺人事件として時効を迎えた。
彩雲は、夏歩と実際に会ってみます。
会ってみると「あれ?奥のピースじゃなくて手前の子だ」と、スマホの画像と見比べて笑う夏歩。
お互いに「かわい~」と言い合い、彩雲が丸いガムを「食べる?」と渡します。
夏歩には、丸いものを口に入れたらすぐに飲み込んでしまう癖があり、「飲んじゃった」と口の中を見せるのでした。
夏歩は父親を殺した相手は相方の栗原だと言い、さっそく彩雲と2人で栗原の生放送をしている放送局に行きます。
夏歩さん、栗原が犯人だと決めつけているようですが、何か証拠を握ってるんでしょうかね?
栗原と対面
一方、霧山と三日月も、同じ放送局に来ていました。
三日月を見た夏歩は「あ!ピースの人だ。かわい~」と指差すと、三日月は笑顔でピースをします。
霧山たち4人は、栗原の控室へ向かいます。
部屋に入るなり、栗原に「私の父を殺したの、あなたですよね?村瀬ベルギーワッフルの娘ですけどー!」とテンションが上がって大声になる夏歩。
彩雲が刑事だと名乗ると、社長の安田(前野朋哉)が「刑事がなんだってんだ」と4人を部屋から追い出しました。
帰りのバスの中で、夏歩は母のお腹の中にいるときに父親が亡くなったが、ビデオなどで父親のコントを見て本当におもしろい人だとわかったと話します。
しかし相方の栗原を見ても一度も笑えなかったと、急に怒った顔になって言います。
母親からずっと「栗原がお父さんを殺した」と言われ続け、テレビに出る栗原を見るたび、憎悪が大きくなっていったのでした。
夏歩さん、彩雲に向ける顔と栗原に向ける顔のギャップがすごすぎて、怖いです。
趣里さんにピッタリの役ですね。
霧山のアパートに行く
霧山がお笑いに詳しいサネイエを呼んでいて、三日月、彩雲、夏歩を入れた5人は、霧山のアパートに場所を移して話をします。
サネイエが説明します。
村瀬は“マリリン”でツッコみを担当していて、主にショーパブに出演し、センスのあるマニアックなコントで人気があった。
そしてラジオの深夜番組を担当するようになったある日、番組が始まってすぐ「今からコントやります」と突然栗原が言いだしたのが、あの事件の日だった。
「マリリンのネタは全部村瀬が書いていましたが、ネタ帳はありますか?」と夏歩に聞くサネイエ。
夏歩は、「母のところにネタ帳は返ってこなかった」と答えます。
彩雲がネットに上がっているマリリンの動画をみんなに見せると、全員がゲラゲラと笑いだします。
霧山があの事件の日の放送を入手して、みんなに聞かせました。
まず栗原の一人喋り、しばらく無言があり、「ゲフ、ゲフ…」という意味のわからない声が入っていました。
それを聞いたサネイエが「あの日、出待ちの中にダンディ坂野がいて、“ゲッツ”と思いついたらしい」と小ネタを披露します。
事件の話に戻したい霧山は、「放送ではその後しばらく無言が続いて、アナウンサーが出てきて話を始めると、局から担架に乗せられて出てきた村瀬が救急車で運ばれた…」と話します。
その後ラジオは、栗原一人が続けることになり、どういうわけか“栗原さんを殺したのは私です”というハガキが殺到して、殺した方法などが書かれた大喜利コーナーになってしまった、ということです。
それから栗原は、お笑いコンテストで優勝したり、歌を歌えば大ヒットで紅白出場も果たし、長時間番組でマラソンを走ったり、とにかく超売れっ子になっていきました。
帰りに夏歩は、玄関に置いてあったゴム草履の上に足を置いただけで、足の裏が痒い痒いと言い出します。
霧山のアパートは、何にも家具がないんですよね。
生活感があまりなく、刑事が張り込みするために一時的に借りている部屋みたいな感じです。
鑑識課の見解は?
霧山は鑑識課の又来康知(磯村勇斗)に、村瀬殺人事件の捜査資料について頼んであったことを聞きに行きます。
康知は、村瀬のアレルギー体質が強度なため、ソバなどに対するワクチン接種も危険だと判断されて打っていなかったと言います。
「アレルギー体質が強度の村瀬がソバを口にしたら、すぐに顔がむくんで麻痺が出る」と話す康知。
霧山は、それならコント中にソバを接種したことになる…と不思議がります。
村瀬のルーティーンは、スタッフも知っていて毎回ラムネを3粒食べ、ブースに入るとオープニングジングル中に水を飲むということで、殺人だとしたらラムネと水が細工されたことになる、と考える霧山。
事件時に村瀬のズボンのポケットに入っていたラムネケースは空で、ケースの中からはソバの成分は検出されませんでしたが、ラムネ自体はなかったので調べようがないということです。
康知は、「当時のスタッフはコントが始まる前に、床にシミがあったと証言していて調べた結果、薬品は何も出てこなかった」と言います。
村瀬さんのアレルギーは、かなり強度で食べるものもかなり制限されていたんでしょうね。
食べるのも命がけですね。
マネージャーと社長の言い分
霧山と三日月は、唯一村瀬と一緒にいた栗原に話を聞き、あの事件の日のネタは栗原が書いたものだと聞きます。
次に当時、“マリリン”のマネージャーをしていた中村(野間口徹)に話を聞きました。
“マリリン”は村瀬が全部ネタを書いて、小道具や衣装を栗原が準備していたと話します。
村瀬の人格について聞くと、村瀬は人とあまり絡まず天才肌だったがため凡人の気持ちを理解できなかったと言い、栗原とよくケンカをしていたと話します。
中村は、「村瀬がいなくなったら、栗原はとても一人ではやっていけないと思っていた。栗原がここまで続いたのは敏腕社長安田のおかげだ」と付け加えました。
さっそく安田に話を聞きに行くと、「当時はまだ駆け出しでADのような仕事をしていただけです」と言うだけで、あまり話したくないようでした。
霧山たちと別れて、安田は事件当時のことを思い出していました。
放送直前に先に入ってきた栗原が、自分が用意した水をコップごと捨てていたので、聞いてみると「虫が入っていたらから捨てた。本番前は集中したいからしばらく入ってくるな」と言われたのです。
気になって注意して見ていると、栗原が踊るように体を揺すっている後ろ姿が見えたのでした。
まだまだ、よくわからない事件ですね。
点と点ばかりで繋がりませんが、解明できるんでしょうか。
下品なゲップがヒントに?
バスの中で捜査資料を見ていた霧山と三日月は、事件当時、机の上にゴム手袋があり、ネタの小道具かなと考えています。
「コップの水は、村瀬さんがいつも一気飲みするからこぼれるはずないのに」と考える霧山、床のシミはいったい何のシミだったのか…?
霧山が「のどが渇いた」とバスを降りて、公園のベンチに座ると、三日月が自動販売機からジュースを買ってきて「どっちがいい?どっち?どっち?」と振って霧山に渡します。
三日月が開けようとすると、プシューと炭酸が飛んでしまいました。
「あ~あ、もう…」と言いながら霧山が開けると、またまた炭酸が飛んで悲惨なことに。
三日月が一気飲みしたため「ゲフッ」とゲップをして…霧山は「そういうことか」と何か閃きます。
いつも近くにいる人の行動が、大きなヒントを与えてくれるんですよね。
今回は、三日月くんの炭酸飲料とゲップだったのかな。
いよいよ事件の謎解き
事件の解明ができたため、遺留品を持って栗原のところに向かう霧山と三日月…と彩雲、それに夏歩の姿も。
霧山の解明した内容は以下の通りです。
・事件当日のコントネタを考えた栗原は、村瀬にネタを見せると「こりゃひでぇ、二度と書くな」と言われて怒りに震え、村瀬を殺そうと考えた。
・村瀬のルーティーンを知っていた栗原は、丸めたそば粉をラムネでコーティングしたものを3粒作った。
・マリリンは、ラジオでもコントをするときは、ネタに合わせて衣装に着替えていた。
・衣装を担当していた栗原は、村瀬が着るズボンのポケットにそば粉を混ぜたラムネを仕込んだ。
・村瀬はラムネを丸飲みする癖があったため、ラムネがすぐ溶けるようにいつもの水を捨て炭酸水を入れた。
・安田が見た栗原の揺するような踊りは、炭酸水をよりきつくしようとしてペットボトルを振っていたのだった。(振ってもきつくなりません)
・指紋がつかないためにはめていたゴム手袋を、村瀬のカフの上に置いたのも、ゴムアレルギーだった村瀬をより追い込むため。
・おまけに村瀬が付けていたヘッドホンは、耳のところがキノコだった。(村瀬はキノコアレルギーでもあった)
これだけ用意周到だった栗原は、村瀬を殺す気満々だったと霧山。
ゴム手袋は、そういうことだったんですね。
娘の夏歩もゴム草履に触って痒いって言ってたし、丸いものを飲み込むのも遺伝ってことですね。
“誰にも言いませんよ”カードはハイブリッド
安田は、死んでしまった村瀬を諦めて栗原に付こうと考え、村瀬のネタ帳をずっと持っていたと出してきました。
犯行後、栗原がネタ帳を安田に渡し、2人で天下を取ろうと誘ったのでした。
安田は、夏歩に土下座して謝ります。
霧山が“誰にも言いませんよ”カードを出そうとしたとき「タモリさん入られまーす」と廊下から声がして、飛び出して行く彩雲。
改めて霧山は、“誰にも言いませんよ”カードハイブリッドを出しました。
それは、小型ラジオのアンテナが付いた、ハガキのデザインになっています。
夏歩が「そんなの渡したくない!世間に教えてやりたい」とカードを取り上げます。
栗原に向かって「お前とはもう仕事はしない、お前をおもしろいと言うやつもいなくなるだろう」と冷たく言い放つ安田。
夏歩には、父親が近くで笑っているように見え、カードを霧山に返します。
霧山は認印を押して、栗原に“誰にも言いませんよ”カードハイブリッドを渡しました。
彩雲が「タモリさん全然見えなかったぁ」と残念そうに入ってきました。
数日後、時効管理課では栗原のテレビを見て笑っています。
三日月と霧山が「おもしろいからしょうがないね」と話しています。
うーん、栗原の人気はまだ保っているようで、悔しいですね。
まとめ
彩雲さん、今度こそ誰にも言いませんよカードを渡すところ見えそうだったのに、タモリさんが見たくて出て行ってしまって見れなかったですね。
でも、今回は本当に惜しいところまでいってたので、近いうちに見れるかもわかりません。
結局タモリさんも見えなかったし、“二兎を追う者は一兎をも得ず”でした。
お笑い芸人も仲が悪いほど舞台ではおもしろいと言いますが、殺すまでいくとは悲惨過ぎました。
村瀬も、栗原をバカにしながらもコンビを解消しなかったってことは、栗原のおもしろさをわかっていたんだと思いました。
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平凡な田舎のおばさんですが、国内、韓流ドラマが大好きで知識も豊富だと自負しております!あと、和菓子洋菓子ジャンル問わずスイーツには目がありません。
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