原作:書下ろし脚本のためなし
脚本:龍居由佳里、本田隆朗
出演者:中谷美紀、藤木直人、白洲迅、忍成修吾、山中崇、加治将樹、渡辺邦斗、寺田心、奥田瑛二ほか
放送期間:毎週月曜22時
制作:テレビ東京、共同テレビ
前回の振り返り
第3話では、五木商事の関連会社である西本工業が、敵対的買収を仕掛けられてしまうという事件が勃発しました。
一刻を争う戦いとなり、1週間という超ハードスケジュールで、西本工業の新規事業を立ち上げた晴(中谷美紀)たち経営企画部は、本当にお見事でした。
廃棄タイヤで作る消しゴム事業と、中古特殊タイヤの輸出事業という2本柱で株主にアピールすることができ、無事に買収の危機を脱しましたが、第3話は晴だけでなく経営企画部全員で問題解決をしたことが印象的です。
今まで晴に対して好意的でなかった部下たちも、少しずつ晴の力を認め始めていて、厳しい状況の中でも力を合わせることができたのは、五木商事の立て直しへの第一歩だったのではないかと思います。
さらに重要な展開だったのが、和田(藤木直人)と涼(寺田心)が初対面を果たしたことですよね。
和田が初めて見せる父親の眼差しと、実の父親を直視できない恥ずかしさを滲ませる涼のかわいらしさが、何とも言えない感動を与えてくれました。
五木商事のこれからとあわせて、晴たちの家族関係がどうなっていくのかも、大きな見どころとなりますよ!
『ハル∼総合商社の女∼』配信先一覧 | |||
動画配信サービス | 配信状況 | 見放題 | 配信先 |
---|---|---|---|
U-NEXT | ![]() |
![]() |
視聴ページ |
hulu | ![]() |
||
dTV | ![]() |
![]() |
視聴ページ |
Amazonプライム・ビデオ | ![]() |
![]() |
視聴ページ |
第4話は和田が大活躍!あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。映画会社を立て直せ!
和田に呼び出される晴は、新しい仕事の話を聞きます。
今回はなんと和田自らが持ってきた案件で、どんな難題かと思えば映画会社の立て直しとのこと。
五木商事の子会社である『スターバレー』という映画会社は、12年前に『西南映社』と共同出資して立ち上げた事業でしたが、赤字経営が続いているため西南映社は2年前に撤退。
現在は五木商事が100%株を所有し、出向している飯島利彦(宮川一朗太)という社員が社長を務めています。
まだ利益を見込める可能性があるとして経営を続けていますが、現在の会社状態も決して良くはなく、特に飯島社長とプロパー社員の意見の食い違いが大きな問題になっているようです。
いつになく和田熱い!その理由は?
高山副社長(奥田瑛二)にもすでに根回しをしているなどかなり用意周到で、とにかく映画に対して熱弁をふるう和田ですが、その理由は大学時代に映画研究会にいたほどの映画愛好家だからでした。
さらにスターバレーのプロパー社員のひとりである、若林隼人(満島真之介)という男は、映画研究会の後輩でもあります。
数日前に若林と飲んだ和田は、そこでスターバレーの良くない現状を聞きます。
飯島社長が来るまでは製作気質で意欲的に映画を製作していましたが、今は商社気質へと方針が変わり、マーケティングで儲かると裏付けが取れたものにしかGOサインが出なくなってしまったのです。
そんな会社に落胆している若林は、自分は会社に向いていないと今にも辞めそう。
和田は昔、若林が製作し賞を取った映画を絶賛するのですが、それも飯島社長にとってみれば、売り上げが伸びなかった失敗作品として分類されてしまい、もう夢も希望もないと言うのです。
和田はこのままではダメだと奮起し、今回の立て直しを行うことを決めたのでした。
「映画製作はデータだけじゃダメなんだ!感性が必要なんだ!」
と政治家張りに熱く語る和田を見て、晴は公私混同してないか心配するのでした。
飯島社長の言い分
和田だけの意見だと偏っている可能性もあると、晴は飯島社長に話を聞きに行くことにします。
彼の言い分は、「スターバレーを安定的に利益が生み出せる会社にするのが自分の使命」ということで、実際マーケティングをしっかり行うようになってから赤字も減っているとドヤ顔です。
晴はそれを肯定した上で、その分売り上げも減っていることを指摘。
さらに、経費を削減してコストダウンしただけではないかと切り込みます。
ヒット作を生むために、例えば若林が賞を取ったような作品をもう一度作ってみては、と提案するも飯島社長の中では、
・ドラマの実写化
・アニメ
・有名原作の実写化
というある程度の利益が見込めそうな作品にしか取り組まない方針だ、と言われてしまうのでした。
逃げるな若林!
晴は次にキーマンになりそうな若林に会いに行き、新作の企画書を見せてもらいます。
“熱帯に咲く桜”と言う実話を元にしたオリジナル作品で、晴は面白そうだと興味を示しますが、すでに飯島社長に却下されていた企画なのでした。
飯島社長の方針から外れているのでこの企画が通る見込みは限りなく低いのに加え、2ヶ月間のアフリカ撮影が必要になることや費用の見込みが10億というかなりの難題。
そりゃあ赤字を抱える会社での製作は、現実的ではないですよね(笑)
しかしこれは若林がずっと温めてきた企画でもあり、それをゴミ同然に扱われもう自暴自棄になってしまっています。
そして企画書を本当にゴミ箱に捨て、実家に帰ると言い出してしまう始末。
そんな若林に晴節が炸裂!(待ってました)
会社が利益を考えるのは当たり前のことで、プロなら興行成績も成功する企画を考えるべきだと叱咤。
まずは実績を示して自分をブランド化し、有名原作に匹敵する価値にしてみてはどうかと激励します。
オリジナル企画の製作はその後でもいいのではないかと、ゴミ箱から企画書を拾い若林に返すのでした。
本当にもっともなご意見。
若林君はあれかな、ちょっとゆとり気質なのかな?
映画に愛情がある割には、ちょっと根性を感じられないのが残念ポイントですね。
晴の意見に雷に打たれたような衝撃を受けた若林は、もう一度企画を考え直すのでした。
20億なんて大金どうやって集めるの!?
もう一度踏ん張ると決めた若林は、“侍ヤンキー”という超人気マンガの実写化を提案します。
今まで自分の感性にこだわってきた若林が、飯島社長の意見に初めて寄り添ったのでした。
しかしこれだけの人気作が今まで実写化されなかったのは、製作費が20億コースということがネックになっていたからです。
逆を言えば、20億集められれば製作できるということで、若林はその思いを飯島社長にぶつけますが、即刻却下されてしまします。
もうほんと瞬殺(笑)
20億など集められる訳ないと、まともに取り合ってももらえないのですが、それを聞いた和田は、20億の鍵となるかもしれないある男をひらめくのでした。
最後の砦、金子陽介
和田が提案したのは、ITベンチャーの成功者で青年実業家の、金子陽介(淵上泰史)でした。
経済界や芸能界のトップとも関わる派手な行動が特徴で、金子にあやかるため多くの人が繋がりを持とうと必死です。
しかし金子は一見さんお断りで、その辺の営業マンレベルでは会うことは不可能。
金子の行きつけの店で、何時間も張っている人がいるほどのレアキャラです。
偉そうでチャラい見た目に怪訝そうな晴ですが、実は金子はかなりの映画マニアで、これまで何本もメジャーエンターテインメント作品に出資していました。
金子なら20億の出資も可能性ありと判断し、晴たちは五木商事のつてを使って、なんとか金子に会う席を設けることに成功します。
意外にあっさり会えてしまって驚きましたね。
以前医療界のドンに会うときはかなり時間がかかったのを思い出すと、あっけなくて笑えます。
そして若林を連れて企画書を渡すのですが、こちらもあっけなく却下。
確かに面白いが、20億の出資はリスクが高すぎると断られてしますのです。
再び気持ちが萎えてしまった若林に和田からの喝!
最後の砦だった金子に断られたショックで、若林は再び自暴自棄になり、もう自分はダメだと諦めてしまいます。
それに今度は和田がブチ切れ!
若林が考えた企画書に書いてあった「夢に命を吹き込め」という言葉を、今のお前がやらなくてどうするんだと喝を入れるのでした。
この和田の熱い想いは、大好きな映画を諦めてしまった自分への喝でもあったようです。
和田はまだ夢を諦めるには早いと、自分の分まで頑張ってほしいと、若林の背中を力強く押すのでした。
それにしても、若林は本当になよっちく見えてしまうのですが、きっと世の中の大多数の人が若林なんですよね。
本当に覚悟を決めたとき、初めて晴や和田のように強い精神で仕事ができるようになるのでしょう。
あれ、いつの間にか若林に、ダメな自分を投影してしまっていました。
和田の進撃が始まる!
とあるカフェでは、金子に名刺を渡そうとする長蛇の列ができていました。
ここは金子の行きつけの店で、金子と繋がりを持ちたい営業マンなどが張っている場所でもあったのです。
金子は面倒そうに名刺交換をしていく中、名刺ではなくパンフレットが差し出され驚きの表情を見せます。
そこに立っていたのは和田!
和田が差し出したパンフレットは、金子が学生時代に撮ったインディーズ映画が載っている貴重なものなのでした。
それに気分を良くした金子は、和田とお茶をすることにし、見事和田の作戦は成功です。
二人で映画談議に花を咲かせながら、「本当に好きな映画に出資できているのか?」と金子に問いかけます。
映画を愛していた金子も、気がつけばビジネスとして映画と関わるようになり、利益を優先して出資しているのが現状でした。
和田は隠れさせていた若林を呼び、“侍ヤンキー”ではなくオリジナル作品の“熱帯に咲く桜”の企画書を渡します。
この作品は以前金子が撮っていた映画と似た世界観で、金子が絶対に好きな映画だと確信したのです。
和田と若林の熱意に負けた金子は、“熱帯に咲く桜”に出資をすることを決めるのでした。
待ってました!ラスボス登場
いよいよ若林の作品が製作されるのかと思いきや、スターバレーの次回作は製作を他の会社に任せた別の作品に決定し、しかも今後自社では製作を行なわない方針が発表されました。
それを聞いた和田は、ついに自ら飯島社長に会いに行きます。
これは晴が仕向けたことでもあり、和田の熱い想いと飯島社長の冷静な判断がうまく融合すれば、新しい何かが生まれるのではないかと感じていたのです。
和田は今回の判断が間違いであると熱く語り、飯島社長の過去の偉業を引き合いに出しながら、飯島社長も自分の感性を大切にした仕事をしていたではないかと問いかけます。
和田の言葉に心を打たれながらも、飯島社長は悔しそうな顔で今は我慢のときだというのです。
五木商事から製作部解体が提案されていますが、飯島社長はまだそれを受け入れていませんでした。
プロパー社員をひとりもクビにはしたくないし、しかも映画製作を続けさせてあげたいとも思っているのです。
そのために、今は安定した利益を出す必要があり、飯島社長も断腸の思いで決断を下していたのでした。
魔界の大魔王かと思っていたラスボスは、天空の偉大なる神だったのです!
すべては社員のためだったなんて泣けますね。
これだけの熱い想いがぶつかった結果、今回は若林のやりたいようにやらせてみるという決断に至り、無事に“熱帯に咲く桜”の製作が始まりました。
和田と涼の二人はというと…
前回思わぬ形で初対面を果たした和田と涼でしたが、晴はちゃんとした機会を設けることを決め、3人で中華料理屋へ行くことに。
別に会わなくてもいいと言っていた涼ですが、それは晴に気を遣っての言葉で、本当は和田が気になって仕方がなかったのでした。
しかし実際和田を目の前にすると、無口でモジモジした年相応の男の子になってしまい、もうその姿がかわいすぎるー!
ぎこちないけれどほんわかした空気の中、家族3人水入らずで食事をしていると、なんとその現場を部下の川上周平(加治将樹)に見られてしまうのでした!
これは次週大波乱の予感!?
第4話を観た人のTwitterでの反応は?
実際に第4話を観た人はどんな感想を持ったのか、チェックしてみましょう。
ドラマBiz 「ハル 〜総合商社の女〜」第4話は映画会社の経営内容の立て直しだ。赤字経営を改善したのは良いが利益優先でいい映画を撮ろうという意欲がない。製作部の解体案まで出る有様で本末転倒だ。和田部長の「映画にお客さんが求めるのは未知の体験や期待を超える驚きです」という言葉が良かった。
— Toshi⭐️Photographer⭐️ (@eternal_love_39) November 11, 2019
今回は経営の難しさを実感する回でした。
好きなことを突き詰めているだけではうまくはいかず、そこで初めてその人の力量が分かるのです。
夢は諦めたら叶わないけれど、追いかけているだけでもダメなんですね。
「ハル〜総合商社の女〜」、ほんま今回は和田さん大活躍やね!でも最初の方で甘いことだけ言うんじゃなく、若林さん説得するハルさんはカッコ良かった°˖✧
2人の別れた理由…何だろ⁈DJ本気さんに見つかったのも来週影響ありそう⁈「シャーロック」のジョン太さんの後だからインディゴ続き!とかf^_^;)— 高木 希美 (@nozomi_1107) November 11, 2019
和田のさまざまな面を見ることができる回でしたが、晴と和田の過去が明らかになりそうな雰囲気の予告だったにも関わらずほぼ進展なし!
ラストに二人の離婚の原因を推測する涼の姿があったのですが、それも結局うやむやに。
毎週お預け状態なんですが、いつまで待てばいいんでしょうか(笑)
まとめ
第4話は和田が大活躍ということで、藤木直人好きにはたまらない回だったことでしょう。
私も終始にやけていましたよ。
いつもは冷静沈着で的確な判断を下す役回りなのに、好きなこととなると周りが見えなくなっちゃうような面があるとは意外でした。
完璧の中に隙を持ち合わせているなんて、最高かよ!
映画の話をキラキラした目で話す姿に、母性がくすぐられてしまいました。
そして熱くなりすぎて道を間違わないよう、しっかり手綱を引っ張っていたのが晴。
晴のコントロールと和田の馬力で難題をクリアした姿は、なんかもう夫婦にしか見えませんでした(笑)
あれ、今回部下の青柳(白洲迅)が全然活躍してないんですけど!
どこに出てたかも覚えてないほど影が薄い…。
これはもう晴と和田の間に入り込む隙なしって感じですかね?
ドラマ『ハル~総合商社の女~』作品概要はこちら
2019年秋ドラマ特集ページはこちら

ドラマも映画も、魔法のドアです。楽しいとき、悲しいとき、現実世界からちょっとだけ抜け出したいそんなときに、いつだって私を連れ出してくれたエンターテインメントでした。気分に合わせたドラマや映画をご紹介できる案内人として、あなたに寄り添う素敵な情報をお届けします!
この記事へのコメントはありません。