原作:ロバート・カークマン、トニー・ムーア、チャーリー・アドラード
脚本:ジム・バーンズ
出演者:ノーマン・リーダス、ダナイ・グリラ、メリッサ・マクブライド、ジョシュ・マクダーミット、クリスチャン・セラトス、セス・ギリアム、ロス・マーカンド、ジェフリー・ディーン・モーガン、サマンサ・モートン、ソーラ・バーチ、他
放送期間:2019年10月7日~ 毎週月曜22時
制作:AMCスタジオズ、サークル・オブ・コンフュージョン、ダークウッド・プロダクションズ、ヴァルハラ・モーション・ピクチャーズ
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目次
前回のおさらい
前回のシーズン10第2話では、アルファ(サマンサ・モートン)とリディアの母子の過去と、ガンマとの出会いという、7年前の回想と現在の“囁く者”たちの動きを交互に描く内容となりました。
ダリル(ノーマン・リーダス)たちが消火作業のためとはいえ、アルファが定めた「境界線」を越えてしまったこと。
また、“囁く者”たちが大量のウォーカーを集めていることから、今回はいよいよストーリーが大きく動く予感。
アルファとキャロル(メリッサ・マクブライド)の対決も、もしかして見られるのかな…?
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。アレクサンドリアに続々と迫るウォーカーたち
何の変哲もない1日…のはずだったが、朝から次々とウォーカーの群れがアレクサンドリアに向かってきます。
敷地の外で大量のウォーカーを倒すアーロンたちだが、昼を過ぎたころ、また新たな群れがこちらに向かってくることを確認。
すべては“囁く者”たちとの間に定められた「境界」の方から押し寄せてくるようなのですが…。
倒しても倒しても群れがやってくることから、キャロルはこの攻撃がアルファの仕業であると断定、ミショーン(ダナイ・グリラ)は訓練通りに町を封鎖し、対応することを告げます。
丸2日間、おびただしい数のウォーカーを倒し、事態は収束するかと思えましたが…、アレクサンドリアには北からも南からもウォーカーの波が押し寄せていることが判明…!
そこに現れたのは、“囁く者”たちのガンマ。
ガンマはダリルとミショーンに北の境界まで来るようにと告げ、アレクサンドリアに押し寄せてくるウォーカーたちは、自分たちが操っているのではないと言います。
境界で武器を置いて「彼女(アルファ)を待て」と告げると、ガンマはその場を去るのでした。
…っていうか、“囁く者”たちの見た目はどいつもこいつも一緒すぎて、このメッセンジャーがガンマだということがすぐには分からなかった私です(笑)
作戦会議@アレクサンドリア
ミショーンを筆頭にしたアレクサンドリアのリーダーたちが、住民を集めてこの事態にどう対処するかを話し合います。
アルファの娘であるリディアに、この襲撃はアルファが引き起こしているのかどうかを尋ねると、リディアは「母じゃないわ。彼女なら小分けにせず、一度に大群を送るはずだから」との答え。
リーダーを無残なかたちで失ったハイウェイマンのグループのメンバーは「ビッチの首を斬り落としにいこう!」と感情的に発言しています。
でもミショーンは、アルファの率いるウォーカーの群れの数は数万にもおよぶことを話し、その事態を収束させる案があるのかと冷静に問いました。
当然ですが、誰も妙案を持ち合わせているわけがありません。
ミショーンは「大群を送り込まれたら我々は終わりよ。彼女の望みは話をすることだというから、私たちがそれを聞いてくる。私たちが一つにならなければ乗り越えられない」と住民たちを説得するのでした…。
おおっ、いよいよ久々の“囁く者”たちとの対峙が見られるわけですね…(ワクワク)!
ニーガンもウォーカー退治に駆り出される
押し寄せるウォーカーたちの対処をするリーダーは、ゲイブリエルとアーロン。
アーロンは南側で分散したウォーカーを一掃するため、町の外へ出ることになりました。
人手不足から、ゲイブリエルはアーロンにニーガンを連れて行くように指示します。
外に出ていくことについてはまんざらでもなさそうなのに、ニーガンは「トマト獲ったり、死体埋めたりしてたいから、やだよー」なんて言ってますけど…(笑)
ニーガンのことを恨んでいるアーロンは、ゲイブリエルの指示を拒否しますが、ゲイブリエルは人手不足の状況と、ニーガンはウォーカー相手に戦えるということを理由に指示を押し切り、アーロンはしぶしぶニーガンとウォーカー退治に出かけることに…。
途中でニーガンはバールを見つけて、武器として持って行こうとするのですが、アーロンはそれを許しません。
さらにアーロンは、ウォーカー退治がひと段落して町へ帰ろうというときには、ニーガンにロープを渡して自分の手を縛るようにと指示します。
アーロンは自分の愛する人を失った元凶であるニーガンを信頼することも許すこともできていません。
アーロンはニーガンの妻が死ぬことになった原因はニーガン自身にあるとなじり、2人は口論になるのですが…、そのときアーロンの後ろに迫っていたのは一体のウォーカー。
アーロンがこのウォーカーと対峙し、なんとか倒すのですが、ウォーカーにまとわりついていた毒草で、アーロンは視界を失ってしまいます。
ニーガンはアーロンのそばから消え、アーロンはニーガンの名前を呼びながら探し始めるのですが…。
おお~、ついにニーガン、愛想つかして旅に出たか…!と思いきや…。
アーロンがほうほうの体でたどり着いた小屋にいたニーガンは、小屋に侵入してきたウォーカーを倒し、アーロンに水を与え、毒草の対処法を教えてやるだけでなく、アーロンを休ませる間に自分が見張りに立つ…!
ニーガン、やっぱりええヤツやん…!
アーロンをしっかり助けて、自分の役割を120%全うするニーガンなのでありました。
境界線での交渉
アルファが定めた境界線までやってきたダリル、ミショーン、キャロルと数人の護衛。
指示にとおりに地面に武器を置いてほどなくすると、アルファ率いる“囁く者”たちが現れます。
しかし…キャロルはズボンの背中側に拳銃を1丁隠し持っているんです…!
アルファは案の定、ダリルたちに境界線を越えたということはルールを破ったことになる、と話します。
消火活動のためで、“囁く者”たちの土地も救っただろうと言っても、アルファは自然のものである火とは争わないのだ、と持論を展開。
しかも、火災のときだけでなく、吹雪の間にも一度、また、最近アーロンが一瞬だけ境界線を越えたことまで、アルファたちはちゃんと把握していたのでした…!
「境界線を越えたら罰を受けることになる」と改めて言うアルファですが、今回は状況を考慮して血を流さないようにすると宣言。
代わりに、新たに南にも境界を設けると決定したようです。
キャロルは自分たちの猟場が狭まるし、こんな横暴は許されないと異を唱えますが、ミショーンはキャロルを止め、ダリルも交渉はここで終わりだと告げます。
当然ですが、アルファはそのまま引き下がりません。
キャロルが頭を下げるまで、かつ、自分を恐れるまで話は終わらないと飄々と迫ってきます。
キャロルは「恐れるもんですか。あなたには何も感じないわよ」と告げるのですが…。
アルファは「あの金髪の少年は、首を斬られるときにあんたの名前を呼んでたわよ…」とキャロルを挑発。
このとき、キャロルは隠し持っていた拳銃でアルファに向かって発砲しちゃいます…!
すんでのところでダリルがキャロルの腕をつかみ、弾はアルファをかすめることもありませんでした。
アルファさん、激高するのかと思いきや…。
「友人に代わって私が謝罪するわ。あなたも母親なら分かるでしょう」と言うミショーンの謝罪を受け入れます…。
「許すわよ。母親だからね…」
ああ…またアルファやキャロル、ミショーンの「母性アピール」が今後の伏線になってくるのが分かりますねぇ…。
でも、このシーンのアルファを演じるサマンサ・モートンの演技は、観る者を本当にゾっとさせるものでした…!
なんだか、狡猾なヘビみたいに見えて、本当に怖かったなぁ…。
さすが、アカデミー賞にも2度ノミネートされたほどの実力派女優…!
キャロルったら大丈夫???
さて、このエピソードの冒頭から、ヒマさえあれば錠剤の薬を口に放り込んでいるキャロル。
アルファを目の前に怒りが爆発するのはなんとなく分かってましたけれど、その後も全く睡眠をとる気配もなく、何やら様子がおかしいんです。
森の中で、コソコソと偵察しているような“囁く者”たちを見たり、野宿することになった廃校の家政学の教科書の表紙に自分自身が写っているように見えたり…。
唯一の理解者であるダリルには、かつてダリルの父親がトラックの運転手時代、睡眠をとらずに運転をしていたときに少女が飛び出してくる幻覚を見たという話をされる始末。
でも、キャロルは「私はジャンキーじゃないわよ」と一蹴し、校内をパトロールしに出たキャロルは、少女やヘンリーの亡霊とも言える幻覚を見ます。
ダリルに呼び止められたキャロルが「亡霊を見たあなたのお父さんとは違うわよ」と言うのですが、ダリルは「なんの話だ?」とすぐ直前の会話のことを覚えていない様子です…。
つまり…、どうやらキャロルは現実と妄想や幻覚が入り混じっている世界との区別ができなくなっているようなんですよ…!
キャロルはまた一人で学校内の巡回に出ると、1人の人影を追いかけます。
たどり着いた体育館で、仕掛けられたロープの罠にかかり宙づりになるキャロル。
1人の“囁く者”が、多くのウォーカーたちをキャロルのもとへと導くではありませんか…!
でも、百戦錬磨のキャロルがこんな罠でへこたれるわけがありません(笑)
1人だけでウォーカーを一掃しちゃいましたっ!
しかしながら…この罠からウォーカー撃退についても、どこからどこまでが現実なのか、それともキャロルの妄想だったのかはよく分からないままとなります…。
やっと本来のストーリー展開を見せ始めた、シーズン10の第3話。
ツイッター上の感想を見てみましょう!
ウォーキング・デッド シーズン10、3話で一気に話動いて面白くなって来た。これが2話で良かったのでは。
— 猫震 (@byousin_) October 21, 2019
おっしゃるとおりでございます。
間違いなく、前回の第2話は全く不要だったと私も思う…。
今週の『ウォーキング・デッド』シーズン10 第3話「亡霊」にて、『ラスト・オブ・アス』を思わせる宙吊り場面が出てきてニヤリとした。
何の準備もなく こんな状況になったら普通は お陀仏だ。しかし、我らがキャロルなら精神的デバフが かかっていても余裕でクリアしていた。やはり最強やな。 pic.twitter.com/CgWXTJByB7— あじもす (asiamoth) (@asiamoth) October 23, 2019
キャロル最恐…じゃなかった、最強説。
うんうん、あれぐらいじゃ死ぬわけない。
キャロルがピンチに陥っても、なんだか安心して見ちゃうという…(笑)
ウォーキングデッド シーズン10の3話観てたら、ミショーン姐さんが「私は母親よ。寝不足には慣れてるわ。」って微笑みながら言っててまじカッケーと思った🙏✨
— Mao (@baoao) October 26, 2019
エピソードのいたるところに「母親アピール」セリフが満載の今回。
自分も幼児の母親でありながらも、ちょっとうるさいな…と思わなくもないのですが、確かにこのミショーンのコメントには、禿同であります!
他にもちょこちょこ挟まれた小ネタエピソード
“囁く者”たちに拉致されたものの、一人だけ生き証人として返されたセディクは、PTSDなのか、フラッシュバックとパニック障害を発症しているようです。
それに気づいている診療所の同僚ダンテ(今シーズンから登場のニューキャラ)は、頃合いを見て、自分もイラクの戦場で隊を失ったとき、同様の悩みを抱えていたと、さりげなくセディクを励ましています。
このダンテもこれからキーパーソンになってくるのかな…?
あと、ロジータとユージーンの関係もちょっと進展(?)。
子守りを手伝ったり、ウォーカー退治のサポートをしたりと、甲斐甲斐しくロジータの世話を焼いているユージーン。
でも、ロジータとの会話で、ついに「あんたと私は絶対にないから!」ときっぱり言われ、失恋モードとなってしまいました…。
ユージーンはどうやら、ロジータにまだ淡い期待を一途に抱いていたようですね…。
確かに、エイブラハム(故人)に、セディク、ゲイブリエル…と男をとっかえひっかえしてきたロジータ。
この3人はOKなのに「あんたはナシ!」ときっぱり言われると相当傷つくよねぇ…。
「ユージーンとロジータのエピソード、どうでもええわぁ…」と思いながら見てましたが、改めて考えるとユージーンがかわいそすぎて泣けてきます…(笑)
まとめ
やっとエンジンがかかり始めましたよ、ウォーキング・デッドのシーズン10!
“囁く者”たちとの対峙もちゃんとあったし、ニーガンの活躍も見られたし、今までの2話に比べたら大満足ですね。
アルファとキャロルのドンパチも、もうちょっと派手なものになるのかと思いきや、あっさり暗殺失敗に終わって、しかもアルファさんもお咎めなしとは…。
あまりにもあっけなく終わってしまったので、肩透かしを12回ぐらい食らった感じがしています。
かつ、その後に続くキャロルの妄想エピソードですが…、正直申し上げまして、別にいらんし!
現実なのか妄想なのか、よく分からない作りになっていて、なんだか時間稼ぎされているような気になってしまいます…。
まだまだストーリー展開については不満もありますが、話が進み始めたことだけは間違いないので、これからどんな事件が起こるのかを期待して見ていくしかないですね!

子どものころから映画大好き! ヒマさえあれば、むさぼるように映画を観るアラフォー女子。いまはドラマ『チェルノブイリ』のビッグウェーブに飲み込まれてます。
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