原作:書下ろし脚本のためなし
脚本:龍居由佳里、本田隆朗
出演者:中谷美紀、藤木直人、白洲迅、忍成修吾、山中崇、加治将樹、渡辺邦斗、寺田心、奥田瑛二ほか
放送期間:毎週月曜22時
制作:テレビ東京、共同テレビ
前回の振り返り
五木商事という総合商社にヘッドハンティングされた晴(中谷美紀)は、キャリアウーマンでありながら涼(寺田心)という10歳の息子を育てるシングルマザーでもあります。
そんな彼女が配属された経営企画部の同僚たちは、本部長兼副社長である高山(奥田瑛二)をはじめ、かなり曲者揃いで晴の前に立ちはだかります。
さらに直属の上司となる和田部長(藤木直人)は、別れた元夫だったのです!
怒涛の展開のなか、第1話で晴が請け負ったのはラーメンチェーン店の立て直し。
会社としては撤退する方向で話が進むなか、一発逆転を狙う晴はさまざまな人を巻き込みながら、ラーメンの改良に見事成功!
2時間待ちの行列ができる人気ラーメン店へと、リニューアルさせてしまうのです。
そのなかで晴は、五木商事には縦の繋がりを重視した、古い体質の社風が蔓延していることに気がつきます。
保守的な五木商事を、和田と一緒に立て直すべく晴は立ち上がるのでした。
誰しも無理だとあきらめてしまうようなことでも、晴は真正面からぶつかっていきます。
とにかく晴のポジティブさが爽快で、元気をもらえるドラマです。
第2話では晴のどんな姿が見られるのか気になりますね!
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第2話は晴の人たらしが炸裂!あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。ついに明かされ始める晴と和田の過去
晴は和田を屋上に呼び出し、結婚しているのかと尋ねます。
というのも、涼に部長が元旦那だったと伝えると、涼も自分の父親に対して興味が湧いたようで、近況を知りたがったのです。
和田は現在独身で、結婚も晴とした1度きりだそう。
そして話の流れで、二人の過去についてぽろぽろと判明します!
①二人の出会いはベトナム勤務のとき
②インドネシア支社に二人で配属になった際に結婚
③日本に帰国したときに離婚
④そして晴は渡米
なんとざっくり(笑)
そして離婚の理由は、晴が新しい仕事と新しい人生を選んだから、ということになっているようです。
もっと詳しく知りたいけど、今回はここまで。
お預け状態で歯がゆいですが、いろいろ妄想が膨らみますね…。
一乗寺の正体が判明
そして今回詳しい素性が明らかになったのが、一乗寺秀人(忍成修吾)です。
経営企画部の一員ですが、ひとりだけパソコンゲームをしていて、まったく仕事をしている素振りを見せていなかった男です。
私はてっきり『能ある鷹は爪を隠す』的なことなのかと思っていたら、単なるコネ入社でした。
父親が大臣で五木商事の副社長と懇意にしているそうで、一乗寺はただ会社にいるだけで良い存在だったのです。
それを知らなかった晴は、暇そうにしている一乗寺にコピーを取る雑用を頼み、周りを驚かせていましたね。
彼が今後晴からどのような影響を受けて、どんな成長をするのかが楽しみすぎる伏線でした。
今回のミッションはシンガポールの病院グループを買収
さて、第2話の問題は、五木商事の社長が推し進めようとしている、シンガポールの病院グループの買収です。
日本の商社は今まで天然ガスや石油など、資源を多く取り扱ってきましたが、それに限界を感じ新しい産業を模索しています。
そのなかで注目を集めているのが『ヘルスケア事業』で、五木商事は医療で大きく後れを取っているのでした。
それを取り返すべく、今回の買収が持ち上がっているのですが、数百億の事業となるためかなりリスクが高いのです。
そして反社長派である副社長の反対もあり、この事業は却下されそうになっていますが、晴は面白そうとやる気満々。
タフすぎる精神力に、周りも圧倒されていましたね。
青柳の気持ちが気になる
お仕事ドラマでも、やっぱり気になるのが恋愛模様!
晴の部下である青柳(白洲迅)は、晴を一目見たときからなんだか気になる存在のようでした。
そりゃ中谷さんみたいなきれいな人が来たら、誰でもビビりますよね(笑)
さらに晴の考え方や行動にとても共感していて、自ら晴の下で働きたいと志願するほどです。
そして今回私は見逃しませんでしたよ。
晴がシングルマザーだから独身だと知ったときの、青柳の嬉しさが滲み出ている顔!
絶対恋心芽生えてるじゃん。
しかし晴の方は、青柳を男として意識している様子は一切ない感じですね。
結構年下になりますもんね。
最初から恋愛対象外なのは納得ですので、これからの青柳の頑張りに期待しましょう!
シングルマザーの弱さと強さ
早速シンガポールへと視察に行こうとする晴でしたが、涼が突然の熱を出し急遽キャンセルになってしまいます。
仕事も休まなければいけなくなり、男社会の経営企画部では「これだから子持ち女は」と、晴をやっかみます。
シングルマザーはこの点が弱さになりやすいですよね。
仕事を頑張りたくても、やっぱり子供が1番なので、どうしても仕事は二の次になる瞬間があります。
しかし晴は強さも兼ね備えたシングルマザーです。
家でテレビ電話を繋ぎ、シンガポールへ出張に行かずとも同じ成果を上げると、試行錯誤するのです。
何事も両立しようとする晴の強さは、涼のおかげでもあるのでしょう。
子供のせいにしたくないと思い、子供のために頑張る姿は、本当に素敵です。
そして、涼を心配する和田の姿も印象的でしたね。
小笠原隆一を落とせ!
晴はシンガポール支社で働き、今回のプロジェクトの発案者でもある櫻井保(桐山漣)と話し合いを重ね、『メディカルツーリズム』を主軸にする方向でまとまります。
メディカルツーリズムとは医療を観光資源として、海外から旅行を兼ねて自国へ来てもらうことです。
自分の国では高度な医療を受けられない富裕層をターゲットに、旅行がてら安心して最新の医療を受けることができるという、新しいインバウンド事業とも言えます。
実現すればさらに大きな利益となりますが、今まで以上に予算が必要となり、今の状態では実現不可能。
そこで和田は、医療法人“新隆会”の会長である、小笠原隆一(寺田農) の協力が必要と判断します。
小笠原会長は医療のノウハウも資金力も兼ね備えた、医療界のドンであるため、彼さえ落とせればこの事業は一気に現実味を増しますが、小笠原会長は初見の人とは会わない主義!
会えただけでも奇跡の人なのです。
晴はひとまず電話でアポを取ろうとしますが、秘書の熊澤(小林隆)に繋いでもらえません。
病院へ直談判しに行っても、熊澤に追い返されます。
さらに自宅を調べて向かうのですが、そこでも熊澤が待ち受け門前払いを食らうのです。
ここまで徹底ガードされると気持ちが折れそうなものですが、晴は負けじと食らいつきます。
何度も訪れては断られを繰り返しながら、小笠原会長宛に直筆の手紙を送り続けるのです。
その姿に根負けした熊澤は、小笠原会長が自宅にいる曜日を、こっそり晴に教えてくれるのでした。
でた!
晴の人たらし術!
決して卑屈にならない姿は人の心を動かす、身をもって教えてくれましたね。
この後すっかり晴の味方となる熊澤は、見ものです!
キーポイントはマレーシア…?
なんとか小笠原会長の自宅に入れてもらうことができた晴ですが、小笠原会長は晴の達筆に感心しただけで、新事業には興味がないと仕事の話は一蹴されてしまいます。
それでも懸命にこの事業の素晴らしさを伝えるのですが、小笠原会長は「裕福できらびやかな街に興味はない」と言うのです。
実は小笠原会長、戦災孤児で幼少期は貧しい生活を余儀なくされていました。
しかしそこから大手医療グループを作り上げた、かなりのやり手だったのです。
晴はそこからヒントを得て、シンガポールだけでなく貧困が根強く残る、マレーシアもクライアントに入れることを提案します。
感動的なVTRまで作り、小笠原会長に力の入ったプレゼンをする晴でしたが、「泣き落としですか」と言われ、またまた断られてしまうのでした。
めげない晴の最後の一手!
断られはしたものの、小笠原社長は半分落ちかかっていると確信している晴。
最後の決め手となる何かを探し、青柳や櫻井、和田に協力を得ながら模索していきます。
そのとき熊澤から、小笠原会長と亡くなった奥さんの話を聞きます。
小笠原会長は毎年奥さんの誕生日に、淡いピンクのバラの花束を贈っていたと…。
そして晴は最後の一手を打つべく、熊澤の協力の元もう一度だけ小笠原会長の自宅を訪れ、最後のプレゼンを始めます。
それは新しく、高齢者介護施設の経営も加えるというものでした。
小笠原会長には子供もおらず、このままでは一人の老後が待っています。
そのため小笠原会長自身も、老人ホームの経営には大変意欲的でした。
さらに、櫻井はシンガポールの不動産王であるスー・チェンに投資協力を結びつけてきていて、これも大きな後押しとなるのです。
そして晴のとどめの一手。
1本の白いバラを、小笠原会長に差し出します。
小笠原会長はピンクのバラを奥さんに送り、奥さんはそのお礼に白いバラを返すのが二人の習わしだったのです。
そう、この日は奥さんの誕生日でした。
完全に心を打たれた小笠原会長は、この大プロジェクトの参入を快諾してくれるのです。
しかも、「五木商事の看板と仕事をするのではなく、海原晴と仕事をする」という嬉しい言葉まで残してくれました。
あれ、結局泣き落としじゃない?
と思った方も多いかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで(笑)
自分の父親が気になりはじめる涼
ラストのシーンで、涼はパソコンで“和田寿史”の検索をかけます。
出てきた和田の写真を見つめ、何やら意味深な表情。
そして和田の方も晴に頼みごとをするのです。
涼の顔が見たいと…。
和田と涼は対面することがあるのでしょうか?
そして晴と和田との関係はどうなるのか?
気になるラストでしたねー!
第2話を観た人のTwitterでの反応は?
実際に第2話を観た人はどんな感想を持ったのか、チェックしてみましょう。
『ハル〜総合商社の女』を見た。海原晴が、達筆な手紙で仕事相手を口説こうとするシーンがあって中谷美紀さんと言えば、『JIN 』の花魁野風で筆を取るシーンがあった気がしたので納得の役柄だな。和田さん(藤木)みたいな上司いいわ〜熊澤(小林隆)が良い味出してる。#ハル#総合商社の女 #中谷美紀
— 金銀花 (@OpjAijbVZjvlgA6) October 28, 2019
中谷さんはもともと書道が趣味らしく、ドラマで登場した手紙もきっとご本人の直筆でしょう。
ほんとうにきれいで、味もある素敵な字でした。
この達筆がドラマのポイントとなってもいたので、芸の幅が広い女優さんは強いですね!
『ハル〜総合商社の女〜』はそういやオリジナルなのかな?
この枠でオリジナルは久しぶり?
作風は一貫してるし十分面白いんだけど、型にはまっていてちょっと物足りない感じも。
「原作なしか、なるほど」
「ドラマらしいね」
と納得してしまうみたいな。
でもまだまだ期待。#ハル #総合商社の女— コンドウノリカズ (@konsandesu) October 28, 2019
学生の頃などは、あっと驚く展開を期待したり、バッドエンドに心が引かれてしまう傾向にありましたが、最近は王道なものが好きになってきました。
『ハル〜総合商社の女〜』はまさにお仕事ドラマの王道で、先が読めるっていうのはありますが、その分安心できるんですよね。
この変化は、歳のせいかな…(笑)
あぁ、仕事したいなぁ💦
・・・って(笑)、
ウズウズしてくる《ドラマ》(*≧∀≦*)💦私は《キャリア・ウーマン(笑)》ではないけれど
自分の一度しかない《人生》の『時間』を使うのなら『楽しくありたい』と思って、仕事しています(^_^;)。
#ハル#総合商社の女
— さいたに じお (@jio_paradise) October 28, 2019
このドラマの素晴らしさは、本当にこの意見に詰まっています!
やる気を湧き起こさせてくれるドラマって、そういくつもないのですが、『ハル〜総合商社の女〜』は明日の活力になりますね。
だから今日の私、晴みたいにバリバリ働けてます(多分)
まとめ
第2話は晴の人たらしがクローズアップされているようでしたが、そこの見せ方はちょっと物足りないかな、とも感じました。
結果みんな晴に心を動かされました!
というように雑に丸め込まれてしまっていて、心の動かし方をもう少し丁寧に見せても良かったのかな、と思います。
しかし、病院買収の話もかなり複雑だったので、説明をしているうちに時間が足りなかったのかな―とも思ったり。
1時間ドラマのあるあるではありますよね。
ストーリー自体はとても面白かったですし、今回も晴のこと大好きになりましたし、伏線もきっちり撒かれていたので、トータル的には満足な第2話でした。
次回は和田と涼の親子関係が進展するみたいなので、心くんの出番が多そうなのが楽しみです!
ドラマ『ハル~総合商社の女~』作品概要はこちら
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ドラマも映画も、魔法のドアです。楽しいとき、悲しいとき、現実世界からちょっとだけ抜け出したいそんなときに、いつだって私を連れ出してくれたエンターテインメントでした。気分に合わせたドラマや映画をご紹介できる案内人として、あなたに寄り添う素敵な情報をお届けします!
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