原作:書下ろし脚本のためなし
脚本:龍居由佳里、本田隆朗
出演者:中谷美紀、藤木直人、白洲迅、忍成修吾、山中崇、加治将樹、渡辺邦斗、寺田心、奥田瑛二ほか
放送期間:毎週月曜22時
制作:テレビ東京、共同テレビ
『ハル〜総合商社の女〜』はどんな話?始まる前の評判は?
実話をもとにしたオリジナル作品
テレビ東京系列で2018年から新設された『ドラマBiz』は、働く人々をテーマに現代社会の姿を映し出すドラマを放送してきました。
そして今回から始まる『ハル〜総合商社の女〜』は、ドラマのために書き下ろされたオリジナル作品ではあるのですが、プロデューサーの栗原美和子さんの体験を元に製作されています。
栗原さんは大手総合商社の系列会社に勤めた経歴があり、総合商社ならではの面白さや凄さを実感し、それをドラマのストーリーに生かしているそうです。
ほかの会社とは一風変わった総合商社のなかで、シングルマザーの主人公海原晴(中谷美紀)がさまざまな問題に立ち向かい、奮闘していくストーリーに期待が高まりますね。
キャストが抜群で話題沸騰!
主人公の晴には『ケイゾク』や『JIN-仁-』での素晴らしい演技が忘れられない中谷美紀さん、晴の直属の上司には藤木直人さん。
このふたりの掛け合いがどのようになるのか、かなり楽しみですよね。
さらに晴の子供役として寺田心くんがキャスティングされているのも、心が躍ります。
『TOTO』のCMで演じた“リトルベン”の役が本当にかわいすぎて、心くんがテレビに出るたびに追っかけてしまいます…!
ほかにも同じ職場の同僚も演技派揃いとなっているので、ドラマ開始前から話題を呼んでいます。
『ハル∼総合商社の女∼』配信先一覧 | |||
動画配信サービス | 配信状況 | 見放題 | 配信先 |
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第1話は海原晴の強さを知る回!あらすじと感想
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。英語が堪能で利発な息子がかわいすぎる
冒頭のシーンに現れたのは、アメリカから帰国してきた海原晴とその息子海原涼(寺田心)。
大きなキャリーバックを引きながら、何を食べるか相談しています。
シングルマザーの晴ですが、元気溌剌で第一印象から圧倒的なパワーを感じましたね。
そして子供との仲も良好そう。
素敵なお母さんなんだろうな、と思わせてくれます。
しかしひとつだけ難点が…。
二人は空港でラーメンを食べるのですが、涼はラーメンの味がいまいちだと言います。
晴もラーメンを一口食べてみると「こんなもんじゃない?」と味に不満はないよう。
それもそのはず。
晴は無類の激辛好きで、餃子用の醤油にラー油をどばどばプラスしちゃうようなヤバイ味覚の持ち主でした。
涼は晴のことを「味音痴」と言って呆れます。
それにしても中谷さんって本当に美しい。
オーバー40と知って驚きを隠せません。
さらに驚いたのが心くんの英語の上手さ!
発音もまるでネイティブみたいで、「もしかして現実でも本当に帰国子女なのかな?」と思わせてくれました。
実際は「ハロー、サンキュー」くらいしか話せなかったらしいく、猛勉強しているそうです。心くんの英語もかなり見ものですよ!
総合商社『五木商事』からヘッドハンティング!
さて、晴が日本に帰国した理由というのが、五木商事という総合商社にヘッドハンティングされたからなのです。
五木商事は正社員5,000人、グループ企業を含めると7万人。
そしてグループ企業の数は、800社を超える超がつくほどの大企業です。
さらにラーメン店舗の経営からロケット事業までと幅広く仕事を扱い、海外勤務になったり出向になることは日常茶飯事。
そんな慌ただしい人事異動のなかで、晴は五木商事の社長直々にヘッドハンティングされて、転職することを決めました。
ちなみに“総合商社”という業態は、日本独自に発展したものなんだそうです。
普通の商社にはない独特の環境が、ドラマの展開を大きく左右しそうですね。
経営企画部の同僚たちは一癖も二癖もありそう
五木商事で晴は、経営企画部の部長補佐に就任しました。
経営企画本部とは、商社内の各部門が抱える悩みや問題を、経営とリーガルの視点から解決へと導く精鋭部署です。
そこで働く人たちはどれほど優秀なんだろうとみてみると、パソコンでゲームをしていてやる気を感じられなかったり、自分のことにしか興味がない淡白な人だったりと、助け合いながら仕事をやっていける仲間とは到底思えません。
唯一、青柳悠馬(白洲迅)だけは晴に興味を持ち、さらには憧れまで抱いたようで、味方としてサポートしてくれそうです。
頼りになる部下として活躍してくれることを期待しますが、青柳はもしかしたら晴に恋愛感情を抱くのかも!?と思わせる雰囲気が漂っていましたね。
どうなることやら…。
そして直属の上司となる和田寿史(藤木直人)は、とにかくかっこいい(笑)
不敵な笑みを浮かべる姿が美しすぎて、ノックアウトです。
最初の問題は売り上げが厳しいラーメンチェーン店
晴が初参加した会議の議題に上がったのは、売り上げの低迷が続くラーメンチェーン店『麺一』を撤退させることです。
五木商事では有名なラーメン店をフランチャイズ化する事業に取り組んでいましたが、麺一はいかんせん売り上げが伸びていません。
そのため、副社長の高山雄一郎(奥田瑛二)は、会社の方針として撤退を押しています。
副社長の意向に背くわけにはいかないので、会議も撤退で話がまとまろうとしていました。
しかし晴は、そんな保守的な考え方に異議を申し立てます。
「私は楽しく仕事がしたい。だから撤退よりも攻めを選ぶ!」と啖呵を切って、さっそく担当者である田村(田口浩正)に相談を持ち掛けました。
しかし田村はラーメンにそれほど愛情もなさそうで、なおかつ晴にも協力的ではありません。
それでも晴は、自分の信念とタフな精神力でどんどん前へ突き進んでいきます。
斬新すぎ!?ラーメン一新を提案!
晴は現状のままだと麺一は撤退になり、契約解除になってしまうことをオーナーに伝え、そうならないために今までのラーメンの味を捨てることを提案します。
本当はオーナーたちも、味が落ちていることをわかっていたのです。
しかしそれは、五木商事側がコストを抑えて利益を出すことを強制していたためで、原材料の質が落ちていたことが大きな原因でもありました。
実はこのラーメン店『麺一』って、晴たち親子が空港で食べていたラーメン屋さんなんです。
涼が「おいしくない」と言っていたのは、大正解だったんですね。
そして、「ラーメンで勝ちたいならラーメンで挑むべき」と言う晴のこの言葉に心を動かされたオーナーたちは、寝ずに新しいスープを考えるなど、晴に引っ張られるよう前進を始めるのです。
しかし五木商事的には撤退で話を進めていため、副社長の圧力がかかり晴を潰そうと必死の妨害が入ります。
この局面を乗り越えるには、担当者の田村を説得するしかありません。
果たして晴は、田村の心を動かすことはできるのでしょうか?
問題は五木商事の内部にこそある
なんとなく社長と副社長の仲が悪いことに気がついた晴ですが、この副社長はかなりの曲者でしょうね。
副社長でありながら経営企画本部の本部長でもあるので、表面上は晴に「なんでも相談しろ」と良い顔をしています。
しかし実際は社長が連れてきた晴を良く思っておらず、しかも女だからとバカにしている節もある、今どきはやらない古い体質の人のようです。
会社のなかは副社長派と社長派に分かれてしまい、みんな自分の出世のみを考え縦の繋がりしか大事にしません。
そんな悪しき社風がある五木商事を、本当の意味で問題解決するためには晴が必要だと、和田が社長に晴のヘッドハンティングをけしかけていたのでした。
てっきり副社長派だと思っていた和田は、なんと社長派だったのですね。
今後晴とどのようにして五木商事を生まれ変わらせるのかが、このドラマの大きなテーマとなるようです。
晴は昔五木商事にいた!?上司との関係は?
晴の過去は今後徐々にはっきりとわかってくるのでしょうが、第1話でわかったことがふたつ。
ひとつ目は、晴は昔五木商事で働いていたということ。
入社してすぐにベトナムの僻地の工場に出向となり、本社勤務の経験はありません。
最初は「どうしてこんなところで働かなければいけないの」と、自分のことを惨めに思っていましたが、工場で働く人々の笑顔に助けられ、勇気づけられ、仕事にやりがいを覚えました。
しかしいろいろあって会社を辞めることになったそうですが、この“いろいろ”が何なのかが大きなポイントとなりそうですね!
そしてふたつ目は、第1話のラストで晴は涼に言うのです。
「会社にとんでもない奴がいた。元旦那。部長が元旦那なの」
えー!部長は晴に「初めまして」って自己紹介してたのに!
ふたりの間にはただならぬ空気が流れているとは思いましたが、そういうことだったんですね。
ということは、これから発展するのは二人の恋模様?
青柳はさっそく片思い撃沈フラグが立ってますが、晴が二人の男の間で揺れる展開にもワクワクしちゃいます!
第1話を観た人のTwitterでの反応は?
実際に第1話を観た人はどんな感想を持ったのか、チェックしてみましょう。
ハル~総合商社の女~、数字だけでラーメンのフランチャイズ事業を終わらせるのではなく継続する道考えてみる。面白かった。直虎の子役だった寺田心くんも大きくなっていた。生産性とか効率化だけじゃない部分大事だよなって。
— yukoringring501🐈 (@yukoringring501) October 22, 2019
会社にとって必要なのは利益だというのは事実です。
だけど利益を生む過程を効率重視にしてしまっては、少しづつ歯車が狂うということを実感しましたよね。
甘いと言われるかもしれませんが、やっぱり“情”というのはどこでも必要なものなのではないでしょうか?
「ハル〜総合商社の女」なかなか面白いドラマだった💕
私自身、個人事業主で、総合商社とは、全然違う仕事だけど、
仕事へのモチベーションが上がってくるような素晴らしいドラマ展開✨
組織っていいなぁ💕
私も周りの人を大事にお仕事していこう❣️#ハル総合商社の女 #paravi#中谷美紀さん素敵— ハッピーダイアモンド (@5x1XlfCiO3Z0nf6) October 21, 2019
1話を見終わった後はすがすがしい気分にさせてもらい、明日につながるモチベーションアップに貢献してくれるドラマだと実感しました。
晴の姿を鏡にして、自分も仕事に前向きになれますよ。
ハル〜総合商社の女〜、楽しく見れたけどリアリティなさすぎてん??ってなるシーン多かったな😲
— よしこ (@re_battlecry) October 21, 2019
私は総合商社での勤務経験はないですし、大手企業の本当の実態も良く分かりません。
確かに医療ドラマなんかでも、本当の医者が観るとチープすぎて笑っちゃうなんてことはあり、総合商社でバリバリ働かれている方にはご都合主義な場面も見受けられたかもしれませんね。
しかしこれはドキュメンタリーではないですし、総合商社の面白みを伝える部分はあっても、重要なのは晴という女性の生き様だと思います!
そこに注目すれば、もっと多くの人が楽しめるドラマなのになぁと、ドラマの観方は人それぞれだと実感しました。
まとめ
主人公の晴は、女性の憧れです。
「こうして欲しい!」と思ったことを、実現してくれる日本社会のヒーロー(ヒロイン?)です!
男女雇用機会均等法が施行されて早30年以上経ち、確かに女性も働きやすい環境が増えてはいると思います。
子育てをしながら働くことも、昔よりはやりやすくなっているのでしょう。
しかし、それでもまだまだ男社会である日本は、女性が社会で活躍しようとするとそれを阻む風習みたいなものが存在します。
それに決して負けない晴は、見ている私たちに大きな勇気をくれ、「明日も仕事頑張るか」と思わせてくれました。
それにとてもリアルに、現代のワーママの姿が描かれていたのかな、とも感じましたね。
1話目では強い晴を存分に観ることができましたが、これから弱い部分も見ることができたら、もっともっと晴を応援したくなるんだろうな、と思っています。
今後どんな問題が彼女を襲うのか、そして同僚たちとの仲はどのようになっていくのか、最後まで見届けたいと思います!
ドラマ『ハル~総合商社の女~』作品概要はこちら
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ドラマも映画も、魔法のドアです。楽しいとき、悲しいとき、現実世界からちょっとだけ抜け出したいそんなときに、いつだって私を連れ出してくれたエンターテインメントでした。気分に合わせたドラマや映画をご紹介できる案内人として、あなたに寄り添う素敵な情報をお届けします!
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