タイトル:獣になれない私たち10話(最終回)
放送局:日テレ
キャスト:新垣結衣、松田龍平、田中圭、菊池凛子、黒木華、山内圭哉、犬飼貴丈、伊藤沙莉、近藤公園、松尾貴史、一ノ瀬ワタルなど
閲覧したVOD:hulu(2018年12月12日時点では視聴可)
脚本家:野木亜希子と新垣結衣が、『逃げるは恥だが役に立つ』に続き、再びタッグを組んだ話題作。
晶は常に笑顔を絶やさず、全ての事に我慢し続け、生きていた。
毒舌で言いたい事を言う恒星と出会い、少しずつ感情を吐き出せるようになった晶。
周りから頼られる存在であった晶だったが、九十九社長に「辞めたかったら、辞めろ。」と言われ、心が折れ、恒星の元へ向かう。
同じく、仕事で上手くいかなかった恒星と、晶は一夜を共にした。
お互いの気持ちが分からず、悩む2人。
誰もが共感する部分があり、ちょっと笑えて、時には泣ける『けもなれ』。
今回、自分の人生を自分で選ぶ為、それぞれが新しい人生を切り開く。
自分の人生を誰にも削られず、生きていく道を選択出来るのだろうか?
10話(最終回)のあらすじです。
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あらすじ
〈混乱する晶〉
心に傷を負った晶は、恒星と一夜を共に過ごした。
お互いの気持ちが分からず、モヤモヤする2人は、5tapで話そうとする。
そこに、仕事を休んだ晶を心配して、夢子と上野がやって来た。
さらに、朱里を探す京谷も訪ねて来て、晶は混乱する。
京谷と一緒に朱里を探す中、ネットカフェにいた朱里から、晶に連絡が来て、安心する。
晶は、京谷に感謝している事を伝えると、京谷は
「俺は、まだ晶の事が好きなんだ。晶の考えてる事知りたいし、喧嘩もしたい。だから、もう1度やり直せないか、考えてくれないかな。」
と、告白した。
〈呉羽の謝罪会見〉
ようやく2人で話そうとした晶と恒星だったが、晶の携帯に呉羽から、恒星の携帯にカイジから連絡があり、呼び出される。
呉羽は週刊誌の記事で、バッシングを受け、カイジに迷惑をかけない為に、 謝罪会見をする事に決めた。
会見に出席する呉羽は、記者に子供の予定を聞かれ
「一緒にいたいから、結婚したの。それ以上、なんかある?なんで、私が謝らなきゃなんないの?私は、橘呉羽である前に、呉羽です。これからも、カイジと一緒に、好きに生きようと思います。ほいじゃ!」
と、本音を言い、さらに状況が悪化したが、カイジはそんな呉羽が好きで、呉羽の行動を賞賛した。
一緒に会見を見ていた晶と恒星。
恒星は
「俺も、人に支配される人生は嫌だ。
俺、バカか?」
と言うと、晶は
「いいんじゃない、バカで。」
と言う。
〈辞表を出す晶〉
晶はネットカフェにいる朱里を見つけ
「自信なくす事ないよ。もっと別に朱里さんに合う場所がある。私もこれから探す。」
と言うと、朱里は泣き、晶に抱きついた。
翌日、晶は出勤する。
九十九を座らせ、社員の気持ちを代弁し、意見を述べる。
それでも聞き入れてもらえず、晶は
「私は自分を殺して、本当に死んでしまう前に、辞めます!失礼します。」
と言い、退職届を提出した。
九十九は怒るが、佐久間が
「何が不満かたくさん言ってきた!少しくらい聞いてくれたっていいじゃない!」
と言い、声をあげる。
他の社員達も意見を言い、九十九は動揺し、たじろぐ。
最後に上野が
「深海さん、次の職場でも頑張ってください。」
と言い、晶は笑顔で会社を後にした。
〈告白の返事〉
恒星は自身の粉飾決算を、税務署へ告発する。
今まで脅されていた奴を1発殴り、解放され、気分は晴れていた。
根元税理士事務所はたたみ、そのまま姿を消した。
朱里は、三郎が働くラーメン店で、自分らしく働いていた。
京谷は晶の部屋を訪れ、たわいもない話をする。
告白の返事を聞きたそうにする京谷に、晶は
「ごめんなさい。」
と、伝えた。
京谷と晶は、いい関係で終わる事が出来た。
〈それぞれの新しい道〉
呉羽とカイジは、海外で生活し、楽しく過ごす。
京谷は上司に連れられ、合コンをし、新しい出会いを探す。
5tapの2周年記念の日。
佐久間、夢子、上野が九十九を連れて、やって来た。
上野は九十九に
「社長、深海さんに謝ってください。」
と言う。
少しは意見が言える環境になったようだ。
その頃、晶は恒星に呼び出され、ヴィンテージビール専門店に来ていた。
恒星は無職になり、仮住まいのアパートに住んでいるらしい。
お互い無職の2人は、笑いあった。
近くに教会があると噂を聞き、2人で向かう。
鐘が鳴らず、晶は
「鐘、聞きたいな。鳴らなくても、聞こえなくても、一緒にいる事って出来るのかな。」
と聞くと、恒星は
「それは、分からないけど、俺達次第じゃない?」
と、答える。
鐘を見上げていると、風が吹き、鐘が揺れる。
晶は恒星の手をとり、お互い握りしめるのであった。
感想
最後に、鐘が揺れましたが、鳴ったかどうかは分かりませんでした。
でも、晶と恒星が手を繋いだので、少なくとも2人には、鐘の音が聞こえたのでしょう。
何気に、夢子と上野がいいコンビで、面白くて、好きでした。
晶のお陰で、成長しているし、九十九に意見出来るようにもなっていました。
晶が退職届を出した時は、スカッとしましたし、九十九も少しは反省しているようでした。
獣になれない私たちは、どんなドラマかと聞かれれば、ラブストーリーって程でもなく、社会派ドラマでもなく、なんと答えればいいか分からない、奥が深いドラマでした。
現代の男女のリアルな感じが描かれていて、新垣結衣さんの細やかな表現が、良かったです。
仕事面でも、普通のドラマなら、後先考えず、ズバッと意見を言うシーンが多いです。
しかし、けもなれでは、白黒つかない状況でも、なんとか折り合いをつけ、生きていくという状況を描いた上で、今悩んでいる人に『それでもいいんだよ。』と、そっとエールを送ってくれるような野木さんらしいドラマでした。
恋人でも友達でも、飲み仲間でもない、新たな概念の存在と出会えた晶は、無理せずに幸せになって欲しいですね。
これから、鐘の音を聞くと、けもなれを思い出すような、私の中で心に残るドラマでした。

子育てと節約を頑張るアラサー主婦です。子供の頃からテレビっ子で、日々のストレス解消はドラマとバライティ番組を観ることです。
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