タイトル:「ウォーキング・デッド」シーズン2 第13話
放送局:AMC
キャスト:アンドリュー・リンカーン、ジョン・バーンサル、サラ・ウェイン・キャリーズ、ローリー・ホールデン、ジェフリー・デマン、スティーヴン・ユァン、チャンドラー・リッグス、ノーマン・リーダス、メリッサ・マクブライドほか
視聴したVOD:Amazonプライム・ビデオ(2018年5月29日時点では視聴可)
アトランタを出発し、カールが生きるか死ぬかの事故に遭うところから幕を開けた、緊迫のセカンドシーズン。
シェーンという爆弾を抱えながらも、ハーシェルの農場に身を寄せ、途中さまざまなトラブルが起こったにもかかわらず、なんとか平和な生活を続けることができるように思えていたのですが…。
爆弾、ついにさく裂しました!
一旦はリックとシェーンは男と男の和解を見せたと思っていましたが、シェーンの中ではわだかまりがアリアリだったようで…、彼が下した決断は「リックを秘密裡に消す」ということが判明しました。
ですが、リックも負けてはおらず、ダークサイドへと堕ちることに…。
目まぐるしく動いたセカンドシーズンは、現在シーズン8まで続いているこのウォーキング・デッドのシリーズのなかでも、かなり秀逸なシーズンだったと言えると思います!
そしていよいよフィナーレを迎える今回、どんな結末となるのか…???
最初から最後まで手に汗握ること間違いなしです!
『ウォーキング・デッド』シーズン2配信先一覧 | |||
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あらすじ
ウォーカーの大群が農場に押し寄せる!
都市部からウォーカーの大群が郊外へと移動している。
そしてその大群は、カールがシェーンを撃つ銃声を聞きつけ、ハーシェルの農場へと向かっているのだった…。
家の中で待機するみんなのもとに、ダリルとグレンが帰ってくる。
ウォーカーとなっていたランダルを見つけたことをダリルはみんなに報告し、ランダルは首が折れていたが噛まれた形跡がなかったのにウォーカーになっていたこと、足跡からシェーンは襲われてはいなかったことを告げる。
ローリはリックとシェーンを見つけてとダリルに頼むが…。
リックとカールは農場へ戻る途中だった。
カールはリックとシェーンの間に何があったのかとリックに尋ね、リックもそれに答えようとするが…、背後からかなりの数のウォーカーが迫っていることに気づく。
農場のみんなに知らせようとするも、あまりのウォーカーの多さにそれは無理だと判断。
農場のポーチに出たみんなも、ウォーカーの大群がこちらへ向かってくることに気づいた。
リックとカールは納屋へ逃げ込むが、ウォーカーたちは納屋にいまにもなだれこみそうだ…。
ローリはカールの姿が見えないことに気づきパニックに。
ハーシェルとマギーは銃を取り、農場を守るために臨戦態勢をとる。
ハーシェルは死ぬなら自分の農場で…と決意は固い。
リックは納屋に石油をまき、火をつけてウォーカーを家から引き離す考えだ。
カールを納屋の2階へ行かせ、リックは納屋の扉を開けて多くのウォーカーをおびき寄せると、カールはリックの合図で火を放ち、多くのウォーカーが燃え上がった。
そのころ、ダリルのバイクを筆頭に、3台の車に乗り込んだメンバーはできるだけ多くのウォーカーを倒そうと農場を走りながらウォーカーを銃撃する。
ジミーの運転するキャンピングカーが納屋に横づけされると、リックとカールは車の屋根へと移る。
だが、運転していたジミーは、車内へとなだれこんできたウォーカーの餌食となってしまった…。
ダリルやグレン、アンドレアが車からウォーカーを銃で撃って応戦するも、あまりにも数が多すぎてどうにもならない…。
ローリは家にいないカールを探して必死だが見つからず、半狂乱になる。
キャロルに「無事を信じて、母親であるあなたが助からないと!」と言われたローリは、自分も銃を撃ちながら家から逃げようとする。
ハーシェルにも逃げるよう促すが、家の前でショットガンを撃ち続けている彼には聞こえていないのか、そもそも逃げる気がないらしい…。
ローリにキャロル、ベスとパトリシアが家を後にして逃げるところで、パトリシアがウォーカーにつかまり、無残な最期を遂げてしまうことになった…。
アンドレア、万事休す!
キャロルやローリ、ベスを助けにきたアンドレアが、車に乗るようにと促すが、周囲はウォーカーだらけでみんな身動きがとれない状態となっていた。
アンドレアは車を降り、銃でウォーカーを倒しながらみんなを助けようとする。
だが、アンドレアがウォーカーに囲まれ、倒されてしまったのを見て、ローリとベスを車に乗せたTドッグは仕方なくその場から走り去る。
その車を追おうとする、もう1台の車で銃撃をしていたマギーとグレンの車。
グレンは農場をあきらめるようにとマギーに言うが、マギーは「ダメよ!」と拒否。
だが、その車にもウォーカーが多数押し寄せている…!
ハーシェルはまだあきらめずにショットガンで銃撃をしているが、撃っても撃ってもウォーカーは押し寄せてくる。
ハーシェルの背後に1体のウォーカーが忍び寄るが、すんでのところでリックがそのウォーカーを撃ち、ハーシェルとリック、カールが合流。
ローリはどこかと尋ねるが、ハーシェルは誰がどこにいったのかは全く把握していない。
「私の農場だ!」と、逃げることを拒否するハーシェルに「もう違う! あきらめろ!」とハーシェルを引っ張って、車へ乗り込むと農場を後にするのだった。
アンドレアがそこへやってくるが、時すでに遅しでリックたちは猛スピードで走り去ってしまった…。
遠巻きに納屋が燃えるのをバイクにまたがって見ていたダリルは、キャロルの悲鳴を聞きつけ、ウォーカーから逃げてきたキャロルを後ろに乗せると、農場から走り去る。
納屋は焼け落ち、ハーシェルの農場はついに終わりを告げるのだった…。
どこへ向かう…?
夜が白々と明けはじめ、それぞれが農場から遠ざかろうとしていた。
マギーは、父親や妹の身を案じ、農場へ戻ると言うが、グレンはハイウェイに行き、ソフィア用の物資を取りに行くことを提案する。
取り乱すマギーに車を停めるように促し、運転を代わると申し出たグレンは、まずはマギーを落ち着かせようと「愛してるよ。もっと早くに伝えるべきだった。僕たちは乗り切れるから、大丈夫だ」と伝える。
リックとカール、ハーシェルはハイウェイのソフィア用の物資のところにやってきた。
だが、そこにはほかのメンバーはいない。
そこにローリがいると聞かされていたカールは、リックに「ママを捜しに行かなきゃ!」と声を荒げる。
ハーシェルは、自分がここで他のみんなを待つから、リックは息子のことを第一に考えて、あとで安全な場所で落ち合おうと提案するも、リックは絶対に離れないと主張する。
ローリとベスを乗せたTドッグは東海岸をめざして走っていた。
ローリはリックもグレンもハイウェイにいると言い、Tドッグに引き返すように伝えるが、Tドッグは自殺行為だと引き返さない。
「引き返さないなら降りる」と、走る車のドアを開けるローリに反対することはできず、Tドッグはしぶしぶ引き返すことにする。
ハイウェイでウォーカーをやり過ごしながら、ほかの仲間を待つリックたち。
だが、ここはもう危険だとハーシェルもリックも判断し、カールに言い聞かせて移動しようと決断しかけたそのとき、ダリルとキャロル、そしてマギーとグレン、さらにTドッグの車も次々と到着した。
ローリはそこでシェーンが死んだことを知る。
アンドレアはまだ生き延びているのではという議論となり、「生きていればどこかへ逃げているはずだ」と、コンスタントに現れるウォーカーを始末すると、一団はハイウェイを離れることにする。
アンドレアは生き延びていた。
森を走って逃げているが、まだ多数のウォーカーに追われている…。
撃っても撃ってもキリがないウォーカーの群れから、アンドレアは逃げ切ることができるのか…?
衝撃の真実
リックが乗るトラックのガソリンが切れ、立ち往生してしまったため、みんなでキャンプをすることに。
キャンプをすることが危険ではないのか、という問いに、ランダルはシェーンに殺されたうえ、噛まれていないのにウォーカーになっていたことをダリルが報告する。
そして、リックが衝撃の事実をみんなに告げる。
「みんな感染しているんだ…」
その事実は、CDCでジェンナーが言っていたという…。
みんながショックを受け、呆然としているところで、リックは少し離れたところへと歩いて行った。
ローリがリックのそばにやってきて、後ろからリックを抱きしめると、リックは自ら告白する。
「俺が殺した。俺がシェーンを殺したんだ」
途中でシェーンのたくらみに気づいたが、終わりにしたかったし、シェーンに死んでほしかったのだと、素直な気持ちをローリに打ち明けた。
そしてシェーンもウォーカーと化したとき、ジェンナーの言っていたことが正しかったことが分かったというリック。
また、シェーンを撃ったのはカールだったということを知り、ローリはショックを受ける。
手を差し伸べるリックを拒否し、ローリはその場を立ち去った。
そして、ローリがリックを見る目は今までとは全然違ったものになっていた…
アンドレアはさらに森を進んでいた。
1体ずつ地道にウォーカーを倒してきたが、疲労もピークになり、ついに1体のウォーカーに押し倒されて万事休す…!
だが、そこに日本刀をたずさえ、腕を切り落として鎖でつないだ2体のウォーカーを引き連れた、謎の剣士が現れると、アンドレアをすんでのところで助けたのだった。
キャンプをするリックたち一団は夜を迎えていた。
キャロルは事実を隠していたリックが信じられなくなり、またいつか裏切るのでは…と疑念を抱き始めているが、ダリルはリックが誠実な男だと信じている。
マギーはまたウォーカーの群れに襲われるのを待っていられないと、今すぐにここから移動すべきだと主張するが、リックはそうすべきではないと止める。
そしてついに、リックは堰を切ったようにみんなの前で話し始めた。
「俺はグループを守ろうと必死だ! 今までもそうだった! みんなのために親友だって殺したんだ!」
シェーンがみんなを危険にさらしてきたこと、ランダルを殺して自分まで殺そうとしたシェーンを自ら殺さねばならなかったこと、そして、自分は潔白だということを話したうえで、自分なしで生き延びたいのであればここから離れてどこにでも自由に行けばいい、と言うリック。
誰もこの場から立ち去らないことを見て取ると、リックはさらに静かに宣言した。
「残るなら、二度と俺に逆らうな」
まとめ・感想
ヒャッハー!!???
いままで、こんな不穏な終わり方をしたドラマがあったでしょうか!?
少し比較対象を挙げますと、『ツイン・ピークス』なんて、26年前に「え~っ?で、どうなるの???」って、驚きの終わり方でしたし、25年越しで復活した新シーズンも、25年前の謎をほとんど回収することなく、さらに謎を残すトンデモなエンディングで、ファンとしては怒り心頭だったんですが…。
でも、それはあくまでも“衝撃的”で“ありえない”エンディングだったわけで、この『ウォーキング・デッド』のセカンドシーズンの終わりは、とにかく“不穏”の一言に尽きるのです。
平和に暮らしていけると思い始めていた矢先、シェーンの暴走に始まって、大量のウォーカーの襲撃から地獄を見た一行がなんとか生き延びてリユニオンを果たしてハッピーエンド!
…かと思いきや、まさかのリックが独裁者宣言です!
字幕では「俺に二度と逆らうな」という和訳になっていましたが、英語では「This isn’t democracy anymore.」と言っていました。
つまり直訳すると「もう民主主義じゃないからな」と言ってるんですね。
…コワっ!
いままでは「立派な頼れるリーダーやん」とリックを見ていた仲間たちも、そして視聴者である我々も、ドン引きしたのは間違いありません…!
そのドン引き具合をドラマの演出も、みんなの演技も、見事に表現していましたね!
結局リックもダークサイドに堕ちて、シェーンと同じような人間と化してしまったのか…!?
そして、これからのシーズン、リックがこんなになっちゃって、みんな一体どうなるんだよ~(涙目)というそこはかとない絶望感を漂わせるラストとなってしまいました…。
とはいえ、次のシーズン、みんながどんな風に生活していくのか、リックのリーダーシップはこの宣言によってどれだけ変わるのか、楽しみでしかありません!
というわけで、サードシーズンに期待大です!

子どものころから映画大好き! ヒマさえあれば、むさぼるように映画を観るアラフォー女子。いまはドラマ『チェルノブイリ』のビッグウェーブに飲み込まれてます。
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