「NCIS」シーズン15 第14話のあらすじ・ネタバレ・感想～ルールは守れ～

「NCIS」シーズン15 第14話のあらすじ・ネタバレ・感想～ルールは守れ～

2018.05.2
海外ドラマ

タイトル：「NCIS～ネイビー犯罪捜査班」シーズン15 第14話
放送局：CBS
キャスト：マーク・ハーモン、ポーリー・ペレット、ショーン・マーレイ、エミリー・ウィッカーシャム、ウィルマー・バルデラマ他
視聴したVOD：hulu（2018年7月11日時点では配信終了）

海兵の死体がドラム缶の中から見つかった事件をきっかけに、FBIを辞めて私立探偵となったフォーネルとまたタッグを組んで捜査することになったNCISチーム。ギブスは罪悪感からフォーネルの顔をまともに見られず苦悩します。そんな今回のストーリー、さっそくレビューしていきましょう！

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1 あらすじ
2 感想

あらすじ

オープニング

盗難届が出ている車を発見した警官、運転手を下ろします。
ハッチバックドアを空けると中にドラム缶があり、そこに死体が入っていました！
運転手ダンカンは、ドラム缶のことは知らないと言います。

死体は海軍のウィリス、1週間前に失踪したと判明。
ダンカンはスーパーの駐車場で車を盗んだけれど、盗難車だと知らなかったと言います。
この車はもともと10日前に盗まれたものであり、盗難車がさらに盗難されたのでした。

ウィリスの妻に事情を伝えるリーブス

妻は、1週間前が最後に夫と話した日だと言います。
仕事に行き、その後は義母の見舞いで8時までホスピスにいたそうです。
義母はその2日後に他界したとのこと。
「もう限界だわ…夫なしでは生きられない。探偵にも話したけど見つけてくれなかった」と妻は嘆きます。

その探偵とはトバイアス・フォーネル。
ヒックスの事件の際、ギブスの証言でFBIを辞めることになった彼ですが、今は私立探偵をしているのです。

ヴァンス局長に会いにきたフォーネル

フォーネル「ギブスの証言で私はFBIをクビになったよ」
ギブス「俺たちは探偵とは組まない」
フォーネル「被害者のウィリスは数回にわたり消費者金融から金を借りている。返済が遅れていて電話にも出なかった」
局長「フォーネルさんに協力してもらおう」

フォーネルが豊富な資料を持っているため、局長から共同捜査の指示が出ました。
その隣で複雑な表情をするギブス。

フォーネルのオフィスを訪れたビショップたち

フォーネルの説明によると、ウィリスは国防総省に勤務し、電話応対や設備管理を担当していたとのこと。
そして機密情報は扱っていないといいます。
先月DCの店で撮られた映像には、ウィリスと男性が殴り合う様子が。
ケンカの相手はエバンス、今は軍艦フーバーに乗船中です。

フォーネル「ギブスは私を避けてる。今日まで電話にも出なかった。あいつは正義を貫いたんだ。それなのになぜなぜ避ける？」
なんと答えていいか分からないビショップたちは、困惑してしまいます。

スローンのオフィスを訪れるギブス

ヒックスの動きをひそかに探っているスローン。
しかしヒックスはしっぽを出しません。
スローンはヒックスの弁護士ジェシカと友人になり、たまに食事をしたり、映画を見たりしています。
はやくジェシカ経由で情報を聞き出してほしそうなギブス。

スローン「そのうち証拠が見つかるはず」
ギブス「それじゃ遅い。フォーネルのことを直視できない、嘘をついてる気分だ」
スローン「ヒックスが犯人だと話していないの？」
ギブス「話すのは逮捕してからだ。あいつを守りたい」

ウィリスの検視をするパーマー

ウィリスの趣味は養蜂だと判明しました。
蜂について、死体に話しかけるパーマー。
「死者と話したいけど、マラード博士ほど知識がない」とギブスにこぼします。

死因は頭部の銃創で、銃は380口径です。
ドラム缶に入っていたのは中佐の遺体と、4リットル弱の水酸化ナトリウム。
水酸化ナトリウムがあれば、死体を溶かして隠滅できます。
「中佐、犯人の意図は？」
そう死体に話しかけるパーマーを見て、ギブスはにっこり笑います。

ウィリスと殴り合っていたエバンスを取り調べるビショップたち

エバンスいわく「おふくろさんが珍しいガンにかかっていて、あいつは治療費に困ってた。俺は8,000ドル貸した。返せないと言われてカッとなった。金は返してもらった」

読み聞かせのビデオ撮影をしているアビー

マクギーの双子ちゃんのために、チームのみんなはそれぞれ読み聞かせビデオを撮影しています。
アビーはぬいぐるみを駆使して凝ったビデオを作っているようです。

今回の事件と同じ線状痕のある弾が、あと2つ見つかりました。
あと2人が同じように殺されており、共通点は嘱託殺人ということになります。

NCISオフィスにやってくるフォーネル

フォーネルが話しかけてきますが、すぐにくるりときびすを返し出ていってしまうギブス。
フォーネルはチームに説明をします。
ウィリス中佐は、半年前アルバート・ハサウェイの裁判で陪審員長を務めました。
恨んだハサウェイが殺しを雇った？とチームは推測します。

ジェシカとランチするスローン

スローン「実はヒックスについて話が」
ジェシカ「話せないわ、まだ依頼人なの。彼が無罪だと思ってないんでしょう？」
スローン「行かないでちょうだい、もう彼の話はしないから…お願い。一緒にリアリティ番組を見る友達を失いたくない」

刑務所に出向くトーレスとビショップ

ハサウェイに話を聞きます。

ハサウェイ「ウィリスのことは知らない」
トーレス「彼はあなたの裁判の陪審員長だった」
ハサウェイ「裁判のことはほとんど記憶にない。トラウマになってしまった。私がやったと？評決から半年間ここにいるんだぞ」
トーレス「コネがあるのにPTSDだから忘れたとか？」
ハサウェイ「そんな金はない」

ドラム缶の中の洗剤を特定するアビー

洗剤はスイフテックス、生体物質を溶かすものです。
タオルとこの洗剤を大量に仕入れているところは、事件現場を清掃する会社だと判明しました。
ビショップとトーレスが清掃会社に向かいます。
責任者に話を聞くと、バレット兄弟の欠勤した翌日、在庫を調べたらタオルと洗剤、そして掃除機が消えていたそうです。
「掃除機を返さないと痛めつける」と怒りながら、彼らの行きつけの店を教えてくれました。

さっそく車から店を見張るギブスとビショップ。
トーレスが店の行列に並びます。
無線で話をしていると、そこにフォーネルが割り込んできました。
15年もチームと仕事をしてきたフォーネルは、彼らの使う周波数のことも熟知しているのです。
そこに兄弟が出てきたため、フォーネルがスタンガンを用いて捕まえました！

バレット兄弟を取り調べるギブス

ふたりを同じ部屋で取り調べるのは、勝手に話をしてくれるからです。
ギブスはたまに質問を投げかけるだけ。

ギブス「殺し合い現場の後始末を頼まれただろう」
弟「雇われたのは初めてだ」
兄「お前は手伝ってるだけだろ」
弟「雇われたのは俺さ。金のためだ」
兄「なんでばらす？」
弟「話せば手加減してくれる。殺してホスピスの裏に捨てた。死体を溶かすはずがアルカリ液が足りなくて川に捨てた」
ギブス「死体は盗難車の中から見つかった」
兄「俺が盗んだ車が盗まれた？川に捨てたんじゃ？」
弟「次の死体と一緒に捨てようと思った」
ギブス「次の清掃は？」
兄「すぐだと聞いていたが、1週間たっても電話がない。モーテルの固定電話に連絡が来て場所を言われる」

モーテルを訪れるギブスたち

部屋にはすでにフォーネルがいました。

フォーネル「ここにこられて最高さ。君のおかしな態度を間近で見られる」
ビショップ「長丁場になるから食べ物を買ってきます」

いたたまれなくなり部屋から出るビショップ。

フォーネル「なぜ避ける？私は吹っ切れてる。他の人間ならともかく私を無視するな」
ギブス「君が正しかった。俺の証言によって君は職を失った。ヒックスが犯人なんだ、釈放されたのは間違いだ」
フォーネル「確かか？なぜ黙ってた？まずヒックスを捕まえよう、手がかりは？」
ギブス「スローンと俺に任せろ、君を守りたい」
フォーネル「失うものはない。仕事は諦めた、だがエミリーの私を見る目が…私を信用できない？私も君を信用できない」

固定電話に着信が入ります。
清掃は30分後から、パトリス・ジャンセンの家という連絡です。
パトリスは海外から帰国し、20分前に入国審査を通ったばかり。
今から自宅へ戻るとみられます。
パトリスは、ハサウェイ事件の陪審員のひとりだということが判明。

パトリスの帰宅前に自宅に入るビショップとギブス。
クローゼットの中を調べるビショップに音もなく近寄る犯人を、ギブスが後ろから倒します。

パトリスが旅行カバンを持って帰宅、驚いている彼女に事情を説明します。
ウィリスが亡くなったことを話すと「ジェームスは死んだの？」とショックを受けています。
ギブスが、パトリスの蜂のネックレスに目をとめました。
ふたりは不倫関係にあったのです。
「彼は既婚者だしだめな事はわかってた、でも恋に落ちたの。彼を愛してた」

ウィリスの妻を取り調べるギブス

ギブス「情報を持ってるのは君だ、通話と送金から殺し屋に結びついた。殺害を依頼したんだろう、夫とその不倫相手パトリス・ジャンセンの」
妻「夫は貯金全てを義母の治療に費やした、もう手遅れだったのに…そして不倫がとどめだった。私には生命保険金をもらう権利がある、夫が悪いのよ」

フォーネルのオフィスに資料を届けるギブス

ギブス「オフィスの裏口が開いてた、防犯対策しろよ。ヒックスに関する資料だ、まだ不十分だが最初の一歩だ」
フォーネル「つまり私の人生を壊しておいて、いまさら手を組もうと？」
ギブス「そうだ」
フォーネル「乗った」

何かを言おうとするギブスを見てフォーネルが制します。

フォーネル「自分のルールを破るな。スローンは賛成してるのか？」
ギブス「すぐに来る、まず友達に会うそうだ」

ジェシカに会うスローン

ジェシカ「今から依頼人と会うの。バッティングセンターのことが気になって調べた。ヒックスの弁護を降りたわ」
スローン「どうして？」
ジェシカ「言えないわ、まだ守秘義務がある。とにかく捜査を続けて」
スローン「ありがとう、また電話する」

そういって車に乗り込んだジェシカ、エンジンをかけると車が爆発します！
爆風で倒れこむスローン、携帯電話からギブスの声だけが聞こえます。

感想

フォーネルがFBIを辞めるきっかけとなったヒックス事件。
ギブスが証言をしてフォーネルが有罪となる、たいへん苦しい裁判でした。
あれからギブスは罪悪感におそわれ、心休まることがありませんでした。
フォーネルとはただの友人関係ではなく、もっと複雑なんです。
ギブスの元妻であるダイアンとフォーネルは夫婦となり、娘のエミリーが生まれています。
その後ダイアンが撃たれて亡くなったあとには、憔悴しきったフォーネルをギブスが支え、エミリーの相談役にもなってきたのです。

フォーネルはFBIを辞めたあと、私立探偵となっていました。
そして今回のドラム缶殺人事件で共同捜査をすることに。
ギブスはまだ、フォーネルの顔を真正面から見ることができません。
いつも強気で揺るぎないギブスですが、今回だけは複雑そうな表情を浮かべることが多かったように思います。

フォーネル宅を訪れたギブスは、意を決したように口を開こうとします。
すかさずフォーネルは「自分のルールを破るな」と制止します。
これはギブスのルール6「謝るな、謝罪は弱さの表れ」にのっとったもの。
フォーネルはそれを守らせようとしたのですね。
ギブスは謝るのをやめ、フォーネルも一緒に捜査を行うことを受け入れました。
このシーン、ふたりの友情がひしひしと伝わってきて、胸が熱くなりましたね。
ヒックスは頭がよく、今のところうまく立ち回っていますが、決定的な証拠により早々の再逮捕に至ることを望んでいます！

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