タイトル：「メンタリスト」シーズン1 第2話
放送局：CBS
放送期間：2008年9月23日～2009年5月19日
キャスト：サイモン・ベイカー、ロビン・タニー、ティム・カン、アマンダ・リゲッティ、オーウェン・イオマン
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妻子を殺した宿敵レッド・ジョンに少しでも近づくため、犯罪コンサルタントとしてCBIで働くパトリック・ジェーン。
今回は郊外ナパバレーのぶどう畑で起きた殺人事件の捜査に向かいます。
実は、これからの展開の重要なカギを握る人物も少しずつ登場してきます。
このあたりの複線の張り方がほんとうに見事ですよね～！メンタリストは。
レッド・ジョンがからまない事件のときのジェーンはどんな感じで捜査しているのか、そのあたりも知ることができる第2話、さっそくみていきましょう。

『メンタリスト』シーズン1配信先一覧
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※配信状況は2019年12月29日（日）時点のものです。

あらすじ

オープニング

葡萄畑で殺人がありました。
穴が掘られていて、なかに若い女性が倒れています。

ジェーンは、犯人は性的暴行のため連れ去ろうとしたが、被害者が騒いだので窒息させてしまったといいます。
ギャングの手口ではないとも。

とある家族のもとに警察がやってきます。
警察は娘さんの死を知らせに来たのです。
ジェーンはつらそうにその光景を見ていますが、ひとりで室内へと入っていきます。
被害者メラニーの部屋では弟が頭を抱えています。
「殺されたの？」
「そうだ」

両親によると、娘さんはレストランのウェイトレスで恋人はおらず、純潔の指輪をしていたそうです。
部屋の天井に張られている写真は、彼女の右側の人物がが破りとられていました。
いったい誰が映っていたのでしょうか。

少女の働いていたレストランにて聞き込み

少女には恋人がいて、しかも親に言えないようなワルらしいとジェーン。
純潔の指輪もはずしていたみたいです。
レストランから、黒いトラックが急発進して出ていったという情報も入ります。

ジェーンは少女の同僚に話を聞きます。
彼女は少女と写真に一緒に写っていた子。
ジェーンは彼女を催眠術にかけようとします。もちろん内緒で！
「次に会ったとき、真実を告げたくなる」
ジェーンとボスの間にはさまれて、少しうろたえるチョウ捜査官。

メラニーのロッカーを開けてみるジェーン

そこには純潔の指輪とともに、「ごめん」と書かれたメモが。
ジェーンは従業員たちを集めて話をします。
「犯人はこの部屋の中にいる」
「このメモは犯人が書いたもの」
「みんなに左右の手で字を書いてもらう」
するとバターンと男性が倒れてしまいました！

保安官事務所で男性を取り調べます。
彼はメラニーより10分早く出て、駐車場で彼女と話しました。
誘ってみたけど反応はいまいちで、キスしたら彼女は怒り、走って逃げたそうです。
メラニーが駐車場に長くいたのは、誰かを待っていたから？

CBIにメラニーの同僚が訪ねてくる

この付近では、以前にもメラニーと同じ赤毛の女性がさらわれた事件がありました。
そのことについて話し合っていると、メラニーの同僚である小太りの少女がやってきました。
彼女のはとこのヘクターと、メラニーは付き合っていたそうです。
遊園地で出会って一目惚れし、事件の夜も一緒だったと証言します。
彼は麻薬の元締め、やっぱりジェーンの予想通りワルだったんですね。

ヘクターの家を訪れるCBIメンバーたち

家の中からヘクターが飛び出してきました！
かなりてこずりますが、なんとかみんなで彼を捕まえることができました。

ヘクターがぽつりぽつりと話します。
「こうなるのはわかってた」
「でも死ぬのは俺で、警察に質問されるのは彼女だと思っていた」
彼と彼女は愛し合っていたんですね。
事件の夜は、駐車場で会う約束をしていたそうです。
ですが彼女が来ないから帰ったけれど、帰らなければ彼女は殺されなかった。
ジェーンは、彼は正直に話しているといいます。

メラニーの弟がジェーンのもとにやってくる

弟が銃を持っているのではないかと推理するジェーン。
弟はヘクターを銃ではなくオノで殺しに来たのです。

「ヘクターが犯人じゃなかったら？」
「違うの？」
「まだわからないけれど突き止める、君は家族の支えになれ。復讐は警察に任せろ」

ジェーンは弟に言います。
「僕は傲慢でバカだった。悪い奴が牧師に復讐をした、後悔させるために。悔やんでいる」
辛い顔を見せるジェーン…。

犯行に使われたと思われるモーテルの部屋

モーテルの店員は、男の変装を覚えていました。
今は無人の部屋ですが、ジェーンはまた犯人が来るといいます。
戸棚の中には、モーテルのものではない薬剤が置いてあります。
犯人が用意したものなんですね。

ヘクターの車からメラニーの血液反応が

リスボンは、ヘクターを犯人だと思っているようです。
ヘクターとメラニーは、2週間前に喧嘩をしたらしく、そのとき鼻血が出たんですね。
自業自得だ、俺を試そうとしたから思い知らせたと言います。なんというDV男…。

メラニーのバイト先のレストラン

リグスビーとヴァンペルトが潜入捜査のため、食事をしようとしています。

ロマンチックなテラス席。
ヴァンペルトの胸元には隠しカメラが設置され、それを別室でジェーンたちが見ています。

お料理が運ばれてきて少し味わったあと、作戦開始です。
ヴァンペルトがリグスビーを平手打ちし、ハデなケンカを見せます。
そこへ経営者の妻が近寄り、「タクシーを呼びますか？」と話しかけました。
断って徒歩で帰ろうとするヴァンペルト。
そこに保安官が現れました。
なぜあんなところに保安官が…？
そういえば事件のとき、保安官も確かにいました。
「用心しないと殺人犯がうろついているよ」
「大丈夫です、歩きますから」
ですが保安官は車で送るといってききません。
見ていられなくなったリグズビーが飛び出して行って、計画はだいなしになってしまいます。

モーテルの部屋に忍び込んで待つジェーンとリズボン

リズボンはレストランに向かうため部屋を出て、モーテルの駐車場へ向かいます。
入れ違いにレストランの経営者夫妻が、ぐったりした女性を部屋に運搬してきます。
ふたりはジェーンに気づき、殺して逃げると言います。
ジェーンは銃を持っていないので、こんなときどうすることもできないんですよね。
そこへリスボンが登場し、危ういところでふたりを退治してくれました！

メラニーの葬儀

参列しているCBIメンバーたち。
そしてつらそうな家族。
ジェーンには、弟が思っていることが理解できるのです。
となりのリズボンも、彼らを見て悲しい顔をしています。
いくら事件が解決しても、もうメラニーは戻ってこないのですから。
犯罪にかかわる仕事は、仕方がないにしてもつらいことが多いのですね…。

感想

今回はナパバレーが事件の舞台。
CBI（カリフォルニア州捜査局）は、サンフランシスコにある捜査局です。
わたしはアメリカ西海岸が大好きなのですが、メンタリストでは毎回カリフォルニア州のいろんな地域が見られるんですよね。
今回のナパバレーは、ぶどうの産地としても知られる渓谷です。
ジェーンはこういう郊外の屋外がとっても似合うと思うんですよね～！

被害者であるメラニーの部屋で、弟と話をするジェーン。
部屋の主は亡くなってしまったけれど、調度品や置いてあるものからいろんな情報を読み取ります。
さすがメンタリストですよね。
弟は犯人を許さないと思っている様子。
その心情はわかりすぎるほどわかるジェーン。

今回はレッド・ジョンがからむ事件ではないけれど、そのぶん被害者の家族や、残された恋人の心情が痛いほどわかるジェーンの姿が見られます。
メラニーの弟が、ヘクターが犯人だと思ってオノを持参するシーンでは、カフェでアイスを食べてリラックスした雰囲気を出しながらも、自分が傲慢でバカだったという思い出話をしていました。
そして「犯人を後悔させてやる」と弟に約束します。
自分自身が、妻子を殺したレッド・ジョンに後悔させてやりたいからでしょうか。
正直なところ、そんな冷静な気持ちではないでしょう。
実際にレッド・ジョンに対峙したとき、どうなってしまうのかジェーン自身まだよくわからないのではないかと…。

今回ジェーンはすんでのところでリズボンに助けられます。
そのとき、抵抗しようとした夫婦をリズボンが射殺します。
ふだんから銃を携帯していないジェーン、間近で見た事態にショックを受けたようでした。
こんなとき、血も涙もないエセサイキックではないんだなあと感じます。
「どうしてなんだ…」という感じで、静かに首を左右に振っていたのがとても印象的でした。

最後のメラニーの葬儀のシーンでは、弟と無言で見つめあったジェーン。
年齢は違えど、同じ気持ちであることは確かです。
ジェーンはCBIで働くことで、こういった思いを何度もすることになるんですね。
レッド・ジョンに近づくことはできそうですが、それ以外の事件では心の傷をえぐられることが続きます。
そんな彼が心配になってしまう今回のストーリーでした。

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