日本での新型コロナウイルスによる感染拡大は続いており、感染者は増える一方です。
そして、スポーツ関連にもかなりの影響が出ています。
その中でも、3月20日にプロ野球開幕、3月18日にはJリーグの再開が予定されていましたが、3月9日に、日本野球機構(NPB)は臨時の12球団代表者会議を開き、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は全56クラブの代表者と協議をしました。
しかし、専門家チームからは
「ウイルスの増加を抑制できる見通しが立っていない。政府の対策を現段階で評価するのも難しい」との理由から、「危機管理の面からももう少し準備をする時間が必要で、延期が望ましい」
との答申がなされました。
12日の実行委員会で正式決定しますが、どちらも延期することとなったのです。
プロ野球の開催の展開は?
4月中の開幕を目指すため、日本野球機構(NPB)は新たな日程について12日に12球団代表者を含め協議をするのですが、レギュラーシーズン全143試合を実施するために、クライマックスシリーズ(CS)を中止する方向で最終調整に入ります。
20日に予定していた開幕を延期と決定し、2004年にパ・リーグがプレーオフ制度を導入して以来、初めてCSを中止にする方向で最終調整するようです。
今シーズンは、東京オリンピック期間中の公式戦を約4週間中断することで、例年より開幕を1週間早め、全日程終了を約1週間遅ら、セ、パ両リーグともに10月24日にCSのファーストステージを開幕させる予定でした。
4月中の開幕でレギュラーシーズンは10月17日に終了予定ですが、CSを中止することで、11月7日の日本シリーズ開幕までには、約3週間の猶予ができます。
過去には3月11日に発生した東日本大震災のときには、セ、パ両リーグの開幕は3月25日から4月12日に延期となりました。
そのため、レギュラーシーズンは7月20日に前半戦を終え、10月25日に全日程を終了したのです。
従来通りにレギュラーシーズンの144試合(1球団)を実施したために、CSを10月29日から、日本シリーズを11月12日からと2週間遅らせて開催しました。
さらに日本シリーズは第7戦まで行われため、閉幕したのは11月20日となったのです。
このときの教訓もあり、最大3週間開幕が遅れても、予定通りの日程でシーズンを終わらせるために、CSをなくす方向で話が進んでいると思われます。
Jリーグの再開の展開は?
初戦を終えた時点で試合をストップしているJリーグは、3月18日からのリーグ戦再開を前提とし、検討を進めてきました。
しかしJリーグの村井チェアマンと日本野球機構の斎藤コミッショナーは、予定通りの再開や開幕は難しいとの認識を示したのです。
再開延期が決まったら、この先の検討事項としては、「いつから開始するのか」、「無観客試合に踏み切るのか」ということになります。
Jリーグでは開幕を終え、第2節から第4節までの3試合を延期しています。
これが3月いっぱいまで延期となれば、6節までの5試合分をスケジュールのどこかに埋め込んでいかなければなりません。
2020年東京オリンピックの期間中はカレンダー上での実施はできるように思われるのですが、セキュリティの問題で開催することができないのです。
そのため、延期分をミッドウィークのナイトゲームとして実施するのが現実的な対応になります。
ルヴァンカップや天皇杯のスケジュール変更および縮小も検討されていますが、それにも限度があるのです。
ここ数年で、リーグ戦は集中豪雨や台風による被害のために延期を余儀なくされてきたため、今シーズンも同様の事態を想定しており、現時点でスケジュールの余白は多いほうではありません。
そのためJリーグが4月いっぱいまでの延期になると、実に10試合分が先送りとなってしまうのです。
これらの10試合分を既存スケジュールに組み込むのは無理があり、リーグ戦の全日程を消化することを念頭に置くと、4月中で再開へ踏み切らなければなりません。
そこで浮上してくる案が「無観客試合」となるのです。
Jリーグのクラブ営業収益は、入場料収入、スポンサー収入が多く、無観客試合となると入場料収入が無くなり、そのうえ試合当日のグッズ販売や飲食販売も見込めません。
さらにシーズンチケットの一部払い戻しも発生することで、村井チェアマンは無観客試合には否定的です。
そしてJリーグのスケジュールを左右するもう1つの要素として、3月末のカタールW杯アジア2次予選はもちろん、新型コロナウイルスが世界的に終息しないことで6月のカタールW杯アジア2次予選も延期となる可能性があるのです。
もしW杯アジア2次予選が中止となれば、そこへリーグ戦を充てることは可能です。
しかし世界的な試合が中止されるときに、Jリーグを開催するということが現実的なのか、判断に迷うところでしょう。
Jリーグの安全理念の第一項に「観客の安全を何より優先する」とうたっています。
今後どのような展開を迎えるか分からない状態で「観客の安全」が保障されるのかどうか、難しいところなのです。
筆者が思う2大スポーツの開催
現段階で、プロ野球やJリーグ開催は、4月中に開催できるかどうかがカギになると思われます。
その理由としても、今後のスケジュールや東京オリンピックの開催期間中の休止を考えると、遅くとも4月中旬開催がリミットと筆者は思うのです。
ただし、新型コロナウイルスの感染拡大が終息している訳ではありませんので、開催したとしても無観客試合になることはやむを得ないと思います。
1日でも早い開幕と試合再開をスポーツファンは待っているに違いありません。
3月12日にJリーグと日本野球機構がどのような結論を出すのか、見守りたいと思います!。
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