第14回東京マラソン2020が新型コロナウイルスの感染拡大のため、一般ランナーの参加をを中止して、トップ選手に絞って、厳戒態勢の中開催されました。
この大会は、東京オリンピック男子マラソンの代表残り1枠がかかった代表選考も兼ねており、大迫傑選手や設楽悠太選手といった有力候補が出場しました。
目次
ハイペースのレース運び
レース前半は、2018年アジア大会で金メダルを獲得した井上大仁選手と大迫選手が日本記録を大幅に更新するペースで進み、先頭集団を形成しながら走っている中、前日本記録保持者である設楽悠太選手は先頭集団について行けず、後続の集団につけていたのです。
22キロすぎたところで、先頭集団にいるエチオピアなどの外国選手が、ペースを上げると大迫選手が遅れはじめて、先頭集団が崩れ始めます。
そして大迫選手は、30キロ付近で前を行く井上選手からは10秒以上遅れていましたが、再びペースを上げると、32キロすぎには井上選手たちの先頭集団に追いつき、そのまま引き離したのです。
大迫選手自身の日本記録を更新できるのかに注目が集まり、終盤になるとペースがやや落ちる場面もあったのですが、最後まで粘りを見せます。
その結果、大迫傑選手は2時間5分29秒の日本新記録をマークし、日本人選手最高の4位に入ったことで、オリンピック代表に大きく近づいたのです。
レースを振り返る大迫選手は
ずっと狙っていた大会において、次につながるいい走りができた大迫選手は、
「2019年9月のMGCで3位になってからはというと、非常に苦しい戦いが続いた中、この大会でしっかり走れてよかった」と、今までの自身のレース運びを振り返り、あふれる涙を抑えながら話しています。
レース展開について
「なるべく自分のキャパシティーを超えないようについていく気持ちで、後ろから様子を見ながら走っていた。前に追いついた時にちょっとペースが遅かったので前に出て、38キロくらいからは日本新がいけるのかなと思った」と振り返りました。
東京オリンピックに向けて、自分自身のベストを尽くせたと言っており、あとは結果を待つことになったのです。
オリンピック代表が決まれば、元気を与えるような走りができるように、しっかりと練習していきたいとも話しています。
男女ともにマラソン代表の最後1枠争いが激化
東京オリンピックマラソン代表の最後1枠を決める選考レースは、男女ともに3月8日に行われる大会の結果を受けて決まるのです。
2019年9月の代表選考レースにおいて、MGCで男子は1位の中村匠吾選手と2位の服部勇馬選手、女子は1位の前田穂南選手と2位の鈴木亜由子選手が、代表内定に決まっています。
男女ともに最後の1枠は、3月8日までの3つのレースの結果を受けて決まります。
男子では2019年12月の福岡国際マラソン、2020年3月1日の東京マラソン、2020年3月8日のびわ湖毎日マラソン、女子では2019年12月のさいたま国際マラソン、2020年1月の大阪国際女子マラソン、2020年3月8日の名古屋ウィメンズマラソンが選考対象レースです。
対象レースではMGCファイナルチャレンジと呼ばれ、本番で力を発揮できる「調整能力」を求められていましたが、最後の1枠に関してはスピードを重視して、国内で行われる男女の3つのレースにおいて、派遣設定記録を切った選手で最も記録がよかった選手が選ばれます。
派遣設定記録は、男子では日本記録を更新する2時間5分49秒で、女子では2時間22分22秒と、ハードルの高いタイムとなっているのです。
男子では東京マラソンにおいて、大迫選手が設定タイムを切る2時間5分29秒の日本新記録をマークして代表の最後の1枠に大きく近づいています。
女子では大阪国際女子マラソンにおいて、松田瑞生選手が設定記録より速い2時間21分47秒のタイムで優勝して代表に大きく近づいているのです。
3月8日に行われる最後の選考レースで、男子のびわ湖毎日マラソン、女子の名古屋ウィメンズマラソンが行われ、大迫選手と松田選手より速いタイムの選手が出なければ、大迫選手と松田選手が代表に内定します。
筆者が思う最後の一枠のマラソン内定者は
今回の東京マラソンや大阪国際女子マラソンで、ランナー自身の練習や調整方法、そして好条件も含まれ、好記録に繋がっているように思えるのです。
3月8日に行われる最後の選考レースにおいて、筆者は大迫選手や松田選手より速い速いタイムを上回る選手は出ないと考えています。
よって、男子では大迫傑選手、女子では松田瑞生選手が代表内定を勝ち取ると思っているのです。
はたして、どんな結果が待ち受けているか、楽しみですね。
日本記録更新を見逃した方は、TVerで期間限定で配信しています。
確実に東京オリンピックのマラソン競技を見るには?
そして東京オリンピックのマラソン競技は札幌で行われることになっていますが、新型コロナウイルスによって、北海道は非常事態宣言が出されており、終息の次期によっては北海道開催も危ぶまれます。
開催場所が変更になれば、見に行けなくなることもあると思います。
よってマラソン競技はテレビでの観戦をおすすめします。
MGCによって勝ち上がってきた選手たちなので、金メダルの可能性も高いと思います!
2時間強の戦いを見逃さないようにしましょう。
東京オリンピックはU-NEXTでの見逃し配信を予定しています。
U-NEXTを詳しく知りたい方はこちら ⇒ U-NEXTの無料お試しから月額料金、登録・解約手順
スポーツ好きの方はこちら

動画配信サービスは数あれど、ライブスポーツが一番観られるのがDAZN(ダゾーン)。月額1,925円(税込)でライブスポーツが楽しめます!初回登録なら1ヶ月お試し0円!
詳細はこちら
この記事へのコメントはありません。