開催まで5か月余りになってきた東京オリンピックですが、激しい代表争いが行われている中で、階級によっては内定者が決定しています。
男女共に選考が難航しているかのように感じるのです。
注目の階級では内定者が決まっているので、選手の紹介をします。
女子レスリング内定者は?
53キロ級/向田 真優
女子53キロ級には吉田沙保里と同じ階級で競技し、レスリング界において将来吉田のライバルとなることが期待され「ポスト吉田」の呼び声が高い向田 真優が選ばれています。
向田は、幼少期には母や姉の影響で空手をしており、父に勧められて5歳でレスリングに転向しました。
小学校時代からレスリングの才能を開花させ、小学2年生で三重県大会を制して初の金メダルを手にし、全国少年少女選手権大会においては4連覇を達成するのです。
この活躍が日本レスリング協会事務局次長の目に留まり、JOCエリートアカデミー入校推薦を得ます。
エリートアカデミーに入校するも、入校1年目は2位に終わることが多く、優勝できたのは1戦だけだったのです。
その後、JOCエリートアカデミーから至学館大へ進学して吉田沙保里のライバルと言われるほどに実力を発揮することとなりました。
57キロ級/川井 梨紗子
女子57キロ級では川井 梨紗子が内定しました。
元々の階級に戻して伊調馨に挑もうと奮起し、2019年の全日本選手権で勝った伊調と同年7月にプレーオフを戦い、世界選手権代表を争うこととなりました。
3-3の同点でしたが、川井選手がビッグポイントの2ポイントを取っていたことにより勝利し、世界選手権代表に選ばれたのです。
2019年9月の世界選手権でも決勝に進出して、世界チャンピオンの栄寧寧を破り、3度目の世界選手権で優勝を果たし、規定からオリンピック代表権を獲得します。
最強といわれる伊調や世界チャンピオンを倒すなど、一時代に終止符をうつかのようのような戦いを見せてくれています。
そのうえ階級自体も、伊調のオリンピック出場が途絶えたことで、連勝記録がストップすることが確実となり、注目されているのです。
62キロ級/川井 友香子
女子62キロ級には、57キロ級川井 梨紗子の妹、川井 友香子が、2019年9月に行われた世界選手権で、決勝戦を目指していましたが、3回戦のティニベコワにフォール負けを喫して、敗者復活戦を勝ち上がり3位になりました。
その結果、世界選手権でメダルを獲得したことで、規定によりオリンピックの代表権を得ました。
川井 友香子は、三姉妹の真ん中で、金メダリストである姉の梨紗子との五輪出場を目指して、日々の練習に打ち込んでいます。
2019年6月に行われた全日本選抜選手権では、決勝で稲垣柚香を破って2連覇を果たしたことで、世界選手権代表に選ばれ、オリンピック代表内定を勝ち取ったのです。
また、2019年11月には、千葉県の成田で開催されたワールドカップに出場して全勝するなど、日本チームの大会5連覇に貢献し、オリンピックに弾みをつけています。
76キロ級/皆川 博恵
女子76キロ級には日本女子最重量級の第一人者である皆川 博恵(旧姓鈴木博恵)が選ばれました。
皆川は、2014年から75kg級に変更して、FILAゴールデングランプリで優勝しましたが、世界選手権では7位にとどまりました。
翌年の2015年に行われた、国別団体戦のワールドカップで優勝したものの、世界選手権には膝のケガにより出場できなかったのです。
怪我が影響して、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは代表から外れ、一度は引退も考えましたが思いとどまり、2017年の全日本選抜選手権では6連覇します。
世界選手権に出場し、準々決勝で今大会優勝のヤセミン・アダルに敗れますが、3位決定戦でエップ・マエを破り3位になります。
30歳にして世界選手権、初のメダルを獲得したのです。
その後、グレコローマンスタイル経験者の皆川拓也さんと結婚して皆川姓になり、2018年のアジア選手権では2位になりました。
2019年6月に行われた全日本選抜選手権で優勝したことで全日本選抜選手権8連覇を達成して、世界選手権代表に選ばれます。
2019年9月の世界選手権では決勝進出を決めたことで、規定により2020年東京オリンピック代表権を獲得したのです。
男子レスリング内定者は?
男子グレコローマンスタイル60キロ級/文田 健一郎
男子レスリングにおいては、代表内定は1名のみとなっています。
男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田 健一郎です。
柔軟な体を生かした反り投げを得意技としていることから「猫レスラー」「ニャンコローマンレスラー」とも呼ばれています。
実際、大の猫好きで、猫カフェにいって気分転換するのが趣味とお茶目な一面も持ち合わせています。
将来の夢は、猫好きの女性と結婚して、猫屋敷に住みたいとのことです。
レスリングを始めたきっかけは、小学校5年の時に一つ年上の女子選手の練習相手を務めるためにレスリングを始めます。
レスリングを始めた当初は乗り気でなかったのですが、韮崎西中学に入学した際、父親に「レスリングをやれば遠征で全国各地へ行けるぞ」と言われて、本格的に始めるようになるのです。
2014年には、日体大へ進み、2年生の時に全日本学生選手権のグレコローマン59kg級で優勝しますが、スペイン・グランプリでシニアの国際大会初優勝を飾るが、全日本レスリング選手権大会で5位に終わり、リオデジャ
ネイロオリンピック代表候補から外れます。
3年生の時、全日本レスリング選手権大会では、決勝でリオデジャネイロオリンピック銀メダリストの太田忍を破って初優勝を果たします。
4年生ではアジア選手権で優勝して、その後全日本選抜選手権の決勝では太田を再び破り2連覇し、世界選手権代表に選ばれたのです。
そして、世界選手権では世界選手権のグレコローマンスタイルにおいては、1983年以来となる日本選手として34年ぶりに57キロ級で優勝を成し遂げました。
なお、オリンピックを含めたグレコローマンスタイルの世界大会において、日本選手史上最年少の21歳8ヶ月とでの最年少記録を塗り替え優勝となったのです。
2018年からはミキハウス所属となりましたが、左膝の靱帯を損傷した影響で試合に出場できない日が続きます。
2018年11月に行われたU-23世界選手権で復帰し、優勝します。
2019年6月の全日本選抜選手権で、決勝にて太田を4-1で破り、世界選手権代表に選ばれるのでした。
世界選手権の決勝に進出し、世界チャンピオンのセルゲイ・エメリンとの決勝では得意の投げ技で逆転優勝を決め、東京五輪代表内定となったのです。
筆者のレスリングへの思い
レスリングはポイントの獲得方法が少し複雑なため、どのような技でポイントが入っていくのかわかりにくい部分があります。
しかし相手選手にポイントが入らず、どんどん日本選手にポイントが入って勝利するのは、ルールがわからずとも気持ちいいものがあります。
吉田沙保里が引退し、伊調馨が代表に選ばれませんでしたが、それ以上に活躍する選手が現れたいうことで、新時代の幕開けを感じさせます。
ルールが分からなくても、最近は解説も丁寧なので、楽しむことができると思います。
レスリングは日本のお家芸とも言える競技なので、どれだけのメダルを獲得でき、どの選手がレスリングでの金メダル1号になるのか、期待して応援しましょう。
オリンピックレスリングの観戦チケットは人気競技のため、今からチケットを入手するのは困難でしょう。
また競技と観客席が遠いこともあり、技の決まる瞬間がよく見えない可能性もあります。
勝敗の決まる瞬間はテレビで見るほうが迫力のある映像を見ることができるかもしれません。
リアルタイムで見れない場合には、動画配信でその決定的瞬間を目撃しましょう!
2020年オリンピックはU-NEXTにて見逃し配信を予定しています。
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