タイトル　「仮面ライダーフォーゼ」第47話【親・友・別・離】
放送局　　テレビ朝日
キャスト　福士蒼汰、吉沢亮、高橋龍輝、清水富美加、鶴見辰吾　他
視聴したVOD　Hulu（2018年6月15日時点では視聴可）

最後の使徒・ピスケスであることが分かった蘭のことを、ゾディアーツにさせまいと速水は体を張って守り続けました。
しかし前回、これは全て我望・立神と共に仕組んだ罠だったことが分かったのです。
速水を信じた弦太朗たちは、速水に従って行動してしまいます。
そして速水らの思惑通りに事が進み、ついに蘭は自分の意思でピスケスゾディアーツとなってしまいました。

ついに12個のスイッチが揃い、サジタリウスはワープゲートを誕生させます。
しかし、突然賢吾の体から放たれたエネルギーによってダークネビュラは喪失！
そのまま賢吾は意識を失ってしまうのでした。

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※配信状況は2019年10月31日（木）時点のものです。

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あらすじ

賢吾の謎が明らかに！

蘭は体力の低下がひどく、ハルが付き添って入院することとなった。
賢吾は意識を取り戻し、宇宙服を着て月面へと出ていた。

弦太朗はフォーゼになり、そしてユウキは宇宙服を着て賢吾の元へ。
「どうして俺がフォーゼになれなかったのか、時々起こる発作が何だったのか、そもそも俺は何者なのか…。全て理解したよ。」

賢吾はそう言って宇宙服のヘルメットを脱ぐと、たちまち賢吾の顔面は青く光り出した。

「俺はこの月で生まれた。
俺はコアスイッチから生まれたコアチャイルド。」

コアチャイルドの役目

ラビットハッチに戻った賢吾は、ライダー部員たちに自分のことを話し始めた。

「サジタリウスに叫んで倒れた時、全て情報が頭の中に流れ込んできた。
プレゼンターが他の惑星の知性体と接触するため、宇宙の各地にばら撒いたアイテム、それがコアスイッチだ。
その秘密を解ける、知性を持つ生命体だけが彼らとコンタクト出来る。

父・緑郎と我望はコアスイッチの研究をするうちに対立。
フォーゼシステムによって安全にワープする方法を探る緑郎。
一方で人体に危険な方法だと知りながら、ゾディアーツスイッチにより人類の強制進化を主張する我望。
ゾディアーツスイッチの開発に成功した我望は、彼を支持する江本に対し、緑郎とコアスイッチを排除するよう命じた。
だが彼らは、その前日にコアスイッチからコアチャイルドが生まれていたことを知らなかった。
緑郎はそのコアチャイルドに【賢吾】と名付けた。
改心した江本がコアチャイルドを回収し、親戚と呼ばれる家に【歌星緑郎の息子】として預けた。」

さらに賢吾は、
「プレゼンターが知的生命体のサンプルを求めている。
コアチャイルドは他の惑星で接触した知的生命体の形を真似、その文明を吸収し、プレゼンターの元へ戻る。
出発の準備だ。」と話す。

「宇宙に行っちゃうってこと！？もう二度と会えないの！？」
ユウキは辛そうに賢吾の腕を掴むが、賢吾はその手を払う。
「そうだ、それが俺の役目だったんだ。」

サジタリウスの次なる狙いは

サジタリウスはレオと共に、再びダークネビュラへワープしようと試みていた。
しかし、12個のスイッチが上手く機能せず、ダークネビュラは現れない。

コアスイッチの力が邪魔をしているのでは、と勘付いたサジタリウスは、超新星の力を使い、【サジタリウス・ノヴァ】にパワーアップ。
「私の旅立ちのためには、歌星賢吾を排除しなければならない！！

賢吾の運命

賢吾は、一人暮らしをしていたマンションを出る準備を着々と進めていた。
そこへ、ユウキと弦太朗が駆けつける。

賢吾は弦太朗に向かって、突然「フォーゼドライバーを返してくれ。」と言い出した。
「覚醒したコアチャイルドがフォーゼドライバーを使うと、ワープゲートが開く。
今まで使えなかったのは、まだ帰還する準備が出来ていなかったからストッパーがかかっていたんだ。」と賢吾は言う。

賢吾が時々発作を起こしていたのは、コアチャイルドに覚醒するための副作用だったのだ。
「この姿も、人間という知性体のサンプル以上の意味はない。」

淡々と話す賢吾に、ユウキと弦太朗はとても辛そうな表情を見せる。
「サンプルなんかじゃねーよ！！お前は俺のダチだ！！」

弦太朗が賢吾にそう訴えるが、賢吾はまた淡々と「友情か…、それも記憶させてもらった。君という非常識な存在は、きっとプレゼンターも興味を持つだろう。」と話す。

誕生日プレゼントとして賢吾に先日渡した、ライダー部員たちの似顔絵つきキーホルダーがゴミ箱に捨てられているのを目にしてしまったユウキは、ショックを隠せない。

「ライダー部との思い出や友情も全てサンプルとなり、コアチャイルドとして覚醒したときに人間の感情を失った。」と賢吾は言う。

レオが次に狙ったものは

ラビットハッチー
賢吾、弦太朗、ユウキ以外のライダー部員たちは、賢吾がコアチャイルドとして月に行くことを受け止められずにいた。
すると突然、立神がラビットハッチにやって来たのだ！
「なるほど、ここが月面基地か。速水の報告通りだ。歌星はどこだ？」

「賢吾に何の用だ！？」
流星は得意の武術で立神に対抗する。
激しく争うが、立神の技を受けた流星は投げ飛ばされてしまう。

立神はリブラになり、流星もメテオに変身！

二人が争っている中、美羽が弦太朗とコンタクトを取ろうとした。
その様子を見たレオは、標的を美羽に変える。
狙われた美羽を、体を張って助けたのは大杉だ！
「生徒に手を出すなぁ～～！！」

しかし、あっという間に大杉は投げ飛ばされてしまう。
メテオはメテオストームとなり、レオに攻撃を再開！
「我望が旅立てばお前も死ぬんだぞ？それでもいいのか！？」とメテオはレオに問う。

レオは、「俺の命はあの方に捧げている。あの方の願いが叶うのならば、この身がどうなろうが惜しくはないわ！！」と叫ぶ。
そのままレオは火を吹いて暴れ出した！

別れを覚悟する弦太朗と賢吾

弦太朗、賢吾、ユウキの3人は、JAXAを訪れていた。
弦太朗は、初めてラビットハッチの窓から地球を見た時のことを思い出していた。

「あの時、泣いちまった。
キレイで青くて…、でも宇宙の暗闇で一人だけポツンと輝いているのが寂しそうで…。
俺はあれを見た時、たまらなく大切に思えた。
さっき月を見ていたお前も、同じように見えたんだ。
感情がないなんて思えない！
俺はお前の全てを受け入れる！
お前がやらなきゃいけないことなら、全力で応援する！
だから無理すんな、芝居はやめろ！！
自分の心に素直になれ、賢吾！！」

弦太朗は涙ながらに、賢吾へそう訴える。

「だって…そうでもしないと、辛すぎるじゃないか！！
俺はサンプルだ！！
だったらサンプルらしく振る舞うしかないだろ！？」
賢吾は涙を流しながら、大きな声をあげてそう話す。

そして賢吾は膝から崩れ落ち、「俺もお前たちと別れたくない。これは運命なんだ…逆らえない。」とつぶやいた。

そんな賢吾を弦太朗は力強く抱き寄せ、「俺たち全てのダチの代表として、胸張って行って来い！」と伝える。

「プレゼンターともダチになってこい！
俺たちも自分たちの力で、必ずお前に会いに行くから！
俺たちは、ずっとずっとダチだ！」
弦太朗は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、賢吾にそう言った。
賢吾もまた、顔中を涙でいっぱいにして、弦太朗の話を聞いていた。

ユウキも、【がんばれ、はやぶさくん】を賢吾に向けた替え歌にし、涙を流しながら歌った。
賢吾は、そんなユウキを抱きしめるのだった。

我望が狙うのは、賢吾

学園に戻った弦太朗、賢吾、ユウキの3人は驚愕する。
ラビットハッチは、立神と我望の手によって壊滅状態へと陥っていたのだった。
弦太朗らに報告するため外に出ていた大杉はその場に倒れ込み、ラビットハッチに入ると、ぐったりとしている隼、美羽、友子、JKの姿があった。

流星もまた、立神からの攻撃を受け続け、立ち上がれない状態となっていた。

「ここ、ラビットハッチは私の人類への絶望の結晶だからね。
18年前に破壊したはずだったが、こんな形で残っていたとは忌々しい。
歌星という男はどこまでも恥を知らない。」
と我望は弦太朗たちに向かって話す。

「賢吾の親父さんとあんたは、親友じゃなかったのかよ！？」と声を荒げる弦太朗に、「私は選ばれた人間だ。孤高故の絶望は、君には分からないだろう。」と我望は答えた。

さらに、「コアスイッチを渡してもらおうか。」と賢吾に言う我望。
しかし賢吾は
「それは出来ません。
本当はもう気づいているんでしょう？
残念ながらあなたは、選ばれた存在ではない。
プレゼンターの元に帰らなければならないのは、俺だ。」と冷静に話した。

すると我望は叫び出し、サジタリウスへと変身する。
「証明してみよう！君と私、どちらが優れた存在か！？」
サジタリウスはそう言って、矢を賢吾目掛けて放つ！
しかし賢吾は、コアスイッチのエネルギーを放出し、その攻撃を防いだ。
ゾディアーツの力で賢吾を止めることはできないようだ。

ラビットハッチの中は、ますます危険な状態に！

弦太朗はフォーゼに変身し、サジタリウスに立ち向かう！
するとレオも参戦し、3人は狭くボロボロになったラビットハッチの中で戦い続けた。

フォーゼはコズミックステイツになり、サジタリウスとレオを連れてラビットハッチの窓から月面へと飛びたった！

その拍子に開いてしまった窓から空気が漏れ始め、ラビットハッチの中は危険な状態に。
物凄い勢いで空気が流れ出す中、隼は美羽を連れて、JKは友子を連れてラビットハッチから避難した。

逃げ遅れて宇宙へ吸い込まれそうになったユウキの体を、賢吾は必死に掴んで助けた。
「今までありがとう！早く行ってくれ！」
賢吾はそう言って、一通の手紙を慌ててユウキに預ける。

「俺が旅立てばザ・ホールは消える！
我望は、もう二度とダークネビュラを作れない！
さぁ、早く行け！！」

賢吾にそう説得され、ユウキは後ろ髪を引かれる思いで、涙を流しながらラビットハッチから脱出。
ラビットハッチの窓を開閉するレバーまでようやくたどり着いた流星は、窓を閉めた。

賢吾、出発の時…しかしその時起こった事件とは

月面では、フォーゼ VS レオ、サジタリウスの争いが繰り広げられていた。
賢吾は宇宙服は身にまとわず、そのままの姿で月面へ降り立つ。

賢吾はサジタリウスとレオに向かって、勢いよくエネルギーをぶつけた。
そのエネルギーを直に受けたサジタリウスとレオは、一瞬にして月面の岩に叩きつけられる。

そこに、流星もメテオに変身して月面へ。
メテオが変身する際に出現する、青い発光体に包まれるフォーゼと賢吾。
それに包まれた状態で、フォーゼは変身を解除した。
弦太朗は賢吾にフォーゼドライバーを手渡す。

「お前と会えて本当に良かったよ、弦太朗。」
賢吾の言葉を聞いた弦太朗は、「初めて俺の名前を呼んでくれたな！」と嬉しそう。
そして二人は、ゆっくりと友情のシルシを交わす。

友情のシルシを交わし終え、弦太朗とメテオはラビットハッチへと戻った。
一人になった賢吾は、フォーゼドライバーを腰に装着する。
1個ずつ、ゆっくりとスイッチを押していく。
《弦太朗、ユウキ、流星、そしてライダー部のみんな、忘れないよ。》

フォーゼに変身しようとしている賢吾を、弦太朗と流星はラビットハッチから見守る。
「行けー、賢吾ーー！！！」

いよいよ変身が終わろうとしたその時、賢吾の近くにサジタリウスが現れた！
「どこまで私をバカにする！？」
サジタリウスは賢吾に向かってそう言うと、超新星の力を使い、サジタリウス・ノヴァへと進化！

「やめろ！！賢吾に手を出すな！！」
弦太朗がそう叫ぶのも虚しく、サジタリウス・ノヴァは賢吾へと攻撃！
エネルギー体に包まれていた賢吾だったが、その攻撃はいとも簡単にエネルギー体を壊し、賢吾の体に命中してしまう。

賢吾はその場に倒れ込み、手に握られていたコアスイッチを落としてしまった。
サジタリウスはコアスイッチを拾い、握りつぶしてしまう。

「げ…んっ…たろ…うっ！！」
苦しみながらそうつぶやいた後、賢吾の体は消滅してしまった。

ただ見守ることしか出来なかった弦太朗は、「賢吾ぉぉぉーーーー！！！！」と悲しく叫んだ。

第47話【親・友・別・離】感想

最後のシーンは、衝撃的でした。
お話が終わる約1分前に、怒涛のように起こってしまった最悪の事態…。
私は、今回の47話冒頭で「賢吾が宇宙へ旅立たなければいけない」という事実を知っただけで、胸が苦しいほどに悲しかったのです。
賢吾自身、「感情を失った」と嘘をついてまで悲しい事実を受け入れようと努力し、さらに弦太朗やユウキたちも、涙を流しながらその運命を覚悟しましたよね。
この記事だけでは伝わりにくいかと思うのですが、弦太朗と賢吾が別れを覚悟しJAXAで抱き合うシーンは、涙なしでは見られないものでした。
高校3年生という、若すぎる彼らたちの残酷な運命。
それだけでも、「こんな展開辛すぎる！！」と感じていた私ですが、その上にやって来た更なる仕打ち。
サジタリウス、あの衝撃で消滅していたわけではなかったんですね。
「どこまで私をバカにする！？」というサジタリウスの最後のセリフは、そのままサジタリウスにお返ししたいです。
これ以上、弦太朗や賢吾たちを傷つけないで欲しいですね。

賢吾は、コアスイッチから生まれたコアチャイルド。
なので、最後のシーンを見ても分かるように、その核となるコアスイッチが破壊されてしまったため、賢吾は消滅してしまった、ということになるんですよね…。

こんな残酷な別れ方は、ないですよね！
ラビットハッチから見守っていた弦太朗と流星も、尋常でない程にショックを受けたことでしょう。

こんな悲しい回、見たくなかったです…。

ただ、一点ここで留意しておきたいのが、サジタリウスが消滅していなかったということは、レオも生き残っている可能性が十分にあるということです。
サジタリウスとレオはいつまでもしつこく、厄介な相手となっていますので、最終回となる次回、きっとまたライダー部を苦しめるに違いありません。

いよいよ、最終決戦が始まります！
最後まで仮面ライダー部を一緒に応援してくださいね！

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