『イエスマン "YES"は人生のパスワード』のあらすじ・感想・ネタバレ~どんな問いにもとにかく「イエス!」それは本当に魔法の言葉!?~ | VODの殿堂

映画

『イエスマン “YES”は人生のパスワード』のあらすじ・感想・ネタバレ~どんな問いにもとにかく「イエス!」それは本当に魔法の言葉!?~

   
 

タイトル:イエスマン “YES”は人生のパスワード
公開:2008年
監督:ペイトン・リード
出演:ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル、ブラッドリー・クーパー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、リス・ダービー、テレンス・スタンプほか
閲覧したVOD:Amazonプライム・ビデオ(2018年1月30日時点では無制限で視聴可)

1990年代を代表するコメディ俳優といえば、ジム・キャリー。
演じるのはたいていおバカな役柄…とイメージしがちな彼だが、コメディアンの素質をいかんなく発揮しながらも、味わい深いキャラクターを演じきって魅了してくれることも多々。
『ブルース・オールマイティ』や『エターナル・サンシャイン』はジム・キャリーあっての映画だと言えます。
そんな彼の代表作の1つとしてこの『イエスマン』も挙げられるべきです!

とある自己啓発セミナーに参加することで、何事にも「イエス」と答えなければ災いが訪れる…と信じ込んだ主人公が、どんなことにも「イエス」と答えることで新たな人生を切り拓いていくというストーリー。
実は、イギリス人のダニー・ウォレスが自身の経験をもとに執筆した『Yes Man』という本に基づいているらしいので、まったくの虚構ではないということも驚くべきポイントですね。

「イエス」ということで、どうやって人生が変わっていくのか…。
ありえなさそうで、ありえる話。
笑えて、考えさせられて、元気が出る1本です。

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あらすじ

どんな誘いにも基本は「ノー」のカール

非通知の番号からカールの携帯に電話がかかってくる。
「ノーだ」と言って、電話を切るが、2回切ってもまたすぐにかかってくる。
電話を落としそうになった拍子に、通話ボタンを押してしまい電話に出ることになってしまうカール。
電話の主は男友達のピートで、非通知にした理由は、普通にかけても出ないからだと言う。
レンタルビデオショップにいるのに「部屋でまったりしている」と嘘を言うカールに、友人はメールで送った今夜の飲み会のことで電話をしてきたというわけだ。
特に理由らしき理由はないが、飲み会にはいかない方向でうやむやにして電話を切ろうとするカール。
「適当なこと言ってんだろ」という男友達に「ちゃんとした用だ」と返すカールだが「ビデオ屋のレジに並ぶのが?」と言われてしまう。


なんと男友達は、カールがいるビデオショップのすぐ外で、カールの一挙手一投足を見ながら電話をしているのだった。
結局カールは飲み会へと連れ出されることになった。

ピートに連れられてやってきたバーには、ピートの彼女でルーシーと、男友達のルーニーがいた。
なんとピートがルーシーと2年の交際を経て婚約したということと、飲み放題の婚約パーティを開催するということをカールとルーニーに伝えたかったということで集められたのだった。


だが、婚約パーティに行くことに乗り気ではないカールは、バーのカウンターで元妻のステファニーが新しい恋人とイチャイチャしているところに出くわす。
ステファニーと接触する前にバーを出ようとしていたが、結局ステファニーとその恋人と鉢合わせ、さらに帰ろうとして振り返ったところウェイトレスと衝突して転倒してしまうという無様なところを見せてしまう…。

翌朝、カールはスーツを着て出勤する。
自宅を出ると、隣人のおばあちゃんのティリーが朝食でも一緒にどうかと誘ってくるが、もちろん断るカール。
会社へ歩いていく途中では、ライブのビラを配っている男に出くわすが、男の方から「ああ、あんたはノーだな…」とカールを一目見て残念そうにつぶやく。
とにかく、何に対しても、基本は「ノー」と答えるのがカールだ。

職場でもプライベートでも、カールは超消極的

銀行で仕事をしているカールのところに支店長のノーマンがやってきて話しかけてくる。
そこにノーマン宛の電話が入り、ノーマンはカールの席でその電話を取った。
「了解です。仰せの通りに…」と電話を切ったノーマンは、カールの昇進は上に押し切られる形でなしになり、別のスタッフが昇進になったと告げる。
景気づけにパーティでもどうか、と誘うノーマンに、カールはもちろん「残念ですが、先約が」と答える。
だが、ノーマンはまだパーティの日付を言っていないのだった…!

小さい商店の融資の相談も却下し、かかってくる電話は無視し続けているカール。
昼休みに銀行の前で休憩をしていると、かつての友人のニックが現れた。
ニックは世界中を回っていろんなことをしていたのだと話す。
キリマンジャロに登り、ラオスでコウモリを食べるなど、ワイルドな体験をしてきたというニックは、リーフレットを取り出して「“イエスマン”になったんだ。“イエス”で人生変わるぞ!」とカールに説くが、カールは当然「いや、結構」と全く興味なし。


だが、ニックはリーフレットをカールの内ポケットに押し込み、「銀行の窓をこの石で割りたくないか?」とカールに問いかける。
「ノーだ」というカールに「じゃあ、俺に聞いてみろ」と言うニック。
カールの問いかけに「イエス!」と叫ぶと、ニックは迷いなく石ころを窓へと投げつけ銀行は大騒ぎに。
嬉々として逃げながら「セミナーに来い!人生楽しくなるぞ、保証する!」と言い残して、ニックはその場を立ち去った。

それからも、携帯の着信には答えず、融資の申し出は却下する…という日々を送り続けているカール。
ある晩、レンタルビデオ屋で映画を借りて自宅で観ていると、ピートから電話があった。
その電話には答えずにいると、玄関のドアを誰かがノックする。
現れたのはピートだ。
ピートは今日が一生に一度の婚約パーティの日だったのに来なかったカールを責める。
親友である自分ももはやカールの長所は上げられず、このままだと1人で寂しく孤独に死ぬことになるぞと言い残してピートは立ち去った…。

カールが自宅で孤独死しているのを、ピートとルーニーが見つけるが、「もともと死んだ目だったし、付き合いも悪かったしな…」と冷たく言い放たれるところを夢に見るカール。
そして、ニックからもらったリーフレットのことを思い出し、セミナーに行くことに決めたのだった。

“イエス”のセミナー

「我々は人生を本当に生きているのだろうか? 変化は意識から生まれるが、意識は何から生まれるのか? 外界からだ。外界を操るのは何か? 1つの言葉だ。その言葉とは“YES”だ!」
熱狂的な受講者たちの大歓声を浴びながら、セミナーの主宰者のテレンスが現れる。


「イエス」の価値を説くテレンスは、まず初めての参加者を紹介しようと提案すると、カールの隣に座っていたニックが「ここにいます!」と言うが、カールは「いいえ(NO)、遠慮します」と言う。
「NO」と言ったことを、参加者全員から「NOマン!NOマン!」とみんなから咎められるカール。
テレンスは「そっちが来ないなら、私から行こうではないか!」と、カールの席までやってきてインタビューを始める。
「私の教えが信じられるか?」という問いにカールが「ノー」と答えると、また周囲から「NOマン!NOマン!」と咎められ、テレンスも「君は死人だ。人生に“ノー”と言えば死んだも同然」と語りだす。
「周りの人間にも自分にも言い訳ばかりして、将来性のない職場に何年も甘んじ、恋人はおろかデートに誘う女性すらおらず、人生を謳歌できないから愛する人に捨てられた」とテレンスはカールの日常をすべて言い当てる。
テレンスに誓約を立てるよう言われ、カールは「イエス」と答える。
その誓約とは、この建物を出たのち、決断を求められる機会があるたび、それがどんなものであれ、「イエス」と答えるというものだった。
「もし反対の言葉を言ったら…?」とテレンスに尋ねると「自分に対して立てる誓約だ。自分への誓約を破れば、災いが待ち受けるだろう…」と言われるが、「誓約を立てるか?」と聞き返され、カールはとっさに「イエス」と答える。

セミナー会場を出て、車に乗ろうとしたところ、ホームレスらしき男性が「エリシアン公園まで乗せてくれ」とカールに頼んできた。
その様子を見ていたニックが「イエ~~~ス!」と叫んで戻ってきて、「もちろん答えはイエスだろ?」とカールに言い、カールは「まあ、いいけど」と答え、さらに「携帯使ってもいい?」という問いにも、仕方なくオーケーする。
車に乗せた男は、遠慮なく携帯電話を使って会話を続け、公園の丘の上まで乗せていくと、携帯の電池が切れて男は仕方なく車を降りる。
「助かった。たいてい断られるんだけど」と男はカールに礼を言い、ミッションは終わったと思いきや、「2ドル貸してくれない?」と言われ、カールはもちろん断らずに貸してやることに。
ただ、2ドル以外にも札束があることを見た男は「それ全部くれない?」という問いに変更。
「もちろんだよ!」とカールは笑顔で持っていた紙幣を全部男に渡すのだった。
男が消え、帰ろうとしたところ車がガス欠で動かなくなり、夜の公園を歩くことになってしまったカール。

変化が現れ始める…?

公園のある丘からはるばる歩いて到着したガソリンスタンドで、カールがポリタンクにガソリンを入れようとしているとスクーターに乗った女の子がやってくる。


自分の不運と「イエス」と言わねばならないことを呪うように、「10kgのポリタンクを持って丘を登るか? 登らせて! 絶対登らせて!」と皮肉に自問自答するように独り言を言っていると、スクーターの女の子が突然カールのポラロイド写真を撮る。
ガス欠になったいきさつをその女の子に話していると、彼女がカールを車のところまでで乗せて行ってくれることになった。
スクーターの後ろにカールを乗せて、街中を猛スピードで走る女の子にヒヤヒヤのカール。


無事車のもとに着き、ガソリンも補給できたところでヘルメットを返して「もう平気?」と聞かれたので、カールは「キスしてくれたらもっといいけど」と答えると、女の子はカールのもとにつかつかと歩いてきて、なんとキスをしてくれた!
「おやすみ」と言って、走り去る女の子。
カールの手元には、彼女がスクーターで走りながら自撮りをしたポラロイド写真が残されていた。
「イエス」と笑顔でつぶやくカール。

翌朝、「イエスは幸せを呼ぶ」、「いかなるチャンスも逃してはいけない」と、セミナーでもらったリーフレットの文言を読みながら、休日の朝を過ごしていたカールのもとに電話がかかってくる。
連絡してきたのは銀行のボスのノーマンで、休日だが人手不足で来てほしいという依頼だった。
カールは「喜んで!」と快諾。

セレブの顔のケーキを作るという女性の融資依頼にも、「いいですよ」と承認する。
ボスのノーマンに「ノーム」と親しげに話しかけて、ボノの顔のケーキを見せると、ノーマンはあだ名に喜んで、さらに「お偉方にカールを昇進させないと僕が辞めるぞとビシっと言ってやったのだ」とカールに話す。
だが、お偉方はノーマンの退職に興味を示したので、前言撤回したということだった…。
だが、さらにノーマンは、もう1人の昇進候補だったデムコは土曜出勤を断って出社していないこと、さらに「ノーム」とあだ名で呼んだことや、セレブの顔のケーキで独創性を見せたことを褒め、カールを昇進させることに決めた!と新たに約束するのだった。

バーでピートとルーニーに、いままでに自分の態度は最悪というよりも極悪に近かったと謝るカール。
ピートの婚約パーティをすっぽかしたことを謝り、全てを受け入れたら人生が変わってきて、「イエスの時代」の到来だと話す。
どんなことにでも「イエス」と言うことを試そうと、ピートはウェイトレスにおかわりを頼み、「ここから先の勘定は全部カールにつけといて」と言う。
カールはギョっとするが、「イエス、もちろんだ!」と答えて、それからは3人で飲みまくって大はしゃぎ。


大変な夜を過ごすのだった…。

「イエス」と答えないとバチが当たる!?

自宅のトイレで目を覚ましても幸せそうなカール。
自宅から外に出ると、そこには隣人の老女ティリーが待ち受けていて、棚の取り付けを手伝ってほしいとカールに頼む。
棚を取り付けると、ティリーはお金を渡そうとするが、銀行に行くのを忘れていて手持ちがなく、「ほかの方法でお礼をしなきゃ…」と、カールに迫る。
さすがにこれには「イエス」と言えず、ティリーの申し出を断って外に出るが、ドアに自分のシャツの裾が挟まってしまっていた。
それを引き抜こうとした拍子に、後ろへもんどりうって階段を転がり落ちるカール。
さらに下まで落ちると獰猛なイヌに襲われかけ、「ノー」ということで天罰が待ち受けていることを悟り、ティリーのもとへ戻って彼女の超絶サービスを受け入れることにするのだった…。

勤務先では、ノーマンからハリポタのコスプレパーティの誘いがパソコンで届き、カールはもちろん参加を表明。
ノーマンはその返信に感激しているようだ。

ほかにもモルモン教の布教活動にも耳をかたむけ、ガールスカウトのクッキーの訪問販売にも快く金を払い、ギター教室やセスナの飛行訓練韓国語教室のビラを目にするとすべてに「イエス」と答えて挑戦していくカール。
いつものところでビラを配っている男性は、カールにはビラを渡さないようにしようとするが、今回は自分からビラを取りに行って「行くよ!」と告げるほどだ。

意外な再会

ビラを自ら受け取ったライブを見ようと、バーにやってきたカール。
そのライブを披露するのは『ミュンヒハウゼン症候群』というバンドで、前衛的なパフォーマンスを見せるのだが人気はあまりないらしく、観客は数えるほどしかいない…。
だが、そのバンドのボーカルは、あのスクーターの女の子だったのだ!

パフォーマンスが終わり、カールが座るバーカウンターに水をもらいにくる女の子。
「ガス欠のキス男じゃない!」とカールに気づく。
彼女に一杯おごろうとすると、早起きしないといけないから…と断られてしまうが、スクーターのところまで送ってと頼まれ、彼女が普段何をしているかを話しながら歩く。
翌朝は6時に起きて、ジョギング・フォト教室の先生をするのだという女の子に頼まれてもいないのに、「僕の答えはイエスだ。つきあうよ」と言うと、「頼んでないわ」と言われてしまうが、「明日、教室にきたら?」と誘われ、「イエス」と答える。
そして2人はようやく互いの名前を言う。
彼女の名前はアリソンだった。

カールは翌朝早起きしようとベッドに入ると、そこにルーニーから電話で「今からクラブに行ってレッドブルで朝までオールだ」と誘われる…。

ルーニーの車で、アリソンの教室の集合場所のグリフィス天文台にやってくるカールは、レッドブルを飲んでかなりハイになっている。
みんながジョギングしながら写真を撮っているところ、はじめはかなりのテンションで飛ばすが、途中で倒れてしまうカール…。
ほどなくして復活し、アリソンとカールは2人で話をする。
アリソンはカールを不思議で予測がつかないミステリアスな人だと評し、カールはいつも新鮮でいたいし人生を楽しみたいのだと答える。


アリソンも決まりきった毎日を送るなら死んだほうがマシだと言い、元カレがワンパターンの毎日に満足していたのだと話す。
その元カレとは運命の人だと思って同棲していたが、ある日突然理由もなく捨てられてそれっきりなのだというアリソン。
2人は意気投合して、その距離が急速に縮まっているようだった。

さらに「イエス」がもたらす魔法のような出来事が続く

ピートにアリソンのことを話し「彼女は衝動的で勇敢、心のままに生きている」と話すが、カールの隣には、以前パソコンにPRがきていた「イラン人花嫁.com」で紹介されたファラヌーシュがいた。
そこにピートの婚約者のルーシーがやってきて、ブライダル・シャワーの幹事が見つからないとピートに伝える。
ピートはすかさず、カールに幹事を頼み、カールはもちろん引き受ける。
ルーシーはいままでのカールの言動を知っているため、訝しげだったが「本当にありがとう」と感謝する。

その後、カールはアリソンを誘って、ノーマン主催のハリポタコスプレパーティに参加。


ノーマンは熱狂的なハリー・ポッターファンのようで、夜通しハリー・ポッターの映画を観ることになりそうだ…。
2作目を観終わったところで、なんとかカールとアリソンはパーティを後にする。
スクーターで街を走り、カールは「いいことを考えた」と、アリソンをつれて野外音楽堂のハリウッドボウルへ忍び込む。
ステージの上で歌い、2人はついにキスをする。


「この世は遊び場よ。子どものころは知ってたのに、みんな忘れちゃう」
観客席で2人が話していると、警備員がやってきて2人は慌てて逃げる。

翌朝。
銀行の融資窓口にはたくさんの人が列をなしていた。
彼らにオレンジを配って歩くカールは、自身の部屋に相談に来ているのが、先日ルーニーとレッドブルオールのときに一緒だった看護師のリーだ。
挨拶をしていると、ノーマンが神妙な面持ちでカールを呼びにやってきて、重役がカールに会いに来たのだと告げる。
ただ、昇進の話でやってきたのではなく、乱発する融資の件で面談に来たらしい。
カールは「一緒に働けてよかった。心配しないで。いい方に向かう」とノーマンに言うが、止めなかった自分にも責任があるとノーマンは言う。
重役との面談の前に、カールは部屋に戻って、男ナースとバカにされないためにドゥカティのバイクを買いたいというリーへの融資を承認する。

副頭取は、平均的な融資担当者が2カ月で承認するのは35~40件のところ、カールは561件もの融資を認め、マウンテンバイクに250ドルやウインドサーフィン教室に600ドルといった慣例に反する小口の融資を行っていることを指摘する。
はじめは横領を疑ったのだが、人々は融資に感謝をし、98%以上が完済していて、融資件数が多いから利益も大きく、超小口融資は悪くないという判断に至ったというのだ。
そして、副頭取はカールを重役に引き抜くことを決定したのだった。

ブライダル・シャワーの打ち合わせのため、ルーシーとカールがやってきた店は、韓国系女性スタッフの接客態度が非常に悪い…。
カールが韓国語でどうしたのかとスタッフに話しかけると、自分が1日中他人の結婚の世話をするばかりで、自分の番がいつになるのかわからなくて、不安と不満を抱いていたことがわかった。
韓国語で彼女を元気づけると、機嫌を直したスタッフは、明るく接客をしてくれるように…だが、そこに男が飛び降り自殺をしようとしていると誰かが知らせにきて、みんなは外に出る。

「誰か、あの人を助けて!」という声を聞き、カールは飛び降りようとしている男のアパートに入って、窓のところから顔を出す。
「死ぬんだから止めんじゃねえぞ」という男に、カールはなんとか説得しようとするが、言葉が出てこない。
部屋を見回してギターを見つけたカールは、ギターで弾き語りをすることで、自殺しようとしている男を説得することに。


すると、カールだけでなく、自殺志願者の男も、下にいる野次馬たちも大合唱!
そばに寄ってきた男を部屋に引っぱり込んで、カールは男を助けることに成功したのだった。

空港で、カールは元嫁のステファニーとその彼に出くわすが、以前のようにたじろいだりすることなく話す。
ステファニーはタヒチへ行くところで、カールはアリソンと行き当たりばったりで目的地を決める無計画旅行へと出発するところなのだと伝える。
チケット窓口で、次に出る便を尋ねると、ネブラスカ州のリンカーンというマイナーな場所へ行く飛行機だったが、迷わずそれに乗ることに。
到着したリンカーン空港では、一番はじめに目にした広告にあった「おもしろ電話博物館」へ行くことにする。
ほかにもクレイ射撃をしたり、ネブラスカ大学のアメフトの試合を見たり、鶏肉の加工工場を見学したりと当てもない旅を楽しむ2人。
農場へ続く道を歩いていると、突然雨が降り始め、近くに合った納屋に雨宿りをしようとカールとアリソンが駆け込む。
そこでアリソンは「愛しちゃったみたい」とカールに告白し、「戻ったら一緒に暮らさない?」と提案する。


カールはその申し出にしばらく戸惑ってから「イエス」と言い、少し不安そうな顔をするのだった…。

事態は思わぬ方向へと進んでしまう…

ロスへ帰る飛行機のチケットを買おうとしていると、そこにFBI捜査官の2人の男がカールに質問があるとやってくる。
カールは誰かが仕組んだ冗談だと思うが、カールとアリソンは本当に別室へと連れて行かれ、「祖国を憎んでいるか?」と尋問される。
出発直前に航空券を買ったこと、マイナーなリンカーンに旅行として訪れたこと、また、『イラン人花嫁紹介.com』の会員であること、ほかにも有機肥料の配達業への融資や、飛行訓練を受けたことなど、あらゆるカールの素行を調べた結果、FBIはテロ計画をしていると疑われているのだった。
ほとんどすべての質問に「ノー」と答えざるを得ないカール。
『イラン人花嫁紹介.com』の会員であることや、かつて結婚していたが6カ月で離婚していたことなども挙げられ、アリソンは信じられないといった表情になる。
そして、カールはついに弁護士としてピートを呼ぶことにした。

ピートはカールが自己啓発セミナーなんにでも「イエス」と答えると誓ったためで、怪しいと疑われている行動は全ての問いかけに「イエス」と答えた結果だと説明する。
その説明を聞いて、アリソンはさらに怒る。
たまには気が進まないことがあっても「イエス」と答えることが、アリソンには嘘つきだと映ったのだ。
一緒に暮らそうという答えに間があったのも、本心は「ノー」だったからだと思っているアリソンは、カールが言う「イエス」が本心なのかセミナーのせいなのかをどう見きわめればいいのかわからないと訴える。
手錠を外されて釈放となったアリソンは「さよなら」とその場を後にするのだった…。

ロサンゼルスの空港に到着し、アリソンはカールとピートの先をすたすたと歩いていく。
カールは同棲するということに迷ってしまったことは断ったも同然で、誓約を破ったからこんな災いが起こったのだと言い、ピートは何も考えずにイエスと言い続けたからで、普通の人は問題を1つずつ検討して答えを出すもんだと説く。
カールはタクシーに乗ろうとしているアリソンのもとに駆け寄るが、「近寄らないで」と言われてすぐに「イエス」と答え、「もっと」と言われてさらに反対方向へと走り出す…。

そして、カールは大切なことに気づく

それからずっと、カールはアリソンへ電話をかけ続けたり、ライブに顔を出したりするが、アリソンは全く話そうとはしてくれない。

ある日、重役の仕事として、閉鎖する支店の責任者に通達することを副頭取から依頼される。
そして、その支店とは、カール自らが働いていたノーマンの支店だった…。
『300』のコスプレパーティをしているところのノーマンに事実を告げると、ノーマンは号泣する。

自宅に帰って留守電のメッセージを聞いていると、ピートが残した伝言で、明日が幹事を引き受けたピートとルーシーのブライダル・シャワーの日だということを思い出して焦るカール。
ピートとルーシーを呼び出し、神妙な面持ちでレストランの中へ2人を誘うと、そこはブライダル・シャワーのサプライズパーティのために集まった人でいっぱいだった…!
落ち込んでいるノーマンに声をかけ、ブライダル店のスタッフのスミを紹介する。
パーティは大成功で、ルーシーからも感謝されるカールは、アリソンに電話をしてみるが、やはり着信拒否だ…。

パーティから自宅へ帰ると、電話が鳴る。
カールが電話をとると、かけてきたのは元妻のステファニーで「来れない?」と泣きながら尋ねられる。
ステファニーのもとに行って話を聞くと、彼とケンカして彼が出て行ったのだという。
ステファニーに迫られ「泊まっていって」と言われるが、カールはきっぱりと「ダメだ」と断り、ステファニーの部屋を後にする。
エレベーターに乗ると、エレベーターは誤作動を起こして途中で泊まり、自分の車はレッカー移動されているところだった…。
カールは恐怖におののいてしまい、パニックになった挙句、テレンスの車に忍び込み、テレンスが車を出したところで彼に話しかける。
驚いたテレンスは急発進してしまい、そのせいで側面に車が衝突してしまう事故を起こすのだった…。

病院に運び込まれたカールのそばにピートとルーニーが付き添っている。
カールは目を覚まし「誓約を破って天罰が下った」と焦っていると、隣から「意味はない!」と声がする。
隣のベッドにいたのは、テレンスだったのだ。


カールはテレンスに誓約のキャンセルを頼むと言うが、テレンスは誓約なんて最初からなく、ただの出まかせだと言う。
それでは全部がウソなのか、と尋ねると、そういうわけではなく、カール自身がテレンスの教えを誤解したのだと説明される。
カールはムリに「イエス」と言うだけだ、と解釈していたがそうではなく、最初は体を慣らし自然に言えるようになるために何事にも「イエス」という必要があるが、そのうち義務だからじゃなく心から言えるようになるのだ、というテレンスの言葉に納得し、朝の5時40分だというのに、カールは病院の寝間着のまま走り出す。
引き留める看護師や警備員の言葉には「ノー」と答え、エレベーターへと急いでいたところ、融資を行った看護師のリーに出くわす。
「車を貸してくれ」と頼むと、リーは車を持っておらず、融資で買ったドゥカティがある、と答え、カールはドゥカティのバイクを借りて乗っていくことにする。
ドゥカティのトルクがあまりにもパワフルで、アリソンのスクーターと同じようにアクセルをふかすと、ウイリーのまま走り出してしまうカール…。


そして、アクロバティックなスタントを披露しながら、ついにアリソンのジョギング・フォト教室のところにやってくるのだった。

カールはアリソンに「一緒には住めないと言いにきた」と告げると、ジョギングをスタートさせたアリソンをさらに追いかける。
「でも、一緒にいたい。全部本心だったけど、同棲にはビビったんだ。でもそれが普通だ。考えずにやることじゃない」とアリソンに話す。
「それまで何でもイエスって答えてたくせに」とアリソンは反論するが、「本当に嫌なときは断れるんだ」と説明するカール。


積極的に他人と関わっても、いずれ相手は失望すると自分を卑下していたが、今はアリソンと分かち合うものがたくさんあるということにカールは気づいた。
それまでのカールなら、自分とは正反対のアリソンと出会っても何も起こらなかったはずだが、「イエス」と言うことでアリソンを知ることができたのだ。
君は何も恐れずに好きなことをやっているじゃないか、とアリソンに言うと、アリソンは怖いものはいっぱいあると答える。
「僕も怖い。2人で怖がろう」とカール。
「何と言ったらいいのか…」と戸惑うアリソンに「イエスと言って。ただ、それが本心なら…」とカールは頼む。
アリソンは考えて「かもね」と答え「あの言葉は言えないわ」と言う。
そして2人はキスをして、カールは「かもね、もいいかも」と、さらにキスをする。

ホームレス支援センター。
そこにはたくさんの衣類が並んでいた。
カールとアリソンがトラックにいっぱいの服を寄付しにきていたのだ。
感謝されたカールは笑って「喜んで寄付する人を大勢知ってるんで」つぶやく…。

テレンスのセミナー。
いつものように「200万回その言葉を唱えなさい…」、と言いながら登場したテレンスの前の観客は、全員がほとんど全裸となっていた…。

まとめ・感想

私はそもそも、おバカキャラを徹底して演じる90年代のジム・キャリーの映画を生理的に受け付けられませんでした。
笑えるのはわかっているけど、あまりにもアホすぎてなんの教訓も得られない…と幻滅してしまっていたからです。
しかし、90年代の最後の方になると『トゥルーマン・ショー』や『マン・オン・ザ・ムーン』など、コメディを前面には押し出していないような作品にも出演するようになり、ちょっとイメチェン。
でも、やっぱりコメディをやらせたら、この人は本当にウマいなぁ…とやっぱり本作で再認識してしまいました。
ジム・キャリーだからこそ、主人公のカールにぴったりとハマるっていう気がします(あ、でもスティーヴ・カレルもハマるだろうなぁ)。
ほかにも、ジム・キャリーが神様から全知全能を授かった男を描くコメディ映画の『ブルース・オールマイティ』も、サイコーに笑えるけど、ちょっと考えさせられる良いコメディなので、未見の方は必見です。

それと、ヒロインのアリソンを演じるゾーイ・デシャネルがとにかくキュート♪
彼女がボーカルを務めるアングラ系のバンド『ミュンヒハウゼン症候群』なんて、アングラで危険な香りがぷんぷんするけど、歌詞もいまどきな感じで、バンドが実在したらコアな人気を誇りそうです。

さて、この作品の話に戻って…。
もともと何にでも消極的で無気力だったカールが、たまたま知り合いに誘われたセミナーに参加し、その少し宗教がかったセミナーで、何事にも「イエス」と答えるという誓いを立てることから、面白い展開を見せるポジティブ・シンキング・ムービーです(そんなジャンルないけど)。
突拍子もない話に思える部分も当然ありますが、ある程度は実話をベースにしているということもあり、確かにこういう変化ってありえるかも…と思わされます。
「俺なんてダメだ…」とか「どうせ私なんて…」という思考回路だと、どうしても気分も沈みがちになってしまって、身体にも悪影響を及ぼすであろうことは想像に難くありませんよね。
さらに、ネガティブなオーラを発していると、周囲もダークな気分にしてしまいます…。
明るい人やステキな人の周囲には自然と人が集まってくるし、その人となにか一緒にしたい、とか、協力したい、というようなプラスの志向でいっぱいになってくるのは間違いありません。
だから、まずは自分の気持ちを最低限のボーダーに立たせるためには、少し無理をしてでも何かをやってみることや「イエス」と言うことでいろんなことを試してみることが確かに大事で、心と体にプラスの空気を入れてくれることになるんだろうな、と思います。

この映画でカールが最終的に気づくのは、何も考えずになんでも「イエス」と言うことが正解ではない、ということ。
まずはできることならなんでもトライしてみる前向きな気持ちを持ちながら、考えるべきことはしっかり考えて答えを出すことが大事なんだよ、と教えてくれました。
こうやって書くとシンプルで「そんなことわかってる」って思うかもしれませんけど、実際の生活で本当にこのシンプルな思考を、常に持ち続けられているか…?と問いかけると、「イエス」と答えられる人はあまりいないのではないでしょうか…(私もそうだし)。
「忙しいから」、「お金がないから」、「時間がないから」、「めんどくさいから」…などなどの理由で、やっていないこと、やりたいけどできていないことはたくさんあるわけですが、でも、理由というよりはほとんどが言い訳。
実際に、本気でやろうと思えば、どうにかしてでもできることってたくさんあるのに…ということに、この映画を観て真剣に考え始めました。
そして「やればできる!」というポジティブ・シンキングになることができた気がします。

もう半年以上、「1日30分でいいから、朝ヨガを日課にしよう」とか、「夜20分だけでも毎日本を読もう」とか、「ブログをできるだけ毎日書こう」とか思っているのに、まーーーーーったくできていない私…。
この3つの項目は、自分の時間を1日1時間分やりくりすればできることなのに、それができていないのは本当に忙しいのか…?
確かに忙しいけれど、無駄な時間や、代替できる時間があるのではないか…?
どれだけしっかり考えても、この答えに「ノー」と言うことは絶対にできないので、言い訳せずに、まずは明日から「イエス!」と答えて、やってみることにします。
3日坊主にならないことも決意して…(もはやドキドキ)!

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