「舟を編む」のあらすじ・感想・ネタバレ~「マジメ」って実は最強!一冊の辞書にかける想いが熱い!~ | VODの殿堂

映画

「舟を編む」のあらすじ・感想・ネタバレ~「マジメ」って実は最強!一冊の辞書にかける想いが熱い!~

   
 

タイトル:「舟を編む」
公開:2013年
監督:石井裕也
出演:松田龍平・宮崎あおい・オダギリジョー・黒木華・池脇千鶴・小林薫 他
閲覧したVOD:dTV(2017年12月24日現在無制限で視聴可)

アカデミー賞では最優秀作品賞を始め6冠に輝いた名作と名高い映画で、原作は2012年の本屋大賞に選ばれた、三浦しをんの人気小説です。

出版社を舞台にした映画はあれど、辞書編集部が舞台となる話は珍しい。
辞書という地味な存在、しかも主人公もマジメで地味なのに、とてもドラマチックに魅せる映画に仕上がっています。

松田龍平がイケメンオーラを完全に封印し、笑えるほどのマジメ男のを熱演。
そんな主人公を支える透明感と凛々しさを合わせ持つ妻役を、宮崎あおいが演じています。

一冊の辞書を作る、ただそれだけのことに何故にこんなに胸が熱くなるのか?
言葉の意味、大切さ、多様な日本語の美しさに気づかされる作品です。

観たあとに辞書を手に取りたくなる映画「舟を編む」
あらすじと感想をまとめてみましたのでご覧ください!

『舟を編む』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
U-NEXT 視聴ページ
hulu
dTV 視聴ページ
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2020年2月27日(木)時点のものです。
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【あらすじ】

『辞書編集の担い手を探せ!』

1995年、出版社「玄武書房」の辞書編集部の荒木(小林薫)は定年を迎えようとしていた。
荒木は、自分が辞めた後に辞書編集を引き継いでくれる後継者を探していた。

辞書を作るという作業はとても根気が必要だし、何より「言葉」に対して愛情が無いといけない。
辞書編集部にはもう一人西岡(オダギリジョー)がいるがフットワークは軽いが辞書編集には残念ながら力不足だ。
社内では辞書編集部の存在を知らない者もいるほどのマイナーな部署、地味な辞書編集を志してくれる有志を見つけるのはなかなか難しい。

営業部の馬締光也(松田龍平)は、かなりの変人として知られていた。
その名前の通りにマジメだが、社交性はなく人とのコミュケーションも苦手な馬締は明らかに営業向きではなかった。
馬締は、大学院で言語学を専攻しており、文字や言葉に心酔していた。
下宿先は本の山、仕事から帰ると本を開き言葉を辞書で引くのが楽しみ、そんな男だった。

そんな馬締に白羽の矢を立てた荒木と西岡は営業部に様子を伺いにいく。
荒木は馬締に「右、という字を説明できるか?」と問うと、しばし考えこみ「西、を向いたときに北に当たる方…いや、他にも…」と急いで辞書にかじりつく馬締。
一文字に対してそこまで真摯に向き合う馬締に荒木は「こいつだ」と感じるのだった。

 

『今を生きる辞書「大渡海」』

営業部から辞書編集部に異動になった馬締。
辞書編集部は、荒木と西岡の他に監修者の松本、契約社員で事務の佐々木の四人が在籍していた。

辞書作りは、まずは言葉集めから始まる。
「用例採集」というカードに、初めて知った言葉と使用例を書いて集めていくという地道な作業が辞書編集の第一歩だと荒木から教わる。
辞書編集部には100万を超える用例採集カードが収められていた。

辞書編集部では、新しい辞書「大渡海」を発刊することが決まっていた。
大渡海は「今を生きる辞書」、これからの新しい概念を持った言葉もどんどん織り込み、若者言葉もそのまま載せていこうという方針だった。
「見れる」「出れる」などの「ら抜き」の言葉は本来間違っているが、ここまで浸透している言葉は誤った言葉としてそのまま載せたい、大渡海は今まで無かった辞書にしたい、というのが松本や荒木の想いだった。

言葉は生まれ死んでいき、変わっていく、言葉の海は広く辞書はその海を渡る舟だー。
松本の言葉に馬締は今まで感じたことがないような熱いものがこみ上げて来るのだった。

 

『言葉が存在する意味』

いよいよ、大渡海の編集作業が始まった。
まずは、過去の用例採集カードから既存の辞書に記載されているか否かのチェック、それだけでも気が遠くなるような作業だ。
荒木から、辞書が完成するまでには数年かかる、20年以上かかった辞書もある、と聞いて何故かはりきりだす馬締、すでに弱音を吐いている西岡は不思議でたまらない。

そんな中、荒木がとうとう定年を迎えてしまった。
送別会のあと、事務所に明かりがついていたので戻ると荒木が一人で佇んでいた。
荒木は馬締に自分のアームカバーを渡し「馬締の辞書を作ってくれ」と意志を託すのだった。

辞書作りはまさに馬締にとっては天職、やりがいを感じていた。
しかし人付き合いが苦手な馬締は同僚と上手く話せず、特に正反対の西岡と打ち解けることができない。

悩んでいるところ、大家のタケさんから夕食に誘われる。
タケさんとは10年以上の付き合いで馬締が唯一心を割って話せる相手だ。
辞書作りは大変で一人でできるものじゃない、なのに自分の気持ちは伝わらないし人の気持ちもわからない、と悩みを打ち明ける馬締。
するとタケさんは「人の気持ちなんて誰もわからないよ。知り合うために言葉にするんじゃないか」と言われ、馬締は改めて言葉が存在する大切な意味を知る。

翌日から、不器用ではあるが馬締なりに西岡ともコミュニケーションを取るようになり、辞書編集にますます力が入る馬締だった。

 

『香具矢との出逢い』

ある夜、馬締が部屋でいるとトラの鳴き声に気づいた。
馬締が時折部屋に招き入れるトラという猫、大家のタケさんのベランダに迷い込んで自分を呼ぶことがあるのだ。
「迎えにきたよ」とベランダに出ると、そこにはトラを抱いた若い女性がいた。
「迎えにきてくれたんだ」とほほ笑む美しい女性に驚いて尻もちをつく馬締。
「私は香具矢」と名乗る女性の後ろには満月、馬締の目にはまるで本物のかぐや姫のように映るのだった。

香具矢(宮崎あおい)は大家のタケさんの孫娘で、板前を目指しており今までは京都で修業をしていたが今月からタケさんと同居をするようになったのだ。
香具矢に一目惚れをして会社で倒れてしまうほど焦がれてしまい、同僚たちにも恋煩いがバレバレだ。

みんなの後押しもありラブレターで想いを伝えることにした馬締。
しかし、出来上ったラブレターは達筆すぎる毛筆でしかも蛇腹折り!
香具矢は、読めないので勤める店の大将に読んでもらい、とても恥ずかしかったと怒って馬締に詰め寄る。
そして「手紙じゃなくて直接言葉で言って」と言われ、馬締は「好きです」と告白。
「私も」という香具矢に馬締は信じられず何度も「え?え?」と目を白黒させるのだった。

そんな折、西岡が辞書編集部から他部署へ異動になることが決まった。
大渡海の出版を中止させようとする上からの動きがあったのだが、西岡が話をつけてくれたおかげで大渡海の編集は存続されることになった。
しかし、西岡か馬締かどちらかが移動になるというのが条件であり、西岡は自分が辞めることにしたのだ。

今を生きる辞書、大渡海には西岡は必要な人間であったと馬締は悔しくてならない。
だが、西岡が自分を犠牲にしてまで繋いでくれた大渡海を必ず完成させると決意を新たにするのだった。

 

『ついに完成、大渡海』

十二年後、2008年。
大家のタケさんは他界しており、馬締と香具矢は結婚していた。

辞書編集部には退職した荒木も嘱託で復帰し、新しく岸辺みどり(黒木華)という女性も配属されてきた。
ファッション誌の編集をしていたみどりには馬締を始め辞書編集部の面々も仕事内容も理解に苦しいものだったが、皆の辞書にかける熱い想いに触れ徐々に編集作業に馴染んでいく。

更に一年後、大渡海はいよいよ最終校正の段階にやってきた。
しかし、ここで「血潮」という単語が抜けていることが発覚し、一つの見落としは他にも見落としている可能性もあるので、もう一度全てを再チェックすることになった。
校正のために雇った学生アルバイトも総動員で連日泊まり込みでの作業が続く。
大渡海の発売は来年の三月、必ず間に合わせる!

そんな時、松本がガンに侵されていることがわかった。
急がなくては…馬締は睡眠も食事時間も削って編集に励み、香具矢はそれを支える。
最終校正も終了し、刷り上がったばかりの大渡海の原紙を持って病院に行くもすでに松本は息を引き取っていた。

遂に大渡海が完成した。
華々しい完成披露パーティーが行われたが、馬締は松本に完成した大渡海を見せられなかったことを悔いていた。
そんな馬締に荒木が松本からの手紙を渡す。
中には、馬締と荒木に出逢えたことへの感謝の言葉、感謝という言葉以上のものが見つからないのであの世があるのならばそこで用例採集するつもりだー、と綴られていた。

 

馬締は、支えつづけてくれた香具矢に「これからもよろしくお願いします」と感謝を告げた。
14年もの歳月をかけ完成した大渡海、膨大な時間と言葉と溢れる想いが詰まった辞書。
しかし、大渡海はこれからすぐに改訂作業に入る。
言葉は生まれ死んでいき、変わっていく、馬締は立ち止まってなどいられないのだ。

感想

とても面白かった、本当に面白かったです!
辞書を作る映画、なんて普通「面白そうだな」とは思わないですよね。
だけど、本当にすごく胸が熱くなる、そんな面白さがあったんです。

主演の馬締、松田龍平さんがすごく合ってて、そのマジメさがツボにはまってしまいました。
全てをマジメに受け止めて何でもすぐに辞書で調べようとするし、間髪入れずに「調べなくていい!」って宮崎あおい演じる香具矢にクギを刺されてるのも笑えました。

その香具矢も柔らかな雰囲気もありつつ凛としててカッコいい女性で、とても良かったです。
宮崎あおいって、こういう女性も演じられるんだなぁってますます好きになってしまいました。
とにかく、本当に見終わったら辞書を手にしたくなる作品です。

言葉って生き物なんだなと、時代が変わり文化が変わると言葉も変わっていき、それが本来の意味とは違ったとしても、それも言葉なんですよね。
そういや、こんな言葉使わなくなったな、私の好きな言葉って何だろう?この言葉の本当の意味は何かな?なんて、言葉の海に本当に浸りたくなるような映画です。

三浦しをんさんの小説は、すごく美しいフレーズが多くて、特に話の最後の一節が良いなぁ~、痺れるなぁって小説が多いと私は感じています。
そんな作者の描く言葉の小説が原作で、言葉への愛情にあふれた映画でしたね!

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