『アド・アストラ』のあらすじ・ネタバレ!新境地と言っても過言ではないブラピの静かな演技が光る…!【無料動画情報もあり】 | VODの殿堂

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『アド・アストラ』のあらすじ・ネタバレ!新境地と言っても過言ではないブラピの静かな演技が光る…!【無料動画情報もあり】

   
 

監督:ジェームズ・グレイ
脚本:ジェームズ・グレイ、イーサン・グロス
製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、ジェームズ・グレイ、ロドリゴ・テイシェイラ、アンソニー・カタガス
出演者:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、リヴ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランド、ジェイミー・ケネディ、他
音楽:マックス・リヒター
製作会社:プランBエンターテインメント、ニュー・リージェンシー・プロダクションズ、RTフィーチャーズ、キープ・ユア・ヘッド、マッドリヴァー・ピクチャーズ
公開:2019年9月20日

『アド・アストラ』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
U-NEXT 視聴ページ
hulu
dTV 視聴ページ
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2019年12月30日(月)時点のものです。

あらすじ

近未来。
少佐ロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、冷静沈着な宇宙飛行士。
自分の感情を表に出さず、彼の脈拍はいかなる危険な場面でも毎分80を超えたことがない。
ある日、地球全体が大規模なサージ(電気嵐)に襲われ、多くの人々が犠牲となった。
そのサージの原因は、数十年前に地球外知的生命体の探索に宇宙へと旅立ったまま行方不明となっているロイの父親クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の可能性があるというのだ。
サージが続けば、地球の存亡にかかわる。
ロイは国家機密の任務を抱え、月へ、そして火星へと向かう。

ブラピがまさかの宇宙飛行士に…!

つい先日公開となった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(以下ワンハリ)』からほぼ間髪おかずに、またもやブラピの主演作が公開となりました。
『ワンハリ』とは全く毛色の違う、SFスリラーに仕上がっているのが本作『アド・アストラ』。
こちらでは、どんなに危機的状況に遭遇しても脈拍が毎分80を超えたことがないという超人的冷静沈着さを持つ宇宙飛行士を演じています。
どちらかというと陽気でノー天気な役柄が似合うブラピが、感情を押し殺して常に冷静なキャラクターを演じるというのは、なんだか意外…!
本作で見せる演技はあまりセリフがなく、ほとんどがナレーションのモノローグで主人公の心情を表現するものだったので、難しかっただろうなぁと思うのですが、それを見事にやり切っているなと感じます。
この演技が高評価らしく、アカデミー賞にノミネートされるのでは…というような声もささやかれているようなのですが、どうなるのか楽しみ。
そもそも、ブラッド・ピットはアカデミー賞の主演男優賞と助演男優賞に計3度ノミネートされている実力の持ち主なので、本作でノミネートされるのもアリかなぁと思うのですが。
でも、もしかするともしかして、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と『アド・アストラ』と、両方でノミネートされるってこともあるんじゃないの…?なんて思ったり(ルール的に無理なのかなぁ?)。

ところで…ブラピは誰もが認める男前だけれど、もともとハの字眉の困り顔ですよね。
その困り顔がドンピシャにハマった映画が『アド・アストラ』と言っても言い過ぎではないと思います!(笑)

っていうか、『ワンハリ』も主演、この『アド・アストラ』でも主演…。
ブラピ、超忙しそうだなぁ…。
今後は演じることよりも、製作の方に専念することも宣言しているので、今回の2作はその演技も見ごたえのある貴重なブラピ主演作品となりそうですね。

月にも火星にも人がいっぱい住んでますよー

さて、ブラピの演技も見ごたえアリですが、私が面白いなぁと思ったのは宇宙の描かれ方です。
『アド・アストラ』の舞台は「近未来」という設定ですが、2019年からどれぐらい先の世界なんでしょうねぇ…。
というのも、月でも火星でも人は住んでいて、空港から海外旅行に行くような感覚で、ロケットで月旅行ができるようになっています(前澤さんの顔が脳裏にちらついたのは言うまでもない)。
ロケットにはCAさんも乗っていて、眠るときにブランケットと枕が欲しいなら125ドルで貸し出ししてくれます(高っ!)。
月の空港(?)には、サンドイッチ店の『SUBWAY』があるし、その辺の空港っぽい設定に笑っちゃいます。
さらに月では、資源をめぐって争いが起こっているし、略奪目的で襲われることもあるという恐ろしい不法地帯まであったりして、なんだかリアル…。
火星にもちゃんと基地ができていて、そこの所長を務める女性は火星生まれの火星育ち。
彼女は「地球には子どものころに1回だけしか行ったことがない」と話します。

うーん、今から10年後にはこんな世界になっているとは思えないよなぁ。
早くてあと50~60年後ぐらいか…。
私はきっと死んでるなぁ…なんて思いながら、“近未来”に思いを馳せておりました。

ほかにも、リアルに見える月のクレーターや、木星、土星、青く鈍く鎮座する海王星などの惑星の美しいビジュアルには目を奪われます
宇宙好きの少年少女たちは、ストーリーそっちのけで、きれいな映像だけでも満足するかもしれないなぁ…。

ハラハラドキドキのアクションもあるけれど全編通して静謐な印象

本作では、ドンパチアクションシーンでも、ドッカーン、ガッシャーン、というような大きな音がほとんど出ません
あ、そっか。
空気がない宇宙だから、音が聞こえないのか…。
宇宙が真空状態という至極簡単な理由から音が控えめ、ということなのかもしれませんが、私の考察としては、パニックになったりすることのない主人公ロイの感情を表した演出の1つでもあるのでは…と思ったりしました。

ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。

本作の冒頭で、地上から大気圏外にまで届く超巨大なアンテナで主人公のロイ含む多くの人が作業をしているシーンが出てきます。
屋外に出てアンテナのメンテナンス作業をしているところ、サージに襲われてアンテナの高所に設置されているオフィスの爆発と、ほかのスタッフたちが叫び声を上げながら地上へ落下していくところをロイは目の当たりにします(ここは空気があるので、音が出ますよ)。
当然ロイ自身の命も危険なわけですが、そんなところでも「あ、こういうときはこれやらないとね…」と、呼吸数も心拍数も上げることなく対処していくロイ。
最終的には自分も地上へ向かって落下することになりますが、ここでも全くパニック皆無。
ある程度落下したのち、ちゃんとパラシュートを開いて無事生還するのです。
ロイよ、どんだけ超人やねん…ということを、冒頭でしっかり観る者に印象付けるシーンです。

ほかには、月で略奪目的の賊にチームもろとも殺されかけたり、救難信号を発信している宇宙船の救援に行くと、実験体となっている生物に襲われたりするわけですが、この辺は過度な音が全くと言っていいほど出ません。
いたって静か…(無音というわけではないけれど)。
かつ、これらのパニック必至の場面でも、これまたロイは淡々と対処。
ほぼ殺し屋レベル(笑)

要するに、ロイは軍人として、また宇宙飛行士としては超優秀なんですが、人間として大切な感情が欠落しているというわけなんですね。
実は冒頭で、ロイのもとを妻が去るシーンも描かれているんですが、その妻の決断は間違ってないよね…と、音を欠落させながらロイの行動を見せることで、鑑賞する人をどんどん説得していくように仕立てられているな…と思いました。

さて、Twitterでも感想を拾ってみました。

そうそう、SFじゃない!(笑)
これはいわゆる私小説ではなかろうか。
宇宙が舞台じゃなくても全然成立したお話です。
1人の男が自分と向き合っていく作品、という印象だったので、確かに『ファースト・マン』に通じるところアリ、ですね。
私も最後のアレは、数時間で記憶から抜け落ちていたぐらいで、不要だと思いました。

うっ、「寝そうになった…」の言葉にギクっ。
寝落ちすることはありませんでしたが、私もちょっとヤバかった…!
そもそも睡眠不足で朝イチの回を観に行ったということもあったんですが、作品全体的に漂う静けさが、まるで子守歌のよう…
と感じる人もいたんですね、きっと。

月のシーンがハイライトですか…(笑)
でも、その口をついて出てくる言葉に噴いてしまったし、なんだか分かる気がしないでもない。

父親との対峙で冷静ではなくなってしまうロイ

さてさて、ストーリーに話を戻しまして、地球の存亡を脅かすサージの原因を作っているのは父親クリフォードかもしれない、と聞かされたロイは、父親を救うべく機密指令で宇宙へと旅立ちます。
父親は、まだロイが子どものころに「リマ計画」という地球外知的生命体の探索に旅立ち、その16年後に海王星のあたりで消息を絶ってしまったままだったのです。
父親は史上最高の宇宙飛行士として名をとどろかせる人物で、ロイも彼を尊敬しており、自身も宇宙飛行士になることを選択しました。
ただ、父親の不在が原因で自身の感情を見せることをせず、人にも心を開かないようになってしまったようで…。

かつ、父親はなんと、長期の宇宙滞在に音を上げて反乱を起こしたほかのクルーたちを“粛清”してしまっていたことが判明します。
その父親に会いたいのか…? そして、会えるのか…?
火星から父親に宛てたメッセージを読むロイは、はじめは軍によって用意された文章をそのまま読み上げます。
ただ、2回目の通信の際は、自らの言葉で父親に会いたいと自身の感情をそのままに表現しました。
その後すぐに「君の任務はもうこれで終わり。地球に帰ってよし!」と言われてしまうのです…!
しかも軍は、父親を救出するのではなく、サージを止めるために抹殺しつつリマ計画の船を核爆弾で吹っ飛ばそうとしていることを知ってしまったからさあ大変。
ロイの心理は崩壊し、ついに脈拍は毎分80を超えちゃいます
実は両親がリマ計画で犠牲となってしまったという火星の基地の所長の手ほどきのもと、ロイは海王星へと向かう船へ潜入。
ロイの侵入を知ったクルーたちは「始末しろ」という上官からの命令で、ロイをすぐに抹殺しようとします。
軍人としての任務の遂行の絶対性があって、クルーは船に乗り込んだロイを命令により殺すしかない。
ロイは、クルーたちには敵対していないと何度も繰り返し言いながらも、父親を救うためには自分の命を狙うクルーから自身を守らなければならない。
結果として、ロイが3人のクルーたちを死に至らしめることになってしまいました…。
やっぱり親子の関係って、何物にも代えられないほど強いもんね…と、ロイの行動にも私は納得しちゃったのですが。

父と息子の関係性の顛末がちょっと浅すぎる…?

海王星の近くで漂う船の中で父親についに再会したロイは、地球を旅立ってからずっと、妻や息子のことなど何も思わなかったという、父親の冷酷さと狂気を目の当たりにします。
さらに地球を脅かしているサージは、クルーの反乱の際のメルトダウンで生じたもので、止めることもできない状態となっていたのです。
それでもまだ父親は「地球外知的生命体の探索を永遠に続けるのだ…!」と息巻いている始末。
ここでのロイはまた冷静沈着モードに戻っており、淡々と核爆弾を船に設置すると、父親とともに船外に出て、自分が乗ってきた船に戻ろうとしました。
父親も意外とおとなしくロイについていくのか、と思いきや…
「行かせてくれ!」と息子の手を振り切って、あっさり海王星のかなたへクルクルと自分で飛んでいっちゃいます。
今まで必死こいて、精神に異常をきたしてまで何十年も太陽系の端っこで踏ん張ってきた父親、おお、ついに永遠の船外作業に旅立ったよ…。
地球外生命体は見つからなかったけど、アンタがある意味、地球外生命体だよ…。

まとめ
ブラピの演技は本当にキラリと光ってましたし、「やっぱり55歳には見えねぇよなぁ…」と惚れ惚れしてしまうのですが、惜しむらくは父親との対峙からラストにかけての描き方。
たっぷりと盛り上げておきながら父と子の対峙が時間的にもあまりにも短かったし、最後の最後で別れたはずの妻をまた出現させて「これからはオレも変わるぜ!」的なモノローグ(本当はもっと静かで淡々としたセリフですけど)があったのが、「うーん、これ、いらなくない?」と思いました。
妻役のリヴ・タイラーへの配慮ですか?(笑)
っていうか、出演時間の短さからしても、リヴ・タイラーじゃなくてもよかったんじゃね?

個人的には全編通して好きな方の映画ではありますが、仕上げが少々残念だったなぁというのが正直な感想。
でも、私としての落としどころは、船外作業に永遠に旅立ってしまった父親のクリフォードを演じるのがトミー・リー・ジョーンズだったがゆえに、
あ、それで彼が宇宙人ジョーンズとして地球に戻ってくるのか…!
と、激しく納得してこの作品が腑に落ちたのでありました(勝手に全く関連性のないオチを作ってしまってごめんなさい)。

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