映画『深夜食堂』のあらすじ・ネタバレ!新宿のとある横丁にある「めしや」で繰り広げられる人間ドラマに引き込まれる…【無料動画情報もあり】 | VODの殿堂

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映画『深夜食堂』のあらすじ・ネタバレ!新宿のとある横丁にある「めしや」で繰り広げられる人間ドラマに引き込まれる…【無料動画情報もあり】

   
 

監督:松岡錠司
脚本:真辺克彦、小嶋健作、松岡錠司
原作:安倍夜郎『深夜食堂』
製作:原田知明、都築伸一郎、木下直哉、遠藤茂行、小佐野保、本田正男、岩熊正道
出演者:小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、余貴美子、筒井道隆、菊池亜希子、田中裕子、オダギリジョー、他
音楽:鈴木常吉、福原希巳江、日南京佐、スーマー
製作会社:映画「深夜食堂」製作委員会
公開:2015年1月31日
視聴したVOD:hulu(2019年9月27日時点で視聴可)

映画『深夜食堂』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
U-NEXT 視聴ページ
hulu 視聴ページ
dTV
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2019年10月16日(水)時点のものです。

あらすじ

新宿のとある裏路地にある小さな食堂。
左顔面に傷のあるマスターが一人で切り盛りする「めしや」は、夜の12時から朝7時ごろまでの営業ということもあり、客からは「深夜食堂」と呼ばれている。
豚汁定食に、ビール、酒、焼酎しかメニューはないのだが、客が頼んでマスターが作れるものであれば、リクエストに応えてくれるのがこの食堂のいいところ。
毎晩のように訪れる常連客、そして突然現れる新顔たち…。
マスターとさまざまな客たちが織り成す人間ドラマが、ほのぼのと、そしてゆるゆると描かれる。

コミックの原作を、小林薫主演で見事に実写化された「深夜食堂」

2006年から連載されている漫画の『深夜食堂』は、2009年10月期の第1部にはじまり、Netflixで2016年に配信された第4部まで、現時点で40話までがテレビドラマ化されました。
劇場版は、本作と『続・深夜食堂』の2本が公開となっていますが、ドラマ版も映画版も、深夜食堂のマスターを演じるのは、大ベテラン俳優の小林薫。
本当に新宿の路地裏にこんなところあるの? と観始めてすぐは違和感でいっぱいだったのですが…。
「こんなところが新宿に行けばあるわけないだろ? いや…あるのか…? うん、あるんだろう…。いや、ありますように。いやいや、この店がないと困るじゃん…!」
と、虚構の世界と分かっているのに、どんどんその世界に引き込まれる始末。
新宿の2丁目近くに、この深夜食堂を求めてふらりと足を運びたくなるという衝動に駆られてしまいます

しかも、私は原作のコミックも読んだことがないだけでなく、ドラマさえもすっ飛ばしてこの映画を観てしまったものだから、さあ大変。
入れ替わり立ち代わり深夜食堂に現れる常連客と、彼らがマスターに注文する料理を見ていて「これはテレビドラマでこの辺のストーリーがちゃんと描かれているんだな…」と気づきます…。
本作を観終わるやいなや、テレビドラマの方も第1部から観始め、それから観るのがやめられないという地獄に現在どっぷりとハマっております。

原作の力があることは分かるのですが、小林薫を軸に、豪華なキャストが織り成す実写版の深夜食堂ワールドに、私は心をとらえられてしまったんです!

食堂に来る客たちは…みんなキャラ濃すぎ!(笑)

テレビドラマ版からおなじみの常連客は、どの人もキャラが濃すぎてすぐに顔を覚えてしまいました。
いつもデニムキャップをかぶっているおじさんの忠さん(不破万作)に、カメラをイジってる髪の毛がちょっと寂しくなりつつある小道(宇野祥平)の2人のコンビが登場するたび、自分が笑顔になっていることに気づきます(笑)
ほかにもストリッパーのマリリン(安藤玉恵)や、新宿2丁目のゲイバーのママ小寿々さん(綾田俊樹)、そして、一番インパクト大の、松重豊演じるヤクザの竜ちゃんなどなど…。
どの常連さんにもすぐに愛着を覚えてしまいました!
無口で怖い風体とは裏腹に、なんとマスターが竜ちゃんのために出す「いつもの」メニューは、赤いタコさんウインナー…(爆笑してしまいます)。
映画を観終わるまでの2時間弱で、自分も深夜食堂の常連になったような錯覚を起こしてしまうから不思議
独特の空気感で、自分もまるで食堂にいるかのように思わせられるのは、マスターを含め、常連客たちが持つ他人に対しての受容力の高さじゃないのかな…と思いました。
これが、深夜食堂が持つ一番の魅力だと私は分析しております。

大物女優が、キュっと作品を引き締める

やっぱり、さすがは劇場版。
常連だけではなく、大物女優が登場です!
まずは、マスターのところにぬか床をおすそわけしにくる、とある老舗料亭の女将を余貴美子が演じています。
常連という位置づけではなく、たまにお店にやってくるお客さん。
でも、この作品では、なくてはならない重要な役どころとして描かれていて、余貴美子だからこそバッチリ演じて、作品の完成度と感動の質を上げたんじゃないかなぁ…と感じました。
演技が貫禄たっぷりなんですよねぇ…!
そしてもう一人、忘れてはならないのは、これまた超大物女優の田中裕子
話も佳境…というところで、深夜食堂にひょっこり現れ、ほとんど一人芝居を見せつけるという、田中裕子だからこそぴたりとハマると言ってもよい役柄でした。
本作より2年ほど前に公開となった『共喰い』という作品で見せた田中裕子の圧巻の演技には、私は本当に恐怖すら覚えたのですが…。
その実力は、当然ですが衰えることなんてないですよね。
本作では、突然食堂に出現するちょっと不思議なお母さんを演じて、甲子園球場で販売されている名物商品「かちわり」の売り子の再現までしてくれます(笑)
実際、田中裕子が演じる役柄の女性が最後の最後で登場するのは、私にとって意外な展開でした。
でも、作品のスパイスとなり、ストーリーを引き締める役割として、彼女の存在はやはり必須だったかと、振り返ると実感します。
ほんの少しの出演でも、とてつもない存在感と、その演技だけでストーリーの完成度を上げるんですから…さすがです…!
田中裕子以外の女優さんでは同じ役割を果たせなかったんじゃないかなぁ…と思います。

さて、Twitterでも感想を拾ってみましたが、やっぱりみなさん、思うところは同じだね(ニヤリ)…と思ってしまうコメント多し!
少しだけですけれど、こちらで紹介いたしましょう。

この直前で、まさに私が余貴美子さんと田中裕子さんの貫禄の演技について書いてたら、その直後にこのツイートを発見して、思わず笑ってしまいました。
私、たぶんこのツイ主とは、夜通し映画談義ができそうな気がします(笑)
ちなみに、こちらの方が書いているとおり、向井理はちゃんと観ていなければ、彼とは気づかないレベルのカメオ出演でした。

深夜食堂は、間違いなく夜にはとんでもない“飯テロ”となります…。
マスターが出す料理は、どれもこれもおいしそうで、冒頭で豚汁を仕込む映像は惚れ惚れしてしまいます。
ちなみに私は、深夜食堂の豚汁定食であれば、ごはんと豚汁だけでも十分満足できると思います。
だって、めちゃくちゃ具だくさんなのが分かるんだもん♪

ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。

新潟からやってきた、みちるちゃんのエピソードがイイ…!

本作で核となる登場人物は、マンガ喫茶で寝泊まりしていた女の子、みちるです。
なんと、このみちるちゃんを演じるのが、ほぼすっぴん(のはず)の多部未華子ちゃん。
多部ちゃんはどんなキャラを演じても見事にハマる良い女優さんですが、このみちる役は彼女の代表的な1キャラに数えてもいいんじゃないか…と思うぐらい、「こんな子、絶対おるおる!」と思わせてくれる名演技でした…!

自分のワキ汗の臭いを気にしながら、深夜食堂にふらりとやってきて、他の客がおいしそうに食べていたとろろご飯をオーダーします。
できるまでに時間がかかるから…と、マスターはほかの食事を出してやり、それをガツガツと食べるみちるは、マスターが店の裏で炊いている土鍋ご飯を取りに行ったすきに食い逃げをして姿を消しました…。
しかし、みちるは後日食堂に現れ、食い逃げしたことを詫びるとともに、お金がないため店で働かせてくれと頼みます。
出世払いでいいよ、と言うマスターに「出世なんかしません!」と即答し、マスターの包丁を見事に研いでみせるみちる。
ちょうど利き腕を痛めていたマスターは、みちるに住み込みで働いてもらうことに決めました。
そこから、みちるは見事な料理の腕前も披露し、たまに食堂に客として現れる老舗料亭の女将にも気に入られます。
しかし…。
突然みちるを探してやってきたという不穏な雰囲気を漂わせる男が店に来るのです。
どうやら男は、みちるの以前の交際相手。
みちるに「お前に店を持たせてやる」と持ち掛け、みちるを囲い込んだうえ、彼女の貯金をすべて持ち逃げしたというクズ男だったのです…!
そんなクズ男を撃退することになったのは、なんと突然店にふらりと現れた駐在さん(オダギリジョー)…!
みちるにプロポーズをして、2人は婚約したのだという突然のアドリブ演技をする駐在さんと、それにまんざらでもない感じで自然に話を合わせるみちる(笑)
ここは本当に痛快なシーンとなりました。

マスターの腕も治り、みちるは店の手伝いを辞めなければならなくなります。
そこでみちるを引き受けたのは、老舗料亭の女将でした。
不幸なオーラをまとったみちるが、どんどん明るくなり、最後は彼女の夢と言ってもよい料亭の厨房で働くことになるというストーリーに、観ている私も癒されまくりました…!

謙三さんのエピソードはちょっと重かった…
3.11の大震災で妻を亡くして引きこもっていた謙三さん。
足しげくボランティアとして通ってきていた女の子に恋をし、プロポーズをした挙句、返事がもらえないからと上京してきて、周囲を巻き込んでいく四十路男。
こいつがあまりにも空気も読めない男で、かなりキモっ!(筒井道隆さん、ハマり役でしたよ!失礼でしょうけど…)と思ってしまうんです。
みちるちゃんエピソードでほっこりさせてもらってたのに、なんだかちょっとドロドロした雲行きになっていって、個人的には「この話、いらんかったんちゃうん…?」と、観終わった今でも思っています。
どれもこれもほのぼのとしていればいいというわけではないけれど、東日本大震災と絡めるところだとか、ボランティアと被災者の関係だとか、ちょっとネタが生々しい…と感じてしまって、いまいち感情移入できずじまいに終わりました。

でも、そんな私の中に出現した不穏な空気は、映画の序盤で食堂に忘れ物として置いていかれてしまっていた骨壺の主だと名乗る女性を演じた田中裕子の圧巻の演技で吹っ飛んでしまった…!
さらに最後の最後でみちるが、自分が料亭で作った炊き合わせを持って深夜食堂にやってきて、常連客達がわいわい食べる、というほっこりするラストで締めくくられたので、結果オーライだったんですが。

まとめ

前々から気にはなっていたけれど、ドラマを観始めるとかなり長時間になっちゃうしな…
と思ったこともあり、うっかり、こちらの劇場版からスタートしてしまった、私の『深夜食堂』ジャーニー。
ああ、初めから普通にドラマ版から時系列に沿って観ればよかった…
と思ったりもしているのですが、劇場版を1本観るだけでも、ここまで私の心をとらえたということは、やはり『深夜食堂』の世界観が多くの人をとらえてやまないことを証明してくれたように思っています。
もともと今となっては普通に1ジャンルとして認識されつつある“食ドラマ”の先駆けとも言われるこの作品。
出てくる料理は「食堂」ならではの素朴なものばかりなんですが、どれもこれもおいしそうなんですよねぇ…。

私が一番好きなのは、料理とは言えないかもしれないんだけれど、松重豊演じるヤクザの竜ちゃんが決まって食べる、赤いタコさんウインナー。
毒々しくて、見た目からしても絶対に体に悪そうな赤ウインナーですが、私の父親も赤ウインナーを好んで食べていたこともあり(笑)、私も大好物なんです。
自分の父親はヤクザじゃないですが、無口な竜ちゃんのキャラと重なって、激しくシンパシーを感じてしまいました。

そんなエエ味出している松重豊が主演しているドラマが『孤独のグルメ』で、こちらにもそのままスライドしてハマってしまいそうです…。
もはやこれは私にとって、運命というか、必然の流れとしか思えません(笑)

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