監督:クリス・ルノー
脚本:ブライアン・リンチ、シンコ・ポール、ケン・ドーリオ
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
出演者:ルイス・C・K(設楽統)、エリック・ストーンストリート(日村勇紀)、エリー・ケンパー(佐藤栞里)、レイク・ベル(永作博美)、スティーヴ・クーガン(山寺紘一)、ケヴィン・ハート(中尾隆聖)、他
音楽:アレクサンドル・テプラ
製作会社:イルミネーション・エンターテインメント
公開:2016年8月11日
目次
あらすじ
NYマンハッタンのアパートで穏やかに暮らしていたマックスの元に、飼い主のケイティが保護犬のデュークを連れて帰って来ることから物語は始まります。
マックスの平和な生活が一変し、二匹は自分が優位に立とうと争い始め険悪な雰囲気に…。
ひょんなことで野良犬に間違われて、捕らわれたり逃げたりを繰り返し、二匹一緒にケイティの待つ家に帰ろうと協力し始めます。
散歩から帰らないマックスを心配した向かいのビルに住むポメラニアンのギジェットが先頭に立ち、マックスを探しに行くペット一行も個性的な面々が勢ぞろい。
それぞれの飼い主と暮らす部屋を飛び出し、大都会NYに暮らすペットたちの大冒険を描いた作品です。
『ミニオンズ』のスタッフが作ったCGアニメーション
大人気『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが作り上げたコメディCGアニメ映画です。
『怪盗グルーの月泥棒3D』と『怪盗グルーのミニオン危機一髪』で監督を務め、世界的大人気となった『ミニオンズ』では制作総指揮を担当したクリス・ルノーが監督を務めています。
ミニオンズをかわいらしい謎の生物として愛らしさを表現したスタッフたちが、実在する動物であるペットたちを愛嬌たっぷりにかわいらしく仕上げている点も注目しましょう!
CGで作り上げたペットたちのモフモフの毛並みも要チェックですよ!
バナナマンコンビの吹き替えにも注目!
日本語吹き替えは、主人公マックスにバナナマンの設楽統、毛むくじゃらの大型犬デュークに相方の日村勇紀とピッタリな配役!
さらに、ケイティには佐藤栞里、おデブのネコ・クロエに永作博美などの有名タレントから、ニューヨークを知り尽くしている老犬・ホップスに銀河万丈、見た目はかわいいけど凶暴なスノーボールに中尾隆聖、意地悪な猫のオゾンには山寺宏一など実力派声優も多く参加している点も見どころの一つですね。
今までにない!?動物アニメーション
動物が主人公のアニメは今までもありましたが、擬人化されていたり、人間がいない世界での話だったり…。しかし!この『ペット』は、人間に飼われているペットのお話。
私たち人間がいる世界での日常生活の一コマとして描かれているので、表現はアニメの世界ですが、人間に飼われているペットたちの秘密の部分を垣間見られるような気がして、親近感が湧くんです!
二足歩行で服を着ている動物アニメよりも、感情移入しやすく共感できる動物アニメと言えるでしょう。
英語の題名は『The Secret Life of Pets』で、直訳すると、「ペットたちの秘密の生活」という意味。
飼い主が知らないペットの姿がどのように描かれているのか必見です!
人間に捨てられるペット問題への警鐘!?
今や空前のペットブームですが、自分勝手な都合で捨ててしまう人間も後を絶ちません。
劇中には、人間に捨てられたペットたちが多く登場し、また捨てられたペットを捕獲する保
健所の姿が描かれています。
ペットは人間に捨てられたら、野良か保健所行きとなり、命の危機に陥るのです。
ただ「かわいい」だけで命を預かるのは、人間の勝手であり無責任な行動とも言えます。
ペットを飼っている人、これからペットを飼いたいと思っている子どもたちに、ペットはおもちゃではなく生き物であり、我々人間と同じ命があることを見つめ直すよいきっかけとなるかもしれません。
『ペット』(アニメ映画)配信先一覧 | |||
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続編『ペット2』にも期待!
日本の公開に先駆けて公開されたアメリカで全米オープニング史上最高の興収を叩き出したことから、日本で公開された初日2016年8月11日の舞台挨拶会場にて続編制作決定の発表があり、2019年7月26日に『ペット2』が公開されました。
『ペット』の舞台挨拶会場に挨拶に来ていたバナナマンの二人は「次回も呼んでもらいたい!」と意気込みを語っていましたが、『ペット2』でもマックスとデュークの吹き替えを続投しています。
日本での公開初日に続編決定とは、すごいですよね!
公開したばかりなのに、続編決定と制作側が判断したということは、『ペット』が間違いなくおもしろいということです。
すでに公開された続編『ペット2』ですが、予告編からすると、おなじみの仲間とニューフェイスが加わる予感。
大抵シリーズものになると、続編に期待値が上がってしまいハードルが高くなってしまいますが、『ペット2』ではその期待を上回る仕上がりなのか、今度はどのようなペットたちの世界が見られるのか楽しみですね。
実際に観た感想 Twitterの声&評判
ハチャメチャで、ドタバタで、あり得ない!の連続ですが、留守中にペットは何をしているのか?というペットを飼ったことがある人たちが持っている疑問を、「こんな一日なのかもしれない」と、ワクワクさせてくれる作品でした。
犬や猫だけでなく、モルモットや鳥、ブタ、ワニ、亀などたくさんの動物が登場している点も、動物好きにはたまりません。
『ペット』観た。犬版トイストーリーといった大変愛らしい作品でした。
わたしも犬を飼っているけど、彼らの気持ちになってこの映画を観た後
家に帰って大喜びしてる自分のペットをより一層愛おしく感じる映画でした。 pic.twitter.com/a88tA4Lqi1— DIZ (@diz2049) 2016年8月12日
持ち主がいないときに、おもちゃたちが冒険するお話の『トイストーリー』と似てますね!おもちゃたちも持ち主のことが大好きでしたし、持ち主の知らないところで大冒険してますよね。
映画を見ながら自分のペットがどんな気持ちで待っているのか想像したら、さらに愛おしさ倍増です!
ちょっと前の話
「ペット」話題作やと思って
早速、観に行ったけど
ホンマに面白すぎて……映画館であんなに笑いを堪えたの
初めてでしたwww
ホンマにゲキ押しの話題作 pic.twitter.com/WCws2r2BWl— 室橋大補 (@dkpite66) 2016年8月21日
ペットの習性もうまく描かれていて、笑わずにはいられない場面もたくさんです!
昨日、ペットを吹き替えで見たんだけど、凶暴腹黒野良ウサギのスノーボールがめちゃかわでした…
ちなみに吹き替えはバイキンマン♪ pic.twitter.com/vr7PdmeB8H— ひさぎ(楸)NO TIME TO DIE (@hisagi_0821) 2016年8月21日
『ペット』悪役(?)のウサギが明らかに「精神病院から抜け出したような狂人」として描かれているのが素敵。しかも声は中尾隆聖さん。フリーザ様がめちゃくちゃ早口でキチ◯イな行動しまくるので最高だったぜ! pic.twitter.com/nVLM3gK6lu
— ヒナタカ(映画ブロガー/ライター) (@HinatakaJeF) 2016年8月11日
スノーボール人気がすごいですね。あの見た目とのギャップがいいのでしょう。また、吹き替えの声もバイキンマンやフリーザの声と同じ声優さんなので、その違和感がさらに萌えポイントなのかも!
とにかくペットたちの仕草に「かわいい!」の声が多く、こんな世界ならペットになりたいという人も(笑)
留守中のペットの過ごし方を「こんなんだったら楽しい!」とコミカルに描いていて、ペットを飼っている人はもちろん、ペットを飼っていない人でもワクワクドキドキするようなエンターテインメント満載でお腹いっぱいになりました!
ペットを飼っている人は、家にいるペットをより愛おしく感じ、ペットを飼っていない人は、ペットを飼いたいと思う映画です!
『ペット』見どころとネタバレ
ここから先はネタバレになります。問題ない方は読み進めてください。飼い主が出かけた後のペットたち
ペットを飼ったことのある人なら一度は「今ごろ、どうしているかな?」と考えたことがあるはず。
「行ってきます」「じゃあな」とそれぞれの飼い主が仕事や学校に出かけると、それぞれのペットたちは、思い思いの自由な時間を過ごし始めるんです!
冷蔵庫の食べ物を食い散らかしたり、檻から出てテレビをつけたり、泡立て器でマッサージをしたり、ロックをかけてシャウトしたり…。
飼い主が留守の時間が多い老犬ポップスの家は、ペットたちの溜まり場となっており、好き勝手にパーティしているシーンも必見!
メインのペットたち以外の動物も見逃さないように要チェックです!
あり得ないと思いながらも、留守中にこんなことしてたら…と思うとワクワクしちゃいますよね。
ペットたちの隠せない習性
映画の最初から最後まで、あちらこちらにペットたちの習性がかわいらしく、クスッとおかしく描かれています。
まさにペットたちの「あるある」です。
犬はボールを見ると、「ボール!ボール!」と言って、ボールを追いかけるシーンは、抑えることができない犬の習性が描かれており、クロエがバカにしたようにフンと笑うのですが、そんなクロエもポイントライトを追いかける猫の習性が抑えられないという(笑)
散歩中の犬たちも、デュークに連れていかれたマックスの「助けて!」と叫ぶ声もどこ吹く風。
ちょうちょが現れたら「ちょうちょ!ちょうちょ!」と言って追いかけ始めてしまうんです(笑)
また、スノーボールが勇ましく叫んでいる途中に、コロコロ丸いウサギうんちをしてしまいます(笑)
その転がったうんちを後ろの猫が両手で転がして遊び始めたり…。
習性を隠せない動物たちの描写が、あちこちに散りばめられている点も見逃せませんね!
人間を恨む動物たち
劇中では、人間に捨てられたペット軍団がマックスとデュークの前に現れます。
彼らは、「人間を滅ぼす!」と豪語するほど、人間や人間に飼われているペットを恨んでいます。
なぜなら、彼らは人間たちに捨てられたペットだから。
ちっちゃくてふわふわでかわいらしい白ウサギのスノーボールは、人間に捨てられたペット軍団のリーダーで、ちょっと頭のネジが外れているウサギちゃん。
以前はマジシャンに飼われていて、マジックの種として使われていましたが、そのマジックが流行らなくなって捨てられたのです。
一緒にいるブタのタトゥーも刺青師の練習台として、体中刺青だらけにされて捨てられました。
その他の動物たちも、人間に捨てられて恨みを持っており、かつてはペットだった集団なのです。
マックスは捨て犬だった!
冒頭にマックスが捨てられていたシーンが出てきますが、マックスが入っている段ボールには、「Free Pappies」の文字が。
Pappyが複数形のことからマックスの他にも子犬が捨てられていて、マックスは最後の一匹だったのかと、推測されます。
最後まで残ってしまい心細い思いをしていただろうマックスの拾ってくれたケイティへの愛情が尋常じゃないのは、このような背景があったからかもしれませんね。
デュークもかつてはペットだった!
冒険の途中、デュークは以前の飼い主の話を始めます。
デュークは、ペットショップで飼い主(すでに白髪混じりおじいさん)に出会い、二人で仲睦まじく暮らしていました。
ある日、ちょうちょを追いかけて迷子になり(笑)家に帰れなくなったデュークは、保護犬になってしまったのです。
マックスとデュークは、かつてデュークが飼い主と住んでいた家に訪れますが、そこに住んでいると思われる猫から「おじいさんは死んでしまった。」と聞き、もう戻る家はないと悟ることに…。
マックスとデュークの犬種
マックスは、見た目からジャックラッセルテリアかと思っていましたが、実はテリア系のミックス犬と言われています。
きっと、白と茶色の毛並みからも、ジャックラッセルテリアのミックスだと思われます。
デュークの犬種は発表されていませんが、カナダ原産のニューファンドランドによく似ています。
大型犬であり、ペットショップで売られていたことからも、間違いないでしょう。
まとめ
このペットたちの大冒険は、たった一日の話。
「もしかしたら、毎日冒険をしているのかも!」と想像しながら楽しめる、ペットたちのハチャメチャ冒険コメディです。
劇中に登場するペットたちは、度が過ぎた日常を過ごすことになりますが、人間に大切にされているペットたちと人間に捨てられたペットたちの対比も見逃すことはできません!
それは、人間の格差社会をも表しているのでは?と思うのは、思い過ごしでしょうか。
ともあれ、ペットたちの関係性やペットの「あるある」もほほえましく、何も考えないで笑えて楽しめる、そして登場するペットたちの一挙手一投足に癒されちゃいます。
ペットを飼っていない人もペットを飼っている人も、存分に笑って存分に癒されること間違いなしです!
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ヨガインストラクターもしている連ドラ好きな2児のママです。観たいドラマは録画してCMとばして観るのがおすすめ!最近では、横浜流星くんのドラマにハマってます。
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