「ヒロイン失格」のあらすじ・ネタバレ・感想~はとりが選ぶのは、自分が好きな人?それとも自分のことを好きな人?~ | VODの殿堂

映画

「ヒロイン失格」のあらすじ・ネタバレ・感想~はとりが選ぶのは、自分が好きな人?それとも自分のことを好きな人?~

   
 

タイトル:「ヒロイン失格」
公開:2015年
監督:英勉
キャスト:桐谷美玲、山﨑賢人、坂口健太郎、福田彩乃、我妻三輪子 他
視聴したVOD:Hulu(2018年11月8日時点では視聴可)

あらすじ

この物語の主人公は?


同じ高校に通う松崎はとり(桐谷美玲)と寺坂利太(山﨑賢人)は幼馴染み。
小学生の頃、母親(濱田マリ)が男と駆け落ちしたことで利太はクラスメイトからいじめられてしまう。
そんな利太をはとりがかばった。
「利太を守りたい」という気持ちから、いつしかそれが恋に変わった。
そして高校生になった今、「この物語で利太と結ばれるのは私しかいない」と、はとりは言い切る。
その割には「ヒロインはがっつかない」と謎の意地を張り、未だに利太に対し気持ちを打ち明けることが出来ていない。

ヒロイン失格!

ある日、眼鏡をかけている地味な女子・安達未帆(我妻三輪子)が不良男子にいじめられているところを利太が助けた。
その後、安達は優しい利太に惹かれ、告白する。
そして二人は付き合うことに。

それ以来、利太は不良男子に目をつけられるが、絡まれた時には安達がとんでもない強さで利太を守った。

そばにいたはとりはというと、何も出来ずにただ見守っていた。
利太と安達はさらに距離を縮め、良い雰囲気に。
はとりは「私、ヒロイン失格じゃん…。」とショックを受ける。

作戦失敗の末に現れたのは?

安達のことを「泥棒猫」呼ばわりするはとりだが、そもそもはとりは利太に告白すらしていない。
「告白もしてないのにヒロインと勘違いするな」と友人の中島杏子(福田彩乃)に言われてしまう。
はとりは「ヒロインの座を奪い返す!」と、安達を蹴落とす作戦に出るが、安達は全く動じず、むしろ余裕さえ見せる。

(上画像は、はとりと安達の争いを実況しながら見守る中島と桝太一)

何をしても上手くいかず、それどころか裏目に出るばかりではとりは落ち込む。
そんな時に声をかけてきたのは、同じクラスの弘光廣祐(坂口健太郎)だった。
弘光は学校でもかなり人気があるイケメン男子だ。

そんな弘光はなんと、「俺が寺坂くんのこと忘れさせてあげる。」とはとりに近寄り、去り際にキスをする。

ファーストキスを弘光に奪われてしまい、はとりは動揺している。

弘光とはとり、安達と利太のダブルデート

キスしたことを誰にも言わないように、と、はとりは弘光に伝える。
すると口止め料として、なぜかはとりと弘光、そして利太と安達でダブルデートをすることになってしまった。

弘光はわざとベタベタとはとりにくっついていく。

すると利太は嫉妬をし、わざと利太とはとりにしか分からないような話題を持ち出す。
利太が嫉妬してくれたことをはとりは喜ぶが、「寺坂くんのことをずっと好きでいる松崎さんがカッコイイと思ってた。無理矢理好きな人作らなくていいんじゃない?寺坂くんを傷つけるようなことをするのは、どうかと思う。」と安達に言われてしまう。

怒りに震え、何も言い返せないはとり。
すると弘光は「なら、別れてあげたら?君、嫌な女だね。そういうの、偽善者っていうんだよ。」と安達に言う。

ダブルデートの後、偶然街で会ったはとりと利太。
「安達さんのどこが好きなの?」とはとりが聞くと、「ジャーナリストになって、自分の言葉で世界に何か発信していきたいっていう夢があるらしい。俺にはない、そういうものをいっぱいあいつは持ってる。」と利太に聞かされる。
幼い頃から利太のことしか見ていなかったはとりは夢などなく、《勝ち目ないじゃん…》と悲しい思いをする。

夏休み、利太奪還ギャップ作戦!

翌日はとりは、夏休み中メキシコに短期留学する安達の代わりに、利太と一緒にいてあげてほしいと安達に頼まれた。
話を聞いた中島は、「夏休み中一切はとりから寺坂に連絡をしないように」とはとりに言う。
はとりからバンバン連絡が来ると思っていた利太は、連絡が来ないことではとりのことを気になり始めるのでは、と中島は話す。

そして夏休みに入った。
はとりは利太に会いたい気持ちを必死で抑えながら、いい女になるためのトレーニングを続ける。
しかし一向に利太からの連絡はない。

夏休みが終わってしまいそうになった頃、弘光がはとりに会いに来た。

弘光とはとりのデート

はとりと弘光が公園でアイスを買って食べていると、弘光がはとりに「あーん」と食べさえようとしてきた。
《これって浮気!?いや、そもそも勝手に利太が彼女作ったんだし…私、楽しんでもいいよね!?》
心の中で葛藤を繰り広げた末、口を開けるはとり。

すると公園にいた子どもたちに突然水鉄砲で水をかけられ、はとりと弘光は子どもたちと水鉄砲で思いっきり遊んだ。

はとりは思わず弘光のことを「廣祐!」と下の名前で呼んでしまうほど、二人の距離は縮まる。

帰り際、「はとりちゃんのこと好きかも。」と弘光に言われるはとり。
その時、弘光の元家庭教師で元カノの恵美(高橋メアリージュン)と遭遇する。

弘光の元カノ

弘光は酔いつぶれた恵美を家まで運び、水を入れてあげるなどの世話をする。
「この人に色々悪いことを教えてもらった。男ができて捨てられちゃったけどね。」と弘光ははとりに話す。

恵美は酔った口調で「なんだかんだ言って、こうやって恵美に構われると嬉しいんでしょ?恵美のことが一番だもんね?」などと弘光に向かって言う。

するとはとりは「いつまでも弘光くんのこと自分の所有物みたいに言ってんじゃねーよおばさん!!」などと怒り出し、出て行ってしまう。

弘光も「あんたが思ってるほど、もうあんたに興味ないんだよね。今は、あの子から目が離せないんだ。」と恵美に言い、部屋を出た。

一人になり、自暴自棄になったはとりは思わず利太に電話をする。
そして咄嗟に「明日、花火大会行かない?」と利太を誘った。

夏休み最後の日、花火大会デート

夏休み最後の日、利太とはとりは、浴衣姿で神社へと繰り出した。
久しぶりに利太に会えたはとりはとても喜ぶが、素直にそれを表現できない。
そして利太は、はとりに対しいつもより優しく接する。

そこで、偶然弘光に出会ってしまった。

弘光と利太に挟まれたはとりは困惑しながらも、弘光にもらった屋台の無料券を持って一人で屋台の方へ。

はとりがいなくなると利太は弘光に「遊びであいつにちょっかい出すな」と言う。
「本気だったらいいの?
はとりちゃんのこと心配してる振りして、自分のことを無条件で好きでいてくれる彼女を手放したくない。それって残酷じゃない?」
弘光は利太にそう言うと、その場を去った。

戻ってきたはとりは弘光がいないことで、何かあったのではと不安になる。
「私は弘光くんのこと何とも思ってないからね!?
来年も再来年もずっと、一緒に花火を見たいのは利太だけなの!」とはとり。

しかし、幼い頃に母親に出て行かれたトラウマを持つ利太は「ずっとなんて信じない。俺が何も持ってないから、母ちゃんも安達もお前も、みんないなくなる。」とつぶやく。
はとりから夏休み中連絡が来なかったことで、そんな風に感じていたようだ。

はとりはギャップ大作戦のことを話し、利太に必死で謝った。
「もう決めた!利太から絶対離れない!一生利太に付きまとう!」

利太は「こえ~」と言いながらも、「はとりってこんなに優しかったっけ?」とつぶやき、はとりにキスをする。

利太が本気で自分のことを見てくれていると感じたはとりは、このチャンスを逃すまいと必死に思いを伝え続けた。
そして利太は「明日、ケリをつけてくる。」とはとりに伝える。

利太の決断

翌日ー
はとりと利太が花火大会で手をつないでデートしていたことが、学校中で噂になっていた。
メキシコから帰って来た安達もその話を耳にする。

放課後、家で利太が安達に別れを告げようとすると、突然安達が倒れてしまった。
目を覚ました安達は、「私、最近体調悪くて。寺坂くんと一緒にいて、変われたの。寺坂くんがいなくなったら…私一人じゃ戦えない。」と利太に話す。

そしてその日の夜、利太ははとりに「俺、安達のそばにいる。傷つけてごめん。」と告げる。
利太もはとりも、別れたあと涙を流していた。

雨の中はとりはその場に座り込み、泣きながら思わず弘光に電話をする。
弘光が出る前に電話を切るが、しばらくすると弘光は雨の中はとりを探して来てくれた。
そして弘光は「もう傷つかなくていい。俺のことだけ考えてればいいから。」と言ってはとりを抱きしめる。

はとりが選んだのは…?

はとりの心はどんどん弘光で埋まっていき、二人は楽しく充実した日々を過ごした。
季節は夏が終わり秋を超え、そして冬になる。

そんな中、迫る修学旅行中に誕生日を迎える弘光のため、サプライズを企画しようとしているはとり。
はとりはすっかり利太のことに踏ん切りをつけ、弘光一筋のようだ。

そして、修学旅行に出発したはとりたち。
利太は時々はとりのことを気にしながら、そしてはとりも時々利太を気にしながら、お互いに旅行を楽しんでいた。

利太の母親!?

はとりは弘光に、誕生日に何が欲しいか尋ねる。
弘光は、「夜こっそり抜け出して観覧車に行かない?」とはとりを誘った。

そんな中、二人が訪れたお土産屋の店員が利太の母親だとはとりは気づく。
「ただいま!」と利太の母親の元には何人もの子どもが店に帰ってくる挙句、彼女の薬指には指輪が光っていた。
こんな状況を絶対に利太に見せられないと焦ったはとりは、店内で安達と買い物を楽しんでいた利太を慌てて店の外へ連れ出すのだった。

久しぶりに顔を合わせた二人

その日の夕方、利太は体調を崩した安達の部屋へ、そしてはとりは弘光とのデートのためにホテルを出ようとする。
はとりが乗ろうとしたエレベーターには、偶然利太が乗っていた。

乗り合わせ、気まずそうにしている二人。
利太が降りる階に到着し、エレベーターの扉が開く。
すると、目の前の窓にはキレイな夕焼けが広がっていた。

二人は、いつも一緒に近所の橋から見ていた夕焼けを思い出した。

はとりはそのままエレベーターに乗り、利太に別れを告げる。
その瞬間、利太ははとりにスマホを向けて写真を撮った。
利太は、普段からよくはとりの写真を撮る癖があった。
一人になった利太は、スマホのカメラロールを見返す。
そこは、はとりの写真で埋め尽くされていた。

心の中から消えない

利太が安達の部屋へ入ろうとすると、なぜかはとりの悪口が聞こえる。
利太は慌てて「はとりの悪口を言うな!」と怒鳴りこむ。
しかし、部屋の中にいたのは安達だけ。
安達は一人で時々、はとりの愚痴を言ってガス抜きをしていたと話す。

そして安達は、「これが本音なの。病気も嘘。寺坂くんをつなぎ止めたくて仮病を使ったの。」と利太に打ち明ける。
続けて、「この前私に言おうとしていたこと、言って。」と言う。

一方、弘光と一緒に観覧車に乗るはとりも、「心に従って。今、はとりちゃんの心の中にいるのは誰?」と弘光に言われてしまう。

はとりと利太はそれぞれの相手に、本当の思いを打ち明ける。
利太は「何もない俺と出会えて変われたって安達に言われて、嬉しかった。」と言い、そしてはとりは「いつも利太に地獄に突き落とされる。そこから引き上げてくれるのはいつも弘光くん。弘光くんのこと、好きなのに…。」と言う。

それでもはとりは利太が、利太ははとりが心の中から消えないと涙ながらに話した。
利太は安達に、はとりは弘光に謝り、別れを告げて走り出した。

はとりにとってのヒーローは?

利太ははとりを探す途中、母親に偶然会う。
その場面を目撃した中島は、利太を探すはとりに伝えた。
利太がショックを受けて自殺でもしてしまうのではないかと焦るはとりは、急いで利太を探す。

利太と出会えず、勘違いして泣き崩れるはとり。
近くにいた利太は、そんなはとりを静かに写真に収めた。

母親の現在の暮らしを聞きショックを受けた利太だが、「案外平気だった。俺にはいつだってはとりがいるから。」と言う。
「散々お前のこと傷つけたけど、俺でいいのか?
空っぽで、へなちょこだし。」

「私にとってのヒーローは利太。ヒロイン失格にはちょうどいいよ。」
はとりはそう返事をする。
そして二人は、微笑み合いながらキスをした。

感想

「ヒロイン失格」が放映された当時のことを鮮明に記憶しています。
私は劇場に足を運ぶことが出来なかったのですが、この映画の情報解禁の時にテレビで大きく取り上げられて話題になったのが、そう、桐谷美玲ちゃんの変顔です(笑)。
こういった記事ではなかなか伝わりにくいかもしれませんが、劇中にとにかく桐谷美玲ちゃん演じるはとりの変顔があちこちに散りばめられています。
桐谷美玲ちゃんと言えば、アメリカで毎年発表されている「世界で最も美しい顔」に3年連続上位でランクインするほどの美人女優です。
そんな美玲ちゃんが、これでもか!と言わんばかりの体当たり演技、見ていてすがすがしいほどです。
特に、「世界の中心で愛を叫ぶ」を真似たシーンのキレイな丸坊主姿には驚かされました(笑)。

さて、内容に触れていきたいと思います。
二度目の視聴になりますが、一度目に見た時に印象深かったのが安達さんの偽善者ぶりでした(笑)。
最後のシーンで安達さん本人もそれを認めていますが、利太をつなぎ止めるためにとにかく序盤からいい子ぶります。
はとりが安達さんを蹴落とそうと色々実行していた時、安達さんが余裕を見せていたのも、とにかくいい子ぶっているから。
本心ではイライラしていた(最後のシーンの、はとりの悪口を言うところでよく分かります)のに、それを表に出すことはありませんでした。

しかし、きちんと最後は利太に本心を伝え、嘘をついていたことを打ち明けるところは偉かったと思いました。
今まで地味で暗かった安達さんが、こんなふうに変われたのは利太のおかげなんですよね。
利太とはとりが最後にキスをした後のラストシーンでは、安達さんが他の子に向けて笑顔を見せるんです。
その笑顔がとても可愛かったですよ。

安達さんだけではなく、利太の行動にもかなり振り回されてしまいましたね。
花火大会の後、「ケリつけてくる」と言った利太を誰もが信じたと思います。
でも、そこで利太は安達さんを選んで…。
バカ!って見てて思ったけど(笑)、最後のシーンで分かるように利太もトラウマから苦しい思いを色々抱えていて、安達さんに必要とされたことが心の救いのようになってしまったのかもしれません。
それぞれの登場人物の複雑な心理が描かれていて、奥深い映画でしたよ。

この記事のあらすじ紹介では省きましたが、最後に「みんな、世界でたった一人のヒロイン」とはとりが言うところがあります。
この言葉は、自信のない女の子を勇気づけてくれるものだと感じました。
恋に臆病で積極的に出来ない子も、きっと誰かのヒロインなんですよね。
みんなの背中を押してくれるような、そんなメッセージが隠されていますね。
恋をしている人みんなに見てほしい映画です。

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