名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)のあらすじ・ネタバレ・感想~因縁の二人&黒の組織との対決に2時間ドキドキしっぱなし!~ | VODの殿堂

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名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)のあらすじ・ネタバレ・感想~因縁の二人&黒の組織との対決に2時間ドキドキしっぱなし!~

   
 

タイトル:名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)
公開年:2016年
監督: 静野孔文
キャスト:江戸川コナン:高山みなみ/毛利 蘭:山崎和佳奈/毛利小五郎:小山力也/赤井 秀一:池田秀一/安室透:古谷徹/キュラソー:天海祐希
視聴:DVD

「名探偵コナン 純黒の悪夢」とは、2016年GWに公開された映画で、現在のコナンブームの火付け役とも言われる作品です。
2015年に公開された「業火の向日葵」の興行収入は44億8000万円でしたが、「純黒の悪夢」は20億円近く上乗せした63億3000万円という記録を叩きだしました。

こちらの作品のキャッチコピーは「暴かれるダブルフェイス」です。
黒の組織に奪われたノックリスト、つまり世界各国の諜報員リストを巡り、公安やFBIを巻き込んだ事件に発展してく物語で、ゲスト声優として天海祐希さんが器用されています。

そして、今最も注目されている男、安室透の映画デビュー作です。
何故彼がここまで人気を集めているのか、その一片をご覧ください。

アクション要素が強いですが、シリアスな内容ですので、子供よりも大人向けの作品となっていますが、コナンが大好きな人も、コナンを知らなかった人も楽しめると思います。

しかし、映画を見る前に知っておいたほうがいい情報もありますので、今回メインキャストとして登場する赤井秀一と安室透について簡単にご紹介します。

・赤井秀一

FBI捜査官で、凄腕のスナイパー。
かつて黒の組織に潜入しており、「ライ」というコードネームを貰っていたが、ノックだということがバレてしまい、コナンの協力により、死人として潜伏中。

・安室透

本名は降谷零で、警察庁警備局警備企画課(通称ゼロ)に所属する公安警察。
黒の組織に潜入中で、コードネームは「バーボン」。
安室透は、私立探偵として活動するときに使用しているもので、現在は毛利小五郎の弟子兼、毛利探偵事務所の下にある喫茶ポアロでアルバイトをしている。

では、「名探偵コナン 純黒の悪夢」を一緒に楽しみましょう!

あらすじ

侵入者とカーチェイス

真っ暗な部屋の中で、作動し続けるスーパーコンピューターを操作し続ける女性が1人。
彼女はとあるデータを睨み付けるように見つめたあと、5色のカラーフィルムを目の前に出し、一度大きく深呼吸したあと瞳を開眼させた。

「そこまでだ。」

しかし、そこへ銃を持った男たち、公安警察が乱入してくる。
女性は言われるがままに両手を上げて降参の意思を見せたが、隙をついて警察官たちに攻撃を加え、そのまま逃走を図る。

「っ!」

だが、彼女が逃走する先には、1人の公安警察が潜んでいたのである。

2人はすぐに拳を交える。
その時、女性がかぶっていたウィッグと、コンタクトレンズが外れてしまい、その正体が露呈した。

「フフフ…ハハハハッ!」

「その目…っ、まさか!!」

「降谷さん、よけて!!動くな!!」

逃げた女性の後を追ってきた風見刑事が、女に向かって銃を構える。
しかし、女性は不敵な笑みを浮かべた後、背後の窓を突き破り、警察庁の施設から飛び出した。
そして、偶然近くに止まっていた古い車を運転手から強奪し、逃走を図ったのである。

しかし、その後をフォード・マスタングGT500に乗った男が追跡を開始したのである。
もちろん、警察庁で彼女を追っていた安室も愛車であるアンフィニRX-7に乗って追跡をスタート。

首都高に強引に侵入したものの、追われていることに気が付いた女性は、運転をしながら盗み出した情報をスマホに打ち込んでいく。

しかし、その途中で安室が乗るRX-7に邪魔されてしまい、中途半端な内容で送信。
女性は追跡の手を逃れるため、ハンドルを大きく切りながら走り始めたのである。

そこで、安室は自分以外にも彼女を追う存在がいることに気が付いた。

「誰だ!!」

「赤井!!」

マスタングに乗っていたのは、FBI捜査官の赤井秀一だった。
安室は「下がれ、赤井!!奴は公安のものだ!!」と叫びながら、マスタングにRX-7をぶつける。
首都高は逃げる女性と、追う公安とFBIの車のせいで甚大な被害が出ており、パニック状態に陥っていた。
しかし、彼女が盗んでいったのは、世界中をパニックに陥れる代物のため、安室は必ず捕えてそれを回収しなければならなかったのだ。

だが、一時は安室の車を振り切って逃げていたはずの女性が渋滞に掴まり、逆走をし始めたので事態はますます混乱を極めていく。
けれども、逆走をして逃げた先には、先ほどまで自分を追っていたはずの赤井がライフルを構えて待っていたのだ。

「ライっ!!」

「フッ…面白い。ひき殺してやるよ。」

女性はアクセルを踏み込み、上体を低くしてスナイパーである赤井の攻撃を躱すことに。
対象を失った赤井は、仕方なく車のタイヤを撃ちぬく。
その結果、車はそのまま橋の欄干に激突し、炎上したまま、先ほどの暴走行為に巻き込まれて停車していたタンクローリーに追突したあと、橋の上から転落していった。
幸いにも、女性は間一髪のところで脱出できたのだが、炎上した車が工場に落下し、大規模爆発を起こしてしまったのである。

爆発現場に辿りついた安室は、その場にいた赤井と対峙。

しかし、この騒動のせいで人が集まってきていたため、何も告げず、その場を後にしたのだった。

暗い路地裏を、びしょぬれになった女性が歩いている。
その手には、壊れたスマートフォンが握られており、ぜえぜえと息をしながら明るい場所を目指して歩いていた。

そんな彼女の目の前に現れたのは、新設された東都水族館の煌びやかなセレモニーの光だった。

「あぁぁぁぁ…っ。」

「あああああああっ!!!」

誰もいない路地裏に、女性の悲鳴がこだました。

記憶喪失

首都高で起こった大規模爆発の翌日、コナンたちはリニューアルオープンした東都水族館へ向かっていた。
そこでコナンは、傷だらけの状態で、呆然とベンチにたたずむ女性を発見したのである。

彼女は壊れたスマートフォンと5色のフィルムが挟まった単語帳のようなものを所持しているだけで、あとは自分がだれかわからない記憶喪失状態に陥っていた。
コナンは【スマートフォンが壊れていること】【体の周りに車のフロントガラスが付いていること】【ガソリンの匂いがかすかにすること】から、昨日発生した首都高の爆発事故に巻き込まれた人であると推理。

その後、警察に保護してもらおうと動き出したところで、彼女が警察を拒絶したことから、コナンは彼女の写真をスマホで撮影し、少年探偵団とともに東都水族館に知り合いがいないか捜査することを提案したのだ。

しかし、コナンはもちろん警察に連絡しないということはせず、毛利蘭に事情を説明して懇意にしている高木刑事に、首都高の爆発事故に関わったであろう記憶喪失の女性がいることを告げたのである。

同時刻、公安に侵入したあと行方不明になった女性を、ベルモットが追っていた。
事故があった場所からたどり、東都水族館にいることを知ったベルモットは、近くのレストランに向かい、パソコンとカメラを使って女性を探し始める。

「見つけたわ、ジン。」

ベルモットは東都水族館に対象者がいたことを告げ、すぐに連れて帰るために移動を開始。

一方、コナンたちは女性のことを知っている人を探しつつ、彼女の異常さを目の当たりにしていた。
女性と遊ぶことに夢中になっている少年探偵団の代わりに、女性を知っているかダーツコーナーのスタッフに尋ねたところ、彼女がすべて矢を中心に命中させ、子供たちのためにイルカのマスコットを獲得したことを知ったのである。

(すべてダブルブルに…。まぐれで出来ることじゃねぇな。)

「ありがとう、お兄さん。」

「あ、そうだ。」

コナンがお礼を告げたところで、スタッフはあることを思い出し、真っ白なイルカのマスコットを取り出す。

「色を塗る前の試作品が余ってたんだ。あのお姉さんの分が足りなかったから、これでよかったらと思って。」

スタッフは、「お姉さんの分がない。」と嘆いていた子供たちのために、試作品のイルカをプレゼントしてくれたのだ。

「着色がまだだから、好きな色を塗って楽しんでねって。」

「うん、きっと喜ぶと思う。ありがとう、お兄さん。」

そう言って、コナンは灰原とともにダーツコーナーを離れることに。
そして、残りの建設エリアの聞き込みが終わり次第、少年探偵団と合流する方針に変更したのだ。

「今のダーツのこともそうだが、痕跡を探すより、彼女と行動を共にしたほうが得策だと思う。」

その頃、少年探偵団と博士、そして女性は東都水族館の目玉である大観覧車に向かっていた。
そして、子供たちと一緒に列に並ぶ彼女に、ベルモットが近づいてくる。

「こんなところで何を?帰りましょう。」

「?」

しかし、記憶を失っている女性はベルモットの言葉に首を傾げ、そのまま少年探偵団と一緒に列の先へ向かっていった。
その行動を見たベルモットは、「何かトラブルが発生したみたい。」とジンに告げ、一旦その場を離れることに。

ベルモットが離れたあと、何も知らないコナンと灰原が観覧車の下へ。
コナンは「博士に連絡いれてくれねぇか。」と話しかけるが、灰原はどこか上の空だった。

「どうした?さっきからぼーっとして。」

「そうかしら…?」

「おーい!!コナン、灰原!!」

自分たちの名前を呼ぶ声に、二人はきょろきょろ周囲を見渡すと、すぐ上にある観覧車乗り場に続く通路から身を乗り出した元太が二人に手を振っていたのである。

「元太!戻れ!!」

「危ない!!」

コナンたちに気を取られた元太は、バランスを崩し、通路から転落してしまったのだ。
そのことにいち早く反応した女性は、通路の向こう側に移り、落ちそうになっている元太と、周囲の状況を瞬時に確認するため視線を動かす。

(ここじゃ無理か!!)

「もう…だめ…っ。」

子供であり、小学生の平均体重よりも重い元太は、すぐにつかまっている手を放して落ちていく。
女性は近くにある柱に飛び移り、落ちていく元太より先に滑り落り、寸でのところで彼をキャッチして受け身をとったのである。

「大丈夫か、元太!!」

地上にいたコナンと灰原、そしてスタッフたちが女性と元太のもとへ駆け寄る。

「元太くん!!大丈夫?しっかりして!!」

「っ!!」

元太に必死に呼びかける女性の顔を見て、灰原はあることを思い出して動けなくなってしまう。
幸い、元太は女性がかばってくれたのでケガ一つなかったが、念のため医務室に運ばれることに。
しかし、治療を受けたのは元太ではなく、元太が転落したときに蹴られた博士だけで、子供たちから白い目で見られてしまうことになった。

「博士も大丈夫みたいだし、観覧車に乗りに行きましょう。」

子供たちは元太の命を救ってくれた女性に、さらに好意的に接するが、彼女の正体に気づいてしまった灰原は「だめよ!!」と声を荒げてそれを止めた。
そして、コナンと一緒に子供たちから少し離れた場所に移動し、すべてを告げたのである。

「間違いないのか、彼女がやつらの仲間っていうのは…。」

「絶対にそうとは言い切れないけど、でも、あなたも感じたでしょ。あの右の目…今思えばまるで作り物のよう。」

「作り物のの…ってまさか!!」

「そう…あなたがいう黒ずくめの組織のNO.2…ラム。」

灰原は、彼女がラムと仮定した場合、本当に記憶喪失かどうかも怪しいと考えていた。
ラムの特徴として2人が得ているのは、性別年齢ともに不明だったが、何らかの事情で左右どちらかの目が義眼ということだけである。

「だがなぜ…俺たちに近づくのにそんな芝居をする必要がある。」

コナンは灰原とは異なり、彼女がラムであったとしても、記憶喪失は本物であり、逆に黒の組織について知るチャンスになるのではないかと考えていた。

「まさかあなた…あの女の記憶が戻ったら、組織の情報が手に入る、そんなこと考えているんじゃないでしょうね!!そんなことしたら、私やあなただけじゃなくて、あの子たちまで消されてしまうかもしれないのよ!!」

しかし灰原が指さした先には、子供たちと女性の姿はなく、鳩と戯れる博士だけが残されていた。
子供たちはコナンたちに止められたにもかかわらず、女性を連れて観覧車に向かっていたのである。
観覧車に乗った少年探偵団と女性は、目の前に広がる景色と水と光のショーを楽しんでいた。
しかし、頂上付近に近づいた瞬間、女性が急に頭を抱えて苦しみ始めたのだ。

光彦はあゆみにコナンに電話をするように指示。
そして、苦しみながら彼女がつぶやく言葉を懸命にメモしていったのだ。

その後、彼女は医務室に運ばれ、高木刑事たちとともにやってきた救急車によって警察病院に運ばれることになる。
コナンの案内により医務室に向かった高木刑事たちは、彼女を簡単に診察した医師から、診断結果が告げられたのだ。

「記憶を失っているのは、頭部への強い衝撃が原因とみてまず間違いないんですが。」

そういいながら、医師は彼女の頭部を撮影したレントゲン写真を示す。

「それよりも、脳弓の部分に非常に珍しい損傷が見つかりまして。」

それはおそらく、生まれつきのものであるが、警察病院の医師に報告してほしいことから伝言を佐藤刑事と高木刑事に頼んだのである。

「それともう一つ。検査の時にわかったのですが、彼女の右目にこれが。」

医師がトレーに乗せていたのは、黒い瞳に見せるためのカラーコンタクトレンズだった。

(ということは…オッドアイや義眼だと思っていたのは、俺たちの勘違いだったのか。)

医師がすべての診断結果を告げたタイミングで、女性の搬送準備が整い、高木刑事たちは医務室を去っていく。
しかしコナンはそれに同行せず、あることを尋ねるために医師に声をかけた。

「さっきのカラーコンタクトのことなんだけど、片方だけ黒く見せてたってことは、お姉さんの両目はもともと青だったんだね。」

「それが、右目だけ透明だったんだよ。」

「透明…?」

「いや、透明に見えるって言ったほうが正しいかな。非常にめずらしいことなんだけど、虹彩が強膜と同じ色をしていることによって、透明に見せる人だと思うよ。」

それを聞いたコナンは、彼女がオッドアイであることに違いはないことを確認。
その後、美しい記憶喪失の女性がいることを知った小五郎が乱入してきたので、彼とともに東都水族館を後にすることにしたのである。

一方、コナンたちとともに医務室に入り込んだベルモットは、連れ帰る予定だった者が記憶喪失になり、警察の手に落ちたことをジンに報告。

「それと気になったことが…観覧車に乗った時、彼女、発作を起こしたようなの。」

「観覧車で発作…まさかな。」

忍び寄る魔の手

一方、小五郎とともにタクシーで帰宅中のコナンは、保護者が車内で眠っていることをいいことに、先に帰った博士に電話をして、彼女が持っていたスマホの内部データを復元してほしいと依頼。
そして、光彦に彼女が発作を起こしたときに、口にしていた内容を聞いたのだ。

「えっと、スタウト、アクアビット。それと、リースリングと言っていました。」

(っ…酒の名前…まさか!)

コナンはすかさず、博士に安室がポワロにいるか確認。
すると従業員の梓から、「今朝突然休ませてほしい」と、連絡があったことを聞かされたのである。

(安室さん…まさか…っ。)

盗まれたもの

コナンが安室の身を案じている頃、世界では黒の組織に潜入していた捜査官たちが次々と始末されていた。

そのことを知ったFBI捜査官たちは、コナンを呼び出し、各国の諜報員が暗殺されたことと、組織の諜報員が警察庁に侵入しデータを盗み出したことを告げる。

「ジョディ先生。僕を呼び出したのは、その工作員と思われる人物の接触したからだよね。」

「ええ。」

「やっぱり…。でも彼女は記憶喪失で、記憶媒体になりそうなスマホも壊れてたよ。」

そしてコナンは、そのスマホを預かっていて、すでに博士が解析を始めていることを報告。

「では解析出来次第教えてほしい。どこまでの情報が漏洩したのか、一刻も早く把握しなければ、世界中がパニックに陥る。」

赤井たちのボスであるジェームズの深刻そうな言葉に、コナンは恐る恐る何が盗まれたのか尋ねる。

「どんなデータが盗まれたの…?」

「NonOfficialCover…。」

コナンの質問に答えたのは、ジョディだ。

「それは!!」

「そう、ノックリストよ。」

警察庁に侵入した工作員は、警察庁が把握している世界中のスパイのリストを盗み出したのである。

「っていうことは…組織に潜入しているスパイが全員消される。」

しかし、問題はそれほど単純でない。
もしもノックリストが公開されれば、世界中の諜報機関が崩壊する可能性が高い。
つまり、流出した内容によっては、黒の組織に諜報戦の要を握られたことになるのだ。

「そうなると、今回の3件の暗殺は、単なる始まりにすぎんのかもしれん。」

その頃、工作員奪還のために警察病院を訪れた安室の前に、ベルモットが立つ。

「バーボン、なぜあなたがここに?」

「もちろん。あの人を連れ戻すためです。」

「てっきり記憶が戻る前に、あの人の口を塞ぎに来たのかと。」

「なぜ僕がそんなことを?言っている意味がよくわかりませんね。」

安室はいけしゃあしゃあと、ベルモットの質問に言葉を返す。

「まぁいいわ。立ち話もなんだし、場所を変えましょう。」

「それが組織の命令というのであれば、しかたありませんね。」

未来の約束

安室がそんなやり取りをしていた頃、警察病院には少年探偵団の姿があった。
彼らはコナンや灰原に内緒で、搬送させた女性のお見舞いにきたのだが、厳戒な警備体制のせいで面会することができないと断られていた。

「そんなに具合悪いのかな…。」

「それは確かめてみる必要がありますね。」

あゆみの言葉に、光彦はそう返し、スマホからある人の電話番号を呼び出す。

「僕たちの強い味方です!」

高木刑事に連絡を取った少年探偵団は、面会謝絶だった女性と再会することができた。
相変わらず記憶は戻っておらず、取り調べも進んでいないことから、目暮警部の許可も得ることができたので、一緒にオセロを楽しむことに。

その時、元太がコナンから預かっていたイルカのマスコットの存在を思い出して、彼女に差し出したのだ。

「お姉さん、これでみんなとお揃いだね!」

「ですね!お姉さんは何色にしたいですか?」

「俺なら黒く塗ってシャチっぽくするけど、姉ちゃんは黒よりも白のほうが似合ってると思うよ。」

元太の言葉に、彼女の表情がぱっと明るくなる。
少年探偵団とともに過ごすことで、和やかなムードが流れたのだが、それはあっという間に幕を閉じる。
公安警察として、風見刑事が病院を訪れ、警察庁へ侵入した被疑者として彼女の身柄を引き渡すように要求してきたのだ。

正式な書類もあり、断ることができない目暮警部はやむなく女性を公安部に引き渡すことに。

「ありがとう、みんな。これ、大切にするから。またいつか、みんなで観覧車に乗ろうね。」

「うん!」

「絶対ですよ!」

「乗ろうな!!」

少年探偵団と女性は、叶う可能性が低い約束を交わし、別れたのである。

逃げない

一方、FBIと別れたあと、阿笠邸を訪れたコナンは博士に頼んであったスマホの解析結果を待っていた。
博士によると、最新の送信データだけは復元できたようだが、その内容は最悪としか言いようがない状態であった。

「ノックはスタウト、アクアビット、リースリング。あなたが気にしていた…バーボンとキール!!」

「くそーっ、やっぱり!博士、大至急そのメールの送信先の解析を頼む。」

コナンはそう言って、スケボーをもって研究室を飛び出していくが、その直後、灰原に腕を掴まれて止められてしまった。

「灰原…。」

「だめよ…お願い…。」

コナンは無理に手を振りほどこうとはせず、灰原に視線を向ける。

「前にお前に言ったよな。自分の運命からは逃げるなって。俺も逃げたくねぇんだよ。」

「っ…。」

その言葉に彼女の手から力が抜け、コナンはそのまま真っすぐ外へ走りだしてしまった。
複雑な表情を浮かべる、灰原を残して。

観覧車へ

警察病院を出た少年探偵団は、大好きになったお姉さんとの別れで落ち込んだ気分を浮上させるため、東都水族館へ観覧車に乗りに行こうと言い始める。
しかし、先日出向いた時もなかなか観覧車に乗ることができなかったので、諦めかけたのだが、彼らには高木刑事の他に強い味方がついていたのだ。

「東都水族館は鈴木財閥の資本が入っていたはず…これです。」

「そう!もう一人の強い味方です!」

彼女の正体とノック

警察病院から夕日に染まる港近くの倉庫街に移動した安室は、キールこと水無怜奈と共に柱に拘束されていた。

「我々にノックの疑いがかかっているそうですね。」

「キュラソーが送ってきたノックリストに、お前たちの名前があったそうだ。」

警察庁に忍び込んだ工作員の名は、キュラソーと言って、ラムの腹心であり、情報収集のスペシャリストだった。
彼女は逃走しながら、盗み出したノックの情報を送信したのだが、これまで暗殺された工作員と違い、バーボンとキールはグレーゾーンと判定され、こうして拘束されたのだ。
キールは「キュラソーを奪還して、それから判断すればいい。」と反論しつつ、手錠を外すための工作を続けていた。
しかしジンにとって、これまで疑わしいと思っていた2人を始末できる機会を逃す気はさらさらないようだ。

「疑わしきは罰する、それが俺のやり方だ。さぁ、裏切り者の裁きの時間だ。」

その頃コナンは、スケボーで移動しながら博士に「アドレスがわかったら、さっき俺が言ったとおりに!」と告げて、FBI捜査官のもとへ。
博士には、壊れたスマホから送られたようにする偽装工作を頼んでいたのである。

「こっちよ、クールキッド!」

コナンはスケボーを止め、迎えに来たFBI捜査官の車に滑り込み、博士が解析したメールの送信画面を見せる。

同時刻、倉庫街に一発の銃声が鳴り響き、ジンによってキールは肩を撃ち抜かれてしまったのだ。

「キール!!」

「ほら、どうしたキール。続けろよ。」

ジンはキールが手錠を抜けるため、裏工作をしていることに気が付いていたのだ。

「最後に1分だけ猶予をやるよ。先に相手を売ったほうにだけ、拝ませてやるよ。ネズミのくたばる様をな。」

そう言って、ジンはウォッカにカウントをスタートさせる。
しかし、ここでどちらかがノックであると告げれば、自分がノックであると証言したのと同じことだ。
つまり、ジンは最初から目障りな2人を逃がす気はさらさらないのである。

「5、4、3、2、1…。」

「まずは貴様だ。バーボン!」

ジンの銃、バーボンに照準を合わせる。
しかし、カウントがゼロになったタイミングで、天井にぶら下がったライトが狙撃され、ジンの前に落ちてくる。
その結果、暗い倉庫内を照らしていた灯りがなくなり、ベルモットが慌ててスマホのライトで周囲を照らしたときには、バーボンの姿は消えてしまっていた。

「バーボンがいない!!逃げたわ。」

安室が拘束されていた手錠には、キールが落とした針金が刺さっていた。
ジンがそれを確認し、舌打ちをしたところで、倉庫の扉が大きく開き何者かが走り去る音が響き渡る。

「追え!!」

ジンはウォッカに指示を飛ばし、残されたキールに銃を向ける。

「悪いな、キール。ネズミの顔を拝ませられなくて。」

倉庫に残されたキールは、すでに肩を負傷しているため、反撃する余地はない。
絶体絶命のピンチであったが、ベルモットが待ったをかける。
なぜなら、彼女のスマホにラムからの指令が届いたからだ。

「キュラソーからメールが届いたそうよ。2人は関係なかったと。」

ベルモットの言葉に、キールは肩を撫でおろす。
しかし、ラムはキュラソーのメールを完全に信用したわけではないようで、キールとバーボンの処遇は保留とし、先にキュラソーの奪還を優先するように命令を下したのだ。

「警察病院からの奪還となると、かなり厄介になりそうだけど。」

ベルモットの懸念に、ジンは不敵な笑みで返す。
彼はすでにキャンティーとコルンを使い、警察病院の周囲を盗聴していたのだ。

2人の情報によると、ジンが予測したとおり、公安警察はキュラソーを連れてある場所に向かうらしい。
それを聞いたジンは、組織が開発したある機体を準備するように指示を出して電話を切る。
そこへ、バーボンを追うため外に出ていたウォッカが戻ってくる。

「兄貴、だめです。逃げられました。」

「かまわん。バーボンとキールは後回しだ。まずはキュラソーを奪還する。」

しかし、キュラソーが移動したことを知らないウォッカは「警察病院からの奪還は難しいのでは?」と進言。

「キュラソーはすでに病院を出た。」

「では、どこへ?」

「行先…東都水族館だ。」

「ジン、あなたまさか!こうなることを読んであの仕掛けを?」

しかしベルモットの質問には答えず、ジンはそのままウォッカに車を出すように指示を出して倉庫街を出て行ってしまった。

一方、FBI捜査官と共にいるコナンは、安室や水無が窮地を脱したことを知り、ほっとした表情を浮かべていた。
実は先ほどラムに届いたメールは、コナンの指示で博士が送ったものだった。
コナンは、キュラソーが「あなたが気にしていたバーボンとキール」で終わった文面に着目し、「2人は関係なかった。安心して。」と追加して送信してもらったのである。

しかし、これはあくまで一時的な措置に過ぎなかった。
赤井から報告を受けたジェイムズは、組織が裏切り者の制裁ではなく、工作員の奪還を優先したことを告げる。
そこで、工作員については赤井が担当し、ジェイムズたちは倉庫街に取り残された水無の救出任務に当たることに決まったのだ。

「コナン君、君はここで降りるんだ。」

ジェイムズたちは、いくら優れた頭脳があるとはいえ、ここから先は危険な任務になると判断して、コナンを車から降ろすことに。
コナンも少しだけ不満そうな顔をしていたが、素直に車から降りる。

「あ、そういえば…赤井さんって、あの工作員のこと、どこまで知ってたの?」

「詳しいことは知らんらしい。唯一わかっていることは、ラムの腹心でコードネームはキュラソーというそうだ。」

「ありがとう。気を付けて。」

情報を教えてくれたジェイムズにお礼を告げたあと、コナンは車のドアを閉めて救出作戦に向かうFBI捜査官たちを見送った。

(彼女はラムではなく、キュラソー…。)

キュラソーとは、オレンジの皮を使った酒である。
主な種類は、ホワイトキュラソー、オレンジキュラソー、ブルーキュラソー、グリーンキュラソー、レッドキュラソーがある。

「っ!もしかして!!」

コナンはポケットに入れてあった、キュラソーの所持品を取り出す。

「ああ…やっぱり5色。」

しかし彼には、この配色に他にも見覚えがあった。

(どこだ…思い出せ…っ!)

「これが鍵なら!!」

コナンの脳裏に、「脳弓の奥に非常に珍しい損傷がある」と告げた医師、「頭を抱えて苦しんでるの!」と観覧車に乗り必死に助けを求めるあゆみ、そして彼女の言葉をメモした光彦の言葉が浮かんで消えていった。

(そうか…組織や公安の動きに説明がつく。)

しかし、コナンはここである可能性に気が付く。

(ってことは!!やべぇ、早くしねぇと、ノックリストが組織の手に!!)

コナンは大急ぎでスケボーを走らせる。
向かうのは、黒の組織や公安が集結する東都水族館。

東都水族館

キュラソーを連れて移動している風見のスマホに、窮地を脱した安室から連絡が入る。
彼は「観覧車に乗れ」と命令を下した後、組織に気づかれないように極秘裏に東都水族館へ向かうことに。

ちなみにキュラソーを奪われた刑事たちも、公安の後を追って東都水族館へ向かっていた。

一方、少年探偵団たちは小五郎の運転で、東都水族館にたどり着いていた。
付き添いには蘭が同行し、チケット売り場の前で園子を待っていると、風見刑事たちがチケット売り場に入っていくところを目撃。
合流した園子に、その状況を伝えたところ、「気になるなら電話してみれば?」と言われたので、新一に連絡を取ってみることに。
ちなみに少年探偵団は、園子が連れてきたスタッフの案内で観覧車へ向かっていた。

同時刻、スケボーで東都水族館にたどり着いたコナンは、蝶ネクタイ形変声期のスイッチを入れ、蘭の電話に出る。
しかし、電話の向こうの蘭は園子とじゃれあっているようなので、大した要件ではないと判断し、「わりぃが今立て込んでんだ!切るぞ!!」と強制的に電話を切ってしまう。
その時、東都水族館の館内放送が聞かれていたことに気づかないまま。

「あいつ!忙しいとか言ってまた切ったんでしょう!」

「うん…それが、ここにいるみたいなの…。」

それを聞いた園子は、東都水族館みたいな場所に男が一人でくるはずはなく、浮気をしているんだ、と決めつけ、新一を探すことにしたのだった。

黒の組織の暗躍

東都水族館にもぐりこんだベルモットは、ある仕掛けを施すために電源供給システムを操作。

(電源供給は一つではないようね。昔からあった施設は別ラインか…。)

エリア1と表示された観覧車を含む新施設と、エリア2と表示された水族館は電源供給が異なるようで、ベルモットは仕方なくエリア1にだけ仕掛けを施すことに。

「終わったわ。これであなたたちが現れても、すぐに見つかることはない。」

「ご苦労。…急げ、15分後に行動開始する。」

「あいよ。」

組織が開発した真っ黒なヘリに乗ったジンたちは、キュラソー奪還のため東都水族館へ。

東都水族館では、コナンがキュラソーを探して走り回る。
さらに、犯人追跡メガネをかけてコナンを追ってきた灰原は、駐車場にぞくぞく配備される覆面パトカーの存在に、物々しい雰囲気を感じ取っていた。

一方、何も知らない公安警察は、安室の指示に従って、観覧車のサウスホイールを貸し切りにし、客の安全を考慮して乗り込もうとしていたのだ。
しかし、その貸し切りは鈴木財閥の娘である園子が行ったものだと誤解したスタッフが、先に少年探偵団を搭乗させてしまうというトラブルが発生していた。

「どうします、戻ってくるまで待ちますか?」

「いや…子供なら構うまい。それよりも、観覧車の安全確保ができた以上、やつがが仕掛けてくるのは再び地上に戻ってきた時に違いない。心して警備に当たれ。」

部下にそう告げると、風見はキュラソーと二人で観覧車の中へ。
観覧車の乗り場にたどり着いたコナンは、乗り込む二人を見て「だめだ!!」と必死に叫ぶが、スタッフに止められて阻止に失敗してしまった。
仕方なく、コナンは踵を返し、立ち入り禁止と書かれたロープがはってある階段から、観覧車施設の内部に潜入することに。

「奴らが仕掛けてくるとしたら、人目につかず、警戒が手薄になる観覧車内部に違いねぇ。」

(一刻も早く、計画暴いて公安とFBIに伝えねぇと。)

犯人追跡メガネの電源を入れたコナンは、周囲をぐるりと見渡す。
その時、かなり上のほうを走る黒い人影を発見したのだ。

(あれは赤井さん?)

そして走り去る赤井を追った先で、おかしなものを見つけたのである。

「ん?なんだ…あの無数のコードは…。」

「まさか…だとしたら!!」

コナンは慌てて走りだす。
それがもし、コナンが予見したものであれば、どれほどの被害がでるかわからないからだ。

その頃、東都水族館が見渡せて、安全な場所であるレストランに待機しているベルモットは、観覧車に乗るキュラソーと風見の姿を確認し、ジンに連絡を取る。

「キュラソーをゴンドラに確認。同乗者は公安が一名。頂上に到達するのは約10分ってところかしら。」

「ほかの公安どもは?」

「各セクションに数名ずつ張り付いているようだけど、計画に支障はないんじゃない?」

「フン、ではお前の合図で決行する。」

「了解。」

因縁の二人

「フッ…これで先回りできたはずだが…。」

東都水族館のスタッフとして潜入した安室は、観覧車の頂上に立つ。
上空の風は荒れ模様で、深く被っていた帽子は安室と同じように黒の組織を待つ男のもとへ飛んでいく。

「来たか!」

安室はスタッフジャケットを脱ぎ捨て、赤井と対面する。

「フッ…どうやらうまく逃げ切ったようだな。」

ジンに銃を向けられ、危機的状況に陥っていた安室を救出したのは赤井だった。
彼はまず天井のライトを撃ち抜き、倉庫から脱出できない安室のために、ドアを蹴破り、まるで安室がそこから逃げ出したかのように、ジンたちを欺いたのだ。
そのおかげで、安室は組織の動きを把握することができたのである。

「あれがあなたの仕業なら、どうせここにくると踏んでましたけど、聞かせてくれませんかね…僕たちを助けた了見を。あんな危険を侵さなくても、奴らの情報を盗み聞くことはできましたよね?」

「わざわざこんなところまで、おしゃべりに来たのかな?」

「えぇ…FBIに手を引けと言いに来たんですよ。キュラソーは我々公安がもらい受けるとね。」

「嫌だ…といったら?」

「力づくで…奪うまで…。」

「引け!!赤井秀一!!」

安室は助走をつけ勢いよく、赤井がいる反対側のホイールに飛び移った。

一方、コナンは無数の電気コードが繋がれた消火栓の前にたどり着いていた。
迂闊に開ければ何が起こるかわからないと判断し、消火栓からコードが出ている部分をこっそり覗き見てみる。

(あれは起爆装置か!!ってことは…。)

コナンは、ホイールまで伸びるコードの先にある者を確認する。
(車軸に張り巡らせれているのは、おそらく爆薬。どうする…遠隔操作による起爆装置だってことは、下手に騒ぎを大きくして奴らに気づかれたら一貫の終わり。)

(そうか!!ここにはあの人が!!)

コナンは頼れる大人の存在を思い出し、助けを呼ぶために走りだす。

同じ頃、観覧車の真下にたどり着いた灰原は、誰も載っていないホイール側のゴンドラに少年探偵団が乗っていることに気が付いていた。

観覧車の周囲では、水と光のスペシャルショーと題してたくさんの花火が舞い上がっていた。
その音に乗じて、二人の男が不安定な足場の中、取っ組み合いを続けている。

「言ったはずだぞ、安室くん。狩るべき相手を見誤るなと。」

「ああ!奴ら組織を狩りつくしてやるさ!貴様を制圧したあとでな!!」

2人の戦いは激しさを増していく。

「こんなことをしている間に、キュラソーの記憶が戻り、奴らが仕掛けてきたらどうする!」

「はっきり言ったらどうなんだ!情報を盗まれた日本の警察なんて信用できないとっ!!」

2人が戦い続けている間も、コナンは何度も赤井に電話をかけ続けていた。
その振動が赤井にスキを生み、安室の突進によって二人はバランスを崩し、観覧車内部へ転がり落ちていった。
観覧車内部でも、二人の戦いは終わることはない。

しかし、物音に気が付いたコナンが、赤井に向かって叫んだことで二人の戦いに一旦終止符が打たれたのである。

「赤井さん!!そこにいるんでしょう!大変なんだ!!力を貸して!!」

安室がいることに気が付いていないコナンは、赤井に向かって爆弾が仕掛けられていることと、いつ爆発するかわからないことを叫びづけた。

「お願いだ!!そこにいるなら手を貸して!!」

「本当か、コナンくん!!」

「安室さん!?どうやってここに!」

「その説明は後だ!それより爆弾はどこに!?」

「車軸とホイールの間に、無数に仕掛けられてる!遠隔操作でいつ爆発するかわからないんだ!」

「わかった!FBIとすぐに行く!」

「っ…うん!」

コナンと合流した二人は、赤井が爆薬を、安室が起爆装置をそれぞれ確認に向かう。
消火栓には、コナンが懸念したとおり、トラップが仕掛けられており、迂闊に開けていたら何が起こるかわからなかったようだ。

「赤井さん、爆薬は?」

「やはりすべてC-4だ。非常にうまく配置されている。すべてが同時に爆発したら、車軸が過重に耐え切れずに連鎖崩壊するだろう。」

「なるほど、悩んでる暇はなさそうですね。」

赤井の言葉を聞いた安室は、一刻も早く起爆装置を解体するため、消火栓の蓋を開く。

「どう、解除できそう?」

「問題ない。よくあるタイプだ。」

安室は警察学校時代、友人に解除方法を習っており、一般的なものであれば解体できる程度の知識をもっていたらしい。

「のちに爆発物処理班のエースとなった男に。まぁ結局そいつは、観覧車に仕掛けられた爆弾の解体中に爆死したんだけどね。」

「観覧車の爆弾解体で…。」

「心配ないよ。あいつの技術は完璧だった。それを僕が証明して見せる。」

一方、起爆装置の解体は安室に任せた赤井は、ライフルケースに入った工具を使うように告げた後、もともといた狙撃ポイントに戻ることに。
爆弾が仕掛けられていることで、組織が爆発の被害にあわない空からくることを確信したからだ。

そのような理由から赤井が去ったあと、コナンは安室の傍に待機していたが、ある可能性に気が付いて走りだす。

「どうした?コナンくん!」

「ノックリストを守らないと!」

コナンは呼び止める安室にそう答えつつ、どこかへ姿を消してしまう。

「たく…どいつもこいつも。」

記憶媒体

走りだしたコナンは、隙間から外を覗く。

(これだ…っ、このスポットライトはキュラソーが持っていた5色のカラーフィルムと同じ色数。それに、昼間と違って、透明度までほぼ一緒だ。)

(俺の推理が正しければ、この配色と濃度を見たとき、ノックリストを思い出す。)

公安やFBIが探していた記憶媒体の正体こそ、キュラソーだったのである。

(そして、その記憶の扉が開かれるポイントは、ゴンドラが頂点に達したときだ。この完璧な配色と濃度を見たら、今度こそ記憶が完全に回復する。)

地獄の始まり

「そろそろね。」

キュラソーが乗るゴンドラの位置を確認したベルモットが、先ほど仕掛けの起動スイッチを呼び出す。

「ジン、3分後に始めるわ。ready?」

「いつでもいいぞ、始めてくれ。」

ジンを乗せたヘリは、そのまま作戦ポイントに移動。

そのころ、安室は黙々と起爆装置の解体を続けていた。
しかし、急いで部下と合流しなければ、という気持ちが彼をせかし始めていた。

「おっと…危ない危ない。」

安室は一度深呼吸をしたあと、再び起爆装置に向き直る。

「焦りこそ最大のトラップだったな、松田。」

そして、ついにキュラソーを乗せたゴンドラが頂点へ到着する。

「うぅぅ…っあぁぁぁぁぁぁ!!」

観覧車から光をみたキュラソーは、頭を抱えて苦しみ始めた。
それをレストランから確認したベルモットの表情に、焦りが浮かぶ。

(どういうこと!?記憶が戻っていたんじゃないの?まさか…ラムに届いていたメールっていうのは…っ。)

一方、観覧車の中でキュラソーと共にいる風見は、叫びながら暴れるキュラソーに「落ち着くんだ!」と焦った声を上げる。
しかし、キュラソーの苦しそうな声は已まず、彼女の意識は過去に飛ばされていた。

キュラソーの過去

若かりし日のキュラソーは、組織にとって都合の悪い情報を入手してしまった。
彼女の脳は特殊なもので、忘れさせることができないと判断した組織は、ベルモットに処分を命じたのである。

しかし、それにラムが待ったをかける。

『下がりなさい、ベルモット。』

どこからともなく聞こえる声に、ベルモットはキュラソーから離れ引き下がる。

『キュラソー…君には色がない。あるのはただ純黒の闇。』

「ラ…ラム…。」

『その闇が君を苦しめているのなら、他の色に染まればいい。君の特殊能力を私のためだけに使え。インプットも、アウトプットも。そして、私の右腕になりなさい、キュラソー。』

黒の組織 キュラソー

過去の記憶を取り戻したキュラソーは、その場に蹲る。
明らかに体調が悪そうな姿を見た風見は、やむなく救急車を呼ぼうと対象者から目を離してしまった。

「その必要はない。」

「っ!!」

キュラソーは、油断した風見を足技だけで昏倒に追い込んだのだ。
それを見たベルモットは、彼女の記憶が完全に戻っていることを確信し、作戦開始の合図をジンに送る。

「キュラソーが収容可能エリアに入ったわ。頂点到達まで残り2分。そろそろ始めてもいいんじゃない?」

それを聞いたジンは、ウォッカにヘリのハッチを開いてアームを出すよう指示を出し、キュラソー奪還作戦の準備を完了させた。

一方、ゴンドラに残るキュラソーは、風見の拳銃から弾を抜き、落ちていたスマホを使ってベルモットに連絡を取る。
ゴンドラから確認したところ、外には公安の車がひしめいており、簡単に脱出することはできないと判断したからだ。

「問題ないわ、時期にジンが迎えに行くから。」

「ジンが?」

「ところでいつ記憶が戻ったの?ラムにあなたのスマホから連絡があったと聞いたけど。」

ベルモットの言葉に、キュラソーは自分のスマホを預かっている人物のことを思い出す。

「もしもそれが…あなたが送ったメールじゃないとすれば…。」

「あのメール?もちろん送ったのは私。何か問題でも?」

キュラソーは、自然体で嘘をつくき、ベルモットもそれを見抜くことはできなかった。

「そう…。」

(だとしたら、キールとバーボンは白。理不尽に殺されたくないから逃げたってことかしら。)

そんな話をしている間に、時間は作戦決行時間となる。

「そろそろ時間よ、シンデレラ。その場でカボチャの馬車を待ってなさい。」

そう告げて、ベルモットは電源を切る。

「5秒前…4、3、2、1…ゼロ。」

モニターに映るカウントがゼロになった瞬間、水族館を覗くすべての施設の電気が落とされた。
組織は暗闇に状してゴンドラに近づき、それごとキュラソーを奪還する作戦を立てていたのだ。

「このままここに座っていれば、組織に戻れる…か。」

イルカのマスコットを見つめ、キュラソーは一世一代の決断を下す。

その頃、ようやく観覧車の頂上にたどり着いたコナンは、ヘリの存在を確認していた。

「あれでゴンドラごと!!」

コナンのメガネが、キュラソーの乗るゴンドラを移す。

「っ!!あれは!!」

キュラソーがゴンドラから脱出したことを知らないジンたちは、ゴンドラを強奪しようとアームを伸ばす。
コナンはキュラソーが脱出し、風見が取り残されていることを知り、慌ててゴンドラの中へ。
懸命に気を失った風見に声をかけ続けるが、彼は目を覚まさない。

同じ頃、観覧車の頂上で狙撃体制に入っていた赤井は、自分の持つ銃では歯が立たないと判断し、スコープでウィークポイントを探していた。
しかし、ヘリの風圧に負けてしまい、長く観察することはできなかったらしい。

そして、ついにヘリはコナンたちが乗るゴンドラを掴み上げる。

しかし、ここでコルンが観覧車の近くにいた人影に気づいたので、ウォッカに熱探知をさせたところ、ゴンドラの中にキュラソーがいないことが発覚したのだ。

「ゴンドラを捨てろ!」

「りょ、了解!」

ヘリに捨てられたゴンドラは、そのまま観覧車内部に落下していく。
それを見たベルモットは慌ててジンに連絡を取るが、彼はキュラソーが裏切ったと判断したらしく、彼女を始末する方向に動き出したのである。

一方、ゴンドラから逃げ出したキュラソーは、観覧車内部で灰原と遭遇。
彼女は不安定な足場から転落しそうになった灰原を、寸でのところで救出したのだ。

「何…私を彼らのもとに連れ戻す気!?」

「彼らって?組織のこと?」

(やっぱり…記憶が戻ってる。)

「もしかして…あなた、組織を裏切ったシェリー。」

キュラソーは、灰原の細い腕を力強く握った。

「さぁ、逃げるわよ。ここにいては危ない。」

「逃げるって、どういうつもり!?悪い冗談ならやめてくれる!」

「ジンが来てる。あなたなら、この意味わかるわよね?」

「でも…っ、どうして私を。」

灰原にとって、彼女は組織の人間である。
いくら逃げようと言われても、信じることができないのだ。

「わからない…なぜ助けたなんて、わからない。」

キュラソーの脳裏に、少年探偵団と過ごした穏やかな時間の記憶がよみがえる。

「でも私は、どんな色にでもなれるキュラソー。前の私より、今の自分のほうが気分がいいの。ただ…それだけよ!!」

キュラソーは灰原を抱え、通路におろして肩に手を置く。

「さぁ…行くよ、シェリーちゃん。」

そう言って、脱出しようと足を進めたキュラソーを灰原が止める。

「待って!!まだ子供たちがゴンドラに取り残されてるの!早く助け出さないと!!」

その言葉を聞いたキュラソーは、顔をしかめつつも、子供たちを救出するため行動を開始した。

弾丸の雨

キュラソーを始末するため、一旦、観覧車からヘリが離れたおかげで視界が回復した安室は、慎重に急ぎつつ解体作業を進めていた。

ヘリからゴンドラごと落とされたコナンは、通路に転落して気を失っていたが、幸い大きなけがもなく無事であった。
ちなみに、風見刑事はなおも意識を失ったままである。

一方、上空からキュラソーを探すウォッカは、観覧車内部を動く人間が多いせいで苦戦していた。

「観覧車内部を動く影…鍵が二人と大人が…っ!!」

「こいつはやべぇ!!兄貴、起爆装置の近くに誰かいますぜ!!」

「チッ!公安に気づかれていたのか!」

ジンは胸元から起爆装置のスイッチを取り出し、躊躇いもなくそれを押す。
しかし、ぎりぎりのところで安室の解体作業が終わり、起爆装置は作動しなかった。

ジンは動かないスイッチを見て笑い、その場にそれを投げ捨て、強く踏みつける。

「「「っ!!」」」

「浴びせてやれ、コルン。弾丸の雨をな。」

「わかった!」

ヘリからの狙撃により、観覧車内部にいるコナンたちは身動きが取れなくなってしまった。
ジンたちは熱源に向かって乱射しているので、少しでも動けば的になってしまうからだ。

「やつらの狙いは私。」

そう言って、キュラソーは身動きがとれるようにスカートを破く。

「あなた、まさか囮に!!」

「あの子たちを頼んだわよ。」

そう言って、キュラソーは弾丸の雨の中を走りだす。

「だめよ!!殺されるわ!!」

灰原は必死に叫んだが、キュラソーは子供たちを救うために走る。
その結果、砲撃が一か所に集中し、コナンたちが自由に動くことができるようになった。
しかし、崩壊した観覧車内部をいつまでも走り続けるわけもなく、彼女は跳躍した瞬間に撃ち抜かれ、そのままがれきの奥に姿を消してしまった。

「そんな…っ。」

キュラソーの反応が消失し、ウォッカは「任務完了ですぜ。」とジンに伝えるが、彼は公安警察を片付けるため、車軸に仕掛けた爆弾を狙うよう指示を出す。

「コルン、すぐに弾の補充をして、車軸をぶっ飛ばせ。空自が来る前にすませろよ。」

「わかった。」

3人

弾丸の雨が止んだことで、灰原は無事少年探偵団も元へ。
彼らは何が起こっているかわからず、戸惑った様子を見せていた。

「あとでちゃんと説明するから、今は大人しくしてるのよ。」

そして、コナンは崩壊した観覧車内部を歩き、赤井と安室を探し続けていた。

「赤井さーん!安室さーん!!」

「こっちだ。」

コナンの視線の先に、ライフルを構えた赤井の姿が見える。
彼はまだローター音が聞こえることから、コナンに身を隠すように指示を出す。

「安室さんは?」

「わからん。だが、直接的な攻撃をしかけてきたということは、爆弾の解除に成功したということだ。」

「あとは奴らをどうやって…。」

そんな話をしているところに、ライフルバックを抱えた安室が姿を見せる。

「そのライフルは飾りですか!」

「安室さん!!」

「反撃の方法はないのか!FBI!!」

安室の挑発的な言葉に、赤井は冷静に返す。

「あるにはあるが…暗視スコープがおしゃかになってしまって、使えるのは予備で持っていた通常のスコープのみ。これじゃあドでかい鉄の闇夜のカラスは落とせんよ。」

「姿が見えれば落とせる?」

コナンの質問に、赤井はすかさず是と答える。
彼はローターの結合部を狙えば、撃墜できると考えていたのだ。

「なんとかヤツの姿勢を崩し、なおかつローター周辺を5秒照らすことができれば。」

赤井の言葉に、コナンはそっと自分が装着している特殊ベルトのあたりを触る。

「照らすことができるけど、大体の形がわかってないとローター周辺には…。」

しかし悩んでいる時間は、そう長くはない。
ジンたちは再び攻撃を再開し、今度は車軸周辺に弾丸の雨を降らせ始めたのである。

「大体の形がわかったらいいんだよな!」

安室は先ほど解体した起爆装置をセットし、回収した半分の爆薬をライフルバックに詰める。

「よし!見逃すなよぉぉぉ!!」

そして、ライフルバックをフルスイングで外に向かって投げたのだ。
起爆装置のスイッチが入った爆弾は、地上に落ちる前に爆発し、ヘリの形をあらわにする。

「見えた!!」

コナンはすぐにキック力増強シューズのスイッチを入れ、ボール噴射ベルトから花火機能が付いたボールが飛び出し、それ勢いよくヘリに向かって蹴り上げる。

「いっけぇぇぇぇぇ!!」

コナンの放ったボールは勢いよくヘリにあたり、その上空で大きな花を咲かせ、大勢の人に黒の組織のヘリが露呈したのである。

「落ちろ!!」

赤井の放った弾丸は、ローターの結合部に直撃。
バランスを崩したヘリの中では、墜落を知らせるアラームが鳴り響いた。
しかし、ジンは最後の悪あがきとして、墜落限界まで車軸に向かって弾丸の雨を降らせ続け、車軸に残った爆薬に火をつけたのだ。

コナンは車軸から外れ、多くの人が避難している水族館に向かって転がるホイールを止めるため、伸縮サスペンダーを残ったホイールに装着したあと、それを追って走り続ける。

「コナン君!!」

「安室さん!」

「止められるのか!?」

「わからない!でもやらないと!!」

安室はそう言いながら走るコナンを抱え、転がっていくホイールに向かってその小さな体を投げる。

そして、転がっていくホイール側では、赤井がコナンの体をキャッチ。

「赤井さん!!」

「何か策があるんだろう?」

コナンは一瞬困惑したような表情を浮かべた後、ニッと口元に笑みを携える。
観覧車は、ついに水族館に激突し、建物をどんどん破壊していく。
コナンは握っていた伸縮サスペンダーを固定し、残っているホイール側に引き寄せようと試みるが、加速したホイールはその程度では止まらない。

コナンが次に出した手段は、ボール噴射ベルトを固定し、大きく膨らませたボールで動きを止めるという案だった。

「膨らめ!!もっと早く!もっと大きく!!」

けれども、ホイールはそのまま人々が避難しているスタジアムの屋根を押しつぶしていく。

「だめだ!!止まらねぇ…っ!」

しかし、その時コナンはクラクションを鳴らしながらホイールに突っ込んでくるクレーン車見つけた。

クレーン車の中には、先ほど弾丸の雨の中を走っていったキュラソーの姿がある。
彼女の手にはイルカのマスコットが握られており、その腹部は鉄の棒が深く突き刺さっていた。

そして、キュラソーの視界に、灰原と少年探偵団の姿が映る。

「みんな!!」

キュラソーはぐっと眉を吊り上げて、最後の力を振り絞る。

「止まれぇぇぇぇぇぇっ!!!」

クレーン車は勢いよくホイールに突っ込み、そのまま押しつぶされていく。
しかし、そのことにより完全に動きを止めたのだ。

ホイールが止まったことで、子供たちは「コナンくんが止めてくれたんだよ!」とはしゃぎ始める。
しかし、だれの命によって、この危機を脱したか目撃した灰原は、呆然と座り込んでしまっていた。

そして、キュラソーの活躍を知らない安室や赤井も、コナンのことを称賛。
しかし、自分が止めたのではないこと自覚していたコナンは、押しつぶされたクレーン車の運転手が誰かわからず、呆然とその光景を眺めていたのである。

黒こげ

地上に降りたコナンは灰原と共に、遺体として搬送されるキュラソーのもとへ。
遺体の損壊は激しく、とてもじゃないが身元を確認できる状態ではなかった。

しかし、警察が遺体を確認しているとき、彼女の手から黒焦げになったイルカのマスコットが落下。

「それって…。」

「ああ…。」

しかし、それが何かしらない警察官は、「それを見せてくれないか?」とコナンに告げたのである。

「まさか記憶媒体…っ。」

「いや、記憶じゃない。思い出だよ…、黒焦げになっちまったけどな…。」

エピローグ

翌日、博士の家に遊びに来ていた少年探偵団たちは、キュラソーがいなくなってしまったことにショックを受けていた。
しかし、彼女の正体や彼らを守って死んでしまったことは、コナンと灰原の胸に秘められており、彼らには記憶が戻ったから元の場所に戻ったと伝えられている。

「せっかく友達になれそうだったのにな…。」

「ねー。」

残念そうに告げる子供たちに、話を聞いていた蘭は笑顔を浮かべたこう言った。

「それって、もう友達なんじゃない?こんなにみんなに思われてるんだから。」

その言葉に、子供たちの表情がぱっと明るくなる。

「もしかしたら…あいつらが変えたのかもしれねぇな。最後の最後で、彼女の色を。」

 

感想

「純黒の悪夢」は、子供の人気はもちろん、大人からの人気もとても高い作品で、公開されてから何度も劇場に足を運ぶ人が多かったため、これだけ高い興行収入を記録したのです。
私自身も、こちらの映画を見に行ったのはすごく遅かったのですが、内容に魅了されてしまい、結局5回ほど劇場に足を運ぶことになりました。

今回の映画は、黒の組織との対決を描いたストーリーです。
黒の組織が登場するのは、第13作目「名探偵コナン 漆黒の追跡者」以来で、前回同様、悲しい内容で物語の幕は閉じました。
組織の命令で公安に侵入したキュラソーは、確かに黒の組織の仲間であり、心の底で罪悪感があったかもしれませんが、悪事を働くことに戸惑いはなかったはずです。
しかし、記憶を失い、純真無垢な少年探偵団と関わることで、彼女の心は解放され、黒の組織を裏切る決意ができました。
その結果、彼女は亡くなってしまいましたが、最後に自分の持てる力のすべてで大切なモノ達を守れたのですから、きっと彼女にとって幸せな結末だったのだろうと思います。

これまで、コナン映画に採用されるゲスト俳優の方って、どうも棒読み感が強くて、違和感しか耳に残らなかったのですが、今回は天海祐希さんということもあり、さすがの演技力でしたね。
黒の組織に所属するキュラソーと、記憶を失くした女性、そして自由になると決意した瞬間を最高の形で演じてくれたのではないでしょうか。
そう言った点でも、「純黒の悪夢」は、文字ではなく、ぜひ映像で内容を確認してほしいですね!

次に、今回多くの女性のハートを射止めたイケメン男性陣についてです。
まずは、FBIに所属するスナイパー・赤井秀一ですが、まさに頼れる男No.1という雰囲気をもったナイスガイです。
彼についての詳細は、語ると長くなるので省きますが、かつて黒の組織に潜入していた捜査官で、その時のコードネームは「ライ」でした。
安室との間にはいろいろな因縁があるのですが、コナンにとっては頼れる男に間違いはなく、今回も「赤井さん!!」と何度も名前を呼んでいましたね。
これまで劇場版では、常に1人(博士や哀ちゃんは除く)で戦っていたコナンに、やっとできた頼れる大人ということもあり、世の女性たちは赤井秀一にメロメロです。

そして、「安室の女」「安室透を100億の男に」など、今年のGWから世間を騒がせ続ける男、安室透についても紹介しましょう。
彼は「公安刑事である古谷零」「黒の組織のバーボン」「私立探偵、安室透」という3つの仮面をもった男で、今回はトリプルフェイスが全部見れた作品でした。
ある事情のため、赤井秀一をしつこく追い回しているのですが、一部の女性はその辺の確執魅力を感じています。
初めて映画に登場したにも関わらず、出番は多いし、カッコイイし、何このイケメンという状態で、まさに安室さんフィーバーでした。

これまでの名探偵コナンには、服部平次や怪盗KIDなど、世の女性を騒がせる男性陣は登場しておりましたが、彼らの魅力はとんでもないものだったのです(笑)
そして、ちょっと笑えるんですよね。
観覧車と観覧車の間をジャンプしてみたり、いい大人が危機的状況で殴り合いのけんかをしたり、女性はちょっとダメなところがある男性に弱いものです。
ちなみに、私もその2人が目当てで劇場に通っておりました。

原作はすでに結末に向かって走りだしており、黒の組織と関わりの深いこの二人の出番は今後もどんどん増えていくでしょう。
「純黒の悪夢」はその布石ともいえる作品で、コナンという作品を見たことない人や少し離れていた人にも分かりやすい内容となっていますので、ぜひ実際に映画として見てみてくだされば幸いです。

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