「箱入り息子の恋」のあらすじ・感想・ネタバレ~恋愛免疫ゼロ!30男が初めての恋に突っ走る!~ | VODの殿堂

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「箱入り息子の恋」のあらすじ・感想・ネタバレ~恋愛免疫ゼロ!30男が初めての恋に突っ走る!~

   
 

タイトル:「箱入り息子の恋」
公開:2013年
監督:市井昌秀
キャスト:星野源・夏帆・平泉成・森山良子・大杉連・黒木瞳 他
閲覧したVOD:dTV(2018年12月31日までは視聴可)

「逃げるは恥だが役に立つ」で日本中にムズキュンブームを巻き起こし大ブレイク!マルチな才能を見せる星野源さん初主演映画のレビューです。
恋愛免疫ゼロの冴えない30男に初めて訪れた恋、しかしその相手には目が見えないという障害があった…
なんだか「逃げ恥」を彷彿させるような設定でもあるし、ほっこりキュンキュン感動しそうな映画だな~と思いきや!
源さん、結構ヤバイの出てますよ…

そんな星野源さんの脇を固める俳優陣は、相手役の夏帆さんを始め、主人公の両親役に平泉成さん、森山良子さん、ヒロインの両親役に大杉連さん、黒木瞳さん、と実力者揃いで見応えは十分。

賛否が分かれるであろう後半からラストへの流れにも大注目のこの映画は、観ていくうちに「純愛映画か~」「え?悲恋モノ?」「え?え?こんななの?」と印象がどんどん変わっていく作品なのです。

それでは作品のあらすじと感想などまとめてみましたのでご覧ください!

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【あらすじ】

箱入り息子!天雫健太郎

天雫健太郎(星野源)、35歳、年齢=彼女いない歴。
市役所に勤務し、まじめだが特に仕事ができる訳でもなく、唯一の趣味といえばペットのカエルの飼育とゲーム。両親と同居しており結婚する気配どころか彼女を作る気さえも全くありません。

そんな息子の将来を案じた両親(平泉成・森山良子)は息子に変わって代理見合いに参加するも、見た目も経歴もパッとしない健太郎の履歴書はスルーされっぱなし。
せっかく履歴書を交換しあった一組の夫婦にアピールするも明らかに乗り気ではなさそう…

健太郎、恋に落ちる

ある日、健太郎は雨の日に店の軒先で雨宿りをしている一人の若い女性に出会います。
彼女の澄んだ瞳に射すくめられ、傘を差しだしその場を去る健太郎。
その女性の名は今井菜穂子(夏帆)、実は先日の代理見合いで健太郎の両親と履歴書を交換しあった夫婦の娘だったのです!
それを見ていた菜穂子の母親(黒木瞳)は、さっそく健太郎との見合いの段取りを付けます。

見合い当日、期待に胸を膨らませる両親といつもと変わらない健太郎。
両親に連れられ現れた菜穂子、そこで彼女には視覚障害があり今は全く目が見えないという事実を知らされます。

その上、菜穂子の父親(大杉連)からは健太郎に対して侮蔑とも言える言葉ばかり投げつけられ「君のような男に娘はまかせられない」と言われてしまうのです。
しかし、健太郎は「菜穂子さんはどう思っていますか?」と菜穂子自身の気持ちを問いかけ、そして静かに自分自身のことを語り始めます。
結局、健太郎の両親は怒って退席し見合いは失敗に終わったのでした。

育まれる二人の恋

後日、健太郎の勤める市役所に菜穂子の母親が現れます。
健太郎が連れられた場所には菜穂子の姿が…
二人で向かった先は吉野家、初めての吉野家の牛丼に菜穂子はとても楽しそう、そんな菜穂子を見つめる健太郎もとても嬉しそう!
この日から、二人は健太郎の昼休みの時間の束の間のデートを重ねるようになります。

お互いどんどん惹かれ合い、健太郎はついに菜穂子に告白!菜穂子もそれを受け入れるのです。

暗転…恋の障害が!

二人の幸せな時間も長くは続きませんでした。
ある日、健太郎の休日に二人は本格的なデートをするのですが、そこに菜穂子の父親が現れます。
健太郎を殴りつけ、揉める両親は立ち尽くす菜穂子に一台の車が向かってくることにも気づかず、健太郎はとっさに菜穂子をかばい車にひかれて怪我をしてしまうのでした。

健太郎は命に別状はなく回復しましたが、菜穂子と連絡が取れません。
菜穂子の両親はこれを機会に二人を別れさせるつもりなのです。

健太郎、恋に突っ走る!

菜穂子に会えなくなった健太郎は以前の覇気のない健太郎に戻ってしまいました。
しかし、ある日の昼休みに菜穂子の姿を見かけます。
声をかけることも出来ず後を追うと二人が初めて食事をした吉野家に菜穂子は入っていきます。
不自由な目で戸惑いながらも一人で注文をし牛丼を食べる菜穂子の目には涙が…
健太郎は泣きながら食べる菜穂子を見て、彼女も自分への想いが消えていないことを知るのです。
健太郎も泣きだし大声で菜穂子の名を叫びますが、すでに彼女は店を出た後でした。

菜穂子の心がわかった健太郎は市役所を早退し、彼女の家へと全速力で向かいます。
生まれて初めての恋に文字通り突っ走る健太郎、果たして二人の恋の結末は!?

制御不能の想いの結末は?

菜緒子の家に着いた健太郎。
両親と対峙するかと思いきやなんと2階の菜緒子の部屋まで壁をよじ登り始めます!
必死に登り、菜緒子の部屋のベランダの壁まで辿りつきますが菜緒子の名を呼ぶと下階にいる両親にも聞こえるかもしれない…
そこで、健太郎はカエルの鳴きまねをします。
以前、菜緒子にカエルの鳴きまねを聞かせて笑わせたことがあったのです。
カエルの声に気づき、ベランダまで出てきた彼女に「菜緒子さん…」と呼びかけ気づいた菜緒子は手さぐりで健太郎を探し、必死に引っ張り上げました。
やっと再会出来、想いが高まる二人は菜緒子の部屋で結ばれます。

そこへ、物音に気づいた菜緒子の両親が入ってきました。
二人の姿を見て激怒する父親は健太郎を殴りつけます。
それでも健太郎は素っ裸のままで、菜緒子を求めるように狂ったように駆け寄りバランスを失ってベランダから落ちてしまうのでした。

場面は変わり、病室で包帯だらけになりながら点字を打つ健太郎。
また怪我は負ってしまいましたが健太郎は無事でした。
健太郎から届いた点字の手紙を嬉しそうに読む菜緒子。
二人の恋はこれからも静かに続いていくようです。

感想

このお話は親に仲を引き裂かれてしまう恋人、いわゆる「ロミオとジュリエット」。
しかし、星野源演じる健太郎ロミオは非常にヘタレです。

健太郎は全てにおいて覇気のない男ですが、自分のことをかなり的確に客観視できており達観していると言っていいかもしれません。
けれどそれは「どうせ、自分なんか」という諦めからくるものであり、この諦めの根底にあるのは実はものすごく熱いモノ。
内向的な性格や見た目から情熱の矛先が常に受け入れてもらえず、燃える炎に蓋をした人なのではないかと。
伝わらないのなら何もやらないし期待しない…健太郎は自分自身が作った殻の中に閉じこもっていたんだろうなぁ。

その健太郎の心の着火剤となったのが菜穂子との出会い。
夏帆さん演じる菜穂子はとても魅力的な女性です。
夏帆さんは、視覚障害者という難しい役を、儚さと柔らかさで透明感たっぷりに演じていましたし、おっとりしているようで好奇心旺盛、菜穂子はそんな女性でした。
しかし、菜穂子もまた健太郎同様に殻に閉じこもっていました。
だけどそれは菜穂子自身ではなく、両親が障害のある娘を案じて作った安全な殻。
でも、父親は娘の幸せのためというよりも自分の見栄のためって感じかな?

健太郎と菜穂子が初めて会うシーン、菜穂子はもちろん目の前にいる健太郎のことは見えないので気づかず、それゆえ健太郎をガン見する形になっちゃうんですが、あんな風に見つめられたらそらロックオンされるわな、と健太郎が菜穂子に一目で恋に落ちたのも納得です。

健太郎は生まれて初めて一人の女性に恋をして、自分の殻を破り始めます。
だからこそ、見合いの席で明らかに自分を見下している菜穂子の父親に初めて自分の言葉で意見が言えたのでしょう。
そして、菜穂子の意思など無視して喋る父親に対して最初は何も感じていなかったかのような菜穂子も健太郎に気持ちを問われて、初めて自分が殻の中にいたのに気付いたんじゃないかな?
お互いの殻を破り、手探りのような二人の恋が始まるのです。

二人の恋が育まれていく過程は本当に可愛らしくて、観ていてニヤニヤしてしまいました!どうか上手くいってほしい、幸せになってほしいと願わずにはいられなかったです。
ちなみに、菜穂子の目が見えないということは健太郎には全く障害になっておらず健太郎の両親も全く気にしてないのがなんか良かったです。
それとは対照的に、健太郎の悪い点ばかり吊し上げて自分の娘に視覚障害があるってことを見合い当日まで隠していたくせにめちゃ横柄な態度の菜穂子の父親には腹立ちます!
まぁ、その父親が最大の障害な訳ですが。

ハッキリ言うと純愛で障害の多い恋、よくあるパターンの内容なんです。
しかし、この映画のある意味見どころ(問題点?)はその障害への健太郎の立ち向かい方なんですよね~。
ツッコみどころは沢山あって「おいおい、そうじゃないだろ?」って、もう全然正攻法でもなければ頭の良いやり方でもないし、ハッキリ言って奇行です。ちょっとホラー入ってます。私が菜穂子ならかなり引いてます(笑)

だけど、考えてみれば健太郎は恋愛免疫ゼロな訳で今までカタツムリのように生きてきた男、恋愛の対処法なんてわからないし、人生で初めて芽生えた制御不能の熱い想いゆえの行動なんでしょうね。

このラストの展開に関しては賛否両論あって、否の声の方が多いようなのですが私は嫌いじゃないです。
このラストのおかげで私はこの作品を含み笑いをしながら「これ、観てみ」と友人に勧めることができるから(笑)
私が思うにハッピーエンド。恋愛にマニュアルなんてないよな!と思わせてくれる作品でした。

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