「orange-オレンジ-」のあらすじ・感想・ネタバレ~「どうか彼を救って!」10年後の未来から届いた手紙に、恋と友情が時空を巡る!~ | VODの殿堂

映画

「orange-オレンジ-」のあらすじ・感想・ネタバレ~「どうか彼を救って!」10年後の未来から届いた手紙に、恋と友情が時空を巡る!~

   
 

タイトル:「orange-オレンジ-」
公開:2015年
監督:橋本光二朗
出演:土屋太鳳、山崎賢人、竜星涼、山崎鉱菜、桜田通、清水くるみ ほか
視聴したVOD:dTV(2018年10月11日までは視聴可)

高野苺の大人気少女漫画「orange」の実写化し大ヒットした映画です。
内気な高校生、菜穂の元に届いた一通の手紙。
それは10年後の自分からの手紙だった!
そこに書かれていた「翔」という少年。
彼には悲しい未来が待っていた・・・。
菜穂と友人たちは彼を救うため未来を変えようと奔走するのだった。

主演は、瑞々しい存在感で青春映画に欠かせない存在となった、土屋太鳳。
そして、最近ではその演技力が注目を集めている山崎賢人。
二人の恋と、そして仲間たちとの友情が眩しく切なく描かれた作品です。
そして、大切な人を失った後悔と、それを乗り越える人生の再生も描かれています。

仲間たちの熱い想いは翔を救うことができるのか?
あらすじと感想を書いてみましたのでご覧ください!

【あらすじ】

『未来からの手紙』

春、新学期が始まった。
舞い散る桜の花びらの中、通学途中の高宮菜穂(土屋太鳳)は空を見上げ美しい春を感じていた。
ふと、鞄の中に一通の分厚い手紙が入っているのに気づく。
手に取ってみるとそれは自分宛の手紙、そして差出人も「高宮菜緒」、自分だったのだ。

授業中、菜穂はそっと手紙を読んだ。
「高校二年生の私、元気ですか?
私は10年後の未来から手紙を書いています」
突拍子もない書き出しに驚く菜穂。
その10年後の自分だという手紙の主は、どうしても叶えてほしいお願いがある、と書いてあった。
「私と同じ間違いを繰り返さないために、これから起こる出来事と、その時に選んでほしい道を書いておきます」
「誰かのいたずら?」と思いながらも、読み進める菜穂。
今日、4月6日に東京から「成瀬翔(かける)」という転校生がやってくると書かかれてあり、そして本当にその少年、翔(山崎賢人)がやってきた
そして、菜穂の隣の席になる、と書かれている通りになる。
この手紙には、本当のことが書かれているのかもしれない・・・
菜穂は、次第に手紙のことを信じ始めるのであった。

『俺は見てるよ』

学校が終わり、菜穂の元に友人達が集まり、寄り道して帰ろうと盛り上がっていた。
すると、仲間の一人である須和が、翔にも一緒に帰ろうと声をかける。
しかし、手紙には「この日だけは絶対に翔を誘わないでほしい」と書かれてあったのだ。
翔は、最初は誘いを断わったが、なおも誘う須和に「ちょっとだけなら」と応じた。
菜緒は手紙が気になりつつも、「誘ったらどうなるんだろう?」という誘惑に負け、止めなかった。
菜穂の友人達、須和、あず、貴子、朔、そして翔の6人は、楽しい放課後を過ごす。
翔も笑顔で楽しんでいる様子を見て、菜穂は「誘ってよかったんだ」と安心するのだった。

しかし、それから2週間、翔は学校を休んだ。
菜穂は気になったが、手紙には「球技大会の日に翔が来る」と書かれてある。
そして、その日に菜穂はソフトボールの代打を頼まれることになるが、断らないでほしい、と書かれてあった。
球技大会当日、翔は本当に学校へ来た。
2週間、サボっていたと話す翔にみんなは笑うが、菜穂は気になってしまう。
実は、手紙には「この日、私は翔を好きになる」と書かれていたのだ。
そして、手紙通りに、菜穂は代打を頼まれる。
臆病で引っ込み思案な菜穂は、いつもなら断るところだが、勇気を出して引き受けた。
そして、見事逆転ヒットを打ちクラスを勝利へと導いたのだった!

しかし、菜穂はサイズの合わないシューズを履いていたため足を痛めていた。
それに気づいた翔は菜穂の手当てをする。
「我慢ばっかりしてたら損するよ」と、翔に言われるが菜穂は「その方がいいの」と答えた。
「迷惑かけなければ、誰も気づかないし」
そう笑う菜穂に、翔は言った。
「見てるよ、俺は。気になる」
翔の言葉と真っ直ぐな目に、菜穂の心は跳ね上がった。
この日、菜穂は本当に翔を好きになってしまった。

『翔がいなくなる?』

10年後、菜穂は須和と結婚していた。
あず、貴子、朔と待ち合わせて、懐かしいメンバーで集まったが、そこに翔の姿はない。
手紙にはこう書かれていたのだ。
「26歳になった私には後悔していることが沢山あります。
10年後の今、翔はここにはいません」

菜穂は、ますます翔に惹かれていった。
ある日、菜穂は翔にお弁当を作ってきた。
日記には、作ったお弁当を渡せなかったことを後悔している、渡してほしい、と書かれていたのだ。
しかし、勇気が出せずになかなか言い出せないばかりか、渡そうと思うプレッシャーから、逆に翔を拒絶するような態度を取ってしまった。
後悔した菜穂は放課後になって謝り、翔は笑って「一緒に帰ろう」と誘ってくれた。
しかし、その帰り道に翔から「母さんが死んだ。始業式の日に」と明かされた。
始業式の4月6日、この日は翔を誘わないで、と手紙に書かれていたことと関係があるのだろうか・・・?
もう、後悔したくない!と、菜穂はお弁当を翔に渡した。
渡せなかったはずのお弁当を持った翔が「ありがとう」と笑っている。
それを見て、菜穂は泣きそうになった。
翔の笑顔を残したい、10年後もずっと・・・。

『翔は私が救う!』

翔は、17歳の冬に事故で亡くなったのだ。
菜穂たちは、そのことを受け止められずに大人になった。
しかし、このままではいけない、と10年後に集まった菜穂たちは、翔の実家へ出向いた。
あれは本当に事故だったのか?翔の真実を知るために。

翔の未来を手紙で知った菜穂は驚く。
そして、手紙にはこう続いていた。
「私達が後悔しているのは、翔は救えた、という事」
救うよ、翔は私が救う。
自分が後悔している過去を覆すことで、翔が救われるのなら!
菜穂は奮い立ち、学校へ向かった。
今日は、サッカー部へ仮入部した翔の入部期間が終わる日。
手紙には、翔は仮入部だけで辞めてしまう、本当はサッカーをやりたいはずだから正式に部に入れてあげてほしい、と書かれてあった。
菜穂は無理やりにでも翔をサッカー部に入れる!と意気込んで教室に入る。
しかし、そこにはすでにサッカー部への正式入部が決まり喜ぶ翔の姿があった。
あれ?未来が変わってる・・・?予想外の事態に、菜穂は驚くのだった。

『正直な気持ち』

翔が上級生の上田先輩に告白をされた。
返事はまだしていない、と話す翔に仲間たちは盛り上がるが、菜穂は複雑な気持ちだった。
手紙には、もちろんこの事も記されており「翔に貸した消しゴムを必ず見ること」と書かれてあった。
しかし、掃除当番だっため翔に返してもらった消しゴムをすぐに確認することが出来なかった。
早々に掃除を終えて、急いで消しゴムを見ると「上田先輩と付き合っていいと思う?」と翔からのメモが!
菜穂は急いで「ダメ!」と書いたメモを翔の下駄箱に入れたが時すでに遅し、翔は上田先輩にOKの返事をし、二人は付き合うことになってしまった。

その日から、菜穂は翔を避けるようになってしまった。
翔は菜穂に何か言いたそうなのに、まともに顔を合わせることもできない菜穂。
手紙には「翔に自分から話しかけて」と書かれてあるのだが、菜穂はその通りにできない。
このままではいけない、と翔を追いかけて教室を飛び出した菜穂は上田先輩にぶつかって転んでしまった。
翔は「大丈夫!?」と菜穂を気にかけ、上田先輩は激怒してしまう。
「ごめんなさい!」とその場から走り出した菜穂に「逃げるなよ」と須和が声をかけた。
菜穂の気持ちに気づいていた須和は、翔とちゃんと話をしなきゃ、と諭す。
他の仲間たちにも背中を押され、菜穂は思い切って翔に話しかけた。
翔は「上田先輩と別れようと思う」と話し、菜穂は「まだ付き合ったばかりなのに・・・」と慌ててとりなす。
すると翔は「ダメっていったじゃん」と笑い、実は他に気になる人がいるのだと言うのだ。
「それって、好きな人ってこと?」と聞く菜穂に「内緒!」と笑いながら翔は去っていった。
菜穂の勇気で、また一つ後悔を消したのだった。

『パラレルワールド』

菜穂は物理の授業で、タイムパラドックスの話を聞いた。
タイムトラベルで過去に行き、もしそこで自分を生む前の親を死なせてしまったらどうなる?という教師の問いかけに、みんな頭を悩ませる。
親がいなければ自分は生まれないし、でも自分が生まれなければ親を死なせた人はいない、ということになる。
この矛盾をタイムパラドックスといい、だからタイムトラベルは不可能だという見解だ。
しかし、もう一つ説がある。
時間軸のある一点で、何かしらの変化が起こると、時間軸が分かれてもう一つの世界ができる。
それが、パラレルワールドだ。
なので、もし過去に戻って自分の望む通りの未来に変えたとしてもパラレルワールドを作るだけで、今の自分のいる世界は何も変わらないのだ。

じゃあ、もし翔を救えたとしても、手紙をくれた未来の私の世界は変わらない?
未来の私の後悔は消してあげられないんだ・・・
菜穂は、やりきれない気持ちのまま、手紙に目を落とした。
手紙には、消したくない過去もある、と書かれてある。
文化祭の最後の花火は翔と二人で見る、その思い出だけは消さないで、と。
思いつめていた菜穂は、猛に声をかけられ我に返った。
「過去と未来、行けるとしたらどっちに行きたい?」
先ほどのパラレルワールドの話を、翔も菜穂と同様に真剣に聞き入っていたのだ。
菜穂は「どんな未来なのかを知って、今を変えたいから未来に行きたい」と答えた。
しかし、翔は「過去に行って後悔を消したい」と言う。
「後悔って、何?」と聞いたが、翔は答えなかった。

『翔の後悔 』

文化祭、菜穂は勇気を出して翔を誘い、二人だけで後夜祭の花火を見ることが出来た。
「一緒に花火見れて良かった。今日は俺、一生忘れない」と笑う翔のその言葉を、菜穂は一生忘れない、と思うのだった。

6人で行く約束をしていた夏祭り、しかし待ち合わせに来たのは菜穂と翔だけ。
みんな、二人の仲に気を利かせたのだった。
いい雰囲気で夏祭りを楽しんでいた二人は、提灯を持った子供たちの行列に足を止めた。
橋の欄干に持たれてその風景を眺めている一組の親子の姿、翔には幼かった頃の自分と母親の姿と重なって見えた。
硬直してしまった翔の異変に気づき、菜穂は呼びかける。
二人は神社へ行きお参りをするが、翔の態度は塞ぎこんだままだった。
手紙には「お母さんのことを聞いてあげて」と書いてあり、菜穂は思い切って聞いてみた。
翔は、苦しそうに「あの日」のことを話し始めた。

あの日、始業式の日に、翔の母親は自殺したのだ。
翔の母親は、病気で精神的に不安定になっていた。
そのことで、親子は言い争うこともあり、翔も疲れていた。
あの日、翔は母親の病院に付添う約束をしていたのだ。
しかし、菜穂たちは翔を誘ってしまった。
「この日だけは翔を絶対に誘わないで」
そう手紙には書かれていたのに・・・。
新しい友達との時間が嬉しくて、翔は母親から帰宅を促すメールに「邪魔するな」と返信してしまった。
そして、母親は自ら命を絶った。
自分のせいで死なせてしまったと、翔はずっと後悔し続けていたのだった。
自分を責めて苦しむ翔に、菜穂は言葉をかけることができなかった。

『もう一通の手紙』

帰宅した菜穂は、手紙を手に取った。
「翔の後悔を救ってあげて。それができていたら、翔の事故を防げたのかもしれない」
翔の事故って、一体・・・?
菜穂は手紙を読み進めた。

翔の実家に出向いた10年後の菜穂たち5人。
そこで翔の祖母から、翔の死は事故ではなく自殺だったと知らされる。
トラックの前に自ら飛び出したのだった。
12月31日、と書かれた日付の手紙に、そのことが書かれていた。
「私達の後悔はただ一つ、翔を死なせてしまったことです」
そして、翔の悩みを一緒に抱え、死を選択させないでほしい、と綴られていた。
事故を防ぐだけではダメ、どうか翔の心を救ってほしい、と。

あまりにも重い事実だった。
菜穂は一人で抱えきれず、須和に手紙のことを打ち明けた。
信じてもらえないかも、と不安がる菜穂だったが、須和の口から信じられない言葉が。
「大丈夫、俺にも届いた」
なんと須和にも、10年後の自分から手紙がきていたのだった。

以前、翔をサッカー部のメンバーに導いてくれたのは、手紙を読んだ須和のおかげだった。
しかし、須和の手紙には菜穂が書いた手紙には書かれていない「お願い」があった。
それは、菜穂と翔にお互いの気持ちを気づかせてあげること。
二人は惹かれあっていたが、しかしその想いを伝えあうことはなかった。
密かに菜穂に想いを寄せていた須和には辛い役目だったが、10年後の自分に励まされて、好きな子と親友の恋を応援する決意をした。
そして、実際には祝えなかった翔の誕生日、須和と菜穂の計画で盛大に祝う事ができた。
その時に、須和の機転で翔は菜穂に自分の気持ちを伝えることができたのだった。

『絆のリレー!』

体育祭が近づいていた。
足の速い翔はリレーのアンカーに選ばれるが、当日転んでしまいクラスはビリになってしまう。
そのことで責任を感じてしまうので、翔をリレーのアンカーから外してほしいと手紙には書いてあった。
菜穂と須和は、翔を走らせないように画策していたが、コソコソしているのを、あず、貴子、朔の三人に怪しまれてしまう。
そこで、みんなにも手紙を見せることにした。
未来から届いた手紙、あまりにも現実感に乏しい話にとまどう三人。
朔は「未来からの手紙なんて信じない」と突っぱねる。
しかし「でも、須和と高宮のことは信じてる」と。
そうして、5人で力を合わせて翔を救うことになったのだ。

須和は「これからは手紙の通りに従うのではなく、自分たちで未来を作ろう」と提案する。
そして、体育祭は翔をアンカーにしないのではなく、みんなで翔と一緒に走ることに決めた。
アンカーは翔、私たちがバトンを繋ぐ!
手紙とは違う道を、初めて選んだのだった。
体育祭当日、翔はずっと元気が無かった。
常に母親の存在を感じ、自分だけが楽しんでいいのだろうか?と思いつめていたのだ。
翔は、自分を気遣ってくれるみんなに母親のことを話した。
お母さんが見ているのなら翔の笑顔が見たいはずだ、と励ますみんなの優しさに、翔の心も軽くなった。
そして、リレーが始まった。
オレンジ色のバトンを渡す瞬間、それぞれが「翔に伝言!」と言って言葉を繋ぐ。
「負けるな」、「約束」、「ずっと一緒」、「10年後も」、「みんなで待ってるから!」
想いのこもったバトンを受け取り、翔は走り出す。
ゴール前で転びそうになったが、体勢を立て直して見事1位でゴールしたのだ。
喜び合う6人、翔も心からの笑顔で勝利をわかちあった。
未来が変わっていく、大きく!

『未来は変えられないのか・・・』

冬がやってきた。
みんなは、冬を超えて次の春、夏、そして秋と楽しい計画を話し合い、翔も楽しそうに笑っている。
このまま手紙と違う未来になっていけばいい、菜穂はそう強く願うのだった。

12月21日、手紙ではこの日に菜穂は翔と喧嘩をしてしまうことになっていた。
謝ることができないまま、そのまま翔は亡くなってしまうのだ。
今日は絶対に喧嘩しない!菜穂はそう固く決意していた。
しかし、祖母が体調を崩していることでナーバスになっていた翔は、菜穂の些細な言葉に過敏に反応してしまう。
結局、喧嘩になってしまい、そのまま手紙に書かれている通りの流れになっていく。
やはり、未来を変えることは無理なのだろうか・・・

翔の祖母から真実を知らされた10年後の5人は、大きな悲しみを抱えて帰路についた。
泣き崩れる菜穂に、須和は「手紙を書いてみないか?過去の自分たちに」と提案した。
パラレルワールドがあるなら、この手紙で別の世界の翔を救えるかもしれない。
そうして、祈る想いで書いた二人の手紙が高校生の菜穂と須和に届いたのだった。

12月31日、大晦日がやってきた。
この日、未来通りならば翔は死んでしまうのだ。
菜穂たちは、翔と一緒に二年参りをする約束をしていた。
翔と喧嘩したままだったが、須和の携帯に「楽しみにしてる」と連絡があり安心していた。
翔の事故が起こる時刻、なんとかして一緒にいて未来を変えたい。
しかし、約束の時刻になっても翔はなかなか待ち合わせ場所に現れない。
電話にもでず、心配になって家に行ってみた。
祖母から「ふらっと出て行ったきり・・・」と聞き、慌てる菜穂たち。
「翔が危ない!」5人は急いで翔を探しにいった。

翔は出かける前に、母の携帯に残っていた未送信のメールを見てしまったのだ。
本文のないメールには動画が残されていた。
母が残したメッセージは、翔への想いとそれが上手く伝えられなかったこと、辛い思いをさせてしまったことへの懺悔だった。
「邪魔しちゃってごめんね・・・お母さんを許してね」
母の最期の言葉は、翔から生きる全ての気力を奪った。

『みんなと一緒にいたい』

菜穂たちは、手紙に書かれていた翔がトラックに轢かれたという十字路を目指す。
家を出て自転車で走っていた翔の目は何も見えてはいなかった。
しかし、ふと菜穂や仲間たちの顔が浮かんだ。
うつろだった翔の顔に生気が戻る。

しかしその時、目の前に大きなトラックが迫っていた!
ちょうど菜穂たちも駆けつけ、目の前の光景に衝撃を受ける。
翔は目を見開き、そして力いっぱい自転車のハンドルを切った。
転がり落ちた翔の横をトラックが通り過ぎる。
翔は助かったのだ。
駆け寄った5人は翔を抱きかかえた。
翔は泣きながらみんなに言った。
「母さんに謝らなきゃって、俺のせいでごめん、って。
でも、死ぬのが怖くなった。死んだらみんなとの思い出も消えちゃうのかな、って・・・
死にたくないって思った。
みんなと一緒にいたい、って思った。」
そんな翔の言葉に、みんなも泣いた。
「翔、好きだよ、大好き!」
そう言って、6人は固く、固く抱き合った。

10年後の5人は夕日の見える丘で街を見下ろしていた。
大丈夫、あの手紙は必ず翔を救う、そう信じて。

そして手紙は、翔が生きている世界、パラレルワールドを作ったのだ。
菜穂は、翔の笑顔の隣で手紙を送ってくれた未来の自分に心から感謝した。

未来にいる10年後の私へ
ありがとう、翔を救ってくれて。
この一瞬一瞬が未来に繋がっているって教えてくれてありがとう。

【感想】

最近の山崎賢人はめちゃくちゃいいね~、なんて思って今更ながら賢人祭りに突入した私。
そうやって、山崎賢人目当てで予備知識なしに見た今作。
いやいや、こんな内容だったの!?
観てる最中、何度も辛くて泣けて、途中で止めて呼吸を整えて・・・
なので、観終わるまですごく時間かかってしまいました(笑)

勿論、ツッコみたくなるところもあります。
手紙、イッキ読みしてたら始業式の日誘わずにすんだのに~、とか。
こんな興味津々の手紙、なんで菜穂は小出しに読むのかね?みたいな。
そもそも、手紙に一言「この日、翔のお母さん死んじゃうから、翔を誘わないでね」と書いていれば良かったんじゃない?とか。

そんな矛盾に対して、「そうだったら物語にならないよ~」という結論よりも、観ていくうちにもっと納得いく答えがわかりました。
「未来、運命はそんな簡単に変わらない」
そう、この一言なんです。
翔を救いたい、死なせたくない、という強い願いがないと、到底変えられないんです。
もう、願いというか祈るくらいの切羽詰まった想いがないと無理だったんです。

翔の後悔は、もう半端ないですよね。
決して翔のせいじゃないんです。
あのお母さんは、たとえあの時に死ななかったとしても、何かのきっかけで自ら死を選ぶ、いつ死んでもおかしくない精神状態だったと思います。
正常な心で考えたら、あんな動画は残さない。
あれは翔にとったら、凶器です。
だけど、未送信だったってことは送らなかったのか、送れなかったのか・・・。
息子を想う母の気持ちは解るので、本当にやり切れない。

そんな傷を負った翔を救うために、みんな本当によくやりました。
翔に「死にたくない」と思わせてくれた5人に本当に感謝です!

山崎賢人さん、やっぱりいいです。
目がいい!演技すごくいい!
この映画を観て、さらにさらに今後に期待できる俳優さんだと感じました。
土屋太鳳さんは、正直可愛いのか可愛くないのかよくわからないボーダーラインにいた女優さん。
でも、雰囲気可愛い、だから最後にはかなり可愛く見えました。
これは、自分のことは棚の上どころかスカイツリーのてっぺんに上げて言っているので許してください(笑)
あと、須和はいい男です。
現実の世界では菜穂と結ばれましたが、パラレルワールドでもきっと幸せになっているはず!

パラレルワールド、本当にあるのでしょうか?
過去に手紙を書いて届く、というのは現実には無理だろうけど、でも強い想いは届くのかもしれない。
そう思って、消したい後悔、変えたい未来のために、ついつい強い念を送ってしまう自分がいます。
とても美しくて、心揺さぶる映画でした。
若い人は素直に感動し、そして「未来」に辿り着いている年代には、過去に想いをはせるかもしれません。

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