『宇宙人ポール』のあらすじ・感想・ネタバレ~オッサン宇宙人ポールとのハチャメチャロードムービーは最高傑作です!~ | VODの殿堂

映画

『宇宙人ポール』のあらすじ・感想・ネタバレ~オッサン宇宙人ポールとのハチャメチャロードムービーは最高傑作です!~

   
 

タイトル:宇宙人ポール
公開:2011年
監督:グレッグ・モットーラ
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、セス・ローゲン(声の出演)、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、ビル・ヘイダー、ブライス・ダナー、ジェーン・リンチ、シガニー・ウィーバーほか
閲覧したVOD:Amazonプライム・ビデオ(2018年8月23日時点では視聴可)

このタイトルとジャケ写から、食わず嫌いでずっと観ていなかった本作。
映画好きの友人が「面白かったよ」と言っていたけれども、それすら信じることができず、まったく期待せずに観たところ…「なにこれ、めちゃくちゃ面白いやん…。今まで観てなかったことを後悔するよ…」と真剣に思った作品です。
みなさん、タイトルとジャケ写に騙されてはいけません!
そして、やっぱり『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン』を生み出した、サイモン・ペッグとニック・フロストは天才やな…と再認識しました。
おバカなコメディにアレルギーのある方は観ないことをオススメしますが、サイモンとニックのコンビと聞いたら、小躍りしそうになる方には絶賛オススメさせていただく良作です♪
ラストでは感涙必至ですよ(信じられないかもしれないけど、ホントです)!

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あらすじ

コミコンとUFOスポットめぐりのためにアメリカに来たオタク男2人

1947年、ワイオミング州のムーアクロフト。
とある民家に庭先に、まばゆい光が見える…。
その家の飼い犬であるポールが、光に反応するかのように外へ行きたがり、飼い主である少女に外へ出してもらうと、そこにはあたりを昼間のように照らす光とともに、UFOが現れて…???

時代は変わって現在。
カリフォルニアのサンディエゴのコミコンに意気揚々と乗り込んだ親友同士でイラストレーターと漫画作家のグレアムとクライヴは、イベントを満喫して楽しんでいた。


地元のイギリスから遠く離れているのに、自分たちがアメリカで開催されているコミコンの世界になじんでいて、人生で一番楽しいと思っているほど。
コミコンの次は、レンタルでキャンピングカーを借り、UFOスポット巡りをしようとしている2人。
エリア51などに立ち寄ったのち、最終目的地のロズウェルを目指すという、UFOや宇宙人といったネタが好きな人間にはたまらない旅になるはずだ。

エリア51の近くで入ったダイナーは、ドリンクの名前や販売しているおみやげにいたるまで、エイリアンネタでいっぱいの店だった。
店に入ってきた地元の人間らしい2人の男が大笑いしていたので、グレアムもそれに合わせて笑っていると、反対に男たちに絡まれる羽目になってしまい、グレアムとクライヴはゲイだとバカにされ始める。
いざこざに巻き込まれたくない2人はあわてて勘定をして出発することにし、キャンピングカーを発進させて2人の男のピックアップトラックにぶつけてからクライヴは出発するのだった…。

ポール出現!

ブラックボックスと言われるUFOスポットで記念撮影をしていると、地平線上に車が現れた。
あの男2人が追いかけてきたのだと思い、全速力で逃げるが、車はクラクションを鳴らして追いついてきた。
だが、その車はあのピックアップトラックではなく、普通のセダンだった。
セダンがキャンピングカーを追い越していき、2人が安心していた矢先、なんとその車が目の前で突然横転し、火を噴きながら道路脇へと転がっていったではないか!


セダンに恐る恐る近づいていく2人だが、車の中には人がいない…。
助けを呼ぼうと電話をかけようとしていると、暗闇から「俺ならやめとく。その電話を切るんだ」と声が聞こえる。
そこから出てきたのは“いかにも”なルックスの“宇宙人”だった。
クライヴは宇宙人の姿を見て、はじめ大笑いしていたがすぐに気絶してしまう…。

宇宙人は「助けてほしいんだよ」とグレアムに話しかけ、面食らうグレアムの「君はエイリアンなの!?」という質問にはニヤリとしながら「君にとってはね…」と答えた。


「指、入れる…?」というグレアムの質問に「またその質問かよ!屁の採取もしないし、ケツの研究もしねえよ!」と答える宇宙人。
彼の名前はポールで、それはニックネームなのだが、彼の船が犬に墜落して…と説明している途中で「そんなことはどうでもいいから、気絶したクライヴをのせて一緒に出発しよう!助けてくれないと死んでしまうんだよ」と言う。
グレアムは悩むが、ポールの言い分を聞いてやり、一緒にキャンピングカーで出発することにする。
ちなみに気絶していたクライヴは失禁しており、さっきのダイナーで買って車に貼り付けていた『エイリアン乗車中』のステッカーをグレアムは外すのだった…。

宇宙人とのロードトリップ、スタート!

宇宙人のポールは、そのへんの一般男性と同じように、流ちょうで、ちょっと下劣なアメリカ英語をしゃべる。
不思議がるグレアムに「オレは英語を喋れるんだよ!マヌケ!」と言うポール。
とにかく北へ向かうようにとグレアムに指示し、“ビッグ・ガイ”から離れないと…とつぶやくのだった。

その頃、横転したままの車のところに一人の男がやってきた。
どうやらポールを探している組織のようだ…。
「星に電話したかもしれない…。救出チームがくるかも…」と話すボスらしき女性と、現場で捜査をする男。
民間人を拾って逃げようとしている宇宙人をとらえようと組織も本格的に動き始めたようだ。

キャンピングカーで目を覚ましたクライヴは、トイレから出てきた宇宙人の姿を見て、普通に英語でグレアムと会話しているところを、背後から襲う。


だが、グレアムはクライヴを止め、ポールはアンドロメダ銀河北のM型小惑星から来たんだよと説明する。
「まんまだな…」とポールの外観について感想を述べるクライヴに対して「この60年間、人間たちはオレの姿を弁当箱や服に印刷したんだよ。会ったときに気絶しないようにな!」と言うポール。
それに怒ったクライヴは、またポールの首を絞めるが「俺の臓器に指を突っ込むな!感染してたらお前死ぬぞ!」と言われて、クライヴは思わず手を離す。
そんな矢先、検問が行われている場所にたどり着き、車が止められてしまうことに…。
ヤバイと思ったポールは、急いで車の中のどこかに身を隠す。

検問していたのは、例の組織から送り込まれた新人と呼ばれる2人の男だった。
1人は車の外でグレアムとクライヴと話をし、もう1人が車の中を捜索する。
「おい大変だ!」と車の中で探していた方の男が叫び、ポールが見つかったのかと思ったが…、新人捜査官は「君たち、アダム・シャドーチャイルドに会ったのか!」と興奮気味だ…。
捜査員のうちの1人はマンガオタクで、車の中でアダム・シャドーチャイルドのサインを見つけて、興味津々になっていたのだ。
クライヴが失禁したジーンズには目もくれず、異常はないとして2人を行かせることに。
車を発進させて、ほんのちょっと話したところで、透明になっていたポールが突然社内のフロントガラス付近に現れ、2人はあわてて急ブレーキを踏む。
息を止めている間はカモフラージュができ、ポールは透明になれるというのだ。
発進してすぐに突然急停止したキャンピングカーを見ても、やっぱり2人の捜査員はなんとも思っていないらしい…。

グレアムとクライヴはいよいよ追われることに…

ヒマを持て余してかくれんぼをしている新人捜査員2人のところに、車の事故現場に現れたベテラン捜査員らしき男がやってきた。


不審な車を見かけなかったかと聞かれ、地元の車とオタクが乗ったキャンピングカーしか見なかったと答える2人。
車の中を捜索したのか?という問いには「漫画本ですね。あ、それと漏らしたジーンズも…」と言った瞬間、ベテラン捜査官は反応する。
「おもらしオタクのことを詳しく思い出せ!」

ガソリンスタンドに給油しに寄ったグレアムとクライヴ。
そこにたまたまなのか、地元の警察がやってきたため、慌て始める2人。
2人はスナックを買い込み、警察からも尋問めいたことを少し聞かれるが、なんとか切り抜けて出発するのだった。
ポールは警察から疑われなかったことを褒めるが、クライヴはポールから要求されることばかりが多くて、詳細について何も教えてもらえないことに不満を言う。
だが、ポールは「知らない方が身のためだ…。何かあったときのためにもな。長い間基地にいて、客扱いされていたと思ってたけど、実は囚人だったのさ…」と言うだけだった。

そこで突然フロントガラスに小鳥がぶつかって死んでしまう。
道路に下りて、ポールが突然その鳥を両手で持ち何やら目をつぶって念じると、なんと鳥が生き返った!


「奇跡だ!」とみんなで喜んでいると、突然ポールはその生き返った鳥をパクリと口に入れてバリバリと食べてしまった…!
「食べ納めだ!死んだ鳥は食べられないだろ!」とさも当たり前のことのように発言するポール…。

ポールとの楽しい夜

キャンピングカーの中で、ポールの姿をスケッチしながら、グレアムは「あれを人にやったことはあるの…?」と恐る恐る尋ねると、「死人にはやらん。死んだ鳥は簡単だけどね。人にするのは危険なんだよ。その傷がオレに跳ね返るからな」という答えだった。
走りっぱなしのクライヴが疲れた様子を見せたので、ポールがここらへんで今夜は泊まろうと提案。
逃亡中でメン・イン・ブラックが追ってくるのに…!と言っても、静かなところなら人目は引かないよ、とポールは余裕だ。

その一方で、ポールを探す男たち3人は、先に立ち寄ったガソリンスタンドにまでやってきていて、RVの2人がイングランド出身で、コミコン帰りのオタクというところまで突き止めていた。
新人の捜査員の1人が、上司2人の無線での会話をたまたま傍受してその内容に戦慄を覚えているようだ…。
無線の向こうで女性の声が静かに指示をする。
「オタクどもを消して、緑の野郎は金魚鉢に戻すか殺すのよ…。地球へ来たことを後悔させてやる…」

グレアムとクライヴ、ポールの一行は、RVのキャンピングサイトへ到着。
その夜は3人でリラックスした夜を楽しんでいた。
そしてポールは「グレアムとクライヴはゲイのカップルなのか?」と、2人がうんざりする質問をするのだった。
もともと科学的任務で来たが、宇宙船に問題が起きて墜落し、目が覚めると基地にいたというポール。
それからというもの、政府に助言をしたり、E.T.の監督であるスピルバーグ監督にも助言をしたりしたというのだ。
「モルダー捜査官は俺の案だよ!」と言うポールはタバコを吸って、マーヴィン・ゲイに合わせてダンスまで踊る。
その様子を、キャンピングサイトの管理人の娘であるルースに見られかけるのだが…、たまたま厳格な父親がルースを呼んだため、決定的な目撃はまぬかれたのだった。

朝になり、ルースがキャンピングカーにやってくると「あと1人はどこなの?」と尋ねる。
「昨夜踊ってる3人の姿が見えてね…」と言うルース。
ダーウィンの頭を撃ちぬくイラストのTシャツを着ているルースは、敬虔なクリスチャンらしく、ダーウィンの進化論は神への冒涜だと信じているようだった。
持論を力説するルースに堪忍袋の緒が切れたポールは、トイレからルースの前に姿を現すと、ルースは気絶してしまった。
ポールの姿を見られたからには、一緒に連れて行かないとまずいと主張するグレアム。
だが、2人のパスポートはルースたち父娘が住む管理棟だ。
ポールは息を止めて透明になると、パスポートを探しに管理棟に入る。
無事パスポートを見つけたが、その写真を見て思わず噴き出したポール。
そこに、ルースの父親が現れ、慌てて逃げるが、父親は銃を持ってポールを追って出てきた。
車を走らせながら、なんとかポールを車に乗せ、キャンピングカーはその場を後にした。
そこには、グレアムが描いた「クソくらえ」と中指を立てたポールのイラストが残された…。

ポールたちの追っ手がどんどん迫ってくる!

ルースは走るキャンピングカーの中で目を覚ます。
ポールの姿を見て「あいつは悪魔よ!」と叫んで動転しているルースは、いまだに敬虔なクリスチャンであることから逃れられず、『アメイジング・グレース』を唄い出す始末…。
どうしても埒が明かない状況に業を煮やし、ポールはルースの額に手を当てると、自身の知識と経験を念力で伝達した!
ルースは気絶し、ポールもふらふらと倒れこむ。
「俺にもしてくれ」と頼むグレアムにも同じことをしてやると、グレアムも意識を失い、ポールはかなり疲労しているようだ。

その頃、ルースのキャンピングサイトには、あの捜査官たち3人がやってきていて、父親から話を聞くと、またグレアムたちの後を追うべく出発する。
新人捜査官は上司に何を捜索しているのかを聞くが「知る必要はない」と一蹴されてしまった。
無線で捜査官たちのやりとりを聞いていたルースの父親は「手遅れになる前に老いぼれの娘を捜せ」という言葉を聞くと、自らショットガンと聖書を手にして、家を出るのだった…!

ルースはいまだにポールの存在が信じられておらず、気持ちの整理がつかないようだ。
キャンピングカーを出て、文句を言うルースを、なんとかなだめようとしているグレアム。
だが、それを見てクライヴは面白くなさそうだ…。
「女相手に嫉妬してんのかよ!」とポールが鋭くツッコミを入れるも、それを否定しないクライヴ。
しかも、クライヴはポールに対しても実は嫉妬していたのだ!
「俺たちにとって、特別な旅なんだよ…。宇宙人に会うのは楽しみだったさ…でも台無しさ。ヤツは君と仲良くて、今度は女も登場だ…」


落ち込むクライヴを彼なりのやり方でポールは慰めようと、さらにクライヴにも知識と経験を与えることに。
クライヴはそれを受けて短く笑うと、また気絶した…。

ルースは今まで宗教上の理由から禁じていた汚い言葉をいっぱい口にしはじめ、なだめようと必死のグレアムにキスをするなど、自分の殻を破るとポールたちと一緒に旅に出ることを決意した。
左目が白く濁っていて、左側だけがサングラスになっている眼鏡をかけていたルース。
ポールはルースに命を助けてくれたことの感謝を伝え、さらにその不思議な力でその目を治すことに成功した。


そして…ルースは今まで使ったことのなかった、悪い言葉をガンガン織り交ぜてしゃべるようになっていた…。

夜になり、酒場に立ち寄ると、ルースは心配しているであろう父親に電話をかける。
だが、父親も実はすでにその酒場にいたのだ…!
そして…、エリア51の近くのダイナーでクライヴがぶつけたあの2人組のピックアップトラックもこの酒場の駐車場に停まっている…!
ルースの電話に出たのは、例の捜査官だ。
「現在地と目的地を言うんだ。君を助けたいんだ」とルースを説得する後ろで、新人捜査官の2人が逆探知に成功し大声を上げたことで、ルースも危険を察知する。
しかも、電話を切ったルースの前に立ちはだかったのは、あの車をぶつけたマッチョ系の2人組だ。
ルースは男の股間を蹴り上げると、急いでグレアムとクライヴのところに行き、早く店を出ようと急かす。
そこで、ルースを追ってきた男2人組が、グレアムとクライヴを発見。
殴られそうになったところを、ルースが男の1人を突き飛ばすと、男がもたれかかった先が水兵たちのテーブルだったことから、喧嘩っ早い男たちで店は大混乱に。
さらに、急いで店を出ようとしていたルースがさらにぶつかった男性は、なんと父親だった!
ルースの治った目を見て驚いている父親だが、結局水兵の1人のとばっちりを食らって殴られ、その場で気絶してしまう。
混乱に乗じて3人は外へ出るが、結局あの2人組が追いかけてきた。
キャンピングカーのところまで戻ったものの、クライヴが殴られて万事休すというとき、車のドアを開けて中からポールが登場。
2人組に向かって「指を突っ込むぞ…」と出てきたのだった!


屈強そうだった2人組だが、ポールの姿を目にしてあえなく気絶…。
うまく切り抜けたと思ったが、そこで聞こえてきたのはパトカーのサイレンの音だ…。
「ごめん。逆探知されてたのよ…」というルースの言葉を聞くと、ポールは「車に乗れ…!」と促し、一行は出発することに。


出発する際に、あの2人組のピックアップトラックの反対側も凹ませてしまうのだった…。

ついに追跡劇が始まる…!

酒場の駐車場を出ると、すぐ近くのキャンピングサイトに入ることにするポールたち。
「敵の裏をかくんだ。止まるなんて考えるのはアホだけだ。だからアホになるのさ」というのがポールの作戦だ。
そして、みんなでビールでも飲みに行こうということになった。

騒ぎが起こった酒場は多くの警官や救急車でいっぱいになっていた。
よくある酒場の乱闘だよ、ということで地元警察は処理していたが、そこに例の捜査官たちも到着。
2人の男が泣き止まないんだ、という情報を聞きつけると、彼らに話を聞きに行き「何か変なものを見なかったか?」と尋ねるが、あの2人組は怯えた様子で首を横に振るばかりだ…。
でも、様子がおかしいと直感的に察する捜査官。
かつ、新人捜査官の1人がルースの家で見つけた、あのポールのイラストを見せると、2人組の男はすぐに恐怖の悲鳴を上げるのだった…。

街に酒を買い出しにやってきた一行。
グレアムはルースに「もう一度キスしないか」と提案し、前よりもロマンチックなキスをしようとしたが、キスをする直前で息を止めていられなかったポールが姿を現し、ほどなくしてクライヴもやってきてしまった。
街のはずれの森の中で4人は焚火を囲んで、ポールは大麻を吸う。
ルースは初めての大麻を吸うと、すぐにハイになってその場に倒れこんだ…。
グレアムはポールになぜ地球を去るのか、を尋ねると、ポールは政府からするともはや用なしとなり、あとは彼の特殊能力のために幹細胞を取るために脳を切り取られることになるのを知ったため、宇宙へSOSを発信、輸送中に付き添いを殴って逃げようとしたところで、グレアムとクライヴに出会ったということだった…。

目が覚めると、ルースだけが先にキャンピングカーに戻っていて、街はもはや車と人であふれてしまっていた。
ポールはカモフラージュでキャンピングカーまで戻ることができないという現実に直面する。
そのころ、キャンピングサイトでは、あの捜査官が聞き込みをはじめているのだった…。

ポールに子ども用のカウボーイのコスチュームを着せ、3人は街を歩いている。


だが、その町にはルースの父親も来ていた…。
ある店の前で足を止めたクライヴ。
そこで、ポールはクライヴとこのコミックストアに残り、カモフラージュで待つから、10分後にキャンピングカーで迎えに来るようにとグレアムに指示する。

そのとき、ついにゾイル捜査官がルースのところへ聞き込みにやってきた。
ルースだとは気づかない捜査官。
聞き込みを交わし、捜査官は次の聞き込みへと向かう。
それと同時に、新人捜査官の2人組も町にやってきていたのだった。
オタクの捜査官は、ポールがいるコミックストアに入ることにする…。
捜査官が入ってきた瞬間に凍り付いたポールを見て、オタク捜査官はよくできた人形だと感心し、コミックを物色。


店を出ようとしたところ、オタク捜査官が「宇宙人のタマか…」とつぶやきながら、それを確かめてみようとポールのズボンに手を入れたところで、ポールは我慢ができなくなる。
「その手をタマから離せ!」と言われたオタク捜査官は、仰天しながら外の相棒のところへ「中にいる~!」と駆け寄った。


ついにポールはそのまま街中を逃げると、ちょうどグレアムのキャンピングカーが到着。
2人の捜査官からなんとか逃げ切り、車を急発進させる。
捜査官たちが車に戻ったところ、ボスのゾイル捜査官もそこにいた。
「エイリアンを見た!」という部下たちの言葉にもしらを切りとおし、最終的には部下に銃を突き付けて基地に戻れと命令し、1人で後を追うことにするゾイル。
それと同時に、ルースの父親もポールとキャンピングカーを目撃し、後を追うのだった…。

ハイウェイの途中の看板の陰に隠れ、なんとかルースの父親とゾイル捜査官をやり過ごした一行。
ポールはこの先はあまりにも危険だから、と1人でなんとか車を調達して目的地へ向かうと言い始めた。
だが、みんなは永遠の親友だし、今さらあとに引けないと、3人はポールに最後まで付き合うということにする。
ポールは最後の頼みだ、とキャンピングカーを止めたところにあった花火屋で花火を買うようにと頼み、店で『未知との遭遇』の打ち上げ花火を見つけたグレアムとクライヴは、レジで約300ドルという金額を払えずに、そのまま万引きをして店を出た…。

その情報はゾイル捜査官のところに無線で知らせられ、ゾイルは元来た道を引き返すことに。
車で飛ばせば30分の距離だが、警察よりも先に行けと指示される。
その無線通信を、ルースの父親も、命令を聞かずに後を追っていた新人捜査官2人も傍受する。
そして、ゾイルに無線で指示をするボスは、ポールの行き先から、ポールが宇宙へ帰ろうとしていることに気づいたのだった。

ポール、感動の再会…からの激戦!

ムーアクロフトについたポールたち一行は、ポールが墜落した家へ立ち寄ることにする。
ポールは遠くから眺めるだけにしようとしたが、グレアムたちはその家の扉をノックした。
「60年前、犬を殺したエイリアンを連れてきたんです」と説明し、ポールと犬の飼い主だったタラは60年ぶりの再会を果たしたのだった…。
タラはまだ怒っていてポールに「よくも顔を出せたわね…」と言う。
ポール(犬)にぶつかったのは隕石だと言われ、みんなに正気ではないと言われたタラ。
宇宙人を助け出して看病したのに、子どもたちにはいじめられ、ひどい時代を送った末、自宅に引きこもって生活をしていたのだ…。


だが、タラは謝るポールに「あなたが存在するとわかったから、もういいのよ。信じなかった連中はクタバレっての!」と笑顔でポールを許した。
ポールはタラに、助けられた当時にタラからもらったクマのぬいぐるみを返す目的で、ここにやってきたのだった…。

感動の再会劇だが、その途中にまた誰かが玄関のベルを鳴らす…。
玄関を開ける前に、催涙弾が家の中に投げ込まれた。
ポールはゾイルにつかみかかり、頭に刺激を送ってゾイルを倒すと、自身も疲労に耐えられずに倒れこむ。
クライヴがポールを抱きかかえ、家の中へと後ずさりをしながら入ろうとしているところに、新人捜査官が銃を向けて迫ってきた。
だが、玄関の陰に隠れていたグレアムが、その頭にフライパンで一撃を食らわせて倒すと、その隙に一行はキャンピングカーへと走る。
だが、そこにルースの父親も到着した!
家の中でいたオタク捜査官の方が、キャンピングカーへ乗り込もうとしているグレアムたちに銃を撃った瞬間…、なんとコンロのガスが出しっぱなしになっていたため、ガス爆発を起こしてタラの家は粉々に吹っ飛んだ!


爆風で飛ばされた父親を案じて、ルースは彼のもとに駆け寄るが、父親が立ち上がったところを見て、またきびすを返してキャンピングカーに乗り込む。
乗り遅れたグレアムもなんとか車の中に引き込むと、ポールの運転でなんとかタラの自宅を後にするのだった。

ゾイルの車を奪って、新人のハガードの方が一行の後を追う。
さらにその後を追いかけるのはルースの父親だ。
引こうとしないルースの父親にハガードが発砲し、ルースの父親は道を外れて追跡劇から離脱。
そしてついにハガードがキャンピングカーに追いついてくる…。
並走しながらポールに銃を向けるハガードだが、彼の目の前には川があったのだ…!
それに気づいていなかったハガードはそのまま川へと転落、車は炎上した。

さらに後を追ってくるのはゾイルだ。
新人捜査官は2人とも殉職し、まだ決着をつけられていないことにボスは無線の向こうで怒り狂って「私がいけばよかったのよ…」と愚痴を言う。
ゾイルは無線を銃で撃ちぬくと、独断で後を追うことにするのだった…。

最後の悲劇…

キャンピングカーは森に入ったところでオーバーヒートしてしまい、動かなくなってしまった…。
一行は車を捨て、徒歩で森の木々をかき分けて少し進むと、その先には険しく切り立った台形の大きな岩がそびえ立っていた。
暗くなり、万引きした花火に火をつけ、花火を打ち上げて、ポールの仲間の迎えを待つ一行。
だが、そこにはゾイル捜査官もマシンガンをたずさえて、ゆっくり近くに忍び寄って来ていた……。

明るい光が見え、迎えが到着したのかと思ったが、それはゾイルに指示を出していたボスがヘリコプターでやってきたのだった!


「ビッグ・ガイ」と呼ばれていたボスは女性で、知事との晩餐会に出席するためのドレスの盛装で現場にやってきたのだ。
その後ろからゾイルも到着すると、彼はビッグ・ガイの護衛たちを狙って撃ち倒していった。
だが、そのゾイルもビッグ・ガイに撃たれてしまう。


裏切りをビッグ・ガイにとがめられたゾイルは「ポールは友人だ」と、ポールの脱出を手助けしようとしていたのだった…。
だが、もはや万事休す。
ポールを渡すまいと、ポールの前にグレアムもクライヴも立ちはだかり、みんなでなんとかビッグ・ガイを出し抜こうとするが…、グレアムたちの素手の攻撃では全然歯が立たない…!
だが、そのビッグ・ガイをパンチ一発でノックアウトしたのはタラだった。

一件落着かと思いきや、そこに現れたのはルースの父親だった。
ハガードに撃たれたが、その銃弾を胸元の聖書が防いでいたのだ。
ポールをしとめようと銃を放ったそのとき、ポールをかばって撃たれたのはグレアムだった…!


胸の真ん中を撃たれ、ひどく出血しているグレアムはどう見ても助かりそうにない。
楽しい旅だったとクライヴと話しながら、グレアムは息を引き取った…。

そこにポールがやってきた。
「やってみるか…」
ゾイルは「それは危険だ」とポールを止めようとするが、ポールはグレアムの傷口のあたりに手を当て、なんとかそれを癒そうと力をこめる!
ポールの胸に傷が現れ、反対にグレアムの傷が癒えると、ポールは後ろへ飛ばされて、そのまま死んでしまったかのように見えた…。
だが、しばらくするとポールは息を吹き返し「食べられないのに、治し損だ!」といつもの悪態をついて復活。
「たまには冒険もいいだろ」と笑顔を見せる。
その様子を見たルースの父親は「これは奇跡だ!神が授けた癒しの手だ!」と一人狂喜乱舞しているのだった。
そして、ついにグレアムとルースはついに熱いキスを交わす。

だが…その後ろで銃の撃鉄を起こす音がした…。
ビッグ・ガイが目を覚まし、ポールたちに銃を向けていたのだ…。
だが、その直後、ビッグ・ガイはポールを迎えに来た宇宙船のタラップに無残にも一瞬でつぶされてしまったのだが…。

これで本当の一件落着。


ポールはみんなと別れの言葉を交わし、宇宙船へ乗り込もうとすると、タラに「一緒に来るかい?」と誘う。
タラの人生を台無しにした責任をとって、新しい人生をあげるというのだ。
タラはポールと一緒に、地球から旅立つことにする。

最後にグレアムとクライヴに「ありがとう」と言うポールに、「こっちこそ」と固いハグを交わすと、ポールは「また今度な」と宇宙船に乗り込むと、上空に待機していた母船に合流し、そのまま宇宙へと去っていった…。

2年後のコミコン

コミコンにまたグレアムとクライヴがやってきた。
会場で合流したのは、現在はグレアムの恋人となったルースで、『スターウォーズ』のコスプレで登場した。
コミコンでは、グレアムとクライヴがネビュロン賞を受賞した作家として、大きいステージで喝さいを受けている。
その作品は『ポール』というタイトルだった。

まとめ・感想

こんな宇宙人モノ、後にも先にも見たことない!(いい意味で)
「食わず嫌いはやめて、この映画だけはとにかく観て!」と、何の躊躇もなくオススメできる稀有な作品です。

いわゆる“グレイ”と呼ばれる、背丈は小学生の子どもくらいで小さく、細長い縦長頭が異様に大きくて、その顔の半分ぐらいの面積を占める大きな目と、頭に対して貧相な胴体と足を持つ宇宙人の姿は、誰しもが一度は何かしらで目にしたことがあるはずです。
当然ながら、こんな宇宙人が本当に存在するかどうかは明らかにされていませんが、こんな宇宙人が本当にいたら…という想像をぶっ飛んだ形に膨らませて、傑作コメディに仕上げたのが本作『宇宙人ポール』です。
得体のしれない恐怖の存在で、地球外からやってきたエイリアンは、たびたび人間を拉致しては人体実験をしている…という話がいくつも語られていますが、それすらネタにしてしまうという設定。
ポールは流ちょうな英語を話すことができ、しかも、それは全く洗練されておらず、そこらへんの酒場で夜な夜な飲んで下品な言葉をはいているようなオッサンキャラに仕立て上げているのもお見事。
登場の瞬間から、宇宙人ポールのファンになってしまいます(少なくとも私は…)。

男2人+宇宙人1人のロードムービーでありながら、ポールを追う謎の秘密組織の追跡劇にハラハラドキドキさせられるサスペンスでもあり、終盤にはドンパチも繰り広げられるド派手なアクションもしっかり組み込まれている、お腹いっぱいに満足できるコメディ。
しかも泣けるんです!!!!!
そこらへんにいそうなオッサンキャラで、しかも下品なポールだけれど、数十年前に事故に遭った自分を助けてくれた少女タラのところへしっかりと謝罪に訪れたり、自分たちを助けようと奔走してくれた男2人に感謝するだけでなく、命を落としてしまったグレアムの傷をいやすため、自らを犠牲にするリスクを負ったりする場面には、涙せずにはいられません。
謝罪といえば敗北のように取られがちな昨今の風潮や、感謝や自己犠牲といった考え方が希薄になってきている現代に対し、教訓をしっかり与えてくれる内容にもあっぱれ!
やっぱり、出演だけでなく、脚本も務めたサイモン・ペッグとニック・フロストの才能は天才的だと称賛せざるをえません!
ポールを追う冷徹な秘密組織のエージェントと思い込まされていたゾイル捜査官が、実はポールの味方だという展開にも驚きましたが、「ビッグ・ガイ」と呼ばれる秘密組織の頂点に君臨する謎のボスを演じるのが、あのシガニー・ウィーバーだった、というオチにはのけぞりました(シガニー・ウィーバーはあの『エイリアン』シリーズのヒロインであるリプリーを演じた女優、というネタ)。
シガニー・ウィーバーがこの役柄を演じることを前提に脚本を書いたのか、シガニー・ウィーバーに断られていたらどうしたんだろう…とか、その辺は私には知る由もありませんが、シガニー・ウィーバーがしっかり出演してくれたことで、この映画の完成度がさらに高まっていることは間違いありません!(笑)

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