タイトル:「パディントン」
公開:2014年
監督:ポール・キング
出演:ベン・ウィショー(パディントン:声)、サリー・ホーキンス、ニコール・キッドマン、ヒュー・ボネヴィル 他
視聴したVOD:dTV(2018年6月20日時点では視聴可)
原作は、世界40か国以上に翻訳され愛される、マイケル・ボンド作の児童文学です。
だけど、この映画は子どもはもちろん、大人が観ても楽しめるコメディ作品。
笑えるけど、心が温かくなるハートフルな物語です。
ダッフルコートに赤い帽子がトレードマークの、クマのパディントンの声はベン・ウィショー。
そして、脇を固める俳優陣もニコール・キッドマンやサリー・ホーキンスと豪華です!
ペルーから、はるばるロンドンまでやってきたパディントンは、果たして「自分の家」を見つけられるのか?
あらすじと感想を書いてみましたので、ご覧ください!
『パディントン』配信先一覧 | |||
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【あらすじ】
『喋るクマ!』
イギリスの探検家クライドは、誰も見たことの無い生物を求めて未開の地ペルーへとやってきた。
新種のクマを発見し、捕獲しようと銃を構えたが、そこにもう一頭のクマが現れた。
危ない!と思ったが、クマは非常に友好的で人間を襲ったりしなかった。
クマの住処に案内してもらったクライドは、お礼に人間界の暮らしを教え、自分の住む街ロンドンのことを話して聞かせた。
クマは、クライドが持ってきた様々な物に興味を示したが、中でもマーマレードが気に入ったようだ。
二頭のクマは雄と雌、とても賢く交流するうちに英語が話せるようになった!
クライドは雄をパストゥーゾ、雌をルーシーと名付け「ロンドンへ来たら歓迎するよ」と言い残し、被っていた赤い帽子を置いて帰っていった。
年月が経ち、パストゥーゾとルーシーは、大好物になったマーマレードを作りながら、甥っ子のクマと一緒に穏やかに暮らしていた。
「いつか、探検家の国、ロンドンへ行こう」と話しているが、あれから40年の間一度も訪れたことはない。
好奇心旺盛な甥っ子も、その話を聞きロンドンに想いを馳せていた。
ある日、三頭が住む森に大きな地震が起きた。
三頭はシェルターへと急ぐが、逃げ遅れたパストゥーゾに倒れた木々が襲い掛かった。
翌朝、二頭はパストゥーゾを探したが、いつも被っていた赤い帽子だけが見つかった。
甥っ子は、ロンドンへ行くことにしたが、年老いたルーシーは老グマホームへ入ると言って付いていくことを断念した。
一人で不安な甥っ子に「ロンドンは、きっとよそ者に優しい国よ」とルーシーは励まし、赤い帽子を被せて貨物船に甥っ子を忍ばせたのだった。
『初めてのロンドン』
甥っ子クマは貨物船の荷物に紛れて、無事にロンドンへ到着した。
ロンドンに着いたら、まずは明るく挨拶、そして天気の話、そうすれば温かく迎えてくれて、住む家を与えてもらえる!
そう聞いていたはずなのに、挨拶しても応えてくれるどころか、誰一人立ち止まってもくれない。
虚しく駅で佇んでいると、一組の家族が通りかかった。
その家族、ブラウン一家の母メアリーが足を止め、話しかけてくれた。
メアリーは、想像力豊かで心優しい女性だ。
行き場の無い小さなクマに興味を持ち、助けになりたいと心から思った。
しかし、気難しく現実的な夫のヘンリーは、明らかに関わりたくないといった態度を見せている。
そんなヘンリーの反対を押し切り、メアリーは「一晩だけうちで面倒を」とクマを連れて帰った。
そして名前の無いクマに、拾った駅にちなんで「パディントン」と名付けた。
ブラウン家に着いたパディントンは、この家に住めると思い込み大喜び。
しかし、メアリーから「小さな子は知らない人の家に住まないものよ。お世話をしてくれる人を探さないと」と言われガッカリする。
そして、探検家がロンドンに来たら歓迎すると言っていた、と思いだし、メアリーはその探検家を探すと約束してくれた。
ブラウン家には、反抗期の娘のジュディ、好奇心旺盛な息子のジョナサン、この二人の子どもの他に、お掃除好きの親戚のバードさんが同居していた。
お風呂を勧められたパディントン、しかし初めての人間の家で勝手がわからず、水道管を壊してバスルームは水浸し!大惨事となってしまった。
その夜、屋根裏部屋を与えられたパディントンは、眠れずにルーシーへの手紙をしたためる。
「ロンドンは想像と違う。クマの居場所がない冷たい街です」と綴っているところに、メアリーが様子を見にやってきた。
パディントンは探検家の名前を知らないので、探すのは非常に困難。
しかし「この帽子は叔父が探検家から貰ったものだ」と聞いたメアリーは、明日知り合いの骨董品屋に行って帽子について聞いてみよう、と提案してくれた。
メアリーの言葉と優しさに、パディントンの心は落ち着き眠りについた。
『忍び寄る危機!』
翌日、パディントンはメアリーと一緒に骨董品屋に向かった。
そこで、帽子が「地理学者協会」のものだと判明し、探検家への手がかりを得ることができた。
パディントンは店内にいた客の男に朗らかに挨拶をするが、その男は驚いて手に持っていた財布を落として逃げ出してしまった。
実は、その男はスリで、落としたのは盗んだ財布だったのだ。
そうとは知らないパディントンは財布を届けようと男を追いかけ、スリの常習犯を捕まえた形になった。
その出来事が夕刊に載り、パディントンは一躍有名なクマになった。
子ども達は喜んでパディントンを讃え、次第に打ち解け仲良くなっていく。
楽しそうに過ごすパディントンと子ども達を見て、ヘンリーも探検家探しに協力し、見つかるまではパディントンの面倒を見ることを決意した。
パディントンとヘンリーは、地理学者協会へ向かった。
しかし、英国にペルーを探検した地理学者はいないと門前払いされたのだ。
納得のいかない二人、このまま大人しく帰るわけにはいかない!
そこでヘンリーは掃除婦に変装し、資料室へ忍び込んだ。
調べてみると、ペルーへの探検隊の記録が意図的に抹消されていることが判った。
さらに機密文書を調べ、遂に探検家の名前「モンゴメリ・クライド」にたどり着いたのだった。
その頃、パディントンの身に危険が迫っていた。
自然史博物館の館長、ミリセント・クライドが、パディントンを狙っていたのだ。
彼女は、表向きは動物愛護者だが、裏では珍しい動物を密輸し剥製にしていた。
実は、彼女は探検家クライドの娘。
父が新種のクマを捕獲して持ち帰らなかったために、地理学者協会から追放されたことをずっと恨んでいた。
いつの日か、そのクマを捕まえて剥製にしてやろうと目論んでいたのだ。
仲間から、ペルーからの貨物船に不審な動物が密航していたようだと聞き、マーマレードの空き瓶が沢山あったとの証言から、父が出会ったクマと同じ種族だと直感。
あらゆる手を使い、パディントンがブラウン家に滞在していることを探り当てたミリセントは、密かに捕獲のチャンスを狙っていたのだった!
『出ていくパディントン』
ブラウン一家にすっかり慣れたパディントンは、一家を本当の家族のように感じていた。
そして、家族にとっても、パディントンは大切な存在になっていた。
ある日、ブラウン一家は揃って出かけてしまい、パディントンは一人で留守番をすることになった。
チャンス!とばかりに、ミリセントが動き出した。
ブラウン家の隣人の男、カリーをたぶらかして協力させ、パディントンを捕まえに侵入してきたのだ。
屋上から武装して忍び込んできたミリセントの姿が、パディントンにはまるで巨大なゾウに見えた。
慌てて逃げ出し、冷蔵庫の中に身を隠すが、ガスを用いたミリセントの襲撃で火の手があがってしまった。
ボヤ騒ぎとなり、ミリセントは撤収したが、帰宅した家族はパディントンが起こした騒ぎだと誤解する。
「ゾウが襲ってきた!」というパディントンの言葉は誰にも信じてもらえなかった。
夜、ヘンリーが「パディントンがいては、子ども達が危険だ」と、役所に連れて行こうとメアリーに話しているのを聞いてしまい、パディントンは一人ブラウン家を出て行った。
翌朝、「僕がいなくなり、家族の平和が戻りますように」というパディントンの置手紙を読み、家族はショックを受けた。
「仕方ない、住む世界が違う」と言うヘンリーに、子どもたちは反発し、メアリーもパディントンの手がかりを探しに出ていった。
残されたヘンリーに、バードさんは言った。
「まだわからないのかい?この家族には、あのクマが必要だってこと」
『救出大作戦!』
パディントンは電話帳を頼りに「M・クライド」の家を一軒ずつ訊ねていった。
なかなか見つからなかったが、ようやく「探検家のモンゴメリ・クライドは私の父」という家を探し当てた。
クライドの娘、そう、ミリセントの家にパディントンは自ら来てしまったのだ!
ミリセントからクライドは亡くなっていると聞き、落胆するパディントンだったが「私が、あなたにふさわしい家をあげる」と言われ、喜んで付いていく。
そこへ、美しいミリセントにすっかりのぼせていたカリーが、花束を持って現れた。
しかし、パディントンを手に入れた今ではカリーは用済み、ミリセントは冷たく追い払う。
カリーはミリセントに利用されたとようやくわかり、ブラウン一家にパディントンの危機を知らせた。
一家はパディントンの救出に、自然史博物館に向かった。
正面突破を避け、下水道を通って館内への侵入に成功!
しかし、パディントンのいる部屋は鍵がかかって入ることが出来ない。
ヘンリーが窓から外壁をつたって、パディントンの元へ向かう。
麻酔銃を打たれ、処置台の上で眠っているパディントンを発見したヘンリーは、窓から大声で呼びかける。
やっと気が付いたパディントンは大慌てで逃げだすが、すぐにミリセントが追ってきた。
パディントンは換気口をつたって屋上を目指すが、下から火を放たれてしまう。
舞い上がる炎に、パディントンは真っ逆さまに落ちた!が、間一髪でブラウン一家に腕を掴まれて助かった。
『家族は一緒』
一家と再会し、一安心したのも束の間、すぐに屋上にミリセントがやってきた。
銃を構えたミリセントはパディントンを渡すように言うが、ヘンリーは「パディントンは家族の一員だ!家族は絶対に離れない!」と言い放った。
では、全員剥製にしてあげる、と言うミリセントに「もう、いいです」とパディントンは一人囚われようとする。
絶体絶命・・・と思ったその時、、パディントンは鳩がいるのに気づいた。
すかさず、帽子に隠した非常食のマーマレードのサンドイッチを取り出して、ミリセント目がけて放り投げた。
鳩たちはサンドイッチに一斉に群がり、ミリセントは驚いて落下、パディントン救出は大成功に終わった!
後日、ミリセントは裁判にかけられ、動物園での奉仕活動を命じられ、文句を言いながら動物たちの世話をしていた。
ブラウン家では、パディントンがお手製のマーマレードを作っており、皆とても幸せそうだ。
パディントンは、屋根裏の自分の部屋でルーシーへの手紙を書いた。
「ここはとても居心地がいい、種族が違っても、皆と同じになれなくてもいいんです。
僕はクマ、クマのパディントン」
感想
もう、パディントンが愛らしすぎてたまりません!
道で、こんな可愛いクマに出会ったら、私も即連れて帰りたい!
そんな愛くるしいパディントンと、偶然に出会ったブラウン一家との交流を描いた物語は、本当に胸がほんわか温かくなります。
ブラウン一家は、元々良い家族ではあるんだけど、みんなどこかチグハグしちゃってる人達。
それが、問題児、いや問題クマのパディントンを迎えたことで、家族の絆が強くなるんですよね。
縁というのは不思議なもので、上手くいかなかったことも何かの縁に触れて解決することがあります。
ブラウン一家には、パディントンという縁が必要だったんですね!
パディントンの一挙一動、それに振り回される堅物のヘンリー、すごく笑える場面が満載です。
いかにもロンドン!って感じの街並みも素敵。
あと、悪役ですがニコール・キッドマンはやっぱり美しいなぁ~!
好きな顔とか、そういうのじゃなくて、彼女は世界一美しい女優さんだと思っているので、どんな役でもやっぱり見惚れてしまいますね。
ちなみに、日本語吹き替え版では、パディントンの声は松坂桃李さんが担当しています。
優しい気持ちになれる、とても素敵な映画でした。
アフタヌーンティーを楽しみながら観たくなりますね!

音楽と本とコーヒー好きのアラフォーママです。育児で大好きなライブに行けないストレスをおうちでドラマ&映画鑑賞で発散しています。コンビニスイーツにも癒されております。
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