サイン・シャネル~カール・ラガーフェルドのアトリエ~【憧れのブライダル・ガウン】のあらすじ・ネタバレ・感想【ウエディングドレスが美しすぎて言葉がでない】 | VODの殿堂

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サイン・シャネル~カール・ラガーフェルドのアトリエ~【憧れのブライダル・ガウン】のあらすじ・ネタバレ・感想【ウエディングドレスが美しすぎて言葉がでない】

   
 

タイトル:サイン・シャネル~カール・ラガーフェルドのアトリエ~
【憧れのブライダル・ガウン】
公開年:2005年
監督:ロイック・プリジェント
キャスト:カール・ラガーフェルド
閲覧したVOD:Amazonプライム・ビデオ(2018年3月16日時点では閲覧可)

オートクチュール・コレクションまで、残り19日。
カボン通りにあるシャネルに、職人の出入りが激しくなっていきました。
アトリエでも、お針子が増員され、急ピッチで作業を進めていきます。
そして週末、完成したドレスを見たカールは満足げな表情を浮かべました。
アトリエ主任たちも、ホッと一安心。

しかしお針子たちの苦悩は続きます。
カールは完成したドレスにインスピレーションを得て、新たに4着のデッサンを描き上げます。
それは本番11日前のことでした。
アトリエ主任マルティーヌは、NOということもできず、4着のデッサンを持ってアトリエへ帰っていきます。
はたしてコレクションに間に合うのでしょうか?

『サイン・シャネル~カール・ラガーフェルドのアトリエ~』配信先一覧
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※配信状況は2019年10月16日(水)時点のものです。
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あらすじ

☆プロローグ

静かな部屋の中で、カールがデッサンを続けている。

「デッサン中は静かだ。大音量で音楽を入れてください。」

流れる音楽は、歌劇「ファウスト」よりバレエ音楽、ヌビア人の踊りだった。

オートクチュール・コレクションに向け、作業中のシャネル。
仮縫い、生地選びが終了したのですが、変更があるたびにお針子たちはドレスを縫い直し。
度重なる修正に、お針子たちはうんざりした様子である。

『今回は頑固なガロン(縁飾り)職人、マダム・プージューが登場。』

『ショーまであと15日。』

『ウエディングドレスは間に合うのでしょうか?』

☆ウエディングドレス

ショー19日前。
ドレスのアトリエ主任、マルティーヌがお針子たちを急かす。
大作のウエディングドレスが未完成だからだ。

「大きなケープが付いてる。全面に刺繍入りよ。」

ドレスの詳細を聞いた他のお針子は、乾いた笑みを浮かべていた。

☆職人

コレクションの日が近くなり、職人の出入りが激しくなっていく。

「美しい。最高だわ。」

刺繍、羽細工、ビーズ、帽子、アクセサリーなど、さまざまな職人が今日もシャネルの門を潜るのだ。

配達係ニキは、荷物を持ってある場所へ向かう。
マダム・プージューという職人に荷物を届けるためである。

「何の職人かご存じ?」

カメラマンの質問に、ニキは知らないと答える。
ニキは袋の中身も知らないそうだ。

「私は配達係です。中身は関係ない。」

車はどんどんパリ郊外へ。
カールはマダム・プージューを変な人だと評した。
約1時間半後、ニキはマダム・プージューの元へ。

「ご機嫌いかが?」

「歓迎はしないわよ。」

荷物を受け取ったマダム・プージューは、すかさずそう言葉を返す。

「何が見たいの?」

マダム・プージューが同行していたカメラマンに尋ねる。
仕事の様子を撮影しに来たことを伝えると、作業はすぐ始めないと返される。
なんでも明日雨が降りそうなので、農作業を先に済ませなくてはならないらしい。

「いつもこの調子ですよ。」

配達係のニキは、苦笑いを浮かべている。
マダム・プージューは1947年からずっとガロン職人として生きてきた人物である。

☆増員

月曜日。
コレクションに向け、臨時雇いのお針子がアトリエに現れる。
お針子同士、知り合いも多いようで、アトリエ内は賑やかな雰囲気に包まれていた。

「おはよう。揃ったわね。」

ジャクリーヌがアトリエに揃った面々を見つめ、満足そうに頷いた。

「完全なチームが揃ったわ。」

☆ガロン職人 マダム・プージュー

一方、マダム・プージューは宣言通り、農作業に勤しんでいた。
重いものを運んでいると、老いを感じるそうだ。

「生前のココ・シャネルを知る世代だもの。年をとるのも当たり前。」

マダム・プージューは、この時75歳である。

「まだたくさんある…。」

広い農場には、まだまだたくさんの作業が残されているようだ。
ガロン作りが始まるのは、しばらく時間がかかりそうだった。

☆迷信

ウエディングドレスの制作がスタート。
マルティーヌはデッサンを忠実に再現するため、トルソーにボディーラインテープを貼っていた。

「もっとヒップを大きくしなきゃ。」

一方セシールのアトリエでも、慌ただしく作業が続けられていた。

「縁起がいいわ。トワルが落ちた。」

お針子が嬉しそうに言葉を発する。
するとセシールが、トワルが落ちると服が評判になる前兆だ、と解説。

「色々な迷信があるの。」

セシールは仕事を続けつつ、迷信について語り始める。

「巻尺に結び目ができると仕事が増える。」「針箱を落とすと口論に。」などなど。
そして針で指を刺すことにも、いろいろな意味があるらしい。

「右手を刺せば仕事。左手なら心に関係する。」

親指から順番に、「喜び」「トラブル」「愛」「手紙」「出発」という意味を持つ。

「ハサミを落とすのは【凶】悪い事が起こる前兆よ。死人が出ると言われてる。」

一方、マルティーヌはウエディングドレスのトワル作りに奮闘中。
綺麗なラインを出すため、生地の下に紙を入れてボリュームを出していく。

「違ってるとしても、1mm程度のはずだけど…。」

マルティーヌの脳裏に、カールの言葉が蘇る。

『1mm下げて、少し強調を。』

「最後の1mmまで正確じゃないと。」

『マルティーヌ、きっちり1.5cmにして。』

「いつも1mmの勝負なの。」

トルソーに貼りつけた紙を切ろうとマルティーヌがハサミを取り出す。
しかし手が滑り、ハサミが指先を離れる。

本当にあった話。
ある時、ハサミを落としたお針子が、恋人と出掛けたら車がスリップして2人とも死んでしまったそうだ。
その話を聞いた時、マルティーヌを含む多くのお針子が【落ちたハサミ】のことを思い出したのである。

マルティーヌの指から離れたハサミは落ちることなく、首から下げているポシェットの中に納まった。
何事もなかったように、マルティーヌは黙々とウエディングドレス作りを続けていた。

☆栄養補給

水曜日。
アトリエではお針子たちが忙しなく作業をしている。

「みんな栄養補給よ。」

マルティーヌがたくさんのお菓子を箱の中に入れていく。
普段お菓子はほとんど食べないそうだが、この時ばかりは別らしい。

☆ガロン

木曜日。
干し草の取り込みもようやく終わり、ガロン作りがスタート。

「受注が決まると生地が届けられる。凝ったガロンでも、生地に合わなければ無意味。生地に載せた時に映えてこそ素晴らしい。」

マダム・プージューには師匠はいない。
兄と編み機を作り、色々な飾りを作ったそうだ。

「勤め人になる気はなかったから、ガロン職人になったの。」

マダム・プージューは、届いた生地を少しずつほぐしていく。

「あなたはいい人だから説明してあげる。今は生地の糸をほぐしているところ。」

ほぐした白糸と黒糸の数を見れば、記事全体の白と黒の糸の割合がわかるそうだ。

「そのバランスを考慮して、ガロンを作るわけ。」

生地を見ると、一見白が多いのだが、単純に白を多くしたからといって美しいガロンに仕上げるわけではないのだ。
マダム・プージューは、ほどいた糸を持って編み機の前へ。

「この職が若者に敬遠される理由は?」

カメラマンが訪ねる。
するとマダム・プージューは、スッと自分の手を差し出す。

「私の手を見て。綺麗な指とは無縁よ。関節症だし…背中も丸くなってしまったし。」

「丸くなった原因は?」

「費やした年月よ。」

マダム・プージューは、皮肉った笑みを浮かべて答える。

「簡単に見えるけど、肝心なのはちょうどいい力加減でひっぱること。」

ガロンは外注するというのが、シャネルの伝統だった。
しかしマダム・プージューの年齢も考慮し、何度もシャネルが研修生を送っているのだが、彼女の技術を習得したものは存在しなかった。
だがマダム・プージューは、後継者がいないことを問題視していない様子。

「私は自分で学んだ。おそらく5年後か10年後か50年後に、新しい技を発見する人が出てくるに違いない。不可欠の人間なんていない。」

そう言って、彼女は黙々とガロン作りに没頭していった。

☆ウエディングドレスのトワル進行中

ちゃくちゃくと作業は進んでいく。

「アマンダを刺しちゃう…。」

「可哀そうに。」

「前回さんざん刺したから、今回は気をつけてるの。」

服を縫うお針子も、試着をするモデルも針で痛い思いをしてばかりだった。

金曜日、ウエディングドレスのトワル進行中。

「勘で切ってるからわかりにくい。」

そう言いながらも、マルティーヌはザクザクとウエディングドレスの上に羽織るケープを裁断していく。

☆まさかの事態

土曜日。
コレクション11日前。

カールが指輪を鳴らしながら廊下を歩いて行く。
今日はいよいよウエディングドレスのトワルチェックが行われるのだ。

「大評判になるよ。」

カールはドレスの出来に大変満足そうだ。

「絞め殺さないで。」

カールは冗談を交えながら、本縫いに向けて細かい指示を出していく。
首のバンド部分には刺繍をして、ケープの上は鳥かごのような刺繍が施されることになる。

ウエディングドレスの他にも、縫い終わったドレスがカールの前へ。

「美しい。」

ドレスはどちらもカールの心を射止めることができたようだ。
ホッとしたマルティーヌは、ドレスを脱ぐアマンダを手伝いながら、ようやく訪れた週末を喜んでいた。
しかしそれはカールに呼ばれたことで、ガラガラと崩れ落ちていく。

「追加が。」

カールの傍にいた男性がアマンダに告げる。
どうやら美しいドレスを見て、カールに新たなインスピレーションが生まれた様子。

「まだ2000時間ある。」

マルティーヌの笑みは凍りついていた。
カールはデッサンを描きながら、追加で作る服の説明をしていく。

「美しい物を作った君が悪い。追加したくなった。」

追加されるドレスの生地も決まり、マルティーヌはオフィスを出て行こうと足を進める。
だが、デスクに戻ったカールはひたすらデッサンを続けているのだ。

「私は退散するわ。カールよい週末を。」

「ありがとう。」

オフィスを出るマルティーヌ。

「マルティーヌ、デッサンがある。」

しかしカールがそれを呼び止める。
マルティーヌの顔は、愕然としていた。

オフィスに戻り、新たなデッサンの説明を受けることに。
デッサンを受け取ったマルティーヌは、疲れた様子で今度こそアトリエに戻っていく。

「ウエディングドレスがよかったせいで、2着追加。もう嫌になっちゃうわ。」

マルティーヌは2着追加されたと思っていたが、彼女が去ったあともカールはデッサンを続けていた。
そのため、最終的にショー11日前にドレスが4着追加されることになってしまったのだ。

「ショーの1時間前に仕上がった例も。他社だけど。」

素晴らしいデッサンができたことに、カールはご満悦だった。

感想

オートクチュール・コレクションの目玉といえば、やはりウエディングドレスだと思います。
ランウェイを歩く煌びやかなドレスには、毎回溜息が出るのですが、シャネルのウエディングドレスは本当に美しい!
特に2004年秋冬オートクチュール・コレクションで発表されたウエディングドレスは、シンプルな形ですが、非常に細やかな仕事がされていたので、サイン・シャネルを見る前から大好きでした。
サイン・シャネルを視聴する中で、最もうれしいのは大好きなウエディングドレスの制作工程を見れたことでしょう。
実際映像で見ても、1mmの誤差も許されないという気持ちで仕事をしているのですから、美しいのは当然なのかもしれません。
特に美しいと感じる芸術性の高い作品は、数mmずれただけで印象が変わると言われています。
1mmにこだわって仕事をする姿は、見習わなくてはいけませんね。
EP3ではウエディングドレスがトワルの状態でしたが、完成品は驚くほど美しい仕上がりになっていますよ。

次にガロン職人。
私の中のシャネルって、縁飾りがついたスーツのイメージです。
バブルの時、シャネルのスーツを着用していた人が多いせいかもしれませんが、日本でシャネルのスーツといえば、それを思い起こす人が多いのではないでしょうか?
ガロンってああやって生み出されているんだなと、しみじみと思ってしまいました。
ガロン職人が作るのは、オートクチュールのガロンだけだと思いますが、それでも膨大な量ですよね。
それをたった一人でって考えると、マダム・プージューの偉大さがよくわかります。
しかし、マダム・プージューはそれをちっとも鼻にかけていないのが好印象でした。
「不可欠な人間なんていない。」
この言葉は胸に響きましたね。
マダム・プージューはどんなガロンを制作するのか、次回が本当に楽しみです。
きっと新たな名言を私たちに届けてくれるでしょう(笑)

最後に、コレクションまで11日にもかかわらず、さらに4着追加って芸術家の考えがよくわかりませんね。
お針子が増員されているとはいえ、これからトワルを作成し、生地を選んで、数回の仮縫いと修正。
道のりはとんでもなく険しいものになりました。
ようやく週末になり、休めると思っていたマルティーヌに同情したくなります。
はたして無事にドレスは完成するのでしょうか?
次回いよいよコレクション1週間前となり、さらに慌ただしくなるアトリエに注目しましょう。

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