「不能犯」コミック3巻のあらすじ・ネタバレ・感想 〜宇相吹にした依頼は必ず実行される。驚きのその方法とは?〜 | VODの殿堂

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「不能犯」コミック3巻のあらすじ・ネタバレ・感想 〜宇相吹にした依頼は必ず実行される。驚きのその方法とは?〜

   
 

タイトル:「不能犯」第3巻
原作:宮月 新
漫画:神崎 裕也
登場人物:宇相吹 正、多田刑事
観覧した電子書籍:マンガボックス

見るからに怪しげな男【宇相吹 正】は犯罪を立証することが出来ない容疑者=不能犯と呼ばれています。

宇相吹は様々な人間からの依頼を受け人を殺していくのですが、どのような人が誰の殺害を依頼するのか?そして、愚かな人間の依頼を宇相吹はどのような方法で解決していくでしょうか。
そして少しずつ、宇相吹に近づいてくる多田との関わりもチェックですね。

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【あらすじ】

第14話  正義の味方

多田刑事が上司であった夜目刑事のお墓参中、宇相吹がやってきます。
宇相吹は多田に「貴方が信じて疑わない正義が貴方の身を滅ぼそうとしている」と警告し、立ち去ります。

翌日、仕事帰りの多田の前に2年前万引きグループの一人として多田に逮捕されていた牧原こずえが声をかけます。
更生した牧原の姿に多田は喜び、牧原も逮捕してくれたことを感謝していると礼を言います。
そこに暴走した車が突っ込んでくるのですが、多田の機転で二人は間一髪のところで難を逃れます。
多田は気付いていませんがその時、牧原は舌打ちをするのです。

その車は飲酒運転のように思われたのですがアルコール反応はなく、「不気味な黒いスーツの男に道を聞かれた後、水を飲んだら急激に酔いが回った」と運転手が話すのを聞いた多田は、宇相吹を思い浮かべるのです。

多田が警察署の窓から外を眺めていると、こちらを見つめる宇相吹を見つけ追いかけるのですが見失います。
そこにやって来た牧原は「2年前に逮捕されてから人生が無茶苦茶になり、今日は復讐に来た」と多田に話をしていると、どこからかポリタンクを抱えた宇相吹が現れ「だから忠告したでしょ、貴方の正義が身を亡ぼすと」と言います。

多田は牧原が、宇相吹に自分を殺害することを依頼したと考えるのですが、牧原は宇相吹の事を全く知らない様子。
すると突然、宇相吹がポリタンクの中身を二人にかけライターの火を点けます。
多田にはその液体がただの水と分かるのですが、牧原は灯油と勘違いしパニックになり死んでしまいます。

宇相吹の標的は多田でなく、牧原だったのです。
そして宇相吹は多田に「貴方の中途半端な正義により生み出した、ゆがんだ人間を後始末してあげたのを感謝してほしいと」言い、更に「僕を止めたければ、貴方が僕を殺すしかない」と続け、立ち去ります。

第15話  賭ける男

桜井は職場の同僚である迫田と一緒に購入した宝くじが2000万円に当選していると分かり
当選の事実を桜井に報告しに行くのですが、桜井は間違いだと言います。

購入した宝くじを持つ迫田は、見せることも拒否し「万が一当たったとしてもアンタに渡すわけない」と言います。
桜井は、息子の手術費用1500万が必要だったのですが、ギャンブルで作った借金で生活すら充分にできない状況だったのです。

翌日会社の屋上で桜井は迫田が「宝くじが当たった、夜は皆で酒盛りだ」と、誰かに電話をしているのを見てしまいます。

独り占めしようとしている迫田に怒りを覚えた桜井は、宇相吹に桜井殺害を依頼します。

宇相吹は桜井の依頼通り、迫田を思い込みによる方法で殺害します。

宝くじ2000万の半分を殺害の報酬として宇相吹に取られた桜井は、手術費用の足りない500万をギャンブルで増やそうとするのですが、結果1000万全てを失います。
途方に暮れ帰宅する桜井に妻が「迫田さんが、宝くじで当たった2000万円全てを手術費用にしていいと電話をくれた」と言うのです。

迫田は桜井に当選の事実を言うとギャンブル癖が出る可能性がある為、直接桜井の妻に渡すつもりだったのです。
自身の愚かさに嘆く桜井は宇相吹の元に行きます。
「来ると思っていましたよ」と言う宇相吹に桜井は「俺がかけられるものは…もうこれしかない」と自身の殺害を頼みます。

そして桜井は迫田と同じ死に方で亡くなり、かけていた生命保険金で息子は手術をし、助かるのです。

第16話 傑作の代償

29歳で彫刻家の遠野は、バイク事故を目撃した光景をみて「死の淵」と言う作品を制作し激励賞を受賞します。

遠野は長く自分を支えてくれている女性、春日との結婚を考えているのですが、大賞をとるまでは…と中々言えずにいたのです。
次の作品が思いつかない遠野が呑んでいる横に宇相吹が座ります。
「バイク事故でみた本物の死体が閃きをくれ、同じようなことが起これば」と言う遠野に宇相吹は「要するに…見たいわけですね」と、連絡先を手渡し「貴方が望むもの、僕が与えましょう」と意味深な言葉を残し、店を出ます。

そんな事が起こるはずがないと思う遠野の目の前で飛び降り自殺が起こり、その光景を題材に遠野はコンクールで大賞をとるのです。

ある日、年配の男性と親しげに歩く春日を見つけた遠野は、裏切られたと思い込み二人の後をつけます。
年配の男性は宇相吹が現れ会話をした後から、何故か人間がブロンズ像に見えパニックになり木棒で叩き付けるのですが、ブロンズ像に見えていたのは春日だったのです。
死にかけの春日を写真に撮りながら、遠野は自分を裏切った春日を罵ります。

そこに宇相吹が現れ「自分は春日の依頼で動いていた」と、話します。
春日は遠野がバイク事故で人が死ぬのをみて作品が閃いたと聞き、どうしても遠野に大賞をとらせたいと「遠野が望む死を見せてほしい」と宇相吹に依頼していたのです。

宇相吹は泣き崩れる遠野に「愛する人を題材にすれば、さぞかし傑作がうまれるでしょうね」と言い立ち去ります。

第17話  いじめられっ子の夢

女子高生の梶優子は学校でいじめられている為、休み時間は非常階段の踊り場で時間を潰しています。
ある日、そこに高梨怜奈が現れ二人は仲良くなるのです。

怜奈は噂で聞いてきた証拠を残さずに殺人をしてくれる宇相吹の話をし、優子に一緒に探さないか提案するのです。
電話ボックスに連絡先を残しておけばいいと知った二人は、放課後あらゆる電話ボックスを回るのです。

「本当にそんな殺し屋がいるなら自分を殺してもらいたい」と泣く怜奈は、学校で仲間外れにされている事を優子に打ち明けます。
優子はその話を聞き「怜奈が死ぬなら自分も一緒に死ぬ」と言います。
そこに現れ、宇相吹は「二人仲良く死ぬ事が僕への依頼なのかな?」と言います。

宇相吹は二人が書き電話ボックスに置いたあった連絡先を書いたメモを見せ、驚く二人に「僕を呼んだ以上、用がないは通用しない」と宇相吹は言うのです。
宇相吹に見つめられた二人は、固まってしまうのです。

その頃多田刑事は宇相吹につながる手がかりとして、優子と怜奈が幾つかの電話ボックスに残していたメモから、二人が宇相吹に接触している事実を掴むのです。
多田は優子と怜奈に会い、宇相吹の写真を見せ彼女たちが自分たちの殺害を依頼していることを知り、ホテルに保護します。

宇相吹を見つけた多田は、二人を保護している事を話しますが、宇相吹は「今回の依頼は止まらない」と言うのです。

ホテルで「死にたくない」と泣きじゃくる怜奈に優子は手を取り「大丈夫、死ぬときは一緒だから」というのですが…怜奈は「なんでお前みたいなデブスと一緒に死なないといけないんだ」と叫ぶのです。
その時、怜奈の携帯が鳴るのです。
「殺される」というメールを見た友達が心配し、怜奈に電話をかけてきたのです。
電話の向こうで友達は意地悪をした事を詫び「ずっと友達だよね」と仲直りする怜奈の背後に立ち優子は「独りぼっちはもうイヤ」と思い、首を絞め殺すのです。

嫌な予感がし、ホテルの扉を開けた多田に「私、怜奈さんと一緒に殺されたかったのに」と言い、窓から飛び降り自殺するのです。

第18話  家政婦の献身

家政婦の浅尾玲子は、大金持ちの大河内家で仕事をしています。
大変な仕事ですが、介護をしている大河内が喜んでくれている事にやりがいを感じていたのです。

ある日、浅尾は仕事の帰りに宇相吹に呼び止められ「大河内さんから頼まれた」といい、大金が入った封筒を渡されます。
翌日、大河内に返そうとするのですが娘の散財ぶりを目にし、自分にとっては大金であるが大河内にとってはそうでないのかもと考え返却せずにいたのです。

その日以降、浅尾は毎日のように仕事帰り宇相吹から封筒を貰うようになります。
さらに浅尾は金額アップを企み、ある日過激なサービスをします。
その日、宇相吹から渡された金額が500円だった事で「サービスをしたのに…」と浅尾は逆上し大河内家に行き「金をよこせ」と、ベッドで眠る大河内の首を絞め殺すのです。

そこに宇相吹が現れ、「大河内はあなたに感謝し、遺産の一部を相続する手配をしていた」と言います。
浅尾は、お金になんて興味はないと思っていた自分が、金のために人殺しをした事を悔やみ、自殺するのです。
大河内の娘、敏子の葬儀が行われています。
浅尾が殺したのは大河内本人ではなく娘の敏子でした。
大河内は宇相吹に、自分の遺産を受け継ぐことができる人間かをテストし不合格者は殺害する様に依頼していたのです。
浪費癖のある娘も、金に憑りつかれた浅尾も不合格者という事だったのです。

第19話  不幸を呼ぶ女

国分宏次は1年前に何者かに襲われ全身麻痺となり、病院での生活を余儀なくされています。
妻の尚子は夫の看病と子育て、パートと多忙な毎日を過ごしているのです。
パート先の上司である久米主任は、少なからず好意を抱き、彼女の事を心配し手助けをしています。

久米はある日、宇相吹のもとに行き「尚子は大学進学前に両親を不慮の事故で無くし、進学をあきらめて見つけた就職先も体を壊し解雇され、今は看病だけの不幸な人生から解放してあげたい」と言います。
宇相吹は久米の眼をみつめ「彼女のために闇に堕ちる覚悟はあるのか」と言います。

尚子の夫がいる病院に現れた宇相吹は、自身の手を下さず宏次を殺害します。
宏次の葬儀で泣きじゃくる尚子。
久米の前に現れた宇相吹は「彼女の晴れ舞台を見に来た。今度は貴方が彼女に幸せをあげなきゃいけないですから」と言い消えていくのです。
宇相吹は「一生彼女を守り抜く」と言う久米の姿を見て、何も分かってないと思うのです。

半年後、久米は尚子と結婚します。
ベランダから夫である久米を息子と手を振り送り出す尚子。
「パパ、夜には帰ってくるよね」と聞く息子に尚子は無表情で「さあ、どうかしらね」と答えます。

公園で愛妻弁当を食べる久米に「迎えに来ましたよ、闇からね…」と近づき、宇相吹は「貴方の会社で僕の噂が流れていたでしょう、それで彼女も僕の事を知り依頼に来た」と話します。
そして「そんな弁当を食べて大丈夫なのか?」と久米に言い、ミュンヒハウゼン症候群の話をするのです。
周囲の同情を引く為に自らの身体を傷つけたりし、精神的利益を得る為に自ら不幸な状況を作り出す事と説明します。
それを聞いた久米は、ミュンヒハウゼン症候群の尚子が作った弁当に毒が入っていると思い込み死んでしまうのです。
度重なる不幸に尚子は周囲の同情を集めます。
「ママ泣かないで」と、慰める息子の宗樹を抱きしめながら尚子は「大丈夫よ、だってママにはまだ宗樹がいるもの」と言うのです。

第20話  探偵の誤算

探偵保坂敦の元に夫の女性関係を調べてほしいと依頼があります。
保坂が調べた結果、旦那の仲井戸秀樹は会社の部下である渡瀬文佳と愛人関係あると報告します。
女性は全財産3000万を出すので二人を殺してほしいと言いますが、保坂は断ります。

保坂はある夜、立ち寄ったスナックで宇相吹の話を耳にします。
本当に証拠を残さずに殺人をする何て事ができるのか、と思いながら電話ボックスに行き半信半疑で連絡先を置こうとしたその時、宇相吹が現れるのです。

保坂の事務所で宇相吹は、仲井戸と渡瀬の写真を見せられます。
宇相吹は「この男と愛人の殺害を依頼したいんですか?」と言い、依頼人の女性に「いいんですね、本当にこの男と愛人を殺して」と確認すると女性は、鬼の形相で「お願いするわ」と依頼をするのです。

仲井戸と渡瀬がデートをしているバーに宇相吹が現れ、二人にカクテルをプレゼントし、二人がカクテルを飲むと、宇相吹は「カクテルに催淫剤を入れていた」と言い「人があまり来ない良い場所があると」二人に教えます。
二人は宇相吹から教わった場所に行きキスをし、更に行為に及ぼうとした時、遠くから何かの光が近づいて来る事に気付くのですが…。
それが何か分かった時には、時すでに遅く列車に轢かれ死んでしまうのです。
宇相吹が教えた場所とは線路上でした。
宇相吹のやり方を目の当たりにした保坂は驚きます。

保坂の事務所に来た依頼人の女性は間接的であると言え、人を殺した事で精神的におかしくなっています。
怪しまれる事を心配し「奥さん、とりあえず失踪届を出した方がいいのでは?」と言う保坂に、女性は「それは無理…」と何かを言いかけた時、宇相吹が現れ自分が二人を殺した証明に、亡くなった二人がバーに忘れていた「所持品です」と差し出しました。
その中に渡瀬と赤ちゃんが映る写真を見つけた女性は、警察がまだ亡くなった二人の身元を確認できずにいる中、母親が死んだあと赤ちゃんはどうしているのか心配になります。

保坂と宇相吹は女性とともに渡瀬のマンションに出向くと、部屋には横たわる動かない赤ん坊がいたのです。
保坂が赤ん坊に近づくと、それは人形だと気づき女性に伝えようとするのですが、既に女性は罪のない赤ちゃんまで殺した事に耐えられず、ベランダから飛び降りるのです。

それを見届け、宇相吹は「これで依頼は全て完了ですね。僕は言いましたよね、愛人を殺していいんですか?」と保坂に言います。
そして一人の女性の写真を見せ、その女性が誰か分からないと言う保坂に宇相吹は「仲井戸の妻」であると言います。
保坂に殺人を依頼した女性も妻ではなく、渡瀬と同様に仲井戸の愛人だったのです。
「依頼人まで殺すなんて、お前の目的は何なんだ」と言う保坂に、宇相吹は「僕はただ依頼人たちの願いを叶え…眺めているだけ」と答えるのです。

保坂はこれが不能犯、と思い知らされるのです。

保坂はその後、警察で自殺をした女性について聞かれるのですが、もう一度会いたいと思う宇相吹の事は喋らないのです。

まとめと感想

今回の依頼も私たちの身近にありそうな事のように思いますね。
多田刑事は自分が逮捕した女性から逆恨みを受けるなんて、思ってもいなかったと思います。
殺し屋に殺害を依頼するという事にはならなくとも、逆恨みと言うのは誰の身にも起こりうる話ですからね。

不幸を呼ぶ女の尚子のように、不幸な環境にいる自分に浸る人と言うのは実際に存在します。
入院している子供が元気になることを阻止すると言った母親が逮捕される事件なんてのも事実ありますからね。
宇相吹のような制裁をするなんて事は考えられないですが、普通に考えると信じられない嘘のようなホントの話は実際にありますからね。

どの話もそうですが、宇相吹の解決方法は人の心の奥底で願っている結末なのかも…と思ってしまいます。
宇相吹が口癖のように言う、人間の愚かな部分を取り上げているんだなあと感じます。

自分には全く関係のない事…ではないと思っている人は多いのではないでしょうか。
だからこそこんな事にならないようにと、不能犯を見たくなるのかもしれないですね。
そして、不能犯4巻ではどの様な物語で私たちに注意喚起をしてくれるのか、楽しみにしたいと思います。

実写版不能犯の公開も目前ですが、松坂桃李君演じる宇相吹を早く観たいですね。
待ち遠しくて仕方ない私です。

 

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