タイトル:僕のヒーローアカデミア 1巻
作者:堀越耕平
登場人物:緑谷出久、爆豪勝己、オールマイト、シンリンカムイ、Ⅿtレディ
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新・ジャンプの王道!
2017年10月現在、好評を博したTVアニメ第1期、第2期に続き、第3期の制作も決定。
誰もが憧れる「ヒーロー」という職業が主軸のストーリーと、個性あふれる登場人物達でファン層をどんどん拡大しています。
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「個性」と呼ばれる特異体質を持っているのが当たり前になった世界。
個性を生かし、敵(ヴィラン)から人々を守り、平和を維持する職業「ヒーロー」が脚光を浴びていました。
そんな世の中で「無個性」として生まれ、ヒーローを目指す少年、緑谷出久。
厳しい現実に夢を諦めかけていた彼ですが、ナンバーワンヒーロー「オールマイト」と出会い、彼の運命は大きく変わり始めます。
最高のヒーローを目指す出久と、個性的なキャラクター達が繰り広げる友情、熱い戦いのストーリーは必見です!
それでは、1巻のあらすじと、私なりの感想を紹介していきます。
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あらすじ
オープニング
舞台はとある都市。
男の子がガキ大将たちにいじめられています。
「無個性のくせにヒーロー気取りか、デク!」と言われています。
彼は見るからにひ弱で、どう見ても不利。
彼は年齢4歳にして社会の現実を知ってしまいます。
「ヒーロー」が日常に
世界各地で超常現象が発見され、それが日常になった世界。
架空(ゆめ)は現実になりつつありました。
世界人口の約8割が何かしらの能力「個性」を持った超人社会となった世の中。
かつて誰もが空想し憧れた職業「ヒーロー」が脚光を浴びていました。
超常に伴い爆発的に増加した犯罪の警備、防衛のためにヒーローは公的職務に定められています。
彼らは活躍に応じて国から収入を、そして人々から名声を得ることができるんですね。
「無個性」緑谷出久
そこで何やらメモをとっている少年が。
彼の名前は緑谷出久。
ヒーローを志す、ヒーローオタクの平凡な中学生三年生です。
しかし彼には致命的な欠点が。
彼はこの時代には珍しい「無個性」なのです。
個性で全てが決まるこの世界で「無個性」というレッテルを張られた出久。
そんな彼には、大きな憧れと傷があるのです。
遠い憧れ
それは昔起きた大災害の直後に撮影された、1人のヒーローのデビュー動画。
彼は笑って人々を次々に救出しこう言います。「もう大丈夫。なぜって?私が来た!」
出久は彼に強く憧れていました。
しかし彼は「無個性」であることを医者に告げられます。
現実を知ってもなお、受け入れられない出久。
幼き日の彼は泣きながら、母に問いかけます。
「お母さん、どんなに困っている人でも笑顔で助けちゃうんだよ…。超かっこいいヒーローさ。僕もなれるかな」
現・いじめっ子 爆豪勝己
彼の幼なじみである爆豪勝己も、出久と同じく雄英高校を目指していました。
克己こそ昔デクをいじめていた少年。
彼は今や個性を使いこなし、トップヒーローを志すプライドの高い少年になっていました。
それゆえ、彼はどうしても同じ土俵に立とうとする「無個性」の出久が許せません。
克己だけではなく、クラスメイト達も出久を罵ります。
「てめェが何をやれるんだ?」
プロヒーローの力
毎日馬鹿にされながらも、突き進むことを決める出久。
すると背後から怪しい影が。
「それ」はデクを飲み込み、体を乗っ取っていきます。
やつは敵(ヴィラン)といい、文字の如くヒーローの敵となる存在です。
ヒーローの活躍が日常になり、ヴィランも当たり前のように町に潜んでいるんですね。
出久は次第に息ができなくなり、体に力が入らなくなっていきます。
するとマンホールの中から人が。
彼はパンチの風圧だけでヴィランをあっという間に粉々にし、ペットボトルの中に封印してしまったのです。
颯爽と現れたこのヒーローはオールマイト。
彼こそ、出久が幼いころから憧れている最強のヒーローです。
慌ててサインを求めようとノートを取り出す出久。
しかしもうしてあります(笑)
さすがプロですね。
それじゃ、と飛んでいこうとするオールマイトですが憧れのヒーローに会えた出久は諦められません。
飛んで行くオールマイトの足にしがみつきます。
オールマイトの過ち
しかしオールマイトは重大なミスを犯してしまいます。
ヴィランを封印したはずのペットボトルを落としてしまったのです。
そのペットボトルの前を歩いているのは勝己。
デクのことを「俺の道にいたのが悪い」と言い放ちます。
彼は出久に腹が立って仕方がありません。
その勝己の背後から、ペットボトルから出てきたヴィランが襲い掛かります。
突き刺さる「現実」
とある建物の屋上で下ろしてもらった出久。
どうしてもオールマイトに聞きたいことがあった彼は必死に質問します。
「個性がなくてもヒーローはできますか?個性がなくてもあなたみたいになれますか?」
そのとき、オールマイトの体に異変が。
出久が振り返ったとき、そこにいたのはやつれた男でした。
しかし、彼は正真正銘のオールマイト。
彼は出久に体の傷を見せます。
それは5年前、敵の襲撃で受けた傷でした。
彼は度重なる手術と後遺症で憔悴してしまい、ヒーロー活動の限界は1日約3時間ほどしかできない体になってしまったのです。
彼が笑うのは己を欺くため。
力がなくても成り立つとはとてもじゃないが口にできない、と彼は言います。
ショックを受ける出久。
オールマイトはデクに助言します。
「夢を見るのは悪いことじゃない。だが相応に現実を見なくてはな、少年。」
次の犠牲者
現実を受け入れたくない出久。
歩いていた彼は、人が集まっているのに気づきます。
そこにいたのは先程のヴィラン。
出久を取り込んだ時のように、少年を飲み込んで再び暴れています。
彼は飲み込まれている男の子を心配します。
しかし、飲み込まれていたのは勝己だったのです…!!
「君が救けを求める顔してた」
いつもの強気な姿でない彼を見ていられず、思わず飛び出す出久。
驚く勝己に彼はこう言います。
「君が救けを求めてる顔してた」
その言葉を聞いてはっとするオールマイト。
勝己も動揺しているようです。
そこでオールマイトが立ち上がります。
出久の言葉を聞いて奮い立ったようですね。
「プロはいつだって命がけ!!!!!!」
限界を過ぎた体で、血を吐きながら彼はパンチをくり出します。
どんな逆境でも超えていく、それがプロヒーローなのです。
ヒーローの素質
その帰り道、勝己に呼び止められた出久。
勝己は無個性で、しかも自分が罵り続けてきた相手に助けられたことが屈辱で仕方がありません。
彼は一通り出久を罵った後、「クソナードが!!」と捨てゼリフを吐いて去っていきます。
勝己の言う通りだと納得する出久。
その後、出久の元にオールマイトやって来ます。
オールマイトは出久に感謝の意を述べた後、こう言いました。
「あの場の誰でもない小心者で無個性の君だったから!!!私は動かされた!!」
トップヒーローの多くが話をこう結ぶといいます。
「考えるより先に体が動いていた」と。
そしてオールマイトは言います。
「君はヒーローになれる」
その言葉を聞いて、泣き崩れる出久。
それは彼が誰にも言ってもらえなかった、そして一番欲しかった言葉でした。
受け継がれる個性
その後、オールマイトから思わぬ提案が。
彼の個性を受け継がないかと言うのです。
その名前は「ワン・フォー・オール」、個性を譲渡する個性です。
この個性は引き継がれてきたもので、出久がその後継者にならないかという提案だったのです。
憧れのヒーローからの嬉しすぎる提案を、彼が断る理由はありませんでした。
しかし個性を貰うと言うことは、決して簡単なことではなかったのです。
「溢れかえった海浜公園のゴミを全部片付けること」
それが彼に与えられたミッションでした。
入試まで残り10ヶ月。
個性を受け継ぐための器(身体)を完成させるためのトレーニングが始まります。
心身ともに成長した出久
そしてやって来た入試当日。
出久は海浜公園区画以外まで完璧に片付け終わります。
この10ヶ月で、体つきも心も以前の弱い出久から成長したのです。
そしていよいよオールマイトからの個性授与式。
「食え。」
そう言ってオールマイトが出久に渡したのは、まさかの髪の毛。
思っていたのと違いすぎる(笑)
少しだけ近づいた憧れ
出久達が目指している雄英高校とは、プロになるための資格の取得を目的とする養成校。
オールマイトを始めとする多くのプロヒーローの出身校でもあります。
入試会場にやってきた出久。
憧れのへの第一歩踏み出し門へと入ろうとします。
……が、早速こけてしまいます(笑)
しかし、彼の体はなぜか浮いているのです。
彼を浮かせていたのは隣に立っていた女の子。
一体どんな個性なんでしょうか。
初の実践演習・入試試験
そして始まった入試試験。
しかし彼は実践演習など一回も行っていません。
なのでヴィランを目にすると、恐怖で足が動かないのです。
ヴィランを倒さない点数がもらえないのに、そのヴィランさえももどんどん減っていきます。
しかしそんな出久をあざ笑うかのように、目の前に超巨大なヴィランが出現。
他の受験生たちも逃げていき、もちろん出久も猛ダッシュ。
その時、後ろから声が聞こえます。
そこには、瓦礫の挟まった女の子が。
そう、彼女は門で出久を助けてくれた少女です。
自分にメリットは一切ないと分かっていながらも、彼女を助けるために飛び出す出久。
彼はありったけの力を込めて、迫りくるヴィランにパンチを放ちます!
「スマッシュ!!!」
彼の手から放たれたパンチは超巨大なヴィランに命中し、ヴィランは粉々に。
さすがオールマイトの力。
しかし無慈悲にも入試はそこで終了してしまいます。
夢への大きな第一歩
そして試験一週間後。
出久はオールマイトと連絡もつかないまま、試験結果だけを待っていました。
するとそこに合格通知を持ったお母さんが走ってきます。
出久が通知を開けると、そこにはモニターが。
そこに写ってるのはオールマイトだったのです。
出久の入試結果は、実技が0ポイントでもちろん不合格。
しかし、「ヴィランを倒すこと」だけが点数ではないという事実が発覚します。
正しいこと、すなわち人助けをした受験生には審査制の救助活動(SQ)ポイントが与えられていたのです。
出久は女の子を助けたことで、60ポイントのレスキューポイントを獲得。
そのお陰で、何と雄英高校に合格したのです!
思わず涙する出久。
たくさんの人のおかげで彼の人生は変わってきます。
そして夢の高校生活が始まります!
感想
「私もこんな世界で生きてみたい!」
心底そう思いました。
出久達の世界だけでなく、今私達が生きているこの世界でもヒーローは憧れ。
そんなヒーローが日常にいて、しかも超絶かっこいい。
素晴らしいですよね。
それ故に、強さやカッコよさの基準はとてもシンプル。
個性があるのは大前提で、それをどれだけ使いこなせるか。
でも、もちろん出久のように個性のない人だっているはずです。
生まれながらに平等でないことが、自分の夢を壊す理由だなんて辛すぎますよね。
そんなの生まれてくるまで誰にも分からないのに。
オールマイトのようなプロのヒーローが輝けるのは、出久のような存在があってこそなのかな、と思いました。
それでも、やっぱり憧れは消えないものです。
出久が「無理かもしれない」と分かっていながらもヒーローを目指す理由は、オールマイトへの憧れ。
克己がトップヒーローを目指しているのだって、きっと誰かへの憧れからなのでしょう。
その「憧れ」がオールマイトの心をも動かしたんです。
どれだけ人よりも劣っていてもそれを気持ちで跳ね除けていく出久は、どんな英雄よりもかっこいいと心から思いました。
今度の出久の活躍が楽しみで仕方がありません。
これから新キャラクターもどんどん登場してくると思うので、そこにも期待ですね!
『僕のヒーローアカデミア』第2巻のあらすじ・ネタバレはこちら

ベースを弾くことと音楽を聴くことが大好きな学生です。二次元と三次元の間を行ったり来たりしています。
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