タイトル:「アポカリプスの砦」第4巻
作者:原作 蔵石ユウ、漫画 イナベカズ
登場人物:前田 義明、吉岡 正文、岩倉 剛、山野井 満、一ツ兜 清春、花畑 慎平、笠原 祐史
観覧した電子書籍:マンガボックス
新しい仲間の花畑たちと一緒に行動する事になった前田たち4人。
次々に襲いかかってくるゾンビたちから逃げるのですが、またしてもボスゾンビに出会ってしまいます。
そして、ゾンビを始末するかどうかで山野井と岩倉の意見が合わず、一触即発状態に…。
松嵐学園に無事帰りつくか、なんて事以前の問題に直面です。
【あらすじ】
Chapter 12 HE’S ELECTRIC
ボスゾンビを戦闘不能状態にしたにも関わらず山野井と岩倉は、ボスゾンビにとどめを刺すかどうかで争います。
お互いに銃口を向け、どちらが先に引き金を引いてもおかしくない状況です。
「いーんじゃねーの?」と吉岡が重たい空気を遮るように話し始めます。
「チーム同士の抗争時には敵を拉致するのは基本、ましてやそいつはバケモンの大将かもしれないだろ?」と、ボスゾンビを連れて帰る事に賛成するのです。
前田の意見は保留と言う事で、賛成2反対1となりボスゾンビを松嵐学園に連れて行く事になるのです。
前田たちは多くの武器を松嵐学園に持ち帰り、弾を抜いた武器だけを一ツ兜に差し出します。
弾も差し出すよう言う一ツ兜に、前田たちは必要な時には渡すと交渉を持ちかけ、お互いが対等の関係になる事に成功しました。
施設に戻り前田たちが食事を食べていると、施設内に居る少年たちが周りを取り囲みます。
充分な食事を与えられていない少年たちは、前田たちの食事内容や、その他の待遇に不満が募っている事で殴り合いのケンカが始まってしまうのです。
少年たちは弱そうな前田を狙い、それに気を取られた吉岡、岩倉、山野井も本来の力を出すことが出来ずやられてしまいます。
少年たちは、前田を「目をえぐるか、耳をそぐかどうする?」と脅します。
と次の瞬間、前田を脅していた少年がその場に崩れ落ちるのです。
なんと、花畑の息子のりっくんが少年の胸に手を突っ込み、心臓をえぐり出していたのです。
矯正施設松松学園、収容者124人中死者57人、刑務官20人中死者18人、残り69人。
Chapter 13 PICTURE OF RIKKUN
その場にいた前田や少年たちは、その光景に身体が固まってしまうのです。
1人の少年が「バケモン1匹にびびってんじゃーねーよ」と、りっくんに襲いかかるのですがりっくんの動きは早く、そして恐ろしいほど強く相手になりません。
そして逃げまどう少年たちを、あっという間にりっくんは倒してしまうのです。
その様子を見ていた山野井は何かを感じとっているようでした。
花畑は、動き回るりっくんを見て「治った、元気になった」と喜ぶのですが「治ってない」と言い切る笠原。
やっつける相手が居なくなったりっくんは、笠原めがけて走ってきます。
間一髪の所で吉岡が阻止するのですが、今度は吉岡を襲ってきます。
「オメエなんか、助けるんじゃなかった」と、殺されるのを覚悟した吉岡でしたが、前田が助けに入るのです。
その事でりっくんの標的が前田に変わり、捕まってしまう前田。
そして殺される、と思った次の瞬間りっくんの動きが突如、元の立つことすらできない状態に戻りました。
山野井は、動かなくなったりっくんを拘束させます。
何がどうなっているのか、全く分からない前田たちに山野井は「反省房に閉じ込めておいたボスゾンビが【警報信号】を出し、りっくんを操っていた」と言うのです。
食堂から抜け出していた山野井が反省房に向かうと、ボスゾンビが警報信号をだしていました。
山野井がボスゾンビの口を塞いだ事で、りっくんの動きも突如停止したと言う訳です。
結果、食堂にいた前田たち以外の少年達は全員りっくんに殺されました。
しかし、誰一人ゾンビに感染して居ないという事に、疑問が残るのです。
Chapter 14 ROLL OVER WAGNER
疑問を解決するためと、山野井がボスゾンビの体にカッターで切りつけるのですが傷口は見る見る間に治っていきます。
さらにボスゾンビには生殖器と排泄器官もないことが判明するのです。
しかし、予防接種の後や虫垂炎の手術痕はそのまま残っている事から、つい最近までは普通の人間であったと考え、ボスゾンビは生きる屍を作り操る存在であると山野井は言いました。
生き残っている少年達を集め、ボスゾンビについての説明をする山野井。
そして「ここにいる全員は死にます」と断言します。
その頃、反省房に女性が監禁されていると思い込んでいる少年がボスゾンビの元に向かい、口を塞いで居た巻物をとってしまうのです。
そのせいで、多くのゾンビ達が松嵐学園に束となり押し寄せてきます。
その光景を見た一ツ兜は、前田達に隠し持っている弾を出すよう指示し戦争を始めるのです。
矯正施設松嵐学園、収容者124人中死者78人、刑務官20人中死者18人、その他2人、残り50人。
Chapter 15 LIFE ON FORT?
ボスゾンビの警報により、恐ろしく動きが早く力強いゾンビ達に少年たちは勝ち目が無いと思うのです。
そこに大量の武器を持った前田達が現れ、ゾンビ達に戦闘を挑みます。
2秒先が分かるという一ツ兜は、次々とゾンビ達を倒して行くのです。
一ツ兜がなぜ2秒先が分かるようになった理由は幼い頃の交通事故にあります。
未成年の少年が携帯をしながら運転する車に轢かれ両親は死亡、一ツ兜も片脚を失います。
もし、2秒先が分かっていれば…と思う一ツ兜でしたがある時突然、本当に2秒先が分かるようになったのです。
その事を思い出しながら戦う一ツ兜の目の前にはボスゾンビが立っています。
ボスゾンビは、腹部を大きく膨らませ音を発する事で少年達の動きを止め、前田の元に近づいてくるのです。
絶体絶命のピンチかと思いきや、2秒先が分かっている一ツ兜に、耳を塞がれて守られていた前田。
そして「早く撃て」という一ツ兜の指示通りボスゾンビに向け銃を放つのです。
矯正施設松嵐学園、収容者124人中死者82人、刑務官20人中死者18人、その他2人、残り46人。
まとめと感想
ボスゾンビの謎も少しづつですが分かってきているようです。
4巻では、尋常では無いと思われる山野井の言動が描かれているところも是非注目してほしい所ですね。
幼い頃の山野井の家庭環境が原因であるわけですが…。
その辺は実際に、漫画を手にとって確認して頂きたいと思うのです。
後々の物語にも関わってくる所でもありますからね。
花畑の子供を思う気持ちも、子供を持つ身としては胸が熱くなります。
そして、花畑を思う親友の笠原の気持ちも切ないですね。
ゾンビ達から生き延びると言うのが、大筋のストーリーではあるのですが、そこだけに的を絞っているのではなく前田達がそこに至るまでのストーリーが合間合間に入ってくるので、余計に惹きつけられるのかもしれませんね。
だからこそ、女子でも手に取って面白いと感じるのだと思います。
ボスゾンビをせっかく捕獲したにも関わらず、おバカな少年達のせいでピンチに陥る訳なのですが、この先何人の人間が無事生き延びることができるのか?果たして生き延びる人なんているのか?とさえ思ってしまうのですがねー。
何にせよ、展開が早いのであっという間に読み終えてしまいます。
ネタバレでは、上手く紹介仕切れない所が満載なので是非、手にとって読んでもらいたいですね。

日々、忙しく働くママナースです。家庭でも仕事でもストレスが多いですが、漫画やアニメを見ることで現実逃避している今日この頃…。常にダイエットをしている万年ダイエッターでもあります。
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