「亜人」コミック8巻のあらすじ・ネタバレ・感想 〜尋常ではない佐藤との対決〜 | VODの殿堂

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「亜人」コミック8巻のあらすじ・ネタバレ・感想 〜尋常ではない佐藤との対決〜

   
 

タイトル:「亜人」第8巻
作者:桜井画門
登場人物:永井 圭・海斗 ・戸崎 優 ・下村 泉・田中 攻次 ・佐藤・オグライクヤ・中野 攻・曽我部
観覧した電子書籍:マンガボックス

だんだんと終わりに近づきつつある感じに思えますね。
7巻では佐藤の過去にも触れられていて、昔から普通ではなかったと言うこともわかりました。

永井たちメンバーは、少しづつですがお互いをわかり合い1つになってきている感じはしますが、それでも佐藤に勝つのは難しいのでは?と思ってしまいます。
全巻の最後のシーンは永井と中野がこれから作戦を始める所でした。
冷静で合理的な永井の考えた作戦は、どのようなものなのでしょう?
そして、どこから佐藤がこの戦いに参加してくるのかなど目が離せないですね。

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【あらすじ】

FILE:34 スプリンターセル

永井が考えた作戦とは、亜人にしか見えないと言うIBM粒子を使って敵である亜人達の視覚を奪ってしまうというものです。
大きな換気扇の前に座った永井は大量のIBM粒子を出し換気口に吸い込ませている。

「次は何をすればいいのか?」と聞く中野に「田中達を捕獲するために自分たちがする事はこれだけ」と永井はいいます。

15階の社長室には、永井と中野以外の仲間とフォージ安全の社長室である甲斐、そして社長秘書の李が田中達亜人がやって来るのをまっています。
その時、社長の甲斐は自分だけが助かろうとセーフルームに入っていくのです。
社長秘書である李でさえ、知らなかったと言う隠し部屋です。

「ターゲットが居ないと田中達が来ない」と言う戸崎のメンバーに李は「私は隠れませんから」と告げます。
以前、李は社長の指示で自社製品開発のため、田中の人体実験に加担していたのです。
そして、「助けてと」言う田中の言葉を思い出します。

セキュリティー室では佐藤達の仲間の1人奥山がある異変に気付く。
そして、居るはずがないと思っていた永井を見つけた奥山は佐藤に連絡をした直後、下村泉のIBMにより麻酔銃で捕獲されます。

田中達3人は、奥山が捕獲されているとは知らず15階の社長室に到着します。
防弾ガラス越しに対峙するメンバー達。
田中は手を挙げ立ち尽くしている李に「久しぶりだな」と声をかけます。
涙を流しながら田中を見つめ「あの時はごめんなさい」と謝罪する李の姿に田中は一瞬うろたえます。

既に田中達の室内にはIBM粒子が流れ込んでいます。

亜人である田中達は大量のIBM粒子によって、周りが見えなくなりますが、人間である平沢たちにはIBM粒子はみえない為、その瞬間を狙い平沢たちは田中たち亜人に麻酔銃を撃ち捕獲成功するのです。

FILE:35 The Man Trap

4人の拘束された亜人はフォージ安全ビル内の仮眠室で麻酔をかけられ厳重に隔離されています。

機械室に残っている永井は中野に「本番はここからだ」といいます。
佐藤をおびき出すため、危険を承知で自らの姿を佐藤たちの仲間に晒した永井に戸崎は「それで本当に佐藤はやってくるのか」と聞きます。

その頃、佐藤は潜伏先で永井圭がいると言う仲間からのメッセージを確認するのです。

永井はなぜ佐藤が来なかったのかと言う理由を「飽きている」と断言し、さらに「今日は楽しいことが待っているぞ」と佐藤に教えてあげればいいと戸崎に言います。

メッセージを受け取った佐藤は、永井の元へ行くための準備を始めています。
自らの左手を包丁で切断後フライドし、手羽先に紛れ込ませフォージ安全ビル宛に宅配便として送るよう手配をします。

フォージ安全ビルでは戸崎の仲間たちが佐藤がやってくるのを待ち構えています

佐藤は次の行動として、「転送だ」と言いながら自ら木材破砕機に飛び込み5センチ四方のチップになるのです。
その頃、佐藤の左手が入った手羽先はフォージ安全ビルに届けられています。

粉々になった佐藤の肉体は、1番大きな左手から再生していくのです。
亜人の肉体は最も大きな肉片を核に再生すると言われており、佐藤はそれを実践するのです。
とは言っても、その方法が本当に可能であるのか分からない部分もある、と言われる危険な手段でもあります。

機械室で佐藤を待つ永井は何か聞こえなかったかと、中野に確認します。
そして、いきなり侵入する方法なんてない…と言いかけた永井は、1つの方法がある事に気づくのです。

普通の人間であればやろうと思う方法ではない、と言うことも分かっている永井は、まさかと思うのです。

FILE:36 DOOM

佐藤達との戦いを前に、永井は中野にあることに関して注意を促します。
佐藤達と戦うことになった場合「断頭」には気をつけろと、亜人は復活の際、離れすぎた部位は回収されず新しく作られるが、もしこれが頭部で起こった場合新しい頭部が作られ離れた頭部はそのままだと説明します。
永井は新しく作られた頭部に以前と同じ記憶や心は作られるが、それが本当に自分自身になると思うのか?と中野に問い、気をつけた方がいいと話す。
中野は「わからない」とだけ返します。

佐藤はその方法を使い、フォージ安全ビルに侵入してきました。
そして永井たちの前に現れるのです。

まさか本当に、その手段でやってくるとは思ってなかった永井は流石に驚きます。
「断頭=死亡」と考えている永井に、佐藤は「気にしないよ」とかえします。

永井と中野の前に現れた佐藤を、戸崎達も防犯カメラで確認します。
佐藤は、このままフォージ安全の甲斐と李を暗殺しにいくと宣言します。
そして笑顔「止めてみてよ」と永井に言うのです。

次の瞬間、機械室で爆発がおこりファンが使えなくなります。
田中達を捕獲した同じ方法で佐藤の捕獲を考えていた永井達の作戦は、変更せざる得ない状況になります。

田中達捕獲の為、フォージ安全ビルには多くの警官が残っています。
佐藤は警官を襲って、武器を調達します。
そして、ビル内全ての電源を落としゲリラ戦へと持ち込むのです。

FILE:37 シャドウラン

暗闇の中、永井は中野と共に田中達が捕獲されている場所へと急ぎます。
佐藤は先ずそこに向かうと考えたのです。

実際、佐藤は田中達のもとにいき麻酔で眠らされている仲間を復活させます。
目を覚ました田中が永井達の作戦内容を言おうとしますが、佐藤は楽しみがなくなるからネタバレしないでと言うのです。

そして、田中達に先に帰っておくよう指示をします。
田中は佐藤に何か言おうとするのですが、既に佐藤の姿は消えています。

戸崎は下村とセキュリティサーバー室で待機しています。
電気が復旧した時のためにそこに残るよう永井から指示を受けます。
戸崎は亜人から身を守るため、いつもそばに居るよう指示してきた下村に佐藤のところへ向かうよう指示する。

「これからの作戦が失敗に終わった場合はわかってますね」という永井の言葉に「ああ」と答える戸崎、2人のなかでは既に最悪の場合の手段も決まっていたのです。

永井と中野が田中達がいる部屋に着いた時、田中達は既に佐藤に助けられその場から逃げ去ろうとしていました。
田中は他の仲間達に先に帰るようにつげ、自身は何か目的があるのかどこかに向かいます。

15階へ向かう佐藤が二箇所あるうちどちらのルートをとるのか分からないため、永井と中野、そして下村は二手に分かれ佐藤を追いかける。

下村が向かった先で出会ったのは田中です。
中野は永井と別ルートで15階へ向かうが、全て失敗に終わった場合どうなるのか?理解できない中野は永井に聞くのです。
永井は、電力が復旧次第ビル全体を巨大な檻にして佐藤達がここから出られないようにすると言うのです。
中にいる全ての人が死んだとしても構わないと言う永井ですが、その後「だが、そんな事はさせない」といいます。

FILE:38 バトルフィールド ハードライン

平沢達は佐藤がやってくるのを待ち構えています。
やってきた佐藤に向かって、殺し続ける方法と麻酔銃を使っての無力化という2つの方法を臨機応変に使い分けて拘束する手段をとります。
佐藤は、平沢達が警備でもSATの人間ではない特別な戦い方に興奮します。

平沢達は佐藤がIBMを出した場合の対処方法を考えていたが、佐藤はそんな事をしたら面白くないとひとりでの戦いを選びます。
銃撃戦で、平沢の仲間の1人が佐藤の手により射殺され死亡する。
その報告は、無線を使って永井の耳にも届く。

下村は田中と対峙します。
田中は10年間実験を受けていたことを「あんな事、間違ってると思わないのか?」と下村に言います。
下村は「正しいと思って、今こんな事をしているわけではないでしょう?」と逆に田中に問い返します。

それぞれのIBMが出現し、田中のIBMが下村を襲います。
下村は一瞬の隙を狙い、田中に麻酔銃を打ち込むのです。

15階へ向かっていた永井は仲間がひとり死亡した事を知らされた時、警察の人間数名に銃を向けられ先に進めないでいるのです。

まとめと感想

とうとう本格的に佐藤達と永井達の戦いが開始です。
佐藤達の仲間はあっさりと永井の作戦により拘束されてしまいますが、やはり佐藤はそう簡単に拘束できるタイプではなさそうですね。
亜人であっても、それだけは躊躇するよなぁー、と思われる事でも気にせずやってのける神経というのはある意味さすがなのかもしれません。

永井達は、それぞれが個々を認め合い戦っている感じがします。
そして、以前の永井とは少し変わってきたのかなあと感じられますね。
合理的である事を最優先する性格はもちろん健在ではありますが、そこに優しさが含まれてきているように感じるのです。
素直に気持ちを言葉にする場面も出てきていますからね。

そして、8巻で気になっているのは、佐藤達のメンバーである田中です。
彼は、自分が長い間人間に人体実験を行われた事に怒りを覚えた事、そしてそんな状況を佐藤が救ってくれた事で佐藤達の仲間になったのですが、少し心の変化があるのでは?と思われる表情が見られます。
最後まで佐藤達と共に戦うのか?何か変わってくるのか?と考えると、この辺も要チェックポイントになると感じます。

永井達に本当に勝ち目はあるのか、この戦いはこの先どうなっていくのか、まだまだそう簡単には終わりそうにないですね。
だからこそ、見ている方も面白いんですけどね。
佐藤という人間は最終的にどうなるんでしょうね。
正直、想像がつきません。
負けてもらわないと困ってしまうのですが、その状況が想像つかないと言うのが素直な感想です。

早く次巻が見たいと思うのです。

 

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