タイトル:約束のネバーランド 5巻
作者:白井カイウ
登場人物:エマ、ノーマン、レイ、ドン、ギルダ、ママ、他
閲覧したVOD:U-NEXT
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ノーマンの出荷を止めることができず、エマたちの希望は絶望の底に。
しかし、それでも彼女たちは諦めていませんでした。
そしてレイの誕生日の夜、とうとう脱獄計画が実行されます。
ママの虚を突いた脱獄は、果たして成功するのでしょうか…?
さっそくレビューしていきたいと思います!
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⇒ 約束のネバーランド 4巻のあらすじ・ネタバレ・感想~脱獄、決行~
あらすじ
ママの執念
ママの注意を引き付け、フィルはエマたちの時間を稼ぎます。
それでもママは大方の現状を把握したようで、泣きじゃくる4歳以下の子供たちを置いて崖へ向かったのです。
エマたちが敷地の向こうに行くには崖を超えるか、外へ繋がる唯一の道である橋を通るかの二択。
その間にもママは無線機で鬼たちに脱獄の趣旨を伝え、エマたちをじわじわと追い詰めていきます。
「さようなら、ママ」
そのころ、エマたちが脱走したことは本部まで伝わり、彼女たちを捕まえるために鬼が動き出していました。
そのとき、エマが言います。
「問題ない。元々橋へ向かうつもりはない。ここから対岸に渡る」
エマが指をさした先にあるのは崖、そしてその横ではギルダがロープを持って立っています。
なんと彼らは崖から逃げることを想定しており、あらかじめ訓練していたのです。
姿を現さないエマたちを探してママが崖にやってきたときには、もう全員が向こう岸に。
「さようなら、ママ」
ママの過去
かつてママがエマたちのようにハウスで暮らしていたころ、彼女には仲のいい『レスリー』という兄弟がいました。
彼の歌に合わせてふたりで歌うのが、彼女の毎日の楽しみだったのです。
しかし彼がハウスを出ていった直後、ママはハウスの真実を知ってしまいます。
レスリーが殺されていたことが悔しくてたまらなかった彼女は、誰よりも長く生き延びるために飼育員になったのです。
脱出成功!!
エマたちが行ってしまった今、ママはもう何もできません。
「行ってらっしゃい、気を付けてね。願わくば、その先に光がありますように」
崖の向こうに手を振り、ママはフィルたちが待つ森へ戻ります。
そのとき、エマたちは崖を抜けた先にある森を走っていました。
外に待つのは鬼の世界。
家もごはんもなければ、安全な場所もありません。
それでも『生きる喜び』を感じながら、彼女たちは最初の朝を迎えます。
新たな冒険の始まりです!
『B06-32地点』へ
本部では、鬼たちが必死になってエマたちを探していました。
大事な食幼児を逃がしたことに憤るグランマ。
しかしママは「すべて私の責任です」と言い切ります。
一方、エマたちは見たこともない植物が生い茂る森を歩いていました。
彼女たちが向かっているのは『B06-32地点』という場所。
ノーマンがシスター・クローネから貰ったという謎のペンを解体して、ミネルヴァさんからのメッセージを見つけたのだそうです。
エマがペンのことをレイに話そうとしたそのとき、トーマという兄弟が叫びます。
「エマ!レイ!大変だ!ラ二が消えた!」
地下の洞窟
トーマによると、後ろにいたはずのラニが突然いなくなったというのです。
そこで、レイが自分たち以外の兄弟の声がまったく聞こえないことに気がつきます。
消えた兄弟たちを探そうと動いたその途端、なんと足元にある木の根が裂け、エマたちは地下に真っ逆さま。
しかしそこでいなくなった兄弟たちと無事に合流します。
地下には見たことのない虫や無数の根がぶら下がり、まるで木の根でできた洞窟のよう。
出口を探して歩いていた彼女たちですが、行き止まりで恐ろしいものを見つけます。
それは、ぶら下がった根の先に絡まって干からびた動物の死体。
それを見たレイが、エマに言います。
「まずいぞ、エマ…ここは…この木、この森は…」
木の罠
レイが呟いたその瞬間、なんと垂れ下がっていた根がエマたちに襲い掛かったのです。
出口はすでに塞がれており、逃げ場はありません。
「恐らくここはこの木の餌場。この木、動物を捕らえて食ってるんだ」とレイ。
彼女たちは、木の罠にかかってしまったのです。
しかしそんななか、エマがうわごとのように呟きます。
「私、これ読んだことある…」
なんと、この根のことがミネルヴァさんの冒険小説に書いてあったというのです。
木の根を攻略!
エマたちが地下にいる頃、森の入り口では本部からやってきた鬼たちが、エマたちの匂いを嗅ぎつけて追いかけてきていました。
どうやら彼女たちが地下へ降りたこともバレているようです。
そのとき、地下ではエマたちが根の攻略法を見つけていました。
根が相手を襲うのは『接触』したときだけ。
触れない限りは襲ってきません。
根に触れないで壁を登り、彼女たちは見事に地下洞窟から脱出します。
家族でミネルヴァさんのもとへ
再び地上に出たエマたちは『B06-32地点』を目指してまた歩き始めます。
「『外』は確かに危険がいっぱい。知らないことも敵も多い。予想よりずっと。でも大丈夫、私たちはひとりじゃない。家族がいる」
家族とともに、生き抜いてミネルヴァさんを探すのです。
そして、例のペンをレイに見せるエマ。
ペンを分解すると、レーザーで謎のモールス信号が浮かび上がります。
追いつかれた!
レイが暗号を解読すると「助けがいるなら訪ねておいで。『B06-32地点』に私はいる」というミネルヴァさんからのメッセージが。
喜ぶエマ、しかし次の瞬間に彼らはハッと後ろを振り返ります。
地響きとともに現れたのは、なんとおぞましい大型の鬼!
どうやらこの鬼は野生のようで、ドンとギルダが陣形を組んでいち早く逃げます。
そのとき、レイが『鬼を木の根の罠に落とす』という作戦を思いついたのです。
レイがひとり囮になって鬼をおびき寄せますが、ここでまさかの事態が発生。
なんと、本部の鬼たちに追いつかれてしまったのです…。
謎の少女
レイの前に突如現れた、言葉を話す鬼。
しかし鬼たちはエマたちの行方は知らないようで、レイは自分ひとりに注意を向けさせそのまま逃げようと考えます。
エマたちは、なかなか帰ってこないレイを心配していました。
そんななか、エマが耳の傷の悪化と高熱で倒れてしまったのです。
そのとき、彼女たちの背後から何やら音がしたかと思えば、そこに現れたのはフードを被った謎の少女。
彼女は一体何者なのでしょうか…?
感想
ついに長かった脱獄計画が成功しましたね!
エマたちがハウスの真実を知ってから3ヶ月。
早かったような長かったような…。
ここにノーマンもいてほしかったな、と少し悲しくなってしまいました。
私が今回の5巻で最も心に残っているのは、言わずもがなママ視点の話ですね。
ママもエマたちと同じように、ハウスの真実を知っていたとは驚きました。
彼女がエマたちと違うのは「逃げたい」ではなく「長く生きたい」と思ったこと。
ある意味一番辛い選択だったかもしれません。
自分の大好きな人の命を奪った鬼側に付いて、自分が長く生きる代わりに子供たちを売る。
「ただ普通に愛せたらよかった」
ママのこの言葉が、本心を物語っていますよね。
今まで冷酷な飼育員として描かれた彼女ですが、エマたちのことを本当に愛していたんだなと思いました。
これからママはどうなってしまうのでしょう…気になるところです。
そして、とうとう脱出したエマたち!
さっそくこれからの課題は、鬼にどう対抗していくかですよね。
野生の鬼はもちろん、本部からの鬼にも追いつかれてしまいました。
また、気になるのはフードを被った女の子。
彼女は一体…?敵か味方かもわからない状況です。
次巻への期待が高まりますね!
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ベースを弾くことと音楽を聴くことが大好きな学生です。二次元と三次元の間を行ったり来たりしています。
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