タイトル:僕のヒーローアカデミア 18巻
作者:堀越耕平
登場人物:緑谷出久、治崎廻、ナイトアイ、爆豪勝己、他
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ヴィラン連合のトガ、トゥワイスが一時的に味方になり、優勢になったと思われたヒーローたち。
しかし、治崎と対峙していたミリオは『個性を完全に消滅させる薬』を打たれて個性を失ってしまったのです。
それでも最後までエリちゃんを守り抜き、あとを出久に託します。
勝負の行方を、さっそくレビューしていきますよ!
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あらすじ
治崎と組長の関係
エリちゃんに力を貸してもらい、フルカウル100%を解放した出久。
それに対抗するかのように、治崎も暴走し始めます。
彼は、昔の組長との日々を思い出していました。
治崎がエリちゃんを利用する計画を相談したその日、組長は言ったのです。
「あの子を…人をなんだと思ってんだ」
計画に協力してくれないと分かった瞬間、治崎は組長を襲います。
最後の一撃
組長の代わりに、自分がことを進めるつもりだった治崎。
そこに、出久たちが現れたのです。
「目の前の小さな正義だけの…感情論だけのヒーロー気取りが…俺の邪魔をするな!!」
殴りかかってくる治崎を、出久は100%の力で迎え撃ちます。
「目の前の…小さな女の子ひとり救えないで、皆を助けるヒーローになれるかよ!!!」
出久は治崎を地面にたたきつけ、当の治崎は戦闘不能状態になります。
個性が暴走したエリちゃん
そのころ、地下では治崎の部下・玄野がイレイザーヘッドを消そうとしていました。
しかし、そこにサンイーターと警察が現れ、すぐさま身柄を拘束。
地上で行われていた出久と治崎の戦いも幕を閉じたかと思われました。
しかし、そこでエリちゃんに異変が。
自分の力を出久に譲渡していた彼女は、その力が制御できなくなってしまったのです。
出久が壊れてしまう間一髪のところで、やってきたイレイザーヘッドが個性で止めます。
未来を捻じ曲げる
大勢の負傷者が搬送されていくなか、死傷を負ったミリオの師匠・ナイトアイが出久を呼び止めます。
「緑谷…お前は未来を捻じ曲げた」
また必ず会いましょう、という出久の言葉を聞き、ナイトアイは満足したように目を閉じます。
長かった戦いが、ようやく幕を閉じたのです。
すべてを失った治崎
今回の事件の首謀者である治崎は、厳重な警備のもと、高速道路で病院へ運ばれていました。
そこを、なんとヴィラン連合が襲撃しにきたのです。
救急車に乗っていたヒーローをやすやすと倒し、死柄木が治崎のもとへ。
消すのかと思いきや、彼は治崎の両腕を破壊し、彼がずっと守ってきた研究品である血清を奪って逃走したのです。
誰もいなくなった道路に、腕も今までの努力さえも失ってしまった治崎の叫び声だけが虚しく響きます。
犠牲になったナイトアイ
病院に搬送されたヒーローたち。
ほとんどが命に別状はないと診断されるなか、出久はある病室に呼び出されます。
そこにはオールマイトの姿も。
彼らが見たのは、体中に管を繋がれ、片腕を失ったナイトアイの姿だったのです…。
元相棒の無惨な姿を見て、言葉を失うオールマイト。
ナイトアイはそんな彼に消え入りそうな声で言います。
「あなたに…幸せになってほしかっただけだ…。から…抗うと…決めてくれたなら…私は…良い…」
ナイトアイの最期
彼は、過去にオールマイトが亡くなる未来を見ています。
その未来を変えようともがいていた彼に『未来は不確かだ』ということを出久が証明したのです。
そのとき、病室にミリオが飛び込んできます。
泣きじゃくる彼の頬に、最後の力を振り絞って手を伸ばすと同時に、個性を発動したナイトアイ。
「……大丈夫。おまえは…誰より立派なヒーローになってる…。だから、笑っていろ。」
それが、彼の最期の言葉でした。
普段通りの日常へ
翌日、ミリオのもとに向かった出久。
師匠であるナイトアイを失った悲しみに暮れているのかと思いきや、彼は空元気で出久に笑顔を向けます。
個性を失った彼は、今後休学という形をとることになったのだそうです。
そして、出久、お茶子、切島、そして蛙吹は久々に学生寮に戻ることに。
A組のみんなから迎えられ、やっと普段通りの日常が戻ります。
仮免講習組の4人
次の日、前回の仮免試験で合格できなかった爆豪と轟は、オールマイトとプレゼントマイクの引率のもと、仮免講習に向かいます。
前日にインターン組を迎えるときもすぐに帰ってしまったふたり、理由はこれだったのですね。
会場に着くと、そこにはエンデヴァーの姿が。
士傑高校の夜嵐イナサや、前回の試験でヴィラン連合のトガに体を乗っ取られていた現見ケミィもいます。
ヒーローvs小学生!
爆豪、轟、夜嵐、現見に課された課題は『協力して子供たちの心を掌握すること』です。
すると、会場に飛び込んできたのは大勢の小学生たち。
かなりの問題児のようで、爆豪たちのアプローチには見向きもしません。
彼らは『自分たちのほうがヒーローよりも強い』と信じ切っているようで、なんと4人に攻撃を仕掛けたのです。
しかし、試験に落ちたといっても彼らはヒーロー志望。
小学生たちの攻撃を一撃で止めて見せます。
子供たちの心をつかんだ4人
自分たちの攻撃が一切効いていないことに驚く小学生たち。
しかし、爆豪たちは攻撃を止めただけでは終わりません。
なんと、個性を使って、氷で巨大な滑り台を作ったのです!
ただの滑り台ではなく、小学生たちが彼らに放った物を骨組みに使って作られています。
「視野を広げてやることくらいは、俺たちにも出来るハズだ」と笑顔で言う轟。
その後、子供たちは素直に言うことを聞くようになり、それぞれの仲も深まったようです。
エンデヴァーの成長
講習後、爆豪たち4人の仲も深まったようで、講習前よりも楽しげに話をしています。
すると、そこにやってきたのは、オールマイトやプレゼントマイクなどのプロヒーローたち。
そのなかには、エンデヴァーもいます。
轟に手を伸ばすも払いのけられた彼は、言います。
「焦凍、お前は自慢の息子だ。ならば俺も、お前が胸を張れるようなヒーローになろう」
その目は優しげで、以前のような冷やかさはありません。
エンデヴァーを嫌っていた夜嵐も、切り替えるように自分の顔を思い切り殴って彼のもとへかけていきます。
「俺、応援してるっス」と言う彼に、「ありがとう」と微笑むエンデヴァー。
少しづつですが、彼らも変わり始めているのです。
青山の奇行
学校では、やっと普段通りの日常が戻りつつありました。
出久は以前よりも勉強熱心になっており、お茶子が「デクくん猛々しいねェ」と呟くほど(笑)
しかし、そんな彼の周りで少し奇妙なことが起こっていました。
インターン以降、出久とあまり関わりのなかったクラスメイト・青山優雅がやたらと彼にかまうようになっているのです。
異変はそれだけではありません。
その夜、眠りにつこうとした出久を、ベランダから青山が覗いていたのです…。
感想
この18巻ほど、前半と後半に温度差がある巻はなかなかないのではないか、と読んでいて思いました。
お話の前半、まさかナイトアイが亡くなるなんて思ってもいなかった私は、彼とオールマイト、そしてミリオが泣きながら話しているシーンを見て大号泣してしまい、今も涙が引いていません…。
今まで出久には笑顔を見せたことのなかったナイトアイですが、最後にミリオと話したときには寂しそうに笑っていました。
彼は、治崎の作った血清のせいで、個性を永久に失ったまま。
でも、そんなミリオにナイトアイは「誰よりも立派なヒーローになってる」と言います。
きっと、多くのものを失っても最後まで笑顔だけは絶やさなかったミリオは、彼の言う通り最高のヒーローになることでしょう。
大好きなキャラクターだったナイトアイが亡くなってしまったのは本当に悲しいですが、これからさらに進んでく物語に期待したいです。
そして後半。
…びっくりするらいほっこりした内容です(笑)
インターンのせいで忘れるところでしたが、爆豪と轟は色々あって仮免試験に落ちたんでしたね。
前回はトガに乗っ取られていた現見ケミィも参加し、かなりにぎやかです。
エンデヴァーも改心したようですし、轟親子の関係も良くなっていきそうですね。
そしてもうひとつ気になるのは、青山くん。
彼の目的は一体何なのでしょうか…?
真相が気になるところです。
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『僕のヒーローアカデミア』第17巻のあらすじ・ネタバレはこちら

ベースを弾くことと音楽を聴くことが大好きな学生です。二次元と三次元の間を行ったり来たりしています。
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