タイトル:僕のヒーローアカデミア 6巻
作者:堀越耕平
登場人物:緑谷出久、グラントリノ、飯田天哉、ステイン、轟焦凍、他
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体育祭本戦では勝己とお茶子、出久と轟くんなど、各々が熱い戦いを繰り広げました。
特に出久は、実力差もあるなか、轟くんと対決。
彼の悲しき過去を知りながらも「君の力じゃないか!」と必死で訴えかけます。
決勝戦では勝己に破れてしまいますが、出久のおかげもあり、本当の夢を思い出した轟くん。
そんななか、飯田くんの兄でプロヒーローの「インゲニウム」がヒーロー殺し・ステインに襲われる事件が発生。
事件の進展にも期待の第6巻、さっそくレビューしていきます!
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あらすじ
ヒーロー「デク」
体育祭から2日が経ち、出久のクラスでは「コードネーム(ヒーロー名)の考案」の授業が行われることに。
実は、コードネームはプロヒーローからの指名に大きく関係しているんです。
プロヒーローからの指名は、将来性に対する「興味」に近く、それに強く影響するのがコードネームなのです。
皆が個性的な名前を付けていくなか、飯田くんはまだ決められずにいました。
彼はヴィランからの襲撃後、兄であるプロヒーロー「インゲニウム」に足の感覚が全くなく、もうヒーロー活動ができないということを告白されます。
だから、この名前を弟である飯田君に受け取ってほしいというのです。
しかし彼はまだ決められずにいます。
そんななか、出久がコードネームに決めたのは「デク」。
これは、出久が無個性だったころに周囲から言われていた言葉です。
雄英高校に入学してから、彼のなかで何か変化があったのでしょうね。
謎の人物、グラントリノ
そして授業後、オールマイトから1件だけ指名が来ていることを知らされた出久。
名前を「グラントリノ」といい、かつて雄英高校で1年間だけ教師をしていた、オールマイトの担任だった人です。
ワン・フォー・オールのことも知っているらしいのですが、そのことを話している間、オールマイトはずっと震えています(笑)
いったいどれだけ恐ろしい人なのでしょうか…?
出久たちが職業体験先を決めていくなか、飯田が選んだのは小さなヒーロー事務所。
体育祭で3位に入賞した彼ならもっと上からの指名もあったはずなのに、なぜでしょうか。
やっぱり謎の老人、グラントリノ
そして職業体験先当日、グラントリノの家にやってきた出久。
しかし家のなかにいたのはなんと血まみれのおじいちゃん!
実は血ではなく大量のケチャップだったようですが(笑)
ヨロヨロと立ち上がりながら「誰だ君は!?」と繰り返すグラントリノ。
さすがに心配になり、出久は「オールマイトには…もう時間が残されていないから……。おじいさんに付き合ってられる時間はないんです!」と言って家を出ていこうとします。
しかしその瞬間、グラントリノはものすごいスピードで家中を飛び跳ねだしたのです。
「だったら尚更撃ってこいや、受精卵小僧。」
受精卵小僧の憧れと責任
そのころ、オールマイトは警察の塚内と、A組を襲ったヴィランについての話をしていました。
彼はオールマイトの秘密を知る数少ない友人のひとりなのだとか。
塚内は彼に、ヴィラン連合に「個性を与える個性」を持った人物がいる可能性が高いということを告げます。
焦ったような表情を見せるオールマイト。
何か心当たりでもあるのでしょうか。
そんなとき、出久は突如雰囲気を変えたグラントリノに驚きを隠せないでいました。
出久がコスチュームを着るや否や、高速で蹴りを入れてくる彼。
その動きは超高速で、出久は必死で反抗しようとしますが全く効きません。
そんな出久を見て、「オールマイトへの憧れや責任感が足枷になっとる。」というグラントリノ。
出久はその言葉で、ワン・フォー・オールをもっとフラットに考えればいいということに気づきます。
「このたい焼きが僕です!!」
次の日、出久は夜通しでグラントリノから教わったことを実践します。
出久が夜中練習したことを、オールマイトはすでに扱えていたといいます。
しかし、グラントリノはそんな彼にひたすら実践訓練でゲロを吐かせたらしいです(笑)
だからあんなに怖がっていたんですね…。
「生半可な扱いはできなかった。亡き盟友に託された男だったからな」とつぶやくグラントリノ。
亡き盟友とは、オールマイトの師匠のことでしょうか。
その後、彼に言われて朝食のタイ焼きを電子レンジでチンしようとした出久。
チンしたのに一部しか熱くならなかったたい焼きに、自分の個性を重ねます。
そう、彼はワン・フォー・オールの正しい使い方に気が付いたのです。
早速グラントリノに実践演習を申し込みます。
伸びしろの少年、緑谷出久
今までに教わったことをフル活用して、実践演習に臨んだ出久。
その動きは、個性の使い方に気づく前とは劇的に変わっています。
わざと相手をおびき寄せたり、虚を突いた攻撃に出たり、と反撃のバリエーションも豊富に。
グラントリノの動きにすらついていけなかったのに、彼を本気で避けさせるまでになったのです。
「こいつは化けるかもな」と笑うグラントリノ。
出久の伸びしろは想像以上です。
異変が起き始めた保須市
そして職業体験3日目。
出久とグラントリノは、少し離れた都市部に改めて職業体験に行くことになります。
新幹線で移動していた彼らがちょうど保須市を横切ったとき、急に車体にヒーローとヴィランがなだれ込んできます。
そのヴィランは、かつてA組を襲ったあの気味の悪いヴィランそっくり。
新幹線の窓から見えた保須の町は、あちらこちらで爆発が起こっています。
それを見て、飯田くんがこの保須市を職業体験先に選んでいることを思い出した出久。
彼の身を心配します。
兄、インゲニウムの敵を討つために
同時刻、飯田くんは異変の起きた保須の町を走り回っていました。
しかし、ある路地の前を通ったとき、何かに気づきます。
そう、そこにいたのは彼の兄を襲ったあのステインだったのです。
自分の感情に任せて走っていく彼を、ステインはやすやすと払いのけます。
まるで相手にもしようとしないステインに、彼は叫びます。
「僕の名を生涯忘れるな!!インゲニウム、お前を倒すヒーローの名だ!!」
保須市へ走って来た出久が見たのは大量のヴィラン。
どれもこれも、以前彼らを襲ったヴィランにそっくりです。
しかし、この町でパトロールをしているはずの飯田くんが見当たりません。
そのとき、出久の頭の中で一連の騒動が結びついたのです。
そして、飯田くんがヒーロー殺しを追ってこの保須市に来ているのだと気が付きます。
オールマイトからの教え
飯田くんはステインに攻撃を仕掛けるも、まったく効きません。
それでも兄の敵を討つために必死で反抗しますが、腕に刃を突き付けられてしまいます。
しかもステインが彼の血を舐めると、そのとたんに体が動かなくなってしまったのです。
「何を言ったってお前は、兄を傷つけた犯罪者だ!!!」と叫ぶ飯田くん。
ステインの刃が彼の体を貫こうとした時、そこに現れたのは出久でした。
彼は飯田くんがヒーロー殺しを追っているのはもちろん、ヴィラン連合とヒーロー殺しがつながっているのではないかと考えたのです。
君には関係ない、という飯田くんに出久は言います。
「オールマイトが言ってたんだ。余計なお世話はヒーローの本質なんだって。」
本当になりたいもの
出久も応戦しますが、血を舐められて動けなくなってしまいます。
しかしステインは「お前は生かす価値がある」と言って、標的を再び飯田君くんに戻します。
しかしその瞬間、ステインにものすごい勢いで冷気と熱気が襲いかかります。
そう、そこにやってきたのは、轟くんでした。
出久は飯田くんを見つけたとき、手あたり次第に位置情報を送っていたんです。
自分をを助けるために傷だらけになる彼らを、飯田くんは見ていられません。
「やめてくれ……もう……僕は……」
しかし彼ら、特に轟くんはインゲニウムがやられてからの飯田くんが無理をしていることに気が付いていたのです。
「やめて欲しけりゃ立て!!!なりてもんちゃんと見ろ!!」
これが彼に言える精一杯の言葉でした。
感想
新キャラクター、グラントリノの登場でかなり盛り上がってきましたね~。
初登場シーンが血まみれ(正確にはケチャップですが…)とは、また強烈なヤツが出て来たなーと思いました(笑)
その後も「受精卵小僧」の言い回しがオールマイトと同じだったので、やっぱりオールマイトの先生なんだなー、と改めて思いました。
第一印象が「ボケたおじいちゃん」だったゆえ、派手な攻撃に驚きましたね。
出久の個性も凄いけど、見ての通りグラントリノの個性もかなり強力みたいです。
一体どんなものなのでしょうか?ジャンプ力がすごいので「跳躍」とかでしょうか。
個性つながりなのですが、「個性を与える個性」ってどのようなものなんでしょうか。
強い個性を持っている人にさらに個性を与えられるということですよね。
オールマイトも何やら焦ったような表情でしたし、今後出てくる可能性は十分ありますよね。
また、レビューでは載せきれていないんですが、ヒーロー名決めもなかなかみんな個性的でした。
私のお気に入りは芦戸三奈ちゃんの「Pinky」ですね。かわいい!!
彼女、もともとは「エイリアンクイーン」だったのですが、却下されていました(笑)
耳郎ちゃんと上鳴くんの会話もおもしろかったので、ぜひ本編でチェックしてみてくださいね!
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ベースを弾くことと音楽を聴くことが大好きな学生です。二次元と三次元の間を行ったり来たりしています。
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