「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」コミック3巻(最終巻)のあらすじ・ネタバレ・感想〜残りの寿命の使い方、クスノキとミヤギの結末は?〜 | VODの殿堂

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「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」コミック3巻(最終巻)のあらすじ・ネタバレ・感想〜残りの寿命の使い方、クスノキとミヤギの結末は?〜

   
 

   寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。 3巻
   三秋縋(メディアワークス文庫「三日間の幸福」) | 田口囁一 | E9L・田口囁一 | 集英社 | 少年ジャンプ+
   登場人物:スノキ、ミヤギ、ほか
   

人生に悲観し、1年1万円と言う最低買い取り価格で寿命を売る事となった、青年クスノキ。
監視員であるミヤギは、そんなクスノキの前に現れるのです。
クスノキはミヤギの助けを借り、死ぬまでにしたい事を順にしていく中で、一番叶えたい願いであったヒメノに会います。
しかし結果は、クスノキの思いとは反し、ヒメノはクスノキに復讐を考える程の恨みを持っていたのです。
落ち込むクスノキですが、その経験により、監視員であるミヤギの優しさに気づくのです。

そして、クスノキは残された時間を、ミヤギに迷惑が掛からない生き方をしようと決断します。

残された時間、クスノキはどう過ごすのか。
そして、ミヤギとクスノキとの微妙な関係はどうなるのか。
最終巻の始まりです。

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【あらすじ】

第12話 ミヤギの嘘

ミヤギの代わりにやって来たのは、中年の小太りな男でした。

クスノキは監視員の男性に「いつもの子は?」と尋ねます。
すると男性は「今日と明日は、俺が代理だ」と答えるのです。
監視員の男性は、クスノキの余生の過ごし方をチェックしながら「くだらねえ」と言い、クスノキ自身も、同じように思います。

監視員の男性はクスノキに、ミヤギを困らせるような事をしていないか、尋ねるのです。
クスノキは男性に「ミヤギと親しいのか」聞き返します。
その男性は「ミヤギの寿命を買い取る担当だった」と言うのです。

クスノキは正直に「ミヤギを傷つける事を言ったし、怪我をさせてしまう所だった」と話します。
その言葉を聞き、表情が変わる男性にクスノキは、ミヤギが置いて行ったノートを見せるのです。

男は、そのノートに目を通すと、それ以上クスノキにつっかかって来なくなるのです。
クスノキは、きっとミヤギが、自分の事を好意的に書いてくれていたからだと思ったのです。
男は、寿命を売って得たお金の使い道を、クスノキに聞きます。
クスノキは「橋の上からばらまいた」と言い、男性は「救いようのない馬鹿だな」と言うのです。
「30万もあればいろいろできただろうになあ」と答えるクスノキに男性は真面目な顔で「俺が馬鹿にしているのはそこじゃねえんだよ」と言います。
そして「本当に自分の寿命が30万円だって言われて、疑わず信じたのか」と続けるのです。

クスノキは、その言葉にどんな意味があるのか考えます。

2日後、休暇を終えクスノキの元に帰ってきたミヤギはクスノキといつも通り、自動販売機巡りをするのです。

ある日、クスノキはミヤギを蛍が舞う場所に案内します。

そこでクスノキは「オレの寿命、本当に30万だったのか」と、ミヤギに聞くのです。
ミヤギは、クスノキの態度から、男性の監視員から何か言われたと感じ取ります。

クスノキは一晩考えて出た結論を、ミヤギに話し始めるのです。
クスノキは、寿命の最低買い取り金額が1万円ではなかったと思ったのです。
そのうえで、ミヤギに「どうして見ず知らずの俺に、あんたが30万も渡す気になったんだ」と問うのです。

知らないふりを続けるミヤギにクスノキは、ただ一言「ありがとう」と言います。
その言葉にミヤギは「いいんですよ」と返すのです。

そして、クスノキは本当の査定金額が、30円だったことを知るのです。
ミヤギは「私がクスノキさんに30万与えた理由も、あなたが30万円をバラまいた理由も、たぶん根っこは同じ」と言います。

ミヤギは「30円」と正直に言っていれば、クスノキは寿命を売らず、長生きする事が出来たと謝ります。
しかしクスノキは、正直に言われていたらやけになって3か月も残さずに寿命を売り払っていたと、ミヤギに感謝するのです。

そしてミヤギは「少なくとも私にとって、今のクスノキさんは3千万とか30億の価値がある人間なんです」と言います。
ミヤギの境遇を聞き、同情してくれたクスノキの存在は、ただの監視対象者ではなくなっていたのです。
そして「人前でも、構わずに話しかけてくれることが嬉しかった」とミヤギは言います。

「あんなことで良ければ、俺が死ぬまでいつでもやってやる」と言うクスノキに、ミヤギは頬を赤くし「そうでしょうね、だから好きなんです」と言うのです。

ミヤギは「他にも自分自身を守る為に、クスノキに嘘をついていた」と話します。
そして「その事で腹が立ったなら、何をしてもかまいません」と言うミヤギに、クスノキは「何をしても?」と聞き返すのです。
そして「遠慮なく」と言い、ミヤギを抱きしめます。

クスノキは「俺が死んだら、たくさん悲しんでくれ」と言います。
その言葉に、ミヤギは泣きながら「そんなことで良ければ、私が死ぬまでやってあげますよ」と言うのです。

そしてクスノキは、残り2か月で、どうにかしてミヤギの借金を全額返済してやりたいと思うのです。

第13話 思い出

クスノキは、ミヤギのおかげで幸福になった自分の寿命を、もう一度売ったら幾らになるかミヤギに聞きます。
ミヤギは、クスノキが寿命を売り、自分の借金を返そうと考えている事に気づくのです。

「そんな事に残りの時間を使って欲しくない」と、言うミヤギにクスノキは、ミヤギにとっての幸せは何か問います。
その質問に、ミヤギは「構ってください」とクスノキに頼むのです。

クスノキは、寿命を売ることを提案してきた古本屋の老主人と、CD買い取り店の店員に会いに行きます。
そして、自分の価値を高める方法を聞くのです。
しかし、結局これと言った方法を知ることはできません。

自宅への帰り道、クスノキは大学の友達に会います。
大学に顔を出さないクスノキに「何をしているのか」と聞く友達。
クスノキは「この子と遊びまわってたんだ」とミヤギの肩を抱き、言うのです。

しかし、ミヤギの姿が見えない友達は「お前、頭おかしいんだよ」と言い、立ち去ります。
ミヤギはそんなクスノキの行動を嬉しく感じるのです。
ミヤギは、クスノキに「貴方が残りの時間を私の為に使ってくれるのは嬉しいが、もうそんな必要はない」
「だって私は、とっくに救われているんですから」と言います。

そしてミヤギは、クスノキに「その代わり、出来るだけ沢山の思い出を下さい」と頼むのです。

クスノキはミヤギの願い通り、二人で様々な場所に出掛けます。
公園でボートに乗る、遊園地に行く等、一人ですることが恥ずかしいとされている事は、一通りやってみるのです。

そして、ミヤギと二人でプールにも出かけます。

クスノキは積極的にミヤギの名前を呼び、手をつなぎ、視線を合わせ彼女の存在を周りに主張するのです。
狭い町では、そんなクスノキの存在が有名になります。
クスノキをあざ笑う人、露骨に目をそらす人、一方では腕の立つパントマイマーだと思う人など、様々居るのですが、悪い印象と良い印象を抱く人の割合に、差がなかったのです。

クスノキは、なぜ半数近くもの人が、自分の愚かしい行いをみて、気分を良くしたのか考えます。
そして、その答えは【俺が心から楽しそうにしていたから】だと思うのです。

第14話 ミヤギの存在

ミヤギはクスノキに、何かして欲しい事はないか尋ねます。
しかしクスノキは逆に、ミヤギの願いはないか聞くのです。
ミヤギは、以前自分が死ぬまでの間にしたい事を一つに挙げた「幼馴染の男性を、見に行きたい」と言います。

クスノキとミヤギは、その男性の元に出かけるのです。
そして、その男性と彼女の姿を見たミヤギは「向こうに自分の姿が見えないのをいい事に、色々してやろうと思ったが、やめました」とクスノキに言います。
そんなミヤギにクスノキは「俺が同じ立場なら…」と言い、ミヤギにキスをするのです。

居酒屋で飲むクスノキとミヤギに、若い男たちが絡んできます。
町ではちょっとした有名人のクスノキに「気持ち悪い」と因縁を付けるのです。

そんなクスノキに「今日もミヤギさんと一緒なんですね」と、アパートの隣人である男性が声をかけます。
そして、若い男たちに威圧的に席を譲るよう言うのです。
助けてもらったクスノキは、礼を言います。
男性は「ミヤギの存在は見えてはいないが、何となく感じ取れる」と言うのです。
そんな男性に、クスノキはミヤギの外見的特徴を話します。
それを聞いた男性は、自分が想像していたミヤギさんそのままだと答えるのです。

そして男性は「ミヤギさんの存在を感じているのは僕だけではないはず」と言い、帰ります。

信じがたい事に、それ以降、ミヤギの存在が見える訳ではないにも関わらず、周囲の人に受け入れ始めるのです。

クスノキとミヤギは、アパートの隣人である男性と、その仲間とお酒を飲みます。
仲間たちは、ミヤギの存在を本気で信じているわけでは無いとクスノキは感じながらも、それで良いと思うのです。

ある日、夜中に目覚めたクスノキは、ミヤギが絵を描いていたノートの中身を見ます。
そこには、クスノキの寝顔が描かれていたのです。
クスノキは仕返しに、ミヤギの寝顔を描きます。
その絵に満足できなかったクスノキは、何かに憑りつかれたように一心不乱に鉛筆を動かすのです。

第15話 クスノキの選択

クスノキは、ミヤギと納涼祭に出かけます。
すれ違う人に「ミヤギさん素敵ですね」と声をかけられる事を、クスノキは嬉しく思うのです。

クスノキとミヤギは、芝生の上に寝そべり花火を見ます。
クスノキは「今の自分はちょっとした町の人気者だ」
「俺に向けられる笑顔の半分は嘲笑だが、もう半分は好意から」
「どんなに笑われても、誇らしく思う」と言います。
そして「子供の頃の自分に出来なかった、最初からみんなと仲良くすると言う事がミヤギのお陰で実現できた」と言うのです。
何が言いたいのか聞くミヤギに、クスノキは「今までありがとう」と言います。

まだ、寿命が1ヶ月残っているクスノキに、「今までありがとう」は早すぎると、ミヤギは言うのです。

クスノキは、自分の最後の願いをミヤギに聞かせます。
「俺が死んだら、オレの事はきれいさっぱり忘れてくれ」と言う願いだったのです。

「いやです」と、即答するミヤギは、クスノキが寿命を売ろうとしている事に気づきます。
クスノキは、自分が居なくなった後、ミヤギには幸せになって欲しいと考えての願いだったのです。
ミヤギはクスノキに「せめてあと1ヶ月は私の傍に居てください」と号泣し、頼みます。

翌日、休暇のミヤギに代わり、以前やって来た、男性の監視員がクスノキの元にやって来ます。
クスノキは、迷うことなく残り30日の寿命を売り払うのです。

寿命を査定する担当者は、クスノキに「寿命を売らず残りの1ヶ月、絵を描き続ければ遠い将来、美術の教科書に載ることになる」と言い、寿命を売ることに反対します。
しかしクスノキは「死んだら金が無意味になるのと同様に、名声も無意味」と言うのです。

クスノキの歴史に小さく名を残す権利は、目を疑うくらい高く買い取られます。

そして、そのお金をミヤギの借金返済に充てるのです。
その事で、ミヤギは残り3年、監視員として働けば自由の身になれるのです。
それを聞いたクスノキは「十分だ」と言います。
男性の監視員はクスノキに「残りの3日間の買い取りはしていない、好きに過ごすんだな」と言うのです。

クスノキは「ああ」と返事をし、店を出ます。

クスノキは太陽を見上げ、生きていて良かったと、心の底から思う事が出来たと感じるのです。

最終話 二人のハッピーエンド

クスノキは、残り3日の最初の朝を迎えます。
監視員のいない生活、所謂ミヤギがいない、という事なのです。

クスノキは一人で、ミヤギと一緒に行った場所を巡ります。

クスノキは、ミヤギの事を考えます。
残りの3年を監視員として無事過ごせるように、そしてミヤギにとって自分より大切に想えて、かつ自分よりもミヤギを大切に想える人が現れる事を、クスノキは祈るのです。

クスノキは、ミヤギが側に居るかのように振舞ってみます。
周りから見れば、いつも通りのクスノキだったかもしれないのですが、クスノキにとっては全く違ったものだったのです。

公園に一人でいるクスノキに、知り合いのカップルが「今日もミヤギと一緒?」と、声をかけます。
「もう、いないんだ」と答えるクスノキに、二人は驚くのです。
喧嘩でもしたのかと、問われクスノキは「そんなところだ」と言い、二人に喧嘩をしないようアドバイスをします。
「クスノキさんとミヤギさんですら喧嘩をするのに、俺たちが喧嘩しないわけない」と言う二人にクスノキは、それもそうだと言おうとするのですが、涙があふれ止まらなくなるのです。

その姿に、クスノキの事を慕う、多くの人が集まります。

そして、なぜミヤギが居なくなったのか話し始めるのです。
クスノキは、まるでそこにミヤギが居たかのように話す人たちに驚きます。
一人の男性がクスノキの肩を抱き「こんないい人を、放って消えるなんて、ミヤギって奴は本当にろくでもないやつだな」と言うのです。
すると「そうですよ、こんなにいい人なのに」と言う、クスノキにとっては聞きなれた声が聞こえます。
クスノキが、ゆっくり声のする方を見ると、そこには笑顔のミヤギが居るのです。
そして「ただいま、クスノキさん、探しましたよ」と言い、クスノキを抱き締めます。

そして、周りにいた男性が「あんた、もしかしてミヤギさんか?」と聞くのです。
クスノキは、なぜミヤギがここに居て、どうしてみんなにミヤギの姿が見えているのか考えます。
そんなクスノキに、ミヤギは「クスノキと同じことをした」と言います。

クスノキが寿命を売り、ミヤギの借金の大半を返済した事実を、男性監視員がミヤギに教えていたのです。
それを聞いたミヤギは、寿命を売り借金を全て返済し、監視員の仕事を終わらせます。
そして、クスノキの元にやって来たのです。
「どれだけの寿命を売ったのか」と聞くクスノキに、ミヤギは「あなたと同じで全部売っちゃいました、あと3日しか残っていません」と笑顔で言います。

ミヤギは「せっかく、取り戻してくれた人生を、自ら捨てるようなことをしてごめんなさい」と、クスノキに詫びるのです。
そんなミヤギにクスノキは「たった3日でさえ、ミヤギなしでは生きられそうになかった」と言います。

クスノキは、隣でミヤギが笑って居てくれるだけでいいと、心から思うのです。

ミヤギは「さてクスノキさん、これから3日間どんな風に過ごしましょう」と笑顔で言います。
そのミヤギの手を取りクスノキは、残された3日間は、幸せで価値のあるものになると思うのです。

感想

クスノキとミヤギにとって、これが本当のハッピーエンドだと思います。

長く生きられる事だけが幸せではない、という事ですよね。
本当に誰かを好きになるという事は、他人からどう見られているかなんて関係ないという事です。
そして、周りの人まで、も幸せな気持ちにさせると言う力もあるようですね。

クスノキは大好きなミヤギの為に、純粋な想いで寿命を売るのです。
大好きで、しかも残された時間にリミットがあるなら、少しでも長い時間一緒に居たいと思うはずです。
しかしクスノキは、目先の自分だけの幸せを選ばず、大好きなミヤギの、その先の人生の為に寿命を売る決断をしたわけです。

自分なら、そんな事ができるのか…と考えてしまします。

クスノキとミヤギを見て、人生はいつからでもやり直すことが出来ると思いました。
自分の気持ちに素直になり、他人に優しくすることが出来れば自ずと良い人生になっていくのだと感じましたね。

最後の3日間、クスノキとミヤギはどんな時間を過ごしたんでしょうね。
悲しくもあり切なくもなりますが、それ以上に、幸せな気持ちになれる漫画だと思います。

   寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。 3巻
   三秋縋(メディアワークス文庫「三日間の幸福」) | 田口囁一 | E9L・田口囁一 | 集英社 | 少年ジャンプ+
   登場人物:スノキ、ミヤギ、ほか
   

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