タイトル:「亜人」第3巻
作者:桜井画門
登場人物:永井 圭 ・海斗 ・戸崎 優 ・下村 泉・田中 攻次 ・佐藤 ・永井 慧理子・オグライクヤ
観覧した電子書籍:マンガボックス
政府に捕まり人体実験を受けていた永井を救出に佐藤と田中が向かい助け出される永井。
その時の永井をみて、仕上がりは失敗したと感じる佐藤。
研究所からどのように脱出するのか?
永井は佐藤とともに人間たちに復讐をするのか?気になるところですね。
さてさて3巻ではどのような展開になるのか?
【あらすじ】
FILE:10 本当の永井 圭①
佐藤に助けられた永井であったが、研究所から脱出しないといけない。
逃げる途中、佐藤により殺害されたと思われる研究所の警備員の姿に佐藤が気になるか?と問うも永井は「別に」と人ごとのように答える。
さらに「こんな所絶対に脱出したいので宜しくお願いします」と言う永井に佐藤は仕上がりが失敗と感じたのは間違いだったかも知れないと思うのだった。
途中、人の気配を感じた部屋に入ると3人の研究員がいる。
佐藤は躊躇する事なく1人を殺害、さらに他の2人にもライフル銃を向け殺害しようとするがとっさに永井は銃を掴み阻止をする。
そして、無抵抗の人を殺すことは無いのでは?と研究員を庇おうとする永井を「やはり失敗だった」と考える佐藤。
研究員を狙う佐藤ともみ合っているうちに永井が佐藤に向けて銃弾を浴びせてしまう。
佐藤は永井に撃たれたことで「君もブチ殺してやる」と怒り→怒ってる風に見せかけているだけかも。
永井は佐藤から逃げる事になる。
永井は庇った研究員2人にお互いがこの研究所から無事脱出するためにと、取引をする。
自分自身が囮になっている間に逃げるようにと、その代わり研究所からの脱出経路を記すようにと。
撃たれたものの復活した佐藤はどこかに隠れているであろう永井に向けて話をする。
「亜人は死ぬ」と。
死をどう定義するかによってだというが、亜人は遠くに行き過ぎた体の部位は回収されず新しく再生されることになるが、もしそれが頭部だったら?と永井に問いかける。
そして今から永井を断頭し少し離れた場所から新しく頭部が再生されるのを見届けると。
新しく作られた脳や頭や心は本当の君なのか??と続ける佐藤。
その話を聞いていた永井は大きく動揺する。
脱出を諦めるか?と聞く研究員に力強く永井は「やめない」と言い、佐藤と戦い脱出する道を選ぶ。
FILE:11 本当の永井 圭②
永井は囮となり佐藤と戦う。
そう簡単に勝てる相手ではない。
その間に1人の研究員は、永井との約束であった逃げ道を記しながら逃げるのだった。
永井は佐藤に追い詰められ、断頭されるのではという危険な状況。
その時突如IBMが出現し佐藤に反撃、永井はその場を離れることができる。
IBMの勝手な動き見た佐藤は、永井とIBMがうまく意思疎通が出来ていないことに気付くも面白いと感じるのだった。
永井は記しを頼りに屋上まで辿りつくとそこにはもう研究員の1人が待っている事に驚く。
火災用の脱出シュートの使い方を教えてない事と下まで降りたあとは自分の車で送ってもいいと永井に話す。
そして1度も断頭はされていないから君は君自身であると告げる。
危険な状況でなぜ人のことを気遣え、人の痛みがわかるのか?と研究員に問う永井。
永井は亜人と知る前から、上辺以外で人の心配をした事がないと言う。
そのやり取りをしている背後に永井を狙う佐藤の姿がある事に気付いていない。
FILE:12 本当の永井 圭③
佐藤と田中が慧理子を病院から連れ出した際、永井について話を聞いている。
永井圭はどのような人物なのか?と聞かれた慧理子は「一言で言うならクズ」であると。
亜人だと知ったからではなく、その前からずっとそう感じていたと話す慧理子。
自分のために医者になりたいと言ってたのも、海斗のことを母親に言われ切り捨てたことも自分自身のためだという。
そして、「兄の本質は合理的でどこまでも冷たい」言うのだった。
佐藤が背後から永井を狙うも、研究員が永井を庇い撃たれる。
その際にも永井は、死んでしまったら仕方がないと極めて冷静に自分がどう逃げたら最善かと言う方法を考える。
と、屋上から飛び降りようとした瞬間研究員がまだ生きていることに気づく永井。
何故か見捨てる事が出来ず救出に向かう、その前方からは佐藤が永井めがけて向かってくる。
永井はもう一度、IBMを呼び佐藤のそれと戦い始めさせる。
永井は自身のIBMに頭部を狙うよう指示するも黒い物体は言うことを聞かず、ひとりで可哀想だから構っていたと命令を無視する。
無視するも永井と佐藤のIBMは戦っている。
研究員は今のうちに自分を置いて逃げろと永井に言うも、永井は、昔も今も他人のことなんてどうでもいいと思っているが「アンタだけは助けたい」と、屋上から植木があると思われるところに落とし佐藤から逃すのだった。
佐藤が投げた鉈が永井の首元を掠めるも研究員が教えてくれた川に身を投げ逃げることに成功する。
FILE:13 作戦A
永井に逃げられた佐藤は田中と合流。
次の作戦にとりかかる。
研究所の外では報道陣が取り囲んでいる。
そこに田中を乗せた車椅子を押す佐藤が研究所の中から出てくる。
佐藤は、永井捕獲とオグライクヤが来日し多くのマスコミが集まるこのタイミングを狙っていたようだ。
マスコミの前で佐藤は自身も亜人であることを発表。
そして、世間の人たちが亜人を捕獲すると懸賞金があると言う事実は現実ではないこと。
亜人と分かれば政府の保護下で生活をするという政府の発表は間違っており、政府は亜人を非人道的研究に使ってい、その証拠としてネットに非人道的研究がなされている光景をあげていると説明。
許されない行為に抗議するため2日後に厚生労働省前で抗議をするので集まって欲しいと涙ながらに発表。
しかし多くの人がそのネットをみるが作られた偽物であると考える人ばかりで抗議活動に集まる人もいないに等しい状況だった。
が、佐藤の本当の狙いは亜人達を集める事だった。
一般の人にはネットの動画が偽物であると判断されても亜人だからこそそれが現実の事であるというのが分かるためである。
実際、集合場所には沢山のIBMが集まっていた。
そして佐藤のIBMから集まったIBMへ本当の集合場所が伝えられ、亜人達にも伝わるのだった。
FILE:14 舞台裏
佐藤達が襲撃をした日、政府内部でも大きな動きがある。
戸崎は佐藤に田中に続き永井までも奪還されるという状況に焦りをみせる。
「金は好きか?」という言葉で戸崎を対亜人委員会に勧誘をした大臣も、この状況は良くない旨を戸崎に伝える。
大臣らは亜人を様々な企業に貸し出し利益を得ている。
戸崎は対亜人特選群を指揮するコウマ陸佐に部隊を出すよう指示を出すもIBMがどのようなものであるのか分からない限り大事な部下達を出すことは出来ないと断られる。
窮地に立たされる戸崎は、オグラ博士にIBMについて弱点は無いのかなど情報を得ようとするが、アメリカ側から教えてはいけないと忠告されノーコメントと言われる。
最終的に戸崎は、亜人に関する情報を得るためにオグラ博士を誘拐するという行動に出る。
川に飛び込んだ永井はどのくらいの時間漂流していたのか分からないが、脱出には成功。
人助けなんてするもんじゃーないなぁーと永井らしいことを呟くのだった。
まとめと感想
永井圭の本当の性格を知ると少し残念なかわいそうな気持ちなるのは、母親的目線だからなのでしょうか?
傍目には優等生で誰に迷惑をかけるわけでもなく自慢できる息子に見えますが、妹の慧理子には永井の本質が見えていたようですね。
兄妹であれば、少しくらい冷たい人間だと思っていてもクズであると言ってしまうことは無いはずです。
そこまで言わせる永井は本当にそのような残念な少年なのかもしれませんね。
そんな冷たいような性格を垣間見ると、研究員を助ける所が必要以上に人間的に見えてしまいます。
研究員を助ける際や、佐藤と対峙する際には頭の良い永井の考え方が出てきます。
佐藤の戦闘の仕方もポイントですね。
戦うことを楽しんでる感じが普通じゃないと思わされます。
そういった所も、亜人の面白い所だと思いますね。
何とか、研究所から脱出した永井ですが彼を追っているのは同じ亜人である佐藤以外にも、警察や戸崎など政府の人間と沢山の追手がいるわけです。
彼はどう戦って行くのでしょうね。
きっと、まだまだ誰にも知られずに過ごしている亜人が沢山いてこれから出てくるのだろうと思われます。
その亜人たちは、永井の味方になるのか?あるいは佐藤側の亜人なのか?若しくはどちら側でもないのか?
そして、全く永井の思い通りに動いてくれないIBMとの関係も気なるところです。
実写映画ではIBMがどのように表現されているのだろう?と気になったりもしますしね。
永井がこれから様々な経験をしていく上で、あのひん曲がった性格が人間らしくなってくるのでしょうか?
まぁ、普通ならこのような状況におかれて人間らしく優しくなるなんて事を考えることはないでしょうけどね。
人を疑いながら生きていく事が普通になってくるような気がします。
もし自分自身が亜人となったら…と考えると、誰を信頼すればいいのかと疑心暗鬼になってくる事は間違いないと思います。
そんな事も考えながら永井の今後を見ていきたいと思います。

日々、忙しく働くママナースです。家庭でも仕事でもストレスが多いですが、漫画やアニメを見ることで現実逃避している今日この頃…。常にダイエットをしている万年ダイエッターでもあります。
この記事へのコメントはありません。