「クダンノゴトシ」コミック4巻のあらすじ・ネタバレ・感想〜呪われているのは、やはり光なのか。光の真実〜 | VODの殿堂

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「クダンノゴトシ」コミック4巻のあらすじ・ネタバレ・感想〜呪われているのは、やはり光なのか。光の真実〜

   
 

タイトル:「クダンノゴトシ」第4巻
著者:渡辺 潤
登場人物:辻元 光、桜井 千鶴、白石 辰巳、馬場 あゆみ、藤澤 伸司、河合 舞、小野寺 洋太、橘 秀美、クダン
観覧した電子書籍:マンガボックス

伸司はヤクザに裏切られ、弟と洋太を危険な目に合わせる事になるも、光の顔をしたクダンに助けられます。

伸司は、その一件で、呪われているのは光だと断定するのです。
そして、残されたわずかな時間で光を殺し、呪いを止めようと考えます。

一方、舞はクダンを神と考え、神を殺そうとしている伸司を阻止しようと思うのです。

光は、頭の中に浮かんだ、千鶴の父親が眠るお墓に行く事で何が解決策があると、千鶴と2人で向かうのです。

果たして、光は呪われているのか?そして、呪いを止める事はできるのか…。

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【あらすじ】

第弐拾八話 辻元光<其ノ五> 桜井千鶴<其ノ四>

3月7日
光と千鶴は、クダンの謎を見つける為に、千鶴の実家がある山梨県甲府市へ行きます。

千鶴は母に、父親のお墓に何か入れたものはないか聞きます。
すると母は「内容が気持ち悪いと感じる手帳があった」と言い、その手帳を、お墓に入れたと教えてくれます。
「牛に関する内容が書かれていた」と言う、母の言葉に千鶴と光は驚くのです。

朝早く、千鶴の実家を訪れた二人に、母は料理を食べさせ、少し休むよう勧めます。
仮眠をとって、お墓に出かける予定の二人でしたが、目覚めると夜の7時になっていたのです。
看護師の母親は仕事に出ており、光と千鶴は、翌日お墓に向かうことにするのです。

千鶴の実家で、光は彼女の幼馴染である、加藤美雪と出会います。
楽しく3人で話をしている途中、千鶴が「お風呂に行ってくる」と、席を外すのです。
すると突然、美雪は「早く東京に帰ったほうがいいと思う」と、光に言います。
そしてその理由を「チーちゃんパパと、同じになっちゃうから」と真剣な顔で、言うのです。

第弐拾九話 辻元光<其ノ六> 桜井千鶴<其ノ五>

3月8日
お墓に向かう車内でも、美雪は「早く東京に帰ったほうがいい」と言います。
光は、脳裏に浮かんだ、夢のような映像を思い出します。
そして、その中に美雪がいたと感じるのです。

「家に送っていく」と言う光の言葉に、美雪は「嫌な感じがする」と言い、帰ることを拒否します。
そして、昔からカンがいい美雪のその言葉に、千鶴は黙り込むのです。
美雪は「今日何があるか分からないけど、助けられるの、多分、私だけだよ」と断言するのです。

光は、今までの事を振り返り、未来を変える事は出来ないと思うのです。
そして、これから何が起こるのか分かっている光は、対応策としてロープ等を準備するのです。

光の予想通り、お墓から手帳を取り出した所に、伸司と舞がやって来ます。

伸司は「橘教授が、千鶴の靴に仕込んだ発信機のおかげで、この場所が分かった」と言います。
そして突如、伸司は、光に持っていたスパナを振り上げるのです。

しかし次の瞬間、光を神の子と信じる舞が、伸司を包丁で刺したのです。
裏切られたと感じた伸司は、手にしていたスパナで舞を叩き、反撃します。

その間に、光は準備していた縄で、伸司の足を拘束することに成功するのです。
光は、足さえ止める事が出来れば…と、対策を考えて実行しました。

その時、千鶴の母親が光の背後に立ち「死ね、バケモノ」と叫びながら、鬼の形相で光の首を絞めるのです。

第参拾話 辻元光<其ノ七>

千鶴の母は、光の首を絞めながら「お前のせいで、あの人は死んだ」と叫びます。
光は、薄れゆく意識の中、頭の中で聞いた「死ね」と言ったのは伸司ではなかったと、思ったのです。

母は千鶴に「こいつは普通の人間とは違う、この世界にいてはいけない、バケモノなのよ」と言います。
しかし、千鶴の母以外は、その言葉の意味が分かりません。

千鶴の母は、光のお葬式で、土下座し謝罪した事を話し始めます。
「そして、どんなに謝罪しても、一度逃げたお父さんを、誰も決して許してはくれなかった」と言います。
そして「だから首を吊った」と言い、手に持つ縄を力いっぱい締め上げ「なんであなたがここにいる訳?」と光に言うのです。

そんな、千鶴の母に「チーちゃんパパは生きているよ。もう一度逢えるよ、近いうちにきっと」と、美雪が言います。
千鶴の母は、手にした縄を放しお墓の中から夫の骨壺を取り出すのです。
取り出した骨壺の中は、何故か空っぽだったのです。

その場にいた誰もが訳が分からず、ただ茫然とします。
光は「呪われたひとりは自分なのか…、自分の事なのによく分からない」と叫ぶのです。
しかし「一つだけはっきり言える。オレはみんなを救いたい」と言います。

光は、伸司と舞に少しだけ時間が欲しいと頼みます。
千鶴の父親の手帳を見せ、中身によっては残ったものが救われる可能性がある事を、説明するのです。
伸司は光から手帳を受け取り、中を開けようとした時、一枚の写真が落ちます。
その写真を拾い、目にした光たちは驚くのです。
何故なら、祝出征 辻元光君と書かれた、垂れ幕の前に立つ、軍服を着た光そっくりの少年が映っていたのです。

第参拾壱話 辻元光<其ノ八>

千鶴の父の手帳によると、父の桜井忠は、自殺をする1週間前、運転するタクシーの後部座席で軍服姿の少年の写真を見つけていました。
そしてその日、クダンに出遭い、予言をされていたのです。

そして4日後、忠は子供を撥ねてしまったと、手帳に記していたのです。

千鶴の母は「夫の様子がおかしい事から、問いただし、事故の事を知ったのが事故後3日だった」と言います。
その後「夫婦そろって警察に行き、亡くなった少年の写真を見た夫は、その場から逃げ出し自殺をした」と続けます。

光は、そこまで話を聞き、千鶴の父親が亡くなったのは、クダンに遭った7日後であることに気づくのです。

さらに、千鶴の母は「四十九日に、その手帳がでてきた。そして挟まれていたその古い写真を見て、夫が恐れていた意味が分かったと」言います。
そして「ただの事故ではないと、辻元光について調べた」と言うのです。

千鶴の母は「辻元光は、存在していなかった」と言います。

家もない、近所の人も学校の人も知らない、事故も葬儀も、すべて現実には無かった事だったのです。

母はその事を、千鶴にも話さず、忘れようとしていました。
そんな矢先、千鶴が光を連れて現れた為、母は改めて調べたのでした。
その結果は、実家もない、大学にも在籍していない、と言う事実だったのです。

その話を聞いた伸司は「集団幻覚、光は何度も生死を繰り返す実体のない存在」
「現れる度に、関係する人間たちに集団幻覚をみせる」と言うのです。

みんなが言う事を、受け入れられない光は、その場から逃げ出します。
そして光は、実家に向かい走り出すのです。

第参拾弐話 辻元光<其ノ九>

しかしそこには神社があり、光の実家はありません。

信じられない光は、歩いていた、ご近所さんである田中さんに声を掛けます。
「辻元光です」と言うも、田中さんは全く知らない人に話しかけられ、困惑している様子なのです。
そして光は、神社が何百年も前からあると、事実を知るのです。

光は、伸司の言うように自分は「実体のない存在」なのか?と考えるのです。

そんな光の前に、橘教授が現れます。

その頃、伸司は存在のないものを消すことは不可能と考え「光を殺す事を止めた」と言います。
そして、限られた残り少ない時間を、家族と過ごすと決めるのです。

その時、伸司の携帯が鳴り、警察から「洋太が死んだ」と連絡が入るのです。

第参拾参話 小野寺洋太<其ノ参> 藤澤伸司<其ノ拾壱>

伸司は、洋太に最後のお別れを言いに行きます。
その時、伸司は洋太から動画が送られていたことに気づくのです。
伸司に「馬鹿なことはせず、話し合って欲しい」と、洋太は言います。
自分の命はもう長くはないと感じた洋太は、最後に「お前の事が好きなんだ」と、伸司に告白するのです。
伸司は、そんな洋太の告白に「5日後に直接フッてやる」と言い、自宅に帰るのです。

予言までの時間が差し迫った伸司は、自宅を出ます。
そこに以前、押し入った組事務所で唯一、生き残っていた組員に会い、伸司は刺し殺されるのです。

第参拾四話 辻元光<其ノ拾>

神社前に現れた橘教授は、光を境内に連れて行きます。
橘は、天神社は学問の神、菅原道真を祀り、更に、日本三大怨念の一人だと、光に説明するのです。
道真の怨念を抑える為、神として祀られるようになり、その神の使いが牛であると言います。
そして「お前の実家があったはずの場所が、天神社…。これは、偶然なのか」と、光に詰め寄るのです。

そして、橘は「先ほど大学に電話で確認したら、お前の名前は無かった」と言います。
「お前は、神か、悪魔か?」と言う橘に「人間だ」と光は言います。
しかし光には、橘にはある影が、無かったのです。

第参拾五話 辻元光<其ノ拾壱>

光と千鶴に、クダン入りのコーヒーを飲ませていたことを、橘は告白します。
光がコーヒーを飲んだ事で、予知夢を見るようになったと、橘は考えるのです。
そして「千鶴には、全く変化がない事から、呪われているのはお前だ」と言うのです。

光は、その言葉に何も言い返せせず、これまでに起きた不可解な出来事を全て、橘に話すのです。それを聞いた橘は、辻元光について調べてくると言うのです。

行き場のない光は、橘が用意したホテルに行きます。
そして光は、洋太が亡くなった事を、橘から聞かされるのです。

ホテルで、ひとり過ごす光の元に「橘から聞いて、ここに来た」と舞が、やって来ます。
そして舞は、光の目の前で服を脱ぎ始めるのです。

第参拾六話 辻元光<其ノ拾弐> 河合舞<其ノ五>

光は舞に、服を着るよう言います。
そして光は、自分には影が無いことを見せ「呪われているのは自分だ」と言います。
舞は「クダンは神様の仮の姿、つまり光は神様」と言い、神の子供を授かる事を望みます。
そして光は、自分が人間である事を確かめているかのように、舞を抱くのです。

第参拾七話 辻元光<其ノ拾参> 桜井千鶴<其ノ六>

翌朝、光が目覚めると、ベッドの横に千鶴が居ます。
千鶴は「舞は帰った」と言います。

ここにいる事が、どうして分かったのか、光に聞かれた舞は「感じた」と言うのです。
そして、別れ話を切り出す光の腕を、舞は掴むのです。
その瞬間、以前見た光景が、光の脳裏に再度現れるのです。

光と同じように、その光景が見えている千鶴は「この場所、知っている」と言います。

千鶴にも、自分と同じように見えている事に、光は驚くのです。

千鶴は、窓際に立ち「私もバケモノみたいだから」と影がない事を、光に見せます。

そして「その場所に、一緒に行こう」と言うのです。

舞は橘の所へ行き、光に抱かれたことを報告に行きます。
「孕んだんだな、バケモノの子を」と言う橘に、舞は「違うよ、神様の子だよ」と、お腹を触り、言うのです。

感想

呪われているのかは別にしても、やはりクダンと繋がっているのは光の様です。
実際には存在しないものが、その場に居るかのように存在する光。

しかし何故、光がクダンと関係しているのかは分かりません。
光を殺すことで全てが解決する、なんて単純な物ではないという事の様ですね。
考えてみたら、光は実在しないわけですから、これまで死んでいった辰巳やあゆみ、そして伸司と洋太はとても不運としか言いようがないと思います。

彼らが、光と出会った事も、本当は何か意味があるのかも知れませんけどね。

7人いた仲間のうち、半数以上が亡くなってしまいました。
舞に残された時間も、もう長くはない筈です。
千鶴が、産み落としたクダンとは違ったクダンを産むのか…そこも気になります。

橘教授に関しては、研究の為とはいえ、悪人だと感じますね。
この先、橘教授はクダンに予言されるなんてことになるのでしょうか。

クダン入りコーヒーを飲んだにも関わらず、千鶴には異変が起こらなかったにも関わらず、最後の最後で、光と同じ影が無くなってしまいます。
同じように、本当にバケモノになったと言うことなのでしょうか?

不思議なことが多すぎて、この先どうなる事なんでしょうね。
できれば、ハッピーエンドでありますようにと願っていますが、難しい気もしますね。

かなり、クライマックスに近づいている事は、間違いないと思います。
どうか、良い意味で期待を裏切ってくれますように。

 

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