カードキャプターさくら『クロウカード編』第16話のあらすじ・ネタバレ・感想~複雑な事情があるんですよぉぉぉ~ | VODの殿堂

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カードキャプターさくら『クロウカード編』第16話のあらすじ・ネタバレ・感想~複雑な事情があるんですよぉぉぉ~

   
 

夏休みに知り合いの別荘に出掛けた木之本家。
夕飯ができるまで散歩にでかけたさくらは、ご近所に大きくて素敵な別荘があることを知ります。
その別荘に住んでいるお爺さんと仲良くなったさくらは、お爺さんから孫娘の話を聞かされます。
寂しそうな顔のお爺さんをさくらは元気づけたいと考えるのですが、いったいどのような方法を思いつくのでしょうか?
実はその孫娘こそ、さくらにとっても関係ある人物なのですが、それは最後まで見るとわかりますよ!

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あらすじ

【別荘】

夏休み、藤隆の知り合いの別荘に出掛ける木之本家と雪兎。
知世は合唱部の練習があるため、一緒に別荘に行くことができなかったらしい。
それでも、さくらは初めて行く別荘にワクワクしていた。

「わぁ…素敵な別荘!」

到着したさくらを待っていたのは、可愛らしい別荘だった。
別荘の持ち主は今年は海外へ行くそうで、木之本家に別荘を貸し出してくれたのである。
別荘の設備を確認した藤隆たちは、夕食の買い物へ。
さくらは別荘に残って、移動の間ずっと鞄の中にいたケルベロスも一緒に、夕食まで周辺を散歩することに。

「わぁ…っ!」

さくらは大きな別荘の前で足を止める。
さくらが滞在する別荘の何倍も大きな建物は、まるで不思議の国のアリスに出てくるような別荘だった。

「お嬢さん。」

さくらが別荘を眺めていると、テラスから声をかけられた。
「可愛いお嬢さん。迷子かね?」

どうやら大きな別荘の住人で、さくらはすぐに「迷子ではない。」と否定した。
するとお爺さんは、さくらをお茶に誘ったのである。
さくらがお爺さんの元へ向かうと、なぜかそこには2人分のお茶とお菓子用意されていた。

夜になり、夕飯の席でさくらは今日であったお爺さんの話をする。
「楽しかった!」と報告するさくらに、藤隆はにこやかに笑っている。

「そのお爺さんがね、よかったら明日も遊びにおいでって。」

「行っておいで。旅行先でお友達が増えるのはいいことだよ。」

藤隆はにこやかな笑顔のまま、さくらを送り出すことを承諾した。

【孫娘】

翌朝、さくらは藤隆お手製のクッキーを持って、お爺さんの別荘へ出かけて行く。
さくらを見送る藤隆の傍には、にこやかに笑う撫子の写真があった。

お爺さんの別荘にやってきたさくらは、お爺さんに誘われるまま別荘の中に足を運ぶ。
別荘の中もとても広くて、まるでお城のような作りをしていた。
お爺さんに案内されたのは、可愛いぬいぐるみと素敵なベッドがある部屋だった。
どうやら子供部屋で、部屋の持ち主は女の子らしい。

「その子もここに来てるんですか?だったら一緒に…。」

さくらは嬉しそうにお爺さんの方を振り返る。
しかしお爺さんは少し悲しそうな顔をして、「もういないんだよ。」と言った。
部屋の持ち主は、ずいぶん前に天国に行ってしまったらしい。
さくらはとても失礼なことを言ってしまったと、俯いてしまう。
謝罪の言葉を述べるさくらに、お爺さんは「謝ることはない。」と言ってさくらの肩に手を置いた。

「さ、笑って。女の子は笑顔が一番だ。…名前は?」

「さくらです。木之本さくら。」

お爺さんは、木之本という名字に反応するが、すぐに「さくらちゃんでいいかい?」と言葉を投げかける。
それからさくらは、お爺さんと一緒に楽しく遊ぶことに。
庭にあるテニスコートで、楽しそうにテニスをして汗をかいた。

「お茶にしよう。」

お爺さんに言われてテラスへ向かうと、すでに冷たいお茶が用意されている。

(お茶…誰が用意してるんだろう…?誰かほかにいるのかな?)

お爺さん以外の姿が見えない別荘で、いつの間にか用意されているお茶やお菓子に首をかしげるさくら。

「そうしていると、孫が帰ってきたようだよ。」

椅子に座るさくらを優しい表情で見つめるお爺さん。
さくらのように運動神経はよくなかったが、さくらは孫娘によく似ているらしい。

「何かお菓子を持ってこよう。」

お爺さんの言葉で、藤隆から渡されていたクッキーを思い出したさくらは、大急ぎでクッキーを持ってくる。
ぜえぜえと肩で息をするさくらから、お爺さんは少し神妙な顔でクッキーを受け取った。

「お父さん、お料理上手だからおいしいですよ!」

クッキーを眺めていたお爺さんは、さくらに父親について質問を投げかけた。
さくらはにっこりと笑って、藤隆の素敵なところをお爺さんに説明する。

「さくらちゃんは、お父さんが大好きなんだね。」

「はい!」

さくらの元気な返事を聞いたお爺さんは、藤隆のクッキーを口に運び、旨いと顔をほころばせた。

その頃、別荘に残った桃矢は帰りが遅いさくらのことを心配していた。
ちらちらとさくらが出かけた先を見る姿を、雪兎にからかわれて「フンッ。」と鼻を鳴らしていた。

一方さくらは、お爺さんから孫娘の一番好きだったと言う服を手渡され、その服に着替えていた。

「よく似てる。」

鏡の前にたったさくらに、お爺さんはポツリとつぶやいた。

「貰ってやってくれんかね、この服。」

お爺さんの突然の申し出に、さくらはすぐに断りの言葉を述べる。
しかしお爺さんはさくらの手をぎゅっと握りしめて、「貰ってやっておくれ。孫もきっと喜ぶ。」と切実な声を上げる。

「…本当に喜んでくれるかな?」

「もちろん。」

お爺さんの言葉が決め手となり、さくらは孫娘の服を受け取ることにした。

【お礼】

さくらは机に飾られている絵について質問。

それは亡くなった孫娘が描いた絵だそうだ。

「わしが虹を見るのが好きだったから、あの子が描いてくれたんだ。この部屋のベランダから、綺麗な虹が見えたんだよ。」

「すごく優しい絵。」

「優しい子だった。」

お爺さんの声は、とても寂しいものだった。
別荘に戻ってきたさくらは、ケルベロスと一緒にお爺さんに何かお返しができないか、頭をひねる。
しかしあれだけ大きな別荘に住んでいるお爺さんに、物をプレゼントしても意味がないだろうと悩んでいたのだ。

「なんか爺さんの好きそうなもんとかわからんか?」

ケルベロスの言葉に、さくらは自分にしかできないお返しを思いつくことができた。

【虹】

翌朝、さくらはお爺さんにお別れを告げる。
そして「私が帰ったら、お孫さんの部屋に行って、ベランダに出ててほしいんです。」とお願いする。

「あの、お爺さんのお孫さん!きっと私のお母さんと同じ、お空の綺麗なところに行ったんだと思います。」

そう言いながら、さくらはスッと空を指さした。

「お兄ちゃんが言ってたんです。お母さん、お父さんと結婚できて、すごく幸せだったから、きっとすっごく綺麗なところにいるって。だからお爺さんのお孫さんも、すっごくすっごく綺麗な場所にいると思います。」

さくらの言葉に、お爺さんは瞳に涙をためる。

「それじゃあ、ベランダ出ててくださいね!」

最後にもう一度念押しをして、さくらは駆けていく。
そして誰にも見られない場所に移動したさくらは、【雨】のカードを取り出した。

「雨よ、天空に七色の橋をかけよ!レイン!!」

【雨】によって大量の雨が別荘に降り注ぐ。
そしてお爺さんがさくらの言った通りにベランダへ出ると、美しい虹を見ることができた。

「おお!」

お爺さんの脳裏に、孫娘との思い出が鮮明に蘇る。

『おじい様、おじい様!ほら、虹!』

【正体】

「おじい様。」

「悪かったね…園美さん。付き合せて。」

ベランダで虹を見つめるお爺さんに、声をかけた園美が隣に立つ。

「楽しかったですわ。かくれんぼみたいで。」

さくらに隠れてお茶やお菓子を用意していたのは、園美だったのだ。

「幸せそうだったよ…私のひ孫は。会えて本当によかった。木之本藤隆はいい男らしい。」

「撫子が選んだ相手ですから。」

園美の腕の中には、あの虹の絵がある。
さくらは気が付かなかったが、そこには【あまみやなでしこ】の署名があった。

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感想

孫娘の正体とは、さくらの母、撫子のことでした。
原作でもアニメでも語られてはいませんが、さくらたちの別荘を仲介したのは園美なのではないかと考えています。
藤隆は撫子の忘れ形見であるさくらを、天宮家の人に会わせたいと考えていたのではないでしょうか?
しかし撫子亡き今、藤隆から天宮家に接触を試みることはできませんでした。
財閥の一人娘と駆け落ちに近い形で結婚した上に、撫子が亡くなっているため、天宮家にとっては疫病神のような存在だったのでしょう。
ですが、第10話で園美と再会することができたので、お爺さんとさくらを会わせたいという話を持ちかけたのではないでしょうか?
なぜこのように考えるのかというと、園美は藤隆を目の敵にしているだけで、桃矢もさくらも、お爺さんに会わせてあげたいと考えているのだと思います。
そうでなければ、別荘でさくらに見つからないようにお茶やお菓子を用意するなんてしないはずです。
何をやってるのでしょうか、大企業の社長さんが(笑)
娘である知世は合唱部の練習のため、自宅に残っているというのに。
たぶん知世はお爺さんに会った事があるでしょうから、今回さくらがお爺さんに会うことも、園美がその手伝いをすることも知っていたのではないでしょうか?
普通であればなかなか一緒にいることができない母親が、友達にご執心だと嫉妬しそうな気もしますが、【大好きなさくらちゃんのため】だと知世は嫉妬もしないのかもしれませんね。
ちなみに藤隆とお爺さんが直接話をする機会が今後あるのですが、『さくらカード編』まで楽しみにしておきましょう。
さくらが、別荘のお爺さんは自分の曾お爺さんだ、ということを知る機会が来るといいですね。

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