『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話』のあらすじ・ネタバレ・感想~主人公不在ww爆弾娘はとってもキュート~ | VODの殿堂

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『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第8話』のあらすじ・ネタバレ・感想~主人公不在ww爆弾娘はとってもキュート~

   
 

タイトル:キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series『電波の国』
放送局:AT-Xほか
放送期間:2017年10月6日~12月22日
アニメーション制作:Lerche
キャスト:キノ:悠木 碧/エルメス:斉藤壮馬/シズ:梅原裕一郎/陸:松田健一郎/ティー:佐倉綾音/師匠:Lynn/相棒:興津和幸 ほか
視聴したVOD:dアニメストア(2017年12月13日時点では無制限で見放題)

なんと主人公不在!
キノは全く出番がなく、今回は船の国を出た後、キノと別れ、シズ・陸・ティーで旅を始めるところからスタートします。
安心して住める国を探すシズ一行が訪れたのは、一見平和そうな国です。
移民も受け入れているということを聞いて、シズは大変喜ぶのですが、やはりこの国にも大きな問題がありました。
住みよい国を作るために、シズは奮闘するのですが、今回も正義感が空回りしてしまいます。
後半はティーと陸のお話です。
出掛けてしまったシズを待つ1人と1匹は、はたして仲良く過ごすことができたのでしょうか?
可愛い少女と可愛い犬が戯れる姿を見るだけで、癒されること間違いなしです。

『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』配信先一覧
動画配信サービス 配信状況 見放題 配信先
U-NEXT 視聴ページ
hulu
dTV
Amazonプライム・ビデオ 視聴ページ
※配信状況は2020年3月26日(木)時点のものです。
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あらすじ

【旅立ち】

海をじっと眺める少女、ティーの手には手榴弾が握られている。
近くのテントでは、シズが腹にできた傷の手当てをしていた。
すると、海の方から爆発する音が2つ聞こえてきた。

「やってるな。」

腹の傷を確認したシズは、もう傷が治ったことを確認し、旅立つ準備を始める。
陸はティーのことをシズに問うと、「バギーでよかったよ。」とにこやかな答えが返ってきた。

【旅の目的】

夕刻、シズ一行の目の前に城壁が見える。

「夕食は自分たちで作らなくて済むようだ。」

そう呟いたシズは、バギーを城門のなかへ走らせていった。

「さて。話しておきたいんだけど、私たちの目的はいろいろな国を見て歩くこと、つまり旅を楽しむことではないんだ。」

国へ入国したシズは、食事の席でティーに旅の目的を話しはじめる。
ティーはむしゃむしゃとピザを頬張りながら、シズの話を聞いていた。
シズの旅の目的は、落ち着いて住むことができ、なおかつ自分の出来ることで、他人の役に立てる国を探すことだった。
現在入国している国は、悪い国ではなさそうで、食事もおいしいとのこと。

「明日から偏見を持たず先入観も持たず国を見て回ろうと思う。気が付いた事があれば教えて欲しい。」

それからシズは、自分達は旅人で、あくまでお客さんとして滞在させてもらっていることと、いきなり人を傷つけるような言動は控えるように、ティーに言い含めた。

「わかったね?」

「うん。」

【国の中】

翌日から、シズ一行は国の中を見て回った。
国の人はみな親切で、旅人を歓迎していた。
さらにシズが役所へ出向いたところ、この国の代表は投票によって選ばれ、さらに経済も安定しており、移民の受け入れも行っているということが判明した。

「珍しいですね。」

陸がそういうと、ティーは少し不思議そうな顔をしてシズを見つめていた。

「治安や、いろいろな問題があるからね。よそ者の受け入れは、一切認めない国の方が多いんだよ。」

シズは丁寧にティーに教えてあげる。
ホテルに戻ったシズは、陸のブラッシングをしながら「しばらくここに住んでみるのも悪くないと思う。明日はこのホテルを出て、他の街にも行ってみよう。」と決断を下した。

【電波】

翌朝も国の中を見て回る一行。
途中立ち寄ったガソリンスタンドで、一行はとんでもないものを目撃する。
「シズ様!」

ティーと陸の視線の先に、血まみれの男がフラフラと近づいてきていた。
陸の声に反応したシズは、すぐさま刀を持ち、1人と1匹の前に立つ。

「何をしている!その血と…首はなんだ。」

男の手には、女性と思われる首がある。

「うるせぇ…お前も死ぬか?みんな死ね、皆、殺してやる。」
瞳孔が開いた男の目は血走っており、もはや正気を失っていた。
シズはすぐにみぞおちに強烈な一撃をいれ、男を気絶させる。
周囲にいた人の連絡により、すぐに警察がやってきて現場検証が行われ、男は近くの学園の関係者で、首は生徒のものだということが判明。
警察官と共に血痕を追ったシズは、学園の中で全員死亡していることを確認した。

「旅人殿のご協力に感謝する。貴方があの男を止めてくれなければ、もっと多くの被害者が出ただろう。この国では、数年に一度、こういった事件が起こるのです。」

警察署で事情を聴くシズ一行。
シズは「人が多くいれば、こういう事もあるのでしょう。」と言葉を返す。
しかし署長から返ってきた言葉は意外なものだった。

「いいえ。全ては電波が悪いのです。」
署長は、この国の過去を語り始める。
昔この国には多くの奴隷が集められ、支配者たちが奴隷を操るために小さな機械を頭に埋め込んでいたことがあった。
頭の機械に電波を受けた人間は、支配者の意のままに操られていたのだった。
しかしそれは数百年も昔のことであり、奴隷たちは解放され、現在に至るという。

「今回の事件との関係は?」

シズは極めて冷静に質問する。

「ですから、全てその機械と電波が原因なのですよ。未だ電波基地は残っていて、突然悪い電波を送ってくる。運悪く受信してしまった不幸な人が、本人の意志に関係なく起こしてしまうのです。」

すべて電波が悪いと言う警察官たち。
事件を起こした男は病院に送られ、しかるべき治療を受けるだけで、特に罰せられることはないという。

「しかし、その機械は、その機械の能力は、子孫にも伝達されるものなんでしょうか?」

その話に違和感しか持てないシズは食い下がるが、ただの旅人であるシズの言葉は受け入れられず「では少しピント外れの質問でしたな。これは歴史的な事実ですので。」と強い言葉で拒絶されてしまった。

「ならば電波基地を破壊すれば、解決するのではないでしょうか?」

シズは別の切り口で、警察官に提案する。

「不可能です。基地に近付けば近付くだけ、電波は強くなり正気を失います。我々としては、電波基地周辺を永久立ち入り禁止区域にして、封鎖することしか出来ません。」

その言葉を聞いたシズは、少し考えるようなそぶりをし、「では私がその役を引き受けましょう。」と、電波基地破壊に乗り出したのだ。

【廃墟】

電波基地に向かって歩くシズ一行。
陸は「何故電波基地を破壊する。」などを言ったのか、シズに問いかけていた。

「その機械が頭にあったならともかく、何世代も後になってしまってはね。だがもしかしたら電波基地は、自動発電で動き続けているかもしれない。それを完全に破壊して、証拠写真を撮れば、国の人たちも一先ず安心するだろう。」

シズの言葉を聞いた陸は、それによって何らかの利を得ることができるかもしれないと考える。
そうして、たどり着いた先には、すでに廃墟となった電波基地があるだけだった。
シズはティーと陸を被写体にし、数枚のポラロイドを持って街へ戻ることに。

「シズ様、爆破しますか?」

陸が問いかけると、シズは少し苦笑気味に「爆薬がもったいない。」と返すのであった。

【爆弾娘】

街に戻ったシズを待っていたのは、警察官だけではなく、多くの報道陣だった。
みんな電波基地の現在の様子に、大変興味を持っていたのだ。
シズは待っていた警察官に、ポラロイドを見せ、電波基地がすでに廃墟になっているという真実を伝えた。

「この国の人たちが電波で操られている、と言うことは決してありません。今までの事件は、残念ながらその人個人の問題であり、犯罪でしょう。皆さんは安心して…。」

「そんなことはありえない!!」

シズの声を遮るように、署長が大きな声で叫んだ。

「あんな悲惨な事件が電波の影響ではないと言うのか!嘘を吐くな!」

署長は必死にシズがもたらした真実を否定し、最後にはシズまで電波に操られていると言い始める。
その声は周囲の人々にも影響し、シズ達を拘束しろという声が上がり始める。
拘束されそうになる中、陸はティーがいないことに気が付いた。

「いやぁぁぁぁ!」

突然女性の悲鳴が上がり、涙ながらに「何するのよ!やめて!返して!うちの子を返して!!」と叫び声をあげている。
周囲の人の視線が女性の声を先に向くと、手榴弾を持ったティーが赤ん坊を抱き抱えていた。

「待って!誰かあの子を止めて!!」

女性の必死な声が周囲に響くなか、シズは一人大きなため息をついた。
警察官が赤ちゃんを救出しようと駆け寄るが、手榴弾の安全ピンが抜かれていることに気が付き、足を止める。

「私たちの邪魔するのは、許さない。」ティーは手をまっすぐと上にあげ、手榴弾が周囲によく見えるように掲げる。

「ティー、そういうことはあまりしないほうがいい。」女性は叫び続け、署長は「電波の影響で!」とティーを指を刺す。

「何でもいい。私たちの邪魔するの?」

淡々と返すティーに怖じる警察官たちと、頭を抱えるシズ。
仕方ないといった様子で、「署長さん、私たちはもうダメだ。電波の影響で、正気が保てなくなりそうだ。」と震える声でシズが言うと、陸も大きく遠吠えを始めた。

「これ以上ここに居ると、何をしでかすか解らない!それこそ、あの男以上の何かを!」

「わぉぉぉぉぉぉぉん!」

「だから出国する…止めないで欲しい。」

「わぉぉぉぉぉぉぉん!」

シズ達の言動に慌てる署長は、「待て!だからと言って貴様!赤ん坊を人質に取るなど…っ」

署長の言葉を聞いたシズは、それまでの震える声が嘘のように淡々と「では…交換ということで。」と言って、署長の胸ぐらを掴んだ。

【電波のように】

赤ん坊の代わりに署長を人質にしたシズは、ティーと陸、そして人質を乗せて出国する。
その途中でバギーを止めたシズは、ティーから手榴弾を受け取る。

「これの安全ピンは?」

「捨てた。」

目の前で交わされる会話に顔色を悪くする署長。
シズは大きく振りかぶって手榴弾を捨てると、すぐに手榴弾は大きな音を立てて爆発した。

「お前らは…二度と我が国に来るな!近付くな。」

開放された署長は、忌々しそうに呟いた。

「わかりました。」

シズは署長の言葉に了承し、バギーに戻っていく。

「最後に一言だけ。」

「なんだ。」

「あの電波基地ですが、写真で壊れていたのは古い方で、今でも新しいのが完璧に作動中です。」

その言葉を聞いた署長は、「やはりそうか!」と嬉しそうな笑みを浮かべる。「そして私たちは、基地の電波出力を最大にしてきました。」

シズの言葉に署長の表情が一変するが、シズは気にせず淡々と言葉を続きを発する。

「明日にでも、その影響は国中に及ぶでしょう。所長さんも、所長さんの好きな人も。国民全員が、みんなおかしくなってしまいます。その隙に国を乗っ取ろうと嘘を言ったのですが、失敗でしたね。さようなら。」
シズ一行のバギーは荒野を走り去っていく。

「どのような意味に取ったでしょうか?明日以降なにも起きないとして、電波の影響など本当は無いと信じてくれるでしょうか?」

「さあね。電波のように簡単に伝われば良いのに。」

【ティーの一日】

とある国のホテルにて、シズは出かける準備をしていた。
どうやら仕事に出向くようだが、治安が悪いこともあり、終わったらすぐに出国するとシズは言う。
陸とティーは、初めて1人と1匹で留守番を任された。

「おはようございます。」

目覚めたティーに陸は声をかける。
それから少し考えて「シズ様は、お金を稼ぎに出掛けています。今日一日貴女は、私と一緒に過ごす事になります。わかりましたね?」と伝えることにした。
ティーはおもむろにベッドから降りると、ギュッと陸を抱きしめて「よ。」と言葉を発した。

「おは…よ?」
ティーの言葉を受け止めた陸は、首をかしげる。

クロワッサンとジャムが置かれた食卓。
ティーはおもむろにジャムの瓶を手に取ると、スプーンでジャムをすくって、そのまま口に運ぼうとした。

「それはそんな風に食べないほうが良いです。」
陸の言葉にピタリを体を止め、「毒…が?」と振り返る。

「別にそういうわけではありませんが、そこのクロワッサンと一緒に食べると美味しいですよ。」

常識という言葉をしらないティーの言動に、陸は思わずため息をつく。
食事を終えたティーは、鞄を持って外へ出かけようとする。

「でかけるぞ。」

陸に声をかけると、陸は「それは、置いて行きましょうね、ティー。」と、鞄をジッと見つめてそう言った。
鞄の中には危険物、ナイフや手榴弾がたくさん入っていたのだった。
ホテルを出たティーは、「どこへ行きますか?」という陸の質問には答えず、すたすたとどこかへ歩いて行ってしまう。
その後を、陸は静かについて行った。

トコトコと穏やかな野道を歩く1人と1匹。
ふとティーが何かに気が付いて、歩みを止める。

「終わりだ…。」
「何がです?」

陸の質問に答えるかのように、ティーは地面を何度も蹴った。

「まさか…ただ単に自分の影を踏んできたので?」

ティーはゆっくり振り返って、小さく頷いた。

「影…黒い。」

「確かに、そうですが。」

「いなくなった。」

「まぁ…そうですが…。」

ティーの言葉の意味を陸は理解できず、曖昧な返答を繰り返した。

「でも、大丈夫。」

「あぁ…そうですか。」

「もう…大丈夫。…大丈夫だ。」

ティーは何かに納得した様子だ。
再びホテルに戻ってきたティーは、夕食をとっていた。
おもむろに掴んだクロワッサンを半分にちぎり、ジャムを塗って陸に分け与えるティー。

「ありがとうございます。」とお礼を言う陸に、ティーは静かに頷いた。

シズがホテルに戻ってきたころには、すっかり夜になっていて、ベッドで眠るティーの傍で陸はティーのことを報告する。

「今日は、比較的よく喋ってましたよ。私にはよく意味が解らないことが、多かったですが…。」

陸の話を聞くシズは、なんだか楽しそうだ。

「ティーは多分、そこで自分がしっかりしなければと思ったんじゃないかな?ティーは、私たちが思っているより、いろいろな事を考えていると思う。」

シズは陸から聞いた、ティーの行動の意味を考える。

「例えば、見えなくなるまで影を踏んでいったのは、あの国の黒い人たちがいなくなった事を再確認したかったんじゃないかな?それでも、自分はしっかりしている。自分は大丈夫なんだってこともね。」

シズの考察に、陸は「はぁ…。」と曖昧に頷く。

「夕食時のことは、【仲間には食べ物をちゃんと分ける】って事を、ティーなりに実行したのでは?」

「仲間…ですか。」

眠るティーを見つめる陸は、おもむろに語り始める。

「私はあの時、ティーを殺してでも、シズ様の命を優先したいと思いました。出立する時も。」

「気にするなよ。結果的に最悪の事態は避けられた。それに私は、ティーと陸が、今日一日ですっかり仲良くなれた気がするよ。」

翌朝、バギーの上にはシズと、後部座席に陸とティーの姿がある。

「さて、行くか。」

「行きましょう。」

シズに答える陸を、ティーはギュッと抱きしめる。

「一緒に、行こ。陸は…仲間だ。」

感想

シズは正しいことをしたのですが、船の国と同じく、シズが正しいと思っても、その人たちにとって正しいことではなかったのでしょう。
境遇の違いだと思いますが、キノなら電波の国に立ち寄ったとしても、何もせず、「あの人たちは見えない電波を信じて生きていくんだね。」と言うでしょうが、もともと善政を敷いていたお爺さんを見て育った元王子様ですから、誰かの役に立ちたいという気持ちが強いのかもしれません。
しかしシズのやったことは、今後電波の国に何らかの変化をもたらすかもしれません。
これまで悪いことが起きればすべて電波のせいにしていた国に、わずかな疑念をもたらしたわけです。
今回の事件でも、血まみれの男によってたくさんの子供たちが惨殺され、保護者たちは「電波のせいだから。」などという言葉で納得できるとは到底思えないからです。
これまでであれば「運は悪かった。すべて電波が悪い。」と片付けることができたかもしれませんが、それでも加害者が生きていることに納得できるわけないと思います。
さらにシズによって「電波基地は破壊されている。」という疑念がもたらされたわけですから、いつか国の人によって真実が暴かれる日も遠くないのではないでしょうか?
そうなると警察の怠慢が白日の下にさらされるわけですが、どうなるかわかりませんね。
第8話は、ようするに固定観念って怖いという話だったのかもしれません。
私達もいつの間にか、【こうだから、こうなるんだ】という固定観念に囚われてしまいがちです。
常識という枠組みはとても大事だけど、固定観念に縛られ過ぎるのも、つまらない人生でしょうね。
そして後半は、ティーと陸のお話です。
シズの話は、毎回シズが空回りしているので、若干凹んでしまうお話が多いのですが、いい塩梅で癒されることができました。
ティーと陸は、正直なかなか仲良くなることは難しい関係なのですが、陸がある程度良識のある犬なので、なんとかティーを受け入れることができたのでしょう。
いつかこの3人が平和に過ごす国が見つかるといいのですが、原作でも未だに放浪しているので、なかなか平和にはたどり着けないのかもしれません。
さて次回は、いろいろな国です。
いろいろな国というタイトルの話もあったはずですが、原作通りの話なのか、はたまたオムニバス的な話なのか、どういうお話になるか期待したいと思います。

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