ガンダム Gのレコンギスタ 第26話(最終回)のあらすじ・ネタバレ・感想「未来を作るのは若者の力だ」 | VODの殿堂

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ガンダム Gのレコンギスタ 第26話(最終回)のあらすじ・ネタバレ・感想「未来を作るのは若者の力だ」

   
 

タイトル:ガンダム Gのレコンギスタ 「大地に立つ」
放送局:MBS・TBSほか
放送期間:2014年10月2日~2015年3月26日
アニメーション制作:サンライズ、MBS
キャスト:ベルリ・ゼナム/石井マーク、アイーダ/嶋村侑、ラライヤ・アクパール/福井裕佳梨、ノレド・ナグ/寿美菜子
視聴したVOD:dアニメストア(2017年11月30日時点では無制限で見放題)

いよいよGのレコンギスタ最終回です。
アイーダと出会い始まったベルリの旅が、ようやく終わりを迎えます。
キャピタル・テリトリィから、宇宙海賊の基地へ向かい、それから宇宙でトワサンガやビーナス・グロゥブを見たベルリ。
長い旅の中で、ただの候補生だったベルリは、アイーダに恋をしながらも、アイーダの恋人や恩師を死に追いやったことに苦悩していました。
さらにトワサンガで自分の出生とアイーダとの関係を知り、失恋を経験します。
そしてビーナス・グロゥブで、戦争の原因を知り、争いを止めようと決意しました。
これまでも争いを止めようと奮起していたベルリでしたが、姉の恋人の死を許されたことで仲間を守るために、争いを止める決意を固めたのです。
ただの候補生だったベルリは、メガファウナという海賊船の旅路で一人の戦士として、男として大きく成長したのではないでしょうか?

戦争の舞台は再び地球。
ガンダムにはお馴染みの場所「ギアナ高地」が選ばれました。
キャピタル・アーミィとジット団の追撃に加え、アメリアの宇宙艦隊も再び戦いに参戦するなか、ベルリはマスクの妄執をどのように収めるのでしょうか?
そして戦いが終わったあと、ベルリ、アイーダ、ノレド、ラライヤはどのような道を進んでいくのか、しっかり目に焼き付けたいと思います。

『ガンダム Gのレコンギスタ 』配信先一覧
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※配信状況は2020年4月1日(水)時点のものです。

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あらすじ

【最終決戦へ】

大気圏を抜け、メガファウナを心配するベルリの目の前に、ジーラッハとカバカーリーが現れる。

「ビーナス・グロゥブの技術には感動しているぞ。ベルリ!マニィを傷つけた礼はさせてもらう。マニィは出るな!」

「G-セルフの上空にも二機、あります!」

G-セルフを強襲しようとするマスクを止めたマニィは、上空にいたトリニティとダハックをキャッチしていた。

「大丈夫なんですか?ダーマから出たダハックで。」

心配そうに声をかけるミック。

「手間は手間だったが、移動ポッドのダーマでのダハックを運び込んで、プランダーと4本のビーム・サーベルを使ってみせれば天才は天才だろう。ミック!後ろに新手が2機だ!」

ダーマとダハックの後方から降りてくるジャスティマとマズラスターの姿があった。

「センターのアンノウン以外は、すべてジット団で建造したマシンが集結している。」

空域のモビルスーツを確認するクンは、チッカラと共に敵の排除へ動きだす。
一方メガファウナからは、アルケインが飛び出していた。

「ギゼラ!何で出したんだ!?」

「姫様がベルリを助けるって。」

「あちゃぁ~、ベルリは心配ないのに…。」

艦長は思わず頭を抱えて座り込んでしまった。

【新たな火種】

メガファウナを出たアルケインに対し、「乗ってください。」とラライヤが言いながら、アルケインをG-ルシファーで背負う。

「アイーダ、減速が遅い!」とノレドに喝をいれられるアイーダ。

ラライヤとノレドは、「キャピタル・タワーから来襲するブルジンとアメリアの艦隊が問題だ。」と、ベルリを助けに行こうとするアイーダを止めます。

「アメリアの艦隊は全滅しました。」

「違うって!北側の下、ギアナ高地の!」

ギアナ高地の北側には、アメリアの新たな戦力がキャピタル・テリトリィ占領のために動きだしていたのだ。

「光信号使います!」

アメリア艦隊に向けて放出された光信号は、メガファウナでもキャッチ。

「光信号の下!艦体らしいものをキャッチ。」

副長が双眼鏡で光信号の下を確認。
同じく双眼鏡を覗きこんでいたギゼラは、その光景に驚愕。

「冗談でしょう。ラトルパイソンとクロコダイル級4隻!」

「ズッキーニ大統領はどれだけ税金を無駄にしているんだ…。」

ドニエル艦長は、怒りを通り越して呆れ果てていた。

さらに事態は深刻な状況へ。
キャピタル・タワーから出たブルジンも、ギアナ高地へ降りてくる。

「そんなインスタント艦隊など、ブルジンのウーシァ部隊で叩き潰せる!」

ジュガン司令は自信満々に、アメリア艦隊と激突する構えをみせた。

【戦争オタク】

「ジーラッハのセンチピードなら!」

ムカデのようなビームがG-セルフに襲い掛かる。
G-セルフはコピペシールドで攻撃を防ぎ、一旦距離を取る。
ギアナ高地には、様々な勢力が入り乱れていた。

ガランデンでも、異常事態に混乱が生じていた。

「モビルスーツ戦が2か所!?」と艦長が驚きの声をあげる。

「いえ、4か所、のようです。」

「アメリアの艦隊というのはなんだ!?こんな話は聞いていない。」

ガランデンはアメリア艦隊と激突。

「他人の戦争で死ぬ気などはない。艦隊を突き抜けてカリブ海に出るぞ!!」

ゴンドワンから出向している艦長は、ガランデンごと戦線離脱を決めるが、アメリア艦隊の攻撃は続いている。

「なんでこうなるまで混戦をやるんです。地球人は戦争オタクですか?」

ガランデンから出撃したローゼンタールは嘆いていた。

さまざまな勢力のビームが飛び交う中、ウィルミットとクンパを乗せた大気圏グライダーが到着する。

【悪魔】

混戦状態が続くなか、マスクはマニィをガランデンへ帰そうとする。
しかしマニィはルインを助けたい一心で、それを拒否。

「この状況ならやつだって混乱してくれているだろうし、生まれた大陸に帰ってこられたのだ。引導を渡してやるにはいい機会だと思わないか。…飛び級生は何を考えているんだ!!」

そう言いながらG-セルフを探すマスク。
ベルリは艦隊同士の戦いを止めるために動き始めていた。

「将来、独裁者になるような血筋の者は、この世を去れぇぇぇっ!!」

マスクは叫び声をあげながら、G-セルフに攻撃を仕掛けた。

「ヨーヨーだって!?」

カバカーリーの攻撃をよけきれなかったG-セルフは、ヨーヨーのようなリングに羽を拘束されてしまった。

「金縛りなど…っ、全方位レーザー!!」

全方位レーザーによって拘束を解くだけではなく、カバカーリーの武装にも損傷を与えることに成功。

「G-セルフは悪魔か!!」

マスクはいったんG-セルフから距離を取り、マニィを捜索する。

「出力が続かない…、っていうよりビーナス・グロゥブのマシンが強力なんだ!」

空域ではビーナス・グロゥブ製のモビルスーツたちの戦いが続いていた。

【ビーナス・グロゥブ製のMS】

G-セルフから少し離れたところでは、ビーナス・グロゥブ製モビルスーツが混戦状態であった。
ジーラッハの攻撃をかわすクリムは、ミックにジャスティマの相手を指示。
迎撃のため有線ビットを飛ばすが、マズラスターとジャスティマによって撃墜されてしまう。

「ミック、迂闊だ!!我々のマシンは彼らが建造したものなんだぞ。」

足を失ったトリニティを支えに入るダハック。

「そうでした…。しかし彼らの戦い方の手の内も分かったんですよ。」

「そうだな。ビーナス・グロゥブのジット・ラボの正体の想像もついたというものだ。」

ダハックとトリニティに更なる追撃をしようと動きだすクンの視界に、キャピタル・アーミィの編隊が入る。

【もう遅い】

大気圏を抜けたブルジンのウーシァ部隊が、アメリア艦隊へ照準を合わせる。

「ガランデンを狙うアメリアの艦隊に集中攻撃をかけろ!」

ジュガン司令の号令を合図に、ウーシァ部隊が飛び出していく。
しかし味方であるガランデンにはウーシァ部隊のことが知られていなかったようで、「なんだこいつら!?」と艦長は困惑の声を上げた。

ウーシァ部隊とアメリアのモビルスーツ部隊が激しく激突し、双方のモビルスーツが次々に破壊されていく。

「あれがマスク大尉の敵になる艦隊というのなら叩く!」

チッカラの声を合図に、マズラスターとジャスティマはアメリア艦隊の下に潜り込んでいく。

遠方ではアメリア艦隊を止めようとするアルケインを止めるG-ルシファーの姿がある。

「放しなさい!!」とアイーダが叫ぶ。

「もう遅い!」

ノレドとラライヤは声をそろえてアイーダを止める。

「今からアメリアの艦隊を止めにいったって、やられるだけでしょ!?」とノレドがさらに続ける。

G-ルシファーはアルケインを置いて、空へ上昇。

「ラライヤ!父が仕掛けた作戦は、止めさせるんです!」

上昇するG-ルシファーに対して、アイーダは精一杯の声を上げた。

【傍観者】

大気圏グライダーのウィルミットとクンパは、不時着に近い形でギアナ高地に降り立った。
上空で行われる艦隊戦を見たウィルミットは、我が子が戦いの中にいると知り、いてもたってもいられない様子。

「まさかあの戦場の中にベルが…っ。」

パニックになりそうなウィルミットを宥めるクンパは、「台地下のジャングルでも戦いはやっているんですよ?」と声をかける。

その声に「えっ?」と後方を振り返るウィルミットは、不安定な場所にある大気圏グライダーから落ちてしまう。
その時、強烈な蹴りがクンパに炸裂してしまった。

【大きなおもちゃ】

アメリア艦隊を的確に潰していくマズラスターとジャスティマを撃退するため、ダハックとトリニティが動き始める。

一方ラトルパイソンの下に潜り込んだラライヤは憤怒していた。

「あの大きい軍艦の正体はわかりました。」

ラライヤの言葉に「正体?」と首をかしげるノレド。

「あの軍艦に乗っている大人って、大きなおもちゃをもらってはしゃいでるんです!」

ラライヤはG-ルシファーをラトルパイソンの上空へ。

「あそこにいる大人たちが!あなたたちがそういうものを使う意味がわかっていません!!」

G-ルシファーのメガ・キャノンがラトルパイソンに向かって火を噴いた。

ラトルパイソンの爆発に巻き込まれるG-ルシファーは、スカート・ファンネルの一部を失い落下していく。
しかし下で待っていたアルケインによって、救出される。「ラライヤ、ノレド!!よくやってくれました。」

【G-セルフVSカバカーリー①】

ジャングルに着陸するG-セルフ。

「パーフェクト・バックパックの名は伊達ではなかったけど、今になって…っ、こうも立て続けでは!!」

エネルギーがわずかということもあり、出力が安定しないG-セルフは、カバカーリーから身を隠す。

「地上を這いずっていたとは、似合わんぞ!飛び級生!!」

カバカーリーの容赦ないビーム攻撃がG-セルフを襲うが、シールドでかろうじて回避。

「貴様には死んでもらわんとクンタラとしては情けないのだ!」

「アサルト!!」

ベルリはアサルトモードで反撃にでるが、アサルトのビームの出力が殆ど出ておらず、直撃したカバカーリーは軽傷。

「バッテリー切れだな。ベルリ・ゼナム君!!」

カバカーリーのライフルがG-セルフをとらえた。

【G-セルフVSカバカーリ―②】

カバカーリーが銃口を引く直前、野鳥が頭部に直撃。
その結果銃口がブレ、その隙にG-セルフは距離をとる。

「トリッキーモード!」

バックパックに取り付けられた小さな鳥のような機体を飛ばすG-セルフ。
カバカーリーがひるんだ隙に、ベルリは体制を整えるために一度撤退する。
その先で不自然に陥没した穴に逃げ込むG-セルフ。
メガファウナと連絡を取ろうとあれこれ操作をするが、どれも使えそうになかった。

「無線はだめか…。みんなはどうなっちゃてるんだ!」

【ジット・ラボの正体】

G-セルフの上空では、ダハック・トリニティとマズラスター・ジャスティマによる激しい戦闘が続いていた。

「何がビーナス・グロゥブのジット団だ。」

ジャスティマの攻撃を防いでいたダハックが攻撃に転ずる。

「所詮、懐古趣味の歴史オタクと分かったんだよ。」

ミックもクリムに呼応し、武装がわずかのトリニティで攻撃を仕掛ける。
しかしジャスティマの陰に隠れていたマズラスターのチェーンに捕縛されてしまう。

「クリム、ごめん!私は、甘かった…っ。」マズラスターのチェーンによって放電するコックピットで、ミックは絶叫する。

最後を覚悟したミックだったが、ダハックによってマズラスターのチェーンは切断され、トリニティは爆破を回避。

「諸君らはビーナス・グロゥブから、私にやられに来たんだよなぁ!」

「キア隊長、ダハックのビームってこんなに強力だったんですか…っ。」

チェーンを失ったマズラスターのクンは、負けの色が濃くなった戦況に顔色を悪くしていた。

「ダハックめぇぇぇぇっ!!」

忌々しそうにダハックの名を叫びながら突撃をかけるチッカラ。

「プランダーとして使っている暇はないが、バリアにはなるぞ。」

クリムは両手のバリアだけではなく、背中についた4本のサーベルを放出し、回転することで大きなバリアへと変化させた。

「そんなこけおどし!!」

チッカラはジャスティマのビームサーベルで切り込むが、その結果プランダーの効果でジャスティマのエネルギーが吸収されてしまった。
手足を切断されたジャスティマは、最後のあがきでダハックに殴り掛かる。

「だぁぁぁぁぁぁっ!!」「キア隊長!!」ダハックから放出されるビームによって、チッカラとジャスティマは最後を迎えた。

【ベルを鳴らして】

大気圏グライダーが不時着した場所から、戦場を観察するウィルミットとクンパ。
ウィルミットは必死にG-セルフを探していた。

「ベルなんだから、ベルを鳴らしてちょうだい…っ。」

【フォトン・サーチャー】

「わかったよ、フォトン・サーチャー!パワーの高いところを黙らせれば、人を死なせないで戦いを終わらせられるんだ。G-セルフ、フォトン・サーチャー!!」上昇したG-セルフは、フォトン・サーチャーを起動させる。
G-セルフから発生する黒い靄のようなものが、周辺の光を取り込んでいく。「データ取得!落ちるな、ジャンプ!!」

ベルリはG-セルフをジャンプさせながら、周囲のデータを収集していく。

「こういう道具を使えないようにすればいいだけ…どこまで持つか、ジャンプ!」

高く飛び上がったG-セルフの前に、ジーラッハが現れる。

【マニィの叫び】

「ベルリ!ルインの為にいなくなって!!」

ガランデンへ帰れというマスクの指示を振り切って、G-セルフに突撃するジーラッハ。
攻撃をかわすG-セルフは、何かの跡地のような場所に逃げ込んでいく。

「G-セルフに逃げられて…っ。」

コックピットで悔しがるマニィは、マスクにG-セルフが洞窟へ逃げたことを教える。

「マニィはガランデンへ合流しろ。ビットも使うなよ。」

マスクはそう言うとG-セルフを追撃するため、洞窟の中へ入っていく。

「ルイン先輩ごめんなさい…っ。何の手伝いも、できなくて…。」

大型機体のジーラッハは後を追うこともできず、悔し涙をコックピットで流した。

【ジャブロー】

G-セルフが逃げ込んだ場所は、何らかの基地のような場所だった。
道路のような場所の傍らには、古いモビルスーツの残骸がある。

「宇宙世紀時代の遺跡かい。分かったぞ、G-セルフの居場所。それと、あのジャンプで貴様はバッテリー切れとみた…勝負、かけた!!」

急加速をかけるカバカーリー。
G-セルフの位置を特定したマスクは、そのままビーム攻撃をG-セルフに向かって放った。
カバカーリーの攻撃を反射的に避けるG-セルフは、カバカーリーの武装のみの破壊は不可能とし、そのままジャブローの跡地から外へ逃げ出す。

【リンゴとケルべス】

ジャブローを脱出したベルリの視界に、撃墜されるダベーが入る。

「な、なんとかならんの…っ」ダベーに再び搭乗したジュガンは言うが、ダベーは爆散。

「生意気に爆撃機のマネをするからでしょ!」ダベーはケルべスとリンゴの活躍によって撃ち落とされたのだった。

【諸悪の根源】

上昇するG-セルフは、大気圏グライダーが不時着した台地に降り立つ。
ベルリの生還に喜ぶウィルミットだったが、そこへマズラスターが襲い掛かる。
そのときマズラスターの足が大気圏グライダーを蹴り、大気圏グライダーと共にクンパ大佐は遙か下にあるギアナ高地の下へ落下していった。マズラスターのチェーンを交わすG-セルフは、そのままマズラスターを拘束。

「もう僕は攻撃はしません。その意味は分かりますよね?」

ベルリの言葉を聞いたクンは、「子供じゃないんだ…わかっている。」と投降することを決意した。

【ベルリとマスク】

地上からG-セルフを発見したマスクは、「Gか!!」と飛び出していくが、その攻撃は当たらなかった。
G-セルフはトラックフィンでカバカーリーのバックパックを破壊。
しかしマスクの闘争心は止まらず、さらに激しい攻撃の応酬によって、武装や手足さえも失っていくG-セルフとカバカーリー。戦いながら地上へ落下していく両者。
カバカーリーに銃口を向けられたG-セルフは、銃口を反らし、腕をビームサーベルで切り落とす。
しかしすでにカバカーリーの指はビームライフルの引き金を引いていたため、G-セルフも足を失ってしまう。

「レイハントン!!」

コアファイターで脱出するベルリ。
G-セルフはカバカーリーと共に池に落水。脱出したマスクは、「ベルリーっ!!!」と空高く吠えたのだった。

【終戦】

コアファイターからマスクの無事を確認するベルリ。
上空ではアイーダがアルケインから、すべての戦闘員に伝令をしていた。

「生存者は遭難者の救助です。キャピタル・アーミィのブルジンも不時着しています。全ての遭難者を救出することを、アメリアのアイーダ・スルガンの名前をもって命令します!」着陸するコアファイター。

「ベルーーーっ!!ベルーーっ!!」ウィルミットは急いで息子の元へ駆け寄っていく。
その光景を見つめるクンは、キアの写真が入ったロケットを向ける。

「キア隊長…地球にはああいうヤツもいるんですよ。ここで会わせたかったな。」

【世界一周】

ビグローバー近郊を走るフラミニアを見つめるアイーダ。
はフラミニアもラ・グー同様にムタチオンによって苦しんでいる一人だったのだ。スーツを着たフラミニアは、トワサンガヘ帰ることを選択する。
メガファウナはクレッセント・シップに同行して、これから停戦の使者として世界一周の旅に出る。
クレッセント・シップでは、ステアがアメリアまでクレッセント・シップを操縦するための手ほどきを受けていた。
クラウンの出発と同時刻に旅立つクレッセント・シップ。
法皇に肩を叩かれそれに気が付いたウィルミットは、「あぁ!出発しちゃった!!」と残念そうな声を上げていた。
クレッセント・シップは、チアリーダやキャピタル・アーミィに見送られながら、キャピタル・テリトリィを後にする。

その様子を遠くから見つめるルインとマニィ。

「ついに世界一周飛行かい。」どこかつきものが落ちた様子のルインが呟く。
ルインとマニィはキャピタルを出発し、これからどこか旅にでるようだ。

アメリアに到着したクレッセント・シップに、ズッキーニ大統領の「今次、宇宙戦争に命を捧げてくれた、勇敢な兵士士官たちは、祖国アメリアへの義務を立派に果たしたのであります。私の息子クリムトン・ニッキーニもこの祖国のために命を捧げ…。」という演説が届く。
その勝手な言い分にもちろんクリムは激怒。
クレッセント・シップを操縦するステアに、「クレッセント・シップで大統領をたたき潰せ ステア。」と命じる。
もちろんクレッセント・シップの艦長は止めに入る。

「止めないでください。自分の子供を戦死させてまで利用する大統領などは、潰してもいい!」

そう言い切ると、クレッセント・シップはそのまま演説をする大統領に突進。
大統領を含め、演説会場の人々は「トワサンガの人達を怒らせたんだ!」と言って逃げまどっていた。
そしてメガファウナから旅立っていくクリムとミックに、別れを告げるクン。クンのお腹は大きく、生まれる子供の名前はキア・ムベッキJrとなる予定だ。

【旅立ち】

クレッセントシップ、およびメガファウナの中を慌ただしく走るノレドは、いないいないとベルリを探しまわっていた。

「さっき降りたよ。」とステア。
「日本で、止まったろ??」と艦長も続ける。二人の言葉に「えぇぇぇ!?」と声を上げるノレド。
そこにアイーダが「預かりもの。」だと言って、チュチュミィを投げ渡す。

「チュチュミィの世話は頼むって、伝言でした。」ベルリの言葉をにこやかに伝えるアイーダ。
ノレドはチュチュミィの水の玉に顔をつけると、声を上げて泣き出してしまった

日本に降り立ったベルリは、富士山に登れるかどうか老夫婦に聞いていた。
老夫婦はシャンクでも富士山に登ることができると、親切に教える富士山を登るベルリは、富士山山頂から一気に日本海へ向けてシャンクを走らせる。

「僕はこれで、世界一周するぞ!!」

感想

全26話すごく楽しむことができました。
特に26話ではガンダムではなじみ深いギアナ高地。
さらにジャブロー跡地まで出てきて興奮しました。
ただ最後の最後に出たフォトン・サーチャーだけは意味がわからなくて、あらすじでもふわっと解説するだけにしました。
一応設定としては周囲10キロの空間の光を吸い取り、フォトン・バッテリーの位置を特定する物らしいのですが、結局ベルリはマニィに邪魔をされ、ルインと戦い、クンを捕獲するだけなんですよね。
意味があったようにはなかなか思えませんでした。
歴代ガンダムの中でも、ストーリーが難解ですし、突然話が展開しまうので、戸惑うこともありましたが、私としてはガンダムの中で最も楽しめた作品だと思います。
しかしdアニメストアはじめ、全話一気に楽しむことができる今だからこそ、改めてGのレコンギスタという作品を見てほしいという気持ちが強くなりました。

楽しむことができた要因は、とにもかくにもベルリ・ゼナムの存在でしょう。
Gレコがスタートしたとき、冨野監督は冒険ものになるとインタビューで答えていたそうです。
地球から宇宙へ上がったメガファウナのクルーは、スコード教の聖地ザンクトポルトや、トワサンガ、ビーナス・グロゥブを旅して見分を広げました。
さまざまな冒険の結論として、戦いを止めるという結論を出したわけですが、その後どうなっていくのでしょう。
ベルリとの戦いが痛み分けに終わったルインは、マニィと共にキャピタルを旅立った描写がありました。
Gレコ終了後の冨野監督へのインタビューでは、この二人はいつか友になれる、というようなことを話していたそうです。
ケンカをすることで仲良くなるということなのかもしれませんが、ベルリと本気でぶつかることでつきものが落ちたような表情でした。
しかし、マスクがルインだとベルリが知っているのかどうかは、明らかになっていません。
ルインはすっきりしたかもしれませんが、結局彼の妄執というのはベルリに対する被害妄想であって、ベルリからすると『八つ当たりされて、殺されかけた』という状況なので、友達になれないと思うのです。

そして停戦の使者として世界を回るクレッセント・シップ。
世界はビーナス・グロゥブという存在を知ったのでしょうか?
さらにエネルギーの配給はこれまで通り、キャピタル・タワーが担うことになるのでしょうか?
戦争が終わり、停戦の使者がでましたが、肝心の戦争の原因が取り除かれることはなかったような気がします。
とはいえガンダムで戦争の原因が解決されることはまずないので、今後再びエネルギーを巡って世界は戦いをはじめてしまうのでしょう。
当初Gレコは、ターンAガンダムの前の物語だと言われていました。
そのため「ベルリ達が戦いを止めた後に戦争が起こり、月光蝶が舞って、ターンAガンダムになる。」と考えられていました。
しかしGレコ終了後のトークショーで、冨野監督からターンAガンダムより、500年ほど未来という話がもたらされており、公式およびファンが驚愕したという事実があります。

戦いのあとベルリとアイーダは、対照的な道を選択しました。
明確にアイーダがどんな道を選択したのかは、アニメだけでは判断することはできません。
Gレコの中でも謎だったのが、アメリア軍人の姫様呼びです。
大統領の息子であるクリムはそのような呼び方をされていないのに、何故アイーダだけ?と疑問だったのですが、もしかするとアメリア自体は軍事国家だったのかもしれないと思いました。
戦後のアイーダは、グシオンの後を継いだのか、生家であるレイハントン家を継いだのか。
確実に言えるのは、争いを止めることができる立場を選択したことは、衣装から想像することができます。

ベルリはアイーダと違って、自由に生きる道を選択したのではないでしょうか?
最終的には姉の役に立てるようになると思うのですが、メガファウナでの冒険はベルリに世界の広さを教えたのだと思います。
「アメリア人の感覚で物をしゃべるな!」とノレドがアイーダに言ってましたが、ベルリやノレドだって、キャピタル・テリトリィの考え方しかできていないのです。
だからこそ世界を見るため、自分の見聞をもっと広げるために旅立ったのでしょう。
そしていつかは戻るという意味を込めて、チュチュミィをノレドに託したのだと思います。

ただベルリとアイーダは決して一人ではありません。
ノレドもラライヤも、何かしらの道を見つけることになるとは思いますが、きっとベルリとアイーダの傍にずっといるのではないでしょうか?
特に女性陣の結束は強いと思います。
ラトルパイソンを沈めたG-ルシファーを抱き留めるアルケインのシーンで、アイーダがラライヤとノレドの名前を呼んだとき、二人の無事に安堵し、自分の代わりにラトルパイソンを沈めてくれたことへの感謝がよく表れていたと思います。

冨野監督作品の中で、これほど死者が少ないアニメもめずらしいでしょう。
特に若者はほぼ生き残りました。
逆に諸悪の根源ともいえるクンパ大佐をはじめ、戦争をおもちゃにしている老人たちは一掃されたように思います。
初代ガンダムでも、Gレコでもいわれてますが、「新しい時代は若者が作っていく。」という冨野監督の意思が反映された結果なのでしょう。

Gのレコンギスタは、劇場版の話も出ています。
冨野監督の年齢を考えると、アニメ版の続編はなかなか難しいかもしれませんが、今後何らかの形で再びGレコを見ることができると嬉しいです。
まだまだGレコでは語りたい部分が多すぎるのですが、最後に70歳を超えて、全26話の総監督を務めた冨野監督に感謝をこめて。
ありがとうございました。

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