タイトル:ガイコツ書店員 本田さん 第12話 (最終回)
ーA「本屋のメリークリスマス」/B「おしまいの時間です」ー
放送局:BS11ほか
アニメーション制作:DLE
キャスト:本田:斉藤壮馬/カミブクロ:三瓶由布子/ホウタイ:喜多村英梨/ランタン:斉藤貴美子/オキツネ:伊藤 静/コオモテ:遠藤 綾/ラビットヘッド:山本和臣/フルフェイス:安元洋貴/ガスマスク:羽多野 渉/溶接マスク:増田俊樹/ケンドウ:西山宏太朗/アーマー:岡村明美/ペストマスク:日笠陽子
視聴VOD:dアニメストア(2018年12月25日時点で視聴可)
いよいよ「ガイコツ書店員 本田さん」も最終回ですね。
第1話で本田さんは「書店員ってどういうイメージですか?」と質問しましたが、このアニメをみることでずいぶんイメージが変わりました。
今回は、まさに放送日に合わせたクリスマスと書店員、そして最終回にふさわしい店締めのお話です。
最後まで慌ただしい書店員の仕事を、さっそく見ていきましょう!
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あらすじ
A「本屋のメリークリスマス」
「アーマー係長…私にはできません!」
「そうだよ、もうやめよう!」
「気持ちはわかるよ。でも、やってもらわなきゃ困るの。」
「フルやんだってオキツネちゃんだって、最後は協力してくれた。」
「あの二人まで!?」
「そんな…。」
「だから…さっさとこの帽子をかぶりなさい!!」
「やだー!!」
本田は「店員まで仮装する必要はない!」と猛抗議。
「大いにある!お客さんのテンションを上げて、あわよくば全巻パックを勢いで買ってもらいたい!」
「出るかあんなん!」
「どうせみんなネットで買いますよ!」
カミブクロ先輩と本田は絶対にサンタ帽子をかぶらないと、抗議の声を上げ続ける。
しかし、アーマー係長のほうが上手であった。
「被らないなら、今から児童書売り場へラッピングのヘルプに行ってもらうぞ~。」
「ヒェェッ!それだけは、それだけはやめてー!」
「あんなラッピング地獄無理ですよー!!」
その結果。
(クリスマス。それは、人々を狂わせる魔のイベント。プレゼントを買うのがぎりぎりすぎてすでに在庫はなく、阿鼻叫喚に陥るお客様。)
(売れるかどうかも定かではないまとめ買いセットを用意する店員。聖なる日のはずが、なぜか心は荒む一方である。)
「あ、本田!!いいところに!」
焦った様子のホウタイ先輩が、品出し途中の本田に声をかける。
ホウタイ先輩の傍には上品そうなご婦人がいて、何やら本を探しているようなのだ。
「孫が遊びに来るんだけど、クリスマスに読んで、いい気持ちになれる漫画はあるかしら?」
(いい気持ちとは、いったい…?)
本田はとりあえず、いろんないい気持ちで攻めてみることに。
「冒険活劇でいい気持ちになるならこれ。」
「甘酸っぱい恋のかけひきでいい気持ちになるなら、これとか…。」
ご婦人は本田が用意した本を気に入ったようで、恋愛マンガを購入して帰っていく。
「サンキュー本田。おばあちゃんがいい気持ち、なんていうから、危うくBLの棚に案内するところだったわ。」
(なんちゅう恐ろしいことを。)
さらにお客様からの問い合わせは続く。
今度は奥さんに本をプレゼントしたいという男性が、今年ある賞を受賞した作品を購入しにやってきたのだが、肝心のタイトルを覚えていなかったのである。
本田はいくつか本をチョイスし、男性に差し出すことに。
「全然違うし、よく覚えてないけどこれでいいや!サンキュー!」
(ええええ!?いいの、それで!?)
そして、本田がレジに入ると大きな荷物を持った男性が会計にやってくる。
彼が持っていたのは、係長があわよくば売りたいと言っていた三〇志の全巻パックだ。
(う、売れたー!三〇志売れたよアーマー係長!)
「あと、これプレゼント包装お願いします。」
男性の言葉に、本田の時が一瞬止まる。
本田はプレゼント包装が苦手で、袋を縛るタイプのものしか対応できないからだ。
「と、と、と、当店の包装は、包み紙で包むタイプと、袋をリボンで縛る対応がございますが…。」
「え~と…じゃあ、これで。」
(おおう…。)
しかし、ここで助っ人が登場する。
「かしこまりました。少々お時間いただきますが、よろしいですか?」
「店内をご覧になってお待ちください。」
(あああ、いつもありがとうございます。)
そして、クリスマス商戦もようやく終わりを迎える。
「みんなーお疲れ!さぁ、つぎは正月商戦だ!」
「まとめ買いパックに貼ったクリスマスのポップを、鏡餅に変えるだけですけどね。」
「被り物もあるよー!もち!!」
「三が日、お客さん来てくれますかね。」
「初売り目当ての人が立ち寄ってくれるのを、祈るばかりだね。」
「他力本願過ぎませんか、それ。」
B「おしまいの時間です」
「おはようございます。」
スタッフルームに入ってきた本田を、ランタン先輩とラビットヘッドちゃんが出迎える。
今日の本田は遅番勤務なのである。
(スタッフの役割は大まかに2つ。日中を支える早番と、夜を支える遅番だ。)
「今日遅番なんですね。よろしくお願いします。」
本田にそう声をかけてきたのは、ガスマスク先輩と、溶接マスク先輩である。
(この二人にホウタイさんを加えると、最強の遅番三人衆。大勢のバイトさんを支える夜の売り場の柱だ。)
今日はアーマー係長が不在らしく、本田は少し心配そうだったが、遅番に慣れている二人は特に動揺した様子もなく、「早く帰らないと下に示しがつかない。」とアーマー係長に告げるほどであった。
そして、ついに遅番勤務がスタート。
本田はバイトたちに伝達事項を伝えた後、通常業務をこなすことに。
しばらくして店は閉店の時間を迎え、店内には蛍の光のメロディーが流れ始める。
「恐れ入りま~す。当店、まもなく、閉店の時刻を迎えま~す。お買い物のお客様は、お早めにレジへお願いいたします。」
※終業のお声がけ…お客様に直接声をかけると角が立つので、なるべく宙に向かって言うように教わりました。すごい配慮。
一方レジでは、バイトたちがすごい速度で売上記録をまとめている。
その横では、溶接マスク先輩が高速でお金を数えていた。
(すごい…夜のみんな、めちゃくちゃ統率取れてる。)
入口でお客さんが入ってこないように見ていた本田は、感嘆の声を上げる。
彼もこれからレジ集計を手伝わなければならないのだが、慣れない仕事なので不安で胸がいっぱいだったのだ。
そして、そんなことを考えながら仕事をしていたせいか、彼は入ってきたお客さんに気が付くのが一歩遅れてしまったのである。
「本田さん!」
「え?」
(あああああ!!しまったお客さん入れちゃった!!)
本田は慌てて入店してきたお客に声をかけることに。
「あ、お客様申し訳ありません。本日の営業は終了いたしまして…。」
(ひぃぃぃ!!ハリウッドスターみたいな人ぉぉぉぉ!!だがそんなどころではない!!急に芽吹け!英会話能力!!)
「ソーリー!イッツタイムトゥカード!もうすぐナウ!ディスカムアゲイン1サンキューベリーマッチ!!トゥナイハグッナイ!ハブグッナイ!!」
(結構言えたぞ!最後2回寝てるけど!頼む伝わってくれ!)
「すみません…わかりました。」
隣にいた女性には本田の言葉は伝わっていなかったが、隣にいた男性には伝わったようだ。
しかし、その返答は流ちょうな日本語であり、彼は笑いをこらえきれず小刻みに震えていた。
「大変失礼したしました!!そしてお出口はあちらです!」
「はい。」
そしてようやくすべての客が退店したのだが、書店員の仕事はまだまだ終わらない。
(なかでもトラブルが起こりがちなのが、レジ締め。)
(やったぁぁぁ!!よかったぁぁぁ!!)
「ここは誤差ゼロです。」
「こっちもゼロです。」
本田、ガスマスク先輩のレジは問題なくレジ締めを終えることができたのだが、溶接マスクさんが数えるレジで問題が発生する。
「5,000円足りない…。」
「ファッ!?」
「ええええ!!やだやだ!絶対あるはず!!」
ガスマスク先輩は慌てて溶接マスク先輩のレジへ向かい、あわあわしながら一緒に数え始める。
「高額誤差やだぁ~!誤差怖い誤差怖い誤差怖い誤差怖い誤差怖い…。」
(ガスマスク先輩のおびえきった姿…。)
「あ!」
ガスマスク先輩が改めて数えなおしたところ、レジに表示されたのは過不足ゼロの表示。
「ゼロですね。」
「あ~よかった、焦った。」
こうして、店締めは終わり、本田たちも退勤時間を迎える。
(こんな感じで、本屋は1日を終える。次の日もつつがなく始まるために。)
(明日も、頑張るか。)
感想
ついに終わってしまいました。
2018年秋アニメで、個人的に一番毎週楽しみにしていた作品だったので、終わってしまうのは本当に悲しいです。
「ガイコツ書店員 本田さん」は現在も連載が続いている作品ではありますが、本当は原作3巻に収録されており、今回の最終話でもあった「おしまいの時間です」で終了する予定でした。
しかし、終了間際にアニメ化の話が舞い込んできたため、現在も連載が続いています。
担当編集のあざらしさんは、まだまだ連載を続けることができると豪語していましたが、本田さんはすでに書店員を辞めていますので、どうなることやらといった状態でしょう。
今回のアニメでは、原作に収録されている内容をほぼすべてアニメ化していると思いますので、二期が期待できないのは本当に辛いのですが、そう言ってしまうくらいいい作品でした。
特に「おしまいの時間です」は好きな作品でした。
どの仕事も大変ですが、レジの締めって毎回緊張するんですよね。
「ガイコツ書店員本田さん」は、書店員の仕事や本屋さんの裏側を紹介しつつ、まったくその業界を知らない人にも「わかる~」と言わせてしまう不思議な魅力がありました。
原作者の本田さんは、書店員を辞めてしまいましたが、すでに新連載を抱え、新作コミックもアニメ放送中に発売されたそうですので、これからも頑張っていい作品を作ってほしいなって思いました。

小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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