タイトル:ガイコツ書店員 本田さん 第11話
ーA「異説骸骨書店員 本田さん」/B「仕事なんかいつでも辞められるのだ」ー
放送局:BS11ほか
アニメーション制作:DLE
キャスト:本田:斉藤壮馬/カミブクロ:三瓶由布子/ホウタイ:喜多村英梨/ランタン:斉藤貴美子/オキツネ:伊藤 静/コオモテ:遠藤 綾/ラビットヘッド:山本和臣/フルフェイス:安元洋貴/ガスマスク:羽多野 渉/溶接マスク:増田俊樹/ケンドウ:西山宏太朗/アーマー:岡村明美/ペストマスク:日笠陽子
視聴VOD:dアニメストア(2018年12月25日時点で視聴可)
『ガイコツ書店員 本田さん』第11話は、原作コミックにおまけとして収録されたお話です。
物語の舞台は、天国と地獄のはざまにある「冥府書店」です。
そこで働くガイコツ姿の書店員が、日夜訪れる大勢の亡者のお相手をするという内容になっています。
一応ファンタジーとなるお話のようですが、果たしてどんな内容なのか楽しみですね。
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あらすじ
A「異説骸骨書店員 本田さん」
「すみませーん、明日発売のジャン〇コミックス、早売りしていませんか?」
「してません…明日発売なんで。」
「えええええ!!ケッ!!」
化け物は本田を叩きつけたあと、プリプリした様子で出ていく。
近くにいた客が心配そうに声をかけるが、本田は「お騒がせしてすみません。」と謝罪した後、スタッフルームへ戻っていった。
スタッフルームへ戻ると、すぐにランタン先輩に声をかけられる。
「本田さん、例の棚どうだった?」
その問いに、カミブクロ先輩が「何かあったの?」と首を傾げる。
「最近、本の配置が勝手に変わってることが多いんだよね。万引きかもしれないと思って、パトロールしてもらってたってわけ。」
「そうだ!さっき怪しい人見かけたんですよ。でも途中で見失っちゃって…。」
「まじか…どんな感じだった?」
「えっと…三つ目の妖怪で、目つきが鋭くて、もう万引き犯というより殺し屋みたいな迫力がありました。そいつがずっと売り場を徘徊してて…。」
「って、えええええ!!」
「その人、万引きGメンだよ。」
本田が警戒していた人物は、万引きGメンだったのだ。
彼はランタン先輩に言われて、本の配置が頻繁に変わっている原因を探っていたのである。
「おすすめの漫画なので、もっと目立つところに置いてあげたかったそうです。」
「なんだよ、紛らわしいな。」
「有難迷惑。」
さらに万引きGメンは、BLコーナーで無造作に置かれた本の山を発見し、スタッフルームへ持ってきていた。
それは今朝係長が棚補充品として持っていたものだが、どうやらレジ応援に向かったため本を置き去りにしてしまったらしい。
そのことを万引きGメンにカミブクロ先輩が伝えたのが、なぜか「ちゃんと片づけてください!」と係長の代わりに怒られてしまったのであった。
「で、その係長はどこいっちゃったの?」
ランタン先輩に問われ、フルフェイスが防犯カメラの映像を見ると、レジで係長がクレーマー対応をしている姿が映し出されている。
「ですから、これはお客様全員にお願いしていることですので。」
アーマー係長が対応しているのは、書店員の中で問題視されているお客であった。
どうやら購入できる数に限りがある商品を、常連だからという理由で上限以上購入させろと文句を言っているようだ。
「いいじゃないですか…買うんだから…なんか、納得できないな…。」
防犯カメラの映像を見ていた本田たちも、若干引き気味である。
「おうおう、無茶苦茶言いよる。」
「あの人、昔はあそこまで変な感じじゃなかったのにな。もう自分じゃわからなくなってるのかもね。」
大ごとになりそうな予感がしたので、ランタン先輩は課長にヘルプ要請を出す。
しかし、その前に激怒した客がアーマー係長の腕を切り落としてしまったのだ。
「この際だから言うと!!他の客やあなたたちが触っていない、きれいな本がほしいんですけど!!私そういうの、人より気にしちゃうほうなんで!!」
「まずい!他のお客が怖がって帰っていく。」
「あの野郎!我々でなんとかできませんか!」
怒り心頭の本田はフルフェイス先輩に声をかけるが、相手は常連で顔を覚えている店員の言うことなど聞かないと却下されてしまう。
しかし、幸いなことにランタン先輩が呼んだ課長が寸でのところで間に合ったのである。
「お客様、大変お待たせして申し訳ありません。私、漫画売り場長を務めさせていただいております、天蓋です。」
「ここから先は、私が変わってお伺いしましょう。」
B「仕事なんかいつでも辞められるのだ」
スタッフルームにて、本田は電話対応をしている。
なんでも、欲しい本が売り切れてしまったようで、激怒したお客から罵詈雑言を浴びせられていたのだ。
「大丈夫??」
「はい…まぁ…。」
「嘘です。クソ怖かったです。」
「だよね~、よく頑張った。」
ずいぶん長いクレームだったのか、本田を慰めるようにホウタイ先輩が肩をたたく。
「いや…自分がいつ、受話器をそっと置いてしまうか気が気でなくて…。」
「そっちかい!」
(なんていうのはさすがに冗談で、ああいう電話を受けると、しばらくお客様からの問い合わせにしり込みしてしまうのは確かだ。)
そこへ上品な女性が、「この本を探しているのですが」とメモを差し出してくる。
そのメモに書かれていたのは、別の売り場にある書籍だったので、本田は取りに行こうとしたのだが、女性は「場所だけを教えてほしい。」と言ってきたのである。
「久しぶりに本屋に来たからワクワクしちゃって。」
「さようでございますか。」
「たまに足が向いてその都度思うの。本屋さんが好きって、あなたもそうでしょう。」
(て…店頭では泣けない!!)
本田は女性と別れた後、すぐにスタッフルームへ。
「どうした本田!!」
「1人で花粉症か!!」
本田は号泣したまま、菩薩のようなお客様に会ったことを2人に伝える。
「わかるな、それ。素敵なお客さんって抜群のヒーリング効果あるよね。」
「うんうん。」
2人は本田に熱いお茶と、お菓子を用意して席に座らせる。
「まぁまぁ飲みねえ。」
「おらのチョコ食いねえ。」
「かたじけねえ。」
お茶を飲んでほっこりしている本田のもとへ、ランタン先輩がやってくる。
先ほど本田に本の場所を尋ねた女性が、探しているそうなのだ。
「あ、店員さん!ほら見て買えたわ!本当にありがとう。」
「それだけ言いに来たの。ごめんなさいね、呼び出したりして。」
(そんな…そのためだけにわざわざ戻ってきてくれたのか!!いい人すぎる!!どうしよう…こんな優しい人のあとに、またおっかないお客さんが来たりしたら…。)
「いちいち想像が後ろ向きすぎる!!」
「でも、この人もしかしたら怖い人かもって思いながら接客すれば、そうじゃないときにマジ感謝ってなるじゃないですか!」
「いや、ネガティブのプロかよ!」
(なるべく怖い思いをしたくはない、とか本田は考えるのだが、ピンポンがなるともう忘れているのである。)
感想
第11話はAパートもBパートも、巻末に収録されているおまけ漫画です。
Bパートは1巻に、Aパートは2巻に収録されており、アニメよりもいささか踏み込んだ内容となっておりますので、一読の価値はあると思います。
さて、まずはAパートですが、まさかこれをアニメ化するとは思いませんでした。
たまにおまけで用意されているお話がアニメ化してはいましたけど、今回は完全におまけ漫画だけで構成されていたので、テレビをつけたときに「おおう!」となってしまいました。
しかし、原作者である本田さんは、あくまでもパロディということにしていましたが、内容は普段の「ガイコツ書店員 本田さん」と何一つ変わらないものでしたね。
店員だけではなく、店も訪れるお客さんも異次元にしているから、ってことで上司から許可を得ることができたんでしょうけど、こういったお話はなかなか許可を得るのが大変そうだなって改めて思いました。
特にああいったクレーマー対応に関するお話は、漫画として発表するのは大変そうですから、すでに本屋さんを辞めているとはいえ、アニメ化に至ったのは本当に勇者の所業といえるでしょう。
次にBパートですが、どんな世界にも理不尽なお客さんはいるものです。
本が売り切れているのはショックですが、書店員さんに文句を言うのは理解できませんけどね。
そして、どんな世界にも菩薩のような心をもったお客様もいるものです。
しかし、こちらは圧倒的に少ないので、本田さんがネガティブになるのもわかりますね。
さて、次回はいよいよ最終回です。
最後のお話は、「ガイコツ書店員 本田さん」の最終話として用意された物語とクリスマスにぴったりなお話です。
お楽しみに!

小学生と幼児のママ。常に娘のコスネタを模索中。育児のストレスはアニメ鑑賞と妄想でリカバリー中。今のブームは型月&刀剣乱舞。
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